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Yamareco

記録ID: 504190
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・連日霧で何も見えずとも赤岳展望荘の食事に大満足

2014年09月03日(水) ~ 2014年09月04日(木)
 - 拍手
youji その他1人
GPS
28:05
距離
16.2km
登り
1,628m
下り
1,623m

コースタイム

1日目
山行
7:18
休憩
0:57
合計
8:15
7:55
175
10:50
11:15
80
12:35
33
13:08
32
13:40
13:55
93
15:28
15:45
25
2日目
山行
5:05
休憩
0:50
合計
5:55
6:05
70
7:15
7:30
30
8:00
8:15
25
8:40
8:45
80
10:05
10:20
100
12:00
ゴール地点
天候 連日霧、霧、霧
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口の美濃戸まで中央高速諏訪南ICから車で約30分
コース状況/
危険箇所等
阿弥陀岳、赤岳、横岳の各所に梯子や鎖場がありますが、いずれも気を付けて通れば特に問題はありません。
年配の初心者のような女性が怖い怖いと言って渋滞していたシーンもありましたが・・・
その他周辺情報 ★美濃戸口がほど近い原村に、村営の日帰り温泉施設「もみの湯」があります。食事処、休憩室、サウナも付いていて500円とお手頃です。
★諏訪南ICに近い御射山交差点脇の手打ち蕎麦「山の恵」に寄りました。
今回は、美濃戸のやまのこ村の駐車場を利用しました。HPの割引券を持参して500円引きです
2014年09月03日 07:49撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
9/3 7:49
今回は、美濃戸のやまのこ村の駐車場を利用しました。HPの割引券を持参して500円引きです
往路は南沢から入りました
2014年09月03日 08:02撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 8:02
往路は南沢から入りました
南沢沿いを歩きます。北沢に比べてちょっとハードなコースです
2014年09月03日 08:10撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
9/3 8:10
南沢沿いを歩きます。北沢に比べてちょっとハードなコースです
明治22年の遭難碑がある大岩。こんな昔に山に登る人ってすごいですね
2014年09月03日 09:20撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 9:20
明治22年の遭難碑がある大岩。こんな昔に山に登る人ってすごいですね
苔の間からギンリョウソウが顔を出していました。このギンリョウソウ、ずいぶん馬面です
2014年09月03日 10:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
3
9/3 10:03
苔の間からギンリョウソウが顔を出していました。このギンリョウソウ、ずいぶん馬面です
苔むした樹林帯をのんびり登ります
2014年09月03日 10:07撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 10:07
苔むした樹林帯をのんびり登ります
こんな苔がびっしりです
2014年09月03日 10:17撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 10:17
こんな苔がびっしりです
こちらも苔です
2014年09月03日 10:18撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 10:18
こちらも苔です
行者小屋に着きました
2014年09月03日 10:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
9/3 10:56
行者小屋に着きました
行者小屋では軽食、喫茶が楽しめます
2014年09月03日 10:55撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 10:55
行者小屋では軽食、喫茶が楽しめます
冬でも水の涸れない行者小屋のテント場は快適です
2014年09月03日 10:56撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 10:56
冬でも水の涸れない行者小屋のテント場は快適です
一瞬、ガスが切れて大同心、小同心の岩場が見えました
2014年09月03日 11:04撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 11:04
一瞬、ガスが切れて大同心、小同心の岩場が見えました
阿弥陀岳に登るためまずは中岳のコルへ出ます。ここにザックをデポしていざ阿弥陀へ
2014年09月03日 13:38撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 13:38
阿弥陀岳に登るためまずは中岳のコルへ出ます。ここにザックをデポしていざ阿弥陀へ
すぐに梯子場があります
2014年09月03日 13:47撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/3 13:47
すぐに梯子場があります
天を突くような急な梯子です
2014年09月03日 12:41撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 12:41
天を突くような急な梯子です
急登の連続ですが、阿弥陀の稜線には高山植物が沢山咲いています。これはヒナコゴメグサ
2014年09月03日 12:40撮影 by  DSC-HX30V, SONY
2
9/3 12:40
急登の連続ですが、阿弥陀の稜線には高山植物が沢山咲いています。これはヒナコゴメグサ
あちこちで見かけました。イブキジャコウソウだと思います
2014年09月03日 13:32撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 13:32
あちこちで見かけました。イブキジャコウソウだと思います
これは?八ヶ岳特産品のヤマナカシャジンのようです
2014年09月03日 12:46撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 12:46
これは?八ヶ岳特産品のヤマナカシャジンのようです
トウヤクリンドウ。硫黄岳の山頂稜線にも沢山咲いていました
2014年09月03日 14:05撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 14:05
トウヤクリンドウ。硫黄岳の山頂稜線にも沢山咲いていました
タカネナデシコ
2014年09月03日 15:00撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 15:00
タカネナデシコ
午後1時。ちょっと遅れ気味ですすが、阿弥陀岳山頂に着きました。霧、霧、霧で何も見えません
2014年09月03日 13:14撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 13:14
午後1時。ちょっと遅れ気味ですすが、阿弥陀岳山頂に着きました。霧、霧、霧で何も見えません
霧が晴れることを祈りながら次の目標赤岳に登ります
2014年09月03日 15:01撮影 by  DSC-HX30V, SONY
1
9/3 15:01
霧が晴れることを祈りながら次の目標赤岳に登ります
最後の岩場は結構しんどいです
2014年09月03日 15:20撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 15:20
