ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 505315
全員に公開
ハイキング
朝日・出羽三山

盛夏の花残る大朝日岳(古寺鉱泉ピストン)

2014年09月03日(水) ~ 2014年09月04日(木)
 - 拍手
iidesan その他1人
GPS
32:00
距離
17.5km
登り
1,666m
下り
1,656m

コースタイム

1日目
山行
6:30
休憩
4:10
合計
10:40
6:00
110
7:50
7:55
10
8:45
8:50
35
9:25
115
11:20
11:40
35
14:40
15:05
10
16:15
16:25
15
金玉水
2日目
山行
4:55
休憩
1:35
合計
6:30
5:20
0:00
10
大朝日岳
5:30
6:20
25
大朝日岳山頂避難小屋
6:45
6:55
65
8:00
8:10
35
8:45
25
9:10
9:15
25
9:50
10:00
60
11:00
11:10
5
11:15
古寺鉱泉駐車場
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
古寺鉱泉の手前、徒歩2,3分のところに広い駐車場有。
コース状況/
危険箇所等
道は良く整備され、特に危険な個所はない。
その他周辺情報 下山後、川西町りんご温泉に立ち寄る。料金も300円と安く、展望も良い。湯船にリンゴが浮いているのが珍しい。
古寺鉱泉朝陽館を出発
2014年09月03日 05:56撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/3 5:56
古寺鉱泉朝陽館を出発
登山道は朝陽館の裏手を回っていく
2014年09月03日 05:56撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 5:56
登山道は朝陽館の裏手を回っていく
合体の樹
2014年09月03日 06:42撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 6:42
合体の樹
ミヤマリンドウ
2014年09月03日 09:35撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 9:35
ミヤマリンドウ
ウメバチソウ
2014年09月03日 09:43撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 9:43
ウメバチソウ
ガスの中をひたすら登る
2014年09月03日 09:55撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 9:55
ガスの中をひたすら登る
ヨツバシオガマ
2014年09月03日 10:05撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 10:05
ヨツバシオガマ
2014年09月03日 10:32撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 10:32
2014年09月03日 10:59撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 10:59
2014年09月03日 11:17撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 11:17
銀玉水
2014年09月03日 11:19撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 11:19
銀玉水
銀玉水
2014年09月03日 11:24撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/3 11:24
銀玉水
霧が晴れて大朝日岳が姿を見せてきた
2014年09月03日 11:44撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
9/3 11:44
霧が晴れて大朝日岳が姿を見せてきた
ニッコウキスゲの群落
2014年09月03日 11:48撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 11:48
ニッコウキスゲの群落
2014年09月03日 11:48撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 11:48
奥宮の石柱
2014年09月03日 12:09撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 12:09
奥宮の石柱
ウメバチソウ
2014年09月03日 14:37撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
9/3 14:37
ウメバチソウ
大朝日岳山頂への登り
2014年09月03日 14:38撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 14:38
大朝日岳山頂への登り
2014年09月03日 14:38撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 14:38
雲が波のように打ち寄せる
2014年09月03日 14:41撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/3 14:41
雲が波のように打ち寄せる
山頂のケルン
2014年09月03日 14:52撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 14:52
山頂のケルン
三角点標柱
2014年09月03日 14:52撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 14:52
三角点標柱
中岳
2014年09月03日 15:06撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
9/3 15:06
中岳
タカネマツムシソウ
2014年09月03日 16:08撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/3 16:08
タカネマツムシソウ
大朝日避難小屋
2014年09月03日 16:10撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 16:10
大朝日避難小屋
2014年09月03日 16:17撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 16:17
金玉水の雪渓
2014年09月03日 16:21撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 16:21
金玉水の雪渓
盛夏のようなお花畑
2014年09月03日 16:24撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 16:24
