飯豊山(テント+小屋でじっくり3泊)
- GPS
- 62:05
- 距離
- 40.9km
- 登り
- 3,144m
- 下り
- 3,189m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:39
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 4:09
- 合計
- 8:36
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 7:10
天候 | 8/25(月) 曇り 8/26(火) 雨のち夕方以降晴れ 8/27(水) 曇りのち雨 8/28(木) 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大日杉小屋の1階にトイレもあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大日杉からのコースはこの時期雪渓歩きは無いです。 御秘所は高度感ありますが短い区間ですのでそれほど危なくはありませんが、下りの時は岩の角度のせいで平衡感覚が狂うので、ザックが重いとよろける恐れあり。 また、笹や木の根が滑りやすい箇所があるので下山時は慎重に。(2〜3回コケた) |
その他周辺情報 | 下山後は車で米沢方面に1時間くらいのところにある小野川温泉の「うめや旅館」で1泊しました。源泉かけ流しの温泉と米沢牛ステーキを堪能して大満足。 9月までは田んぼアートも楽しめます。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
カメラ(1)
地図(1)
コンパス(1)
笛(1)
ライター(1)
ナイフ(1)
保険証(1)
飲料(1)
ティッシュ(1)
バンドエイド(1)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
手袋(1)
ストック(1)
ビニール袋(1)
替え衣類(1)
シュラフ(1)
ザックカバー(1)
水筒(1)
時計(1)
非常食(1)
テント(1)
テントマット(1)
コンロ(1)
ガスカートリッジ(1)
コッヘル(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
ラジオ(1)
|
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共同装備 |
車(1)
ツェルト(1)
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感想
8月末に遅めの夏休みを取って、東北のアルプスとも呼ばれる飯豊山をトレッキングしてきました。テント泊と小屋泊で3泊4日の日程です。
7月は土日もお仕事、8月もお盆は仕事だったので、約2ヶ月ぶりの山歩き。
年初の計画では、表銀座縦走を考えていましたが、たまたま見たBSの番組で達成感の味わえる山として、屋久島の宮之浦岳、穂高岳を抑え1位となっていたのがこの飯豊山。正直、これまで飯豊山の事は知りませんでしたが、東北の山にも行ってみたいと思っていたので、日数の取れる夏休みでのプランを立てた次第です。
一番負担が少ないのでは?と思った大日杉小屋登山口からの登り。久しぶりに3泊分の食料、新調して重くなった三脚や望遠レンズを積んだ23kg超えのザックで、序盤に延々と続く急登にペースも上がらず、コースタイムを下回る状況。曇りの天気でしたが汗ダラダラで、地蔵岳から先も樹林帯の登り返しの繰り返しで、太ももが張ってきてしまいました。本山小屋まで行く計画だったのが、「切合小屋で泊まっちゃえ」という悪魔の囁きに、アッサリ悪魔と契約(笑)。切合小屋のテント場で一泊。
翌26日の朝。切合小屋を出発するも雨が降り出し、レインウェアでの行動。景色は全く望めませんでしたが、お花畑が多く色んな高山植物が見れました。雨に濡れた花は晴れている時よりも艶やかな感じがして、途中からは結構雨も楽しんでしまいました。
とはいえ、身体も冷えてきたので本山小屋で一休み。のはずが、「今日はヒマだー」という管理人さんと話し込んでしまい、気がつけばお昼前の時間に、「オレ昼飯に天ぷら食うけど、アンタも天ぷら食べる?」と言われ、「いいんですか?頂きま〜す」とまさかの天ぷらメシを頂いてしまいました。ま、申し訳ないんでバッジ買いましたけどね(笑)。
結局3時間半も居座っていたのに雨が止まないので、管理人さんに「明日泊まりに来ます」と伝えて御西に向け出発。飯豊山頂は雨と風がひどいので早々に通過。御西への稜線歩きの途中に雨が止み少しだけガスが晴れ、雪田のある風景を見れました。晴れていれば気持ちの良い稜線歩きになるのでしょうね。
御西ではこれから晴れる方に賭け、テント泊を選択。なのに再度雨に降られガッカリしてフリーズドライのライスにお湯を入れた途端、パァーっと周りが明るくなりガスが晴れ夕陽が登場。大日岳も北股岳も姿を現し、日が沈むまで写真を撮りまくり。おかげでこの日は冷たいふやけたライスの夕食になりました…
翌27日は朝からガスまみれ。一縷の望みをかけ大日岳に向かいましたが、大日岳山頂でもガスって展望は無し。御西小屋に戻りテントを撤収して本山小屋に向かいましたが、再び風と雨で飯豊山頂に留まることもできず。テントを張るのも危ないので本山小屋で小屋泊に。この日、本山小屋に泊まったのは12名。周りの人たちと会話を楽しみ、その後管理人部屋で5人で飲みながら、興味深い話を聞かせて頂きました。皆さん山の経験豊富な方々ばかりでしたね。私など若輩者で頭の下がる思いですが、気さくに話して頂いて楽しかったです。
