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Yamareco

記録ID: 4947161
全員に公開
沢登り
紀泉高原

1839跋渉記#44 100mのナメ滝が静かに佇む 和泉葛城山コースケ滝谷

2022年11月25日(金) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 大阪府 和歌山県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:27
距離
3.7km
登り
498m
下り
487m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:06
休憩
0:19
合計
4:25
距離 3.7km 登り 498m 下り 507m
8:14
245
12:19
12:38
1
12:39
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
和泉葛城山山頂直下の駐車場を利用。
和泉葛城山の山頂直下にある駐車場から、まずはコースケ滝谷出合まで山頂から南に落ちる尾根を下って行きます。
和泉葛城山の山頂直下にある駐車場から、まずはコースケ滝谷出合まで山頂から南に落ちる尾根を下って行きます。
地形図には尾根に登山道の表記があり実際マーカーもありますが、いきなり深い笹漕ぎから始まります。本来なら下からアプローチしたいところなんですが…
地形図には尾根に登山道の表記があり実際マーカーもありますが、いきなり深い笹漕ぎから始まります。本来なら下からアプローチしたいところなんですが…
実は以前、コースケ滝谷の下流、西谷川沿いの林道からアプローチしたことがありました。何年か前までは車でもコースケ滝谷出合まで入れたようですが、今は倒木とブッシュが立ちはだかる完全な廃林道となっていて、途中でカメラの調子がおかしくなったのもあって結局この時は諦めて帰ったのでした…。
実は以前、コースケ滝谷の下流、西谷川沿いの林道からアプローチしたことがありました。何年か前までは車でもコースケ滝谷出合まで入れたようですが、今は倒木とブッシュが立ちはだかる完全な廃林道となっていて、途中でカメラの調子がおかしくなったのもあって結局この時は諦めて帰ったのでした…。
しばらく下ると深い笹もなくなり、かつての登山道を辿って標高差470mを下りきったところが、ちょうどコースケ滝谷です。すぐそばに堰堤があり、それを越えるともうひとつ堰堤(写真奥)があって、その先で沢靴に履き替えます。
しばらく下ると深い笹もなくなり、かつての登山道を辿って標高差470mを下りきったところが、ちょうどコースケ滝谷です。すぐそばに堰堤があり、それを越えるともうひとつ堰堤(写真奥)があって、その先で沢靴に履き替えます。
遡行を開始するといくらもしないうちに出迎えてくれるのが、この5m滝。直登されている記録も多いですが自分にはちょっと厳しそうなので、すこし戻った左岸から落ち口へと高巻きます。
遡行を開始するといくらもしないうちに出迎えてくれるのが、この5m滝。直登されている記録も多いですが自分にはちょっと厳しそうなので、すこし戻った左岸から落ち口へと高巻きます。
5m滝からまもなくで、今度はさっきより少し高さのある7m滝。ここも滝の左右を登れるようですが、自分は右側を登って滝上へ。
5m滝からまもなくで、今度はさっきより少し高さのある7m滝。ここも滝の左右を登れるようですが、自分は右側を登って滝上へ。
その先はいくつもの小滝が続きます。この2週間前に遡行した弥山川の水は身を切るような冷たさでしたが、コースケ滝谷の水はもう12月も間近というのに程よい冷たさで、虫も全然おらず快適です。
その先はいくつもの小滝が続きます。この2週間前に遡行した弥山川の水は身を切るような冷たさでしたが、コースケ滝谷の水はもう12月も間近というのに程よい冷たさで、虫も全然おらず快適です。
遡行開始から1時間余り、やがて足元に大きな岩盤が現れます。その上に積み重なる礫を登って行くと…
遡行開始から1時間余り、やがて足元に大きな岩盤が現れます。その上に積み重なる礫を登って行くと…
目の前に黒光りする大きなナメ滝が現れます。これがコースケ滝です。一見するとペタペタ登って行けそうなんですが…
目の前に黒光りする大きなナメ滝が現れます。これがコースケ滝です。一見するとペタペタ登って行けそうなんですが…
やはり簡単には登れず、滝左側の樹林を絡みながら高度を上げていきます。
やはり簡単には登れず、滝左側の樹林を絡みながら高度を上げていきます。
さすがに100mのナメ滝と云われるだけあって、一段上がった先もまだまだ落ち葉の降り積もる岩盤が続いていました。