盛夏のようなお花畑
ヨツバシオガマ
2014年09月03日 16:25撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/3 16:25
ヨツバシオガマ
ニッコウキスゲ
2014年09月03日 16:25撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 16:25
ニッコウキスゲ
2014年09月03日 16:25撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
9/3 16:25
緑なす草原にお花畑が広がる
2014年09月03日 16:32撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/3 16:32
緑なす草原にお花畑が広がる
もうすぐ御来光が…
2014年09月04日 04:54撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
5
9/4 4:54
もうすぐ御来光が…
明るくなってきた
2014年09月04日 05:03撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
4
9/4 5:03
明るくなってきた
遠くに飯豊連峰
2014年09月04日 05:03撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/4 5:03
遠くに飯豊連峰
月山
2014年09月04日 05:04撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/4 5:04
月山
朝霧がダケカンバの峰に上がってくる
2014年09月04日 05:08撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/4 5:08
朝霧がダケカンバの峰に上がってくる
5時10分、朝日が顔を出した
2014年09月04日 05:11撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
4
9/4 5:11
5時10分、朝日が顔を出した
2014年09月04日 05:12撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/4 5:12
2014年09月04日 05:14撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 5:14
中岳、西朝日岳が連なる連峰が朝日に輝く
2014年09月04日 05:20撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 5:20
中岳、西朝日岳が連なる連峰が朝日に輝く
中岳と金玉水の雪渓
2014年09月04日 06:17撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 6:17
中岳と金玉水の雪渓
大朝日避難小屋、さらば。また来るよ。
2014年09月04日 06:17撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 6:17
大朝日避難小屋、さらば。また来るよ。
中岳
2014年09月04日 06:24撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
9/4 6:24
中岳
大朝日小屋と大朝日岳
2014年09月04日 06:25撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
4
9/4 6:25
大朝日小屋と大朝日岳
大朝日岳
2014年09月04日 06:31撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/4 6:31
大朝日岳
2014年09月04日 06:35撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 6:35
大朝日岳と中岳
2014年09月04日 07:01撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 7:01
大朝日岳と中岳
小朝日岳
2014年09月04日 07:18撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 7:18
小朝日岳
小朝日岳の登り口に近づいて来た
2014年09月04日 07:26撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 7:26
小朝日岳の登り口に近づいて来た
小朝日岳から大旭岳
2014年09月04日 07:53撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
4
9/4 7:53
小朝日岳から大旭岳
小朝日岳の標柱
2014年09月04日 07:59撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 7:59
小朝日岳の標柱
堂々とした大朝日岳
2014年09月04日 08:00撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/4 8:00
堂々とした大朝日岳
月山が雲海に浮かぶ
2014年09月04日 08:03撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
3
9/4 8:03
月山が雲海に浮かぶ
朝日連峰の稜線
2014年09月04日 08:04撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
2
9/4 8:04
朝日連峰の稜線
古寺山
2014年09月04日 08:46撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/4 8:46
古寺山
古寺鉱泉と日暮沢小屋の分岐点・ハンノキ分岐
2014年09月04日 09:41撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
9/4 9:41
古寺鉱泉と日暮沢小屋の分岐点・ハンノキ分岐
一服清水。ここの水も冷たくておいしい。
2014年09月04日 09:52撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 9:52
一服清水。ここの水も冷たくておいしい。
ブナの木に、ブナハリタケ?
2014年09月04日 09:53撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 9:53
ブナの木に、ブナハリタケ?
古寺鉱泉の赤い屋根が見えてきた。
2014年09月04日 10:58撮影 by  PENTAX K-r , PENTAX
1
9/4 10:58
古寺鉱泉の赤い屋根が見えてきた。
撮影機器:

感想

 登山道は古寺鉱泉・朝陽館の裏手を回りこむように、電光型に登って行く。
 昨夜の朝陽館の泊り客は15人ほどだった。ほとんどの人達が、既に小屋を出発していた。

 それにしても、昨夜の朝陽館の夕食は、良かった。岩魚の塩焼き、ミズ、ゼンマイ、ブナハリタケなど、地物の素朴な山菜尽しが食卓に並んだ。ご飯も、美味だった。

 霧が立ち込める中、尾根に登りついた。空を見上げると、明るさが増し、やがて霧が上がり、青空ものぞきそうな予感がする。
 尾根に取りついてすぐ、女性2人のパーティーが追いついて来たので、道を譲る。途中、登山道脇にブナとヒメコマツの巨木が寄り添うように密着して生えている珍しい光景を目にした。「合体の樹」という表示がしてあった。
 
 灌木の中の緩登がひたすら続く。道は整備されていて、登りやすいのだが、すぐにも晴れると思った霧は、いっこうにあがらず、しかも、風がないので、蒸し暑さが募り、いささかうんざりして来た。日帰り組だろうか、何組かの登山者に道を譲った。
 
 この古寺鉱泉からのコースには、山頂までに、一服清水、三沢清水、銀玉水(ぎんぎょくすい)と水場が3か所もあり、それが適度な距離に配置されているので、水を沢山持っていく必要がないので、助かる。

 小朝日岳の登り口まで来ても、霧は相変わらずなので、山頂を経由しても、景色は望めないと思い、相棒と相談して、巻道を行くことにする。相棒は5月の雲取山以来の山登りなので、そろそろ足にきているようで、少しきつそうな様子だ。
 
 11時20分、銀玉水までやって来た。宿の人の言う通り、この銀玉水、冷たくで実においしい。伏流水となって湧いているから、とりわけ旨いのだという。大朝日岳避難小屋には水場がないので、ここで今日と明日の分の水を補給していく必要がある。

 水を詰めたために急に重くなったリュックを背に、小屋への最後の急登が始まった。すると、霧が不意に晴れて、目の前に大朝日岳の姿が大きく立ち現われた。小屋も見えてきた。大朝日岳の稜線には、何人もの登山者が登り下りしているのが見えた。

 小屋に着いて、しばらく休んでから、ガスの晴れ間を見て、大朝日岳に登る。山頂までは10分ほどで着いた。
 山頂は雲海の上にあった。雲の海の中に、鳥海山、月山、蔵王連峰、吾妻連峰、会津磐梯山、そして飯豊連峰が、まるで島のように浮かんでいた。あまりの絶景に、山頂をなかなか立ち去り難い。

 小屋に戻り、夕食時、持参したビールを、どうしても冷やして飲みたいということになった。中岳への縦走路の途中に金玉水(きんぎょくすい/決して他の読み方をしないように…)という水場があり、その近くに雪渓が残っている。その雪でビールを冷やせば、限りなく旨いに違いない。冷えたビールへの執着が、疲労に打ち勝った。
 金玉水まで下ると、何とそこには、盛夏に見られるような花々が咲き誇っていた。ニッコウキスゲ、タカネマツムシソウ、ヨツバシオガマ、その他、名前は分からないが、8月初旬に見かけるような花々が谷を彩っていた。ビールに釣られて、やって来たおかげで、素晴らしい花畑を目にすることができた。

 小屋は平日にもかかわらず、ほぼ満杯状態だった。しかし、日が短くなったせいもあるのか、6時過ぎにはほとんどの人が寝袋に入り、寝息を立て始めた。

 翌朝。
 期待した通り、晴れた。御来光を見に、再び山頂を目指す。雲海の上に突き出た大朝日岳山頂からの眺めは、何度登っても、その展望に圧倒される。雲海の高さがが昨日よりも、低いせいで、月山、蔵王、吾妻、磐梯山、飯豊の山々が、より大きく鮮明に眺められる。そして、中岳、西朝日岳、寒河山、以東岳と連なる朝日連峰の全容も朝日に照らされて、遠く連なっている。どこか飯豊を思わせる、この光景は、いつまで見ていても見飽きない。

 下山路は、来た道を帰った。下りのクライマックスは小朝日岳だった。登りの際には巻いた小朝日岳は、山頂を経由することにした。小朝日からの大朝日岳、そして朝日連峰の眺めも素晴らしい、の一言だった。
その景色を目に焼き付けて、あとはひたすら下った。三沢清水から下は、霧が出て、それが却って、涼しさを呼び、暑さを免れて歩くことができた。
 11時ちょうどに古寺鉱泉の登山口にたどり着く。朝陽館には臨時休業の札が掛かっていた。

 実は、今から28年前の1986年、今回同行した相棒と朝日連峰を縦走したことがあった。あの時は、朝日鉱泉から登り、鳥原山、大朝日岳を経て、西朝日岳、寒河山、以東岳と縦走し、大鳥池に下山した。あの時も、途中、大朝日小屋に1泊した。しかし、28年前の記憶はほとんど失われ、わずかに覚えているのは、小朝日岳の上り下りのきつさと、銀玉水の絶品の冷たさと、旨さくらいだ。
 今回は、その失われた記憶を上書きして、新たな思い出を作ってくれたような、心に残る山旅だった

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:802人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 朝日・出羽三山 [2日]
古寺鉱泉〜大朝日岳 避難小屋泊ピストン
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
ハイキング 朝日・出羽三山 [2日]
大朝日岳(古寺鉱泉ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 朝日・出羽三山 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら