針ノ木岳(お盆のピーカン稜線歩き:扇沢からスバリ・鳴沢岳他周遊)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,215m
- 下り
- 2,222m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 5:16
天候 | 1日目:曇りのちガス、2日目:ほぼ終日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木の雪渓歩き含め、危険・不明瞭箇所等ナシ |
その他周辺情報 | 大町温泉・薬師の湯にて日帰り入浴可(夏場は通路に大型ザック置き場などあり、着替え・荷物整理に便利!) |
写真
感想
お盆休み後半、週末の好天予報に前週の富士登山&伯耆大山ミニハイクの余勢を駆って、ヒマしている長男を「雪山で涼もう!」と強引に誘い出し、指定券も取らぬまま終戦記念日に始発のスーパーあずさ自由席に滑り込むと、さすがにデッキまで人が溢れる超満員。大町から扇沢までのバスも、登山者にアルペンルート越えの観光客まで押しかけ、臨時便が出る盛況ぶりです。
バス終点で水を補給、観光地の喧噪を離れ、沢沿いを大沢小屋に辿り着くと、名物「貸アイゼン」も営業中。雪山装備をほとんど持たぬムスコに500円で軽アイゼンを借り出し、雪渓取付きまでは快調なペース。ここでアイゼンを装着、曇りがちながら、夏の暑さの中、雪渓の冷気はさながら天然クーラーのようで、愚息も初の雪上登山に大満足。呆気ないぐらいのペースで雪渓上部に登りつき、アイゼンを外したは良いが、オヤジが食料等の重荷にバテバテ状態。ここから針ノ木小屋までの草付き・ジグザグ道に1時間半近くかかってしまいました(オヤジ、しっかりしろよ!)…。
余裕があれば、明日のロングコースの足慣らしを兼ね、蓮華岳を往復できないかと画策してましたが、とてもじゃないがムリ(この時点では、300名山にチャレンジする気はほとんどなかったため、「名山を目の前にしてもったいない…」という気も起こらず)。一休みして小屋内で自炊夕食、ガスに小屋が包まれ、小雨もパラ付いてブルーになる中、水の配給を受け、明日の好天を信じて早々に就寝。
翌朝、朝食を軽く済ませ、へ電装着し小屋の外へ出てみると、雲一つない快晴!勇躍して針ノ木岳の登りにかかるも、途中で呆気なく御来光を迎え、稜線の向こうに浮かび上がる劔の雄姿に励まされ、5時半過ぎに針ノ木山頂到着。まずまずのペースです。小スバリ岳の登降で早くも体温上昇、雨具の下を脱ぎ捨て、稜線歩きの好展望を楽しみつつも、スバリ岳・赤沢岳のアップダウンにたっぷりシゴかれ、鳴沢岳に着く頃には親子揃ってかなりグロッキー状態。ここでパインの缶詰を補給、やや元気を取り戻すも、新越山荘手前で何とオヤジの山靴の底がパッカリ脱落!
山荘に慌ててピットイン、テーピングテープで応急処置、ラーメン昼食も終えて、何とか歩行可能な状態に復帰するも、柏原新道の下りで再び靴底が取れないか心配です。本日最後のピーク・岩小屋沢岳を乗り越え、種池山荘に辿り着いて、ミカン缶で生気を取り戻し、いざ柏原新道へ突入。山靴は何とか持ちこたえましたが、下界が近づいて俄然ピッチを上げたムスコのペースについて行けず、オヤジ一人しばしば置いていかれます。暑さも加わって朦朧としそうになる中、コースタイムをそこそこ短縮して、14時半過ぎに登山口到着。ここで沢の冷たい水を浴び、辛い車道歩きをこなして、何とか扇沢バス停に絶妙の時間で帰着。
ジュースで渇いたノドを潤しながらバスに飛び乗り、目論見通り大町温泉で途中下車。フロでサッパリ、お土産も買い込んで大町に向かい、松本であずさの特急券を仕入れ、弁当・ビールでささやかな祝杯を上げつつ、一路東京へ。コンパクトな周回ルートではありましたが、絶好の晴天にアルプス核心部の大展望を楽しみ、大満足の山行でした。
結果的に、学生時代〜社会人見習い時代に歩いた白馬〜五竜〜鹿島槍から種池の足跡と今回のルートがつながり、アルプス主稜線では残る未踏区間が針ノ木小屋〜蓮華〜七倉から烏帽子岳までのコースとなりました。特に不動岳の前後は、激しいアップダウンと険しいコースに比してやや見所や達成感に欠ける観あり、ここが繋がるのは、一体いつのことになるやら…。
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