四阿山
- GPS
- 05:53
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 900m
- 下り
- 882m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:39
天候 | 曇り時々晴れ 山頂付近のみ微風、その他無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
藪はまだ見られるものの、スキーでの往復に支障はない程度だが、牧場は一部草が見えていた。雪質は高所ほどパウダー。 |
写真
感想
7時前に登山者用の駐車場に到着。無人。クルマも一台もなし。気温はマイナス11℃を示していた。支度の上7:12に行動開始。別荘地内の夏道は、トレースは薄くあるものの、その上に新雪が乗っていた。気温が低いので粉雪。積雪は少ないが、藪はほぼ隠れているためスキーに支障はなさそう。しばらく歩いて牧場に到着。いつもなら有刺鉄線が積雪で隠れているが、今回はしっかり出ていた。ヒールフリーの状態であればスキーを履いたままでも跨いで越せたが、帰りはヒール固定の状態だと危なかったので板を外してから乗り越えた。牧場の入口から見る四阿山方向は雲がかかっていた。それよりも、いつもなら牧場に至ると西風が冷たいのだが、今日は完全に無風だった。牧場の風が冷たいので、それに対しての防寒対策をしてくるのだが、今日に限っては全く要らなかった。広い牧場をシールで歩く。ところにより雪が薄くて草が出ているところもあったが、概ね雪は着いていた。風がないので歩くと暑くなる。気温はマイナス10℃程度だと思うが、こんなに低い気温でも無風状態で歩くと暑くなる。例年は牧場の終わり、樹林帯の入口で衣類調整を行うが、今回はそこに至る前に調整を行った。ジャケットと保温用のグローブを脱いでザックにしまう。フリースとインナーだけでも十分暖かい。
樹林帯に入ると積雪が増える。新雪は20-30cmといったところか。スキーを履いた状態で常時くるぶし程度のラッセルが必要だった。登山者やスキーヤーボーダーの姿は全くなく、貸し切りの状態が続く。今シーズン初のまともな山スキー山行なので、傾斜がきつくなると体もきつくなる。休み休み登らないと続かない。それでも粉雪が続くので帰りに期待しつつ登る。樹林は相変わらず濃くて展望は初めはないが、それでも途中からは遠くにアルプスの山並みが見えるようになってきた。今日は雲が出ていてダメかと思ったが、雲の上に山脈が見えた。その山脈の上にも雲が付いていて、ちょうどアルプスの山並みだけが見える状態だった。なかなか珍しい状態だと思った。急傾斜の登りをこなすと露岩地帯が現れる。ここは例年積雪がなくて岩がむき出しになっているが、今年もやはり同様だった。シールで歩くには場所を選ぶ必要があった。それも過ぎるとようやく樹氷が見えるようになってきた。高曇りの空なので映えは今ひとつだが、それでも今年初なので嬉しい。標高を上げると徐々に太ってくるものの、積雪が少ないためか、雪の付き具合は山頂直下まで今ひとつだった。
山頂へ近付くとトレースが全くない場所ばかりで、既に3時間以上歩いてきた身としてはいい加減しんどくなったきた。それでも展望はまずまずあるし、風は弱くて暖かいので、時間をかけても少しずつ進む。最後山頂直下は相変わらずサラサラの雪で、