鈴ヶ岳から鈴鹿縦走(多賀大社〜藤原岳〜御在所岳)
- GPS
- 22:01
- 距離
- 61.4km
- 登り
- 4,269m
- 下り
- 4,194m
コースタイム
- 山行
- 2:56
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:59
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 9:13
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 9:40
天候 | 土日ともに降水確率0%。 全く降りませんでしたが11/26は薄曇りでパッとしない空。 11/27は秋晴れに恵まれました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
感想
車のない登山はアプローチに悩みます。
今回はローカル鉄道が繫ぐ多賀大社から、道路を二時間半歩いて登山口。バスは途中まであるようだけど、たとえそれを使っても大半は歩かなければいけないプラン。乗り合いタクシーが使えるなら楽できるかもですが。
アプローチ道は谷筋でかなり寒いため野宿を諦めます。登山口近くで飼われている犬が吠えるので、なお里での野宿を諦めさせます。
麓に近い登山口は使用頻度も低く、少しわかりにくいなか、暗くてなおわかりにくいなか、少し高いところまで登っていきます。
平坦なところで適度にゴロリ。
面倒でツェルトも張らずにマットの上に寝袋とカバーで横になり空を仰ぐと、おそらくヒノキだろう落葉しない人工林は遮っていました。
翌朝、計画より少し早く歩きはじめましたが、日の出の時刻に太陽があがりません。
一時間ぐらい遅れて、初めてその姿を確認できる曖昧な雲模様でしたから、昨晩星空を見られなかったのはヒノキのせいだけではなかったかもしれません。
案外すぐに人工林地帯を抜け、稜線は多様な鈴鹿山脈。笹地あり花崗岩あり奇跡ありと、1200mそこそことは思えないほど面白い山でした。
最初に踏んだ鈴ヶ岳は人気が感じられない不人気な山で、後ろ姿は少しカヌレに似ています。
しかし、続けてピークらしくない鈴北岳を抜けた先の御池岳は、すれ違う登山者を数えること50名、鈴鹿山脈の愛されようを予感させます。
御池岳は鈴鹿山脈最高峰であり、山頂付近が湿地帯の台地となっており、きっと春や初夏には野草花が綺麗に咲くことでしょう。
しかしながら、なぜか鈴鹿セブンマウンテンには数えられていないのは、どういう選考基準なのでしょう。
私も今回は御池岳を巻いてしまいました。たいして時間はかからないだろうし、せっかくなら山頂を踏んでおけば良かった。
御池岳の山域をすぎるとまた人気のない稜線。
ひとしばらく稜線を歩けば今回のお目当て藤原岳に到着します。
藤原岳は日本三百名山のうち一座。これと日本二百名山の御在所岳が今回の目当てです。
藤原岳を通過したのは11時ころだったのもあって、山頂や山小屋は昼食を食べる登山客で盛況していました。
小学生男子2人組が印象的でした。小学生だけで山登りなんでしょうか。
藤原岳は、ここもまた山頂付近が台地状になっています。御池岳のように湿地帯の風ではなく、奇石奇岩が望める台地です。なんとなく、大雪山系の白雲岳避難小屋周辺を思わせる景色でした。
藤原岳を抜けると治田峠で縦走者を追い抜きます。
御池岳、藤原岳、そしてこのあとにある竜ヶ岳など人気のある山には人がいるが、重曹している人は稀です。
この人には石榑峠で再開しました。
治田峠の先は植生があからさまに変わります。
見通しの良い笹の山、ところどころ露出した花崗岩。
その先には緑色をした竜(ドラゴンクエスト(初代)で姫を閉じ込めていたドラゴン)の背中のような竜ヶ岳です。
笹地の山自体は珍しいものではありませんが、鈴鹿山脈のなかで唯一ここだけ笹山なのは憎い演出です。
竜ヶ岳を抜けると宿泊地の石榑峠まではもうすぐ。
露出した花崗岩は六甲山を思い出させます。
予定より1時間以上早く石榑峠に到着したら、まずは水場で水を汲みます。
しかし、久しぶりに使う浄水器、ぜんぜん水が抜けません。ちっとも浄水されません。
登山口から見て水場の反対側には作りかけのバイオトイレ。まだ使えません。
火を沸かそうと電子ライターを…火がつきません。
電子ライターは高地で弱いため登山はフリント式を使うのが基本ですが、こんな低標高で火がつかないとかある?
いや、こういうときのために予備で用意していたマッチ…火がつきません。お前もか。
ガス缶にとりつけたガスストーブだけが、「トレーニング用の重しだよ」と語りかけてきます。うるさい。
彦根のスーパーで買ったカップラーメンが「軽いけど荷物を圧迫するのが僕だよ」と、うるさい。
火が使えなければカップ麺は食べられないし、汲んだ水を沸かせない。
これは通りすがりの誰かに借りるしかないか…と思っていたら、ライターがつきました。良かった…
石榑峠ではヘリポート?へテントを張るのが定番らしいですが、水場前の盛り土にしました。
ルート先のヘリポートのほうがメリットが多いと思いますが、今回は夜から朝にかけて風が強かったのでこちらでよかったです。
最終日、朝6時出発のところ4時40分に出発。
寒い中関節を痛めるといけないので、防寒着を着たままペースを抑えて歩いていると、トレイルランナー2人に追い抜かれます。
体も暖まっていたところだし、ランナーのペースがちょうどよいので、ちょっと頑張ってついていきました。
ついていきがてら話を聞くと藤原岳を0時に出発して、鈴鹿セブンマウンテンを1日で制覇するという面白いチャレンジをしているそうです。
案外調子がよくて、ほとんどそのままのペースで御在所岳まで行けてしまいました。
御在所岳は観光客が多く、かなり居辛さを感じましたが、名物のカレーうどんを食べると居辛さよりも食の満足感が上回りました。
予定通りのルートをするする降りて、登山道からしばらく歩いて、国民宿舎で日帰り湯に浸かりました。
ワンコインでは入れそうなところが国民宿舎しかなかったのですが、温泉地なのに循環湯のようでしたし、休日は値段が高く結局ワンコインでは入れませんでした。
最後はわかりにくいバスを2区間だけ乗って、湯の山温泉駅へ。
バスはルートも、季節ごとかわるダイヤもわかりにくいので、地元民以外は使いにくいものです。
全国のバス、コミュニティバスなども含めて、ナビタイムのような感じで網羅してくれるともっと使えるのですが。
仕上げに名古屋駅で味噌かつを食べ、赤福を買って3年ぶりの天泊縦走はおしまいです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
序盤はロード歩きなので見た目ほどではありませんよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する