そして最終日の28日。夜中聞こえていた風と雨の音に半ばあきらめかけていましたが、朝外に出てみると雲海が! 雲が明るくなる反対側では、飯豊山から御西、大日岳へと続く稜線が見え、空もどんどん青くなり、待望の景色が現れ始めました。せっかく晴れたので二日酔い覚ましがてら再度山頂に向かい、美しいダイグラ尾根や御西岳との間の滝雲、そしてこれまで花が閉じて見つけられなかったイイデリンドウも、半開き状態ではありましたが発見。最後の最後に飯豊山に受け入れてもらえたような気がして、自然にホロリと涙が出てしまいました。
名残惜しくも、その後幾度も振り返りながら下山。草履塚の手前でクマに会うハプニングもあり、切合小屋からボッカで戻って来た管理人にそのことを話したら、「いいなあ、オレまだ会ったことないよ〜」と言われてしまいました。ラ、ラッキーだったってことかな?(※注:本山小屋の管理人は今年から赴任された方です)
下りの道中もなかなか難儀でしたが、下山後は小野川温泉の予約していた宿に泊まり、かけ流し温泉と米沢牛ステーキを堪能。田んぼアートを見て翌日帰路につきました。
飯豊山は山深くアプローチに時間がかかり、なかなかタフな山でしたが、8月末でもいろんな花が咲いていて、雨の中でもトレッキングを楽しめましたし、御西小屋で美しい夕景と、本山小屋で素晴らしい朝日と飯豊連峰の景色を拝むことができました。
4日間いたことで、結果的に飯豊山のいろんな魅力を堪能できたと思います。山の神様から「ゆっくり山歩きを楽しみなさい」と言われているような気がして、飯豊山の懐の深さを感じましたね。またいつか、東北の山々を訪れたいと思います。
↓すべての写真はこちらに置いてあります
https://globalbonsai.myportfolio.com/2014-mtiide
今回ネタ的にドキュメンタリー編も作ってみました。長いのでお時間ある方だけどうぞ…
私も昨年行きましたが、ガスの御西小屋着で夕方から晴れてきました。そこから見た大日岳の眺望が忘れられず、このレコを発見した次第です。
懐かしく拝見しました。
metsさん初めまして。コメントありがとうございます。
飯豊本山に比べ、大日岳は形がカッコイイ山なので余計に印象に残りますよね。昨年のレコ拝見しましたが、6月の雪が残る大日岳の姿はさらにカッコイイなと思いました。写真をたくさん撮られるのも分かります
烏帽子岳?からの北股岳の写真もカッコイイですね。計画では行くつもりが雨で断念してしまったので、いつか縦走したいと思っています。
はじめまして。Odentosと申します。
G-BONSAIさんのこの度の山行記録、大変楽しく拝見させていただきました。
とりわけ最終日の感動、興奮がひしひしと伝わってきました
flickrへ別掲載のものも含めて、写真も素晴らしいですね
実は私も9月中旬に遅めの夏休みをとり、ほぼ同じコース・日程で初めての飯豊山山行を予定していたところでしたので、今回の記録&写真は大変参考になります!
今は他の方々の山行記録などを参考に情報収集しながら、具体的な計画を練ったり、ギアを買い足したりと、各種準備に励んでいるところです(山行前のこういう時間も楽しいものですね )。
そこで、不躾な質問で恐縮ですが、今回泊まられた各小屋(テント場)付近の水場の状況はいかがでしたでしょうか?もちろん当方の予定は2週間以上先であり、それまでの間に状況が変わる可能性も十分にあり得るかとは思いますが、参考にさせていただけたらと思います。コメント欄でのいきなりの質問、大変申し訳ございませんが、もし差し支えないようでしたら教えていただけると幸いです。
Odentosさんはじめまして。
コメント頂きありがとうございます。
9月中旬に行かれるんですか? その頃はまた違った景色が見れるのかもしれませんね。天気が良くなることを祈ってます! 8月はずっと天気がイマイチで、私は2週間前からヤキモキ状態でしたからね…
さて、各小屋の水場の状況ですが、現段階の情報ということでご了承を。
[切合小屋]
テント場は小屋の裏にあり、水場はシーズン中は小屋の目の前までパイプで引っぱってあるので補充も便利。水量も豊富でした。
[本山小屋]
テント場は小屋のだーいぶ手前にあります。水場はテント場の横に分岐があり、急な坂を下って汲みに行く必要があるので、小屋に泊まるなら着く前に汲んでおく方がラクです。水量はまあまあ。ちなみに小屋の管理人さんは9月から土日のみの駐在になるそうです。
[御西小屋]
テント場は小屋の裏にあります。水場は60mちょい御西岳の方に歩き、そこから距離で100mちょっと、高度でいうと45m下ったところにあるので、本山小屋の水場より高低差の分面倒です。なので何度も行くのは避けたいところ。水量はこちらもまあまあ。
なお、飯豊マスター(?)の方曰く、御西の水場は行くのが大変なので途中の弘法清水で汲むそうです。ただ私は行っていないので水量などは分かりませんが…
参考になりましたでしょうか???
G-BONSAIさん、早速の返信ありがとうございます!
現時点の状況とはいえ詳細に教えていただき、大変助かります
この度の山行記録とあわせて参考にさせていただきながら、思う存分飯豊山を楽しんできたいと思います(実は山行で初めてのテント泊予定です‥ )。
これからもG-BONSAIさんの山行記録や素晴らしい写真のアップなど、期待いたしております
取り急ぎお礼まで、ありがとうございました。
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