さすがに100mのナメ滝と云われるだけあって、一段上がった先もまだまだ落ち葉の降り積もる岩盤が続いていました。
そして長〜いナメの後は10mほどの滝となっていました。ここは手がかりも豊富で流れに沿って登ります。地図で確認すると、確かに長さ100m、高さは60〜70m程で、樹林に覆われその全貌を一気に拝むことができないのがちょっと残念ですが、立派な滝には違いありません!
そして長〜いナメの後は10mほどの滝となっていました。ここは手がかりも豊富で流れに沿って登ります。地図で確認すると、確かに長さ100m、高さは60〜70m程で、樹林に覆われその全貌を一気に拝むことができないのがちょっと残念ですが、立派な滝には違いありません!
コースケ滝の後もしばらく快適な小滝が続き、そして最後に現れるのがこの10mナメ滝。
コースケ滝の後もしばらく快適な小滝が続き、そして最後に現れるのがこの10mナメ滝。
敷紅葉の間を滑るように落ちる流れを眺めながら、ひとり静かに晩秋の雰囲気に浸ります。
敷紅葉の間を滑るように落ちる流れを眺めながら、ひとり静かに晩秋の雰囲気に浸ります。
快適だった谷もやがて倒木やブッシュが目立つようになり、標高630mの二俣はなかなかなブッシュに覆われていました。予定ではまだしばらく左俣を詰める予定でしたが、この光景を見てちょっとやる気がなくなって、早々に右岸の斜面に逃げてしまいました。
快適だった谷もやがて倒木やブッシュが目立つようになり、標高630mの二俣はなかなかなブッシュに覆われていました。予定ではまだしばらく左俣を詰める予定でしたが、この光景を見てちょっとやる気がなくなって、早々に右岸の斜面に逃げてしまいました。
ただ逃げても最後はやはり笹の海に…(苦笑)。ただそんなに長くはなく、二俣から30分程で山頂直下の駐車場に戻ります。
ただ逃げても最後はやはり笹の海に…(苦笑)。ただそんなに長くはなく、二俣から30分程で山頂直下の駐車場に戻ります。
せっかくなので標高858mの和泉葛城山の山頂を踏んで、山頂西側にある展望台へ。落書きが多くてちょっと廃虚チックな雰囲気ですが、階段を登れば…
せっかくなので標高858mの和泉葛城山の山頂を踏んで、山頂西側にある展望台へ。落書きが多くてちょっと廃虚チックな雰囲気ですが、階段を登れば…
大展望が広がります!北は大阪平野から関空、大阪湾の向こうには淡路島。
大展望が広がります!北は大阪平野から関空、大阪湾の向こうには淡路島。
そして南は奥高野から大峰山脈を一望します。コースケ滝の余韻に浸りながら、まもなく冬を迎える紀伊半島の遥かな山並を静かに眺めます。
そして南は奥高野から大峰山脈を一望します。コースケ滝の余韻に浸りながら、まもなく冬を迎える紀伊半島の遥かな山並を静かに眺めます。
山旅の後に訪れたのは、四郷と呼ばれる串柿の里。この時期にコースケ滝谷を遡行したのは、アプローチの藪が深いこともありますが、一番の目的はこの光景を見るためでした。
山旅の後に訪れたのは、四郷と呼ばれる串柿の里。この時期にコースケ滝谷を遡行したのは、アプローチの藪が深いこともありますが、一番の目的はこの光景を見るためでした。
和泉葛城山から5kmほど東、和泉山脈の南麓に位置する四郷は、かつらぎ町の広口・滝・平・東谷の4地区の総称で、標高300〜500m付近の山の斜面に集落が点在します。四郷は古くから串柿の産地で、毎年11月上旬から串柿作りが始まると、集落はまさに柿色に染まります。
和泉葛城山から5kmほど東、和泉山脈の南麓に位置する四郷は、かつらぎ町の広口・滝・平・東谷の4地区の総称で、標高300〜500m付近の山の斜面に集落が点在します。四郷は古くから串柿の産地で、毎年11月上旬から串柿作りが始まると、集落はまさに柿色に染まります。
最後に串柿の里からてくてく歩いて、標高650mの山の中腹に静かに佇む役行者ゆかりの堀越癪観音へ。境内では樹齢400年と云われる大銀杏が、敷銀杏と合わせ見事な黄葉を見せてくれました。
最後に串柿の里からてくてく歩いて、標高650mの山の中腹に静かに佇む役行者ゆかりの堀越癪観音へ。境内では樹齢400年と云われる大銀杏が、敷銀杏と合わせ見事な黄葉を見せてくれました。

感想

大阪府と和歌山県の県境を成す和泉山脈。最高峰の南葛城山でも標高922mと1000mに満たない山並ですが、金剛山地と接する紀見峠から友ヶ島が浮かぶ紀淡海峡まで東西およそ50kmに渡って連なります。そんな和泉山脈の中央やや東側に位置するのが和泉葛城山で、関西百名山にも選定されています。今回は南麓を流れる紀の川水系名手川支流・西谷川に注ぐコースケ滝谷を遡行し、100mのナメ滝・コースケ滝を訪ねます。

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