最後の岩場は結構しんどいです
一等三角点のある赤岳山頂です。ここもまた、霧、霧、霧で何も見えませんでした
2014年09月03日 15:31撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 15:31
一等三角点のある赤岳山頂です。ここもまた、霧、霧、霧で何も見えませんでした
明日に期待して、赤岳展望荘に泊まります
2014年09月03日 16:10撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 16:10
明日に期待して、赤岳展望荘に泊まります
蚕棚の大部屋。10人用の2階部分を3人で使いました。布団はなく、シュラフが布団代わりです
2014年09月03日 16:20撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 16:20
蚕棚の大部屋。10人用の2階部分を3人で使いました。布団はなく、シュラフが布団代わりです
ここには五右衛門風呂があります。男女、時間帯で入れます。石鹸は使えませんがシャワーもあります
2014年09月03日 16:29撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 16:29
ここには五右衛門風呂があります。男女、時間帯で入れます。石鹸は使えませんがシャワーもあります
風呂に入り、食事時間までの間、談話室で生ビール(800円)で乾杯です
2014年09月03日 17:05撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 17:05
風呂に入り、食事時間までの間、談話室で生ビール(800円)で乾杯です
天気か良ければ絶景の食堂なんですが・・・
2014年09月03日 17:01撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 17:01
天気か良ければ絶景の食堂なんですが・・・
ここの食事は山小屋ではめずらしいバイキング形式です。朝食は、パンとご飯の両方が食べられます
2014年09月03日 17:31撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 17:31
ここの食事は山小屋ではめずらしいバイキング形式です。朝食は、パンとご飯の両方が食べられます
おかずは、お代わり自由の食べ放題です
2014年09月03日 17:31撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 17:31
おかずは、お代わり自由の食べ放題です
豚の角煮は絶品です
2014年09月03日 17:28撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 17:28
豚の角煮は絶品です
鶏肉を使ったトマト煮も美味しいです。豚汁もありました
2014年09月03日 17:32撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/3 17:32
鶏肉を使ったトマト煮も美味しいです。豚汁もありました
翌朝、雲の切れ間からご来光が拝めました。唯一、感動の景色でした
2014年09月04日 05:18撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 5:18
翌朝、雲の切れ間からご来光が拝めました。唯一、感動の景色でした
相変わらず霧は晴れませんが元気に出発です。小屋の方に撮って頂きました。
2014年09月04日 06:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 6:03
相変わらず霧は晴れませんが元気に出発です。小屋の方に撮って頂きました。
東側は雲海です。雲の上にうっすら千曲川沿いの天狗山が見えています
2014年09月04日 06:12撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 6:12
東側は雲海です。雲の上にうっすら千曲川沿いの天狗山が見えています
横岳にはこんな鎖場が随所にあります
2014年09月04日 06:30撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 6:30
横岳にはこんな鎖場が随所にあります
鎖を使ったこんな急登もあります
2014年09月04日 06:30撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 6:30
鎖を使ったこんな急登もあります
一瞬霧が取れて眼下に赤岳鉱泉が見えました。今日はここへ下ります
2014年09月04日 07:13撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 7:13
一瞬霧が取れて眼下に赤岳鉱泉が見えました。今日はここへ下ります
横岳山頂。相変わらず何も見えません
2014年09月04日 07:20撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 7:20
横岳山頂。相変わらず何も見えません
さらに先に進んで最後のピーク硫黄岳まで来ましたが、霧がさらに濃くなり写真を撮るのも大変でした
2014年09月04日 08:43撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/4 8:43
さらに先に進んで最後のピーク硫黄岳まで来ましたが、霧がさらに濃くなり写真を撮るのも大変でした
何も見ることが出来ず、とうとう赤岳鉱泉まで下りてしまいました
2014年09月04日 10:05撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 10:05
何も見ることが出来ず、とうとう赤岳鉱泉まで下りてしまいました
北沢沿いに咲くトリカブトがなかなか綺麗でした
2014年09月04日 10:39撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 10:39
北沢沿いに咲くトリカブトがなかなか綺麗でした
最後は気持ちの良い林道をてくてく歩きます
2014年09月04日 11:21撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/4 11:21
最後は気持ちの良い林道をてくてく歩きます
無事、スタート地点の美濃戸に戻ってきました
2014年09月04日 11:48撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 11:48
無事、スタート地点の美濃戸に戻ってきました
山を下りたらまずは温泉。原村の「もみの湯」へ立ち寄りです
2014年09月04日 13:03撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/4 13:03
山を下りたらまずは温泉。原村の「もみの湯」へ立ち寄りです
空いていて快適です
2014年09月04日 12:36撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/4 12:36
空いていて快適です
露天風呂もあります
2014年09月04日 12:40撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 12:40
露天風呂もあります
ちょっと遅いお昼を手打ち蕎麦処「山の恵」でいただきました
2014年09月04日 14:13撮影 by  DSC-HX30V, SONY
9/4 14:13
ちょっと遅いお昼を手打ち蕎麦処「山の恵」でいただきました
蕎麦やご飯ものなどが色々混ざった恵膳1200円
2014年09月04日 13:53撮影 by  DSC-HX30V, SONY
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9/4 13:53
蕎麦やご飯ものなどが色々混ざった恵膳1200円
撮影機器:

