六郷満山の遺跡を巡る国東半島ロングトレイル
- GPS
- 06:19
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 1,360m
- 下り
- 1,239m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
写真
感想
日本でも固有の文化圏をもつ大分県の国東半島で古くから行われてきた「六郷満山峯入行(ろくごうまんざんみねいりぎょう)」の修験道である「峰道」をベースに整備をされた「国東半島ロングトレイル」(総全長約135km)のコースのうちメインスポットのいくつかを選んで歩いてきました。
【国東半島ロングトレイル パンフレット】
https://www.city.kunisaki.oita.jp/site/kanko/rongtrailmap.html
「六郷満山」とは、大分県の国東半島で1300年前に開かれた神仏習合の原点となる山岳宗教のことで、この地域には、お堂、岩屋、沢山の苔むした五輪塔群や磨崖仏などの多くの石造文化財が点在しており、普段の登山では味わえない体験ができました。
【六郷満山HP】https://www.millennium-roman.jp/rokugou1300/
標高も高くないので、コース(10km程度)のどれか1つ選択をして、のんびり歩くのが良いと思うのですが、今回はパンフレット写真にもよく出てくるK1コース(国東市)とT1コース(豊後高田市)の主な見どころを1日で回りたいこともあって、車も利用しながら巡りました。
国東市にあるT1コースからスタート。最盛期には六郷満山最大級の寺院と云われた「千燈寺」に車で立ち寄り、「西行戻し(さいぎょうもどし)」の手前に車を置いて、「旧千燈寺」の方へ登って行きました。
このコースは、「六郷満山」の開祖とされる「仁聞菩薩」のお墓、宝塔の塔身に蓮華座がある国東半島独特の石塔「国東塔」、五輪塔群、柱頭に台輪がある特徴のある鳥居、「西の高野山」と言われた「旧千燈寺」の本堂跡の前にある半肉彫りされた仁王像など見どころが多く、実に素晴らしいコースです。
特に、1,000基を超える苔むした五輪塔群は圧巻でした。
登って行くと、途中に2014年に開催された国東半島芸術祭で展示されたアントニー・ゴームリーという芸術家が製作した鉄の人型の彫刻が尾根のところに目立つように立っていました。
その後不動山に登り、山頂直下の「五辻不動(ごつじふどう)」にお参り。ここから見る眺めは絶景で、当日は快晴のため「姫島」や山口県側も望むことができました。
車で移動しながら、九州最古の木造建築で国宝の「蓮華山 富貴寺(ふきじ)」にも立ち寄りながら、昼食に門前にある「榧の木」で、だんご汁や刺身こんにゃく、煮物などの地元の食材を提供する田舎定食(1,100円)をいただきました。
だんご汁は、お団子ではなく、平たくて幅広の山梨の「ほうとう」を「だんご」と言うそうで、味噌仕立てで美味しいです。
豊後高田市にあるK1コースに移動し、「真木大堂(まきおおどう)」からスタート。「真木大堂」にも立ち寄りました。ここにある阿弥陀如来像と不動明王像は凄いです。一見の価値があり、見逃さないで立ち寄られることをお勧めします。
【真木大堂HP】http://www.makiodo.jp
「真木大堂」から園地の遊歩道を歩いて行くと、国東半島・宇佐地域世界農業遺産のシンボルとなっている大きな溜め池があり、「穴井戸観音(あないどかんのん)」に立ち寄った後、朝日・夕日観音のある「間戸岩屋(まどいわや)」と呼ばれる岩峰へ登りました。
少し降りると展望台があり、ここから見下ろす日本の原風景と言われ、宇佐神宮の荘園だった平安時代、鎌倉時代の集落や水田の位置がほとんど変わらずに残されているとされる「田染荘(たしぶのしょう)」の眺めは本当に素晴らしいものがあります。
次回は、田植えを終わった時期に是非この地を訪れてみたいと思いました。
【田染荘HP】https://tashibunoshou.com
車で移動し、鬼が一夜にして積み上げたといわれる石段を登って、日本最大級の大きさを誇る「熊野磨崖仏」にも訪れました。
岩に彫られた石仏は、見応えがありました。
ガイドの方の説明も分かりやすくて、国東半島の歴史・文化を含めてこの地域に関する理解も深まり、今日も本当に良い山行ができました。
次回は、もっと日程に余裕をもって訪問したいですね。
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