装備

備考 前回の北アルプスの蚊には参ったので、虫除けスプレーを持って行きましたが、気温が低くなったせいか、蚊は全くいませんでした。

感想

 先日、むかし一緒に仕事をした後輩(通称かっちゃん)から、「最近山をやるようになったのですが、八ヶ岳へ連れてってもらえませんか」との電話をもらった。えー、彼が山登りを始めたのか、と思ったが、すべての仕事を終えたご隠居さん身分の私なのでふたつ返事でオーケーした。

 彼の休みと天気をにらめっこして9月の3日、4日に行くことにした。コースは、八ヶ岳でもっともポピュラーな美濃戸から赤岳、横岳。硫黄岳の周遊コースである。健脚者なら日帰りが出来そうなコースであるが、まだ初心者のようなので山小屋の雰囲気も楽しむことにして1泊2日のらくらくコースを設定した。

9月3日(水) 霧 美濃戸〜阿弥陀岳〜赤岳〜赤岳展望荘
 当日、午前5時ちょっと前に海老名市にあるかっちゃんの自宅へ愛車で迎えに行くも彼の家は真っ暗。彼の携帯に電話を入れると寝ぼけまなこの声で「ちょっと早いんじゃない」との返事。「午前4時半には起きていると言ってたのに何が早いんだ。早く出てこい」とばかり催促。それからしばらくして、ザックやら飲み物やらをバタバタと車に積み込んでなんとか予定どうりに出発できた。

 平日にもかかわらず、バスの終点、美濃戸口の駐車場には沢山の車が駐車していた。今回は、もう一歩奥まで行った美濃戸に車をおく予定だ。歩けば1時間近くかかる林道を10分ほどで美濃戸へ着いた。何と何と、ここの駐車場も八割方埋まっているではないか。改めて八ヶ岳の人気を目の当たりにした感じがした。

 今日は、行者小屋経由で阿弥陀岳をピストンし、そのあと赤岳に登っておしまいである。時間次第で山頂小屋に泊まるか、その先の展望荘に泊まるのか、行き当たりばったりでその日の宿が決める計画だ。

 かっちゃんは、今日のために、連日スポーツジムへ通ったり、奥多摩へ足慣らしに行ったり意気込みは十分である。意気揚々として出発したが、肝心な天気がいまひとつパッとしない。山は、夜明け時は真っ暗な雲に覆われ、日の出とともに一旦は青空も見えたのに、稜線は、再びガスに包まれて何も見えなかった。

 行者に出る南沢を雪のないときに歩くのは初めてである。苔むした樹林帯の中をアップダウンしながら3時間近くかけて行者小屋に着いた。小屋の前にテーブルが沢山並んでおり絶好の休憩ポイントである。天気がよければ目の前に赤岳から阿弥陀岳が覆いかぶさるように見えるはずなのに、今日は中腹から上は雲の中である。唯一、文三郎尾根の急階段が目を惹いた。

 中岳のコルへの登りはジグザクの歩きやすい道だった。冬道は確か狭い沢を詰めてコルへ直登した覚えがある。中岳のコルにザックをデポし阿弥陀へ取り付いた。すぐに梯子だ。続いて岩を掴みながらの急登の連続である。阿弥陀には冬場にアイゼンとピッケルを駆使して登ったことあるが、雪の下がこんな梯子だったり岩場だったりとは改めてびっくりした。

 阿弥陀の山頂には誰もいなかった。昔はなかった阿弥陀如来石像が三角点の横に安置されていたのでお賽銭をあげ、今回の山行に安全を祈願した。山頂からは権現岳のうしろに南アルプスがずらりと並んでいたのを記憶しているが今日は何も見えない。山頂を囲む木々も昔に比べるとずいぶん背丈が伸びてきた。

 いくら山頂で頑張ってみてもガスは一向に晴れそうもない、時間も迫っているので赤岳に向かうことにした。スポーツジムで鍛えているかっちゃんであるが、赤岳最後の岩場の登りはきつそうだった。ジムでやる運動と山を登る筋肉は違うのだ。山登り用の筋トレをしなくては足は上がらないし下りもきつい。

 期待した赤岳の山頂でもガスは取れず展望は得られなかった。登ってきた人達も、記念写真を撮ったらさっさと山を下りていってしまった。私達は、もうしばらく山頂にいたかったが、ここまで意外と時間がかかってしまったので山頂を後にした。

 明朝の景色を期待して山頂小屋に泊まってもよかったのだが、かっちゃんが、星空の写真を撮りたいというので、ガスが切れる確率が高い、標高の若干低い赤岳展望荘へ泊まることにした。

 赤岳展望荘に泊まるのは初めてである。八ヶ岳の山小屋自体に泊まるのは珍しいのだ。昔、硫黄岳山荘が硫黄岳石室と呼ばれていたころに一度泊まったことがあるだけで、それ以外はいつもテント泊だった

 赤岳展望荘も昔は赤岳石室と呼ばれた避難小屋のような山小屋だった記憶がある。厳冬期に、地蔵尾根から赤岳に登る途中、風雪を避けるため、閉鎖されていた石室の陰で休息を取った覚えがある。

 いまの展望荘はとても大きく昔のイメージは全くない。お風呂はあるし談話室もある。ニーズに応えるため個室棟も増築されている。そして何といっても展望荘の目玉はその名のとおりの展望がウリだが残念ながら今日は何も見えない。明日に期待して、五右衛門風呂に入って生ビールで喉を潤し夕食へと向かった。

 ここの食事はバイキング形式だとは聞いていたが、食事のメニューを見てびっくり。豚の角煮やら鶏肉のトマト煮、茸や山菜の漬け物、豚汁に五目ご飯、フルーツと杏仁豆腐のデザートなどなどが食べ放題である。
 お湯はもちろん、お茶やコーヒーも到着から出発まで飲み放題である。ご飯とみそ汁はどこもおかわり自由であるが、おかずまで食べ放題はちょっとない。

 あとで横岳の山頂で会った硫黄岳山荘に泊まった登山者に聞いた話では、食事は山小屋らしいもので普通だし、食事時に出されるお茶やお湯以外はすべて有料とのこと。何も見えない山頂だったので、こんな山小屋の情報交換に話がはずんだ。

 かっちゃんは、「星空の写真を撮るんだ」と意気込んで夜中の1時に目覚ましをかけたがガスは一晩中晴れることはなかった。消し忘れた目覚ましが夜中に鳴り響き、かっちゃん、寝ている皆さんに平謝り。彼らしい。

9月4日(木) 霧 赤岳展望荘〜横岳〜硫黄岳〜美濃戸
 朝起きても天候は全く回復しない。最後の組で朝食を摂っている時、にわかに東の空が赤くなり、雲海の上から日の出となった。ご来光が拝めそうだった。食事を途中でほっぽらかし、みんな外に出て行ってしまった。 私もカメラを持っていたので外へ飛び出した。間一髪、日の出の瞬間をカメラに納めることが出来た。終日、何も見えない時間を過ごしてきた人達ばかりなので、歓声とも言えるどよめきが湧きあがった。

 折角見えたお日様もすぐに厚い雲に隠れてしまったので、食堂に戻ってゆっくりと朝食を頂くことにした。朝食もバイキングで、洋食と和食の両方が用意されている。洋食党の私もパンのほかにご飯とみそ汁も少々頂いた。食事に関しては、至り尽くせりの展望荘でした。

 横岳に向かうと直ぐに地蔵尾根分岐に出る。この尾根は、若い頃、厳冬期にここを登ったことがあるので感慨深いものがある。

 横岳には、二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰など名の付いたピークがあるが、鎖をたどったり岩場をよじ登ったりしているうちに、どれがどこやらわからないうちに越えてしまい杣添尾根への分岐点である三叉峰に着いた。横岳の主峰である奥の院はもうすぐそこである。

 横岳に着いたのに相変わらずなにも見えない。さっき、ちらっと眼下に赤岳鉱泉が見えただけである。かっちゃんは、雨男ならぬ霧男なのか。最近、こんなに天気が悪い日に山を歩くのも久しぶりである。一人だったら面白くもなんともない。今日は、相棒がいるだけでも救われる。

 硫黄岳山荘も、赤岳展望荘のように増改築を繰り返して立派になり、昔の面影はなかった。かっちゃんが、有利用トイレを利用したら、温熱便座シャワートイレだったと盛んに感心していた。そうえば昔に比べると、どこの山小屋もトイレが綺麗になってきた。

 今回の山行の最後のピークの硫黄岳では展望が開けるどころか雨模様になってきた。霧も深くなり、写真も間近で撮らないとぼんやりしてしまうほどだ。当然、長居することなく硫黄岳を下りることになった。何も見えないうちにとうとう山を下りるのだ。

 期待して八ヶ岳に臨んだかっちゃん。展望はどこの山頂でも得られなかったものの、3000メートル近い山に登り、楽しい山小屋生活を満喫し、それなりに満足した山行のようだった。

 このあとは、原村の日帰り温泉施設「もみの湯」で汗を流し、手打ち蕎麦処「山の恵」で腹ごしらえをし、家に帰ったのが夕方前。山にはまっているかっちゃんは、今月下旬にはジム仲間と箱根の金時山へ行くという。さあ、私はどこへ行こうかな。

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コメント

楽しそうですね
こんにちは 
初めまして、プロフィールを見ると大ベテランなんですねー。
雪の赤岳、阿弥陀を登られるとはすごいです、怖くてまだ行きたいけど行ってません。赤岳展望荘の情報有難うございます、いつか止まってみたいです、赤岳に1度しか登ってませんが、杣添尾根から3度登ってます。
ご来光が拝めて良かったですねー、食事も良かったようでσ(^^)
そうそう6月15日(何とかデー)は硫黄岳山荘はお酒が飲み放題ただと聞きました。でもビールは有料なんですって、ヽ(^。^)ノアレアレー?

また時々見させて貰います、ありがとうございました。
2014/9/6 18:16
Re: 楽しそうですね
コメント、ありがとうございます。
八ヶ岳の雪山は若気のいたりで結構むちゃして登った頃のことです。
群馬にお住まいのようで、上越の山は目前でいいですね。
年齢的には私より先輩ですがいい山登っていますね。
谷川の、仙ノ倉もいいですね。
この秋、谷川連峰全山縦走を計画しています。
機会があったらまた見てください。
2014/9/6 20:31
プロフィール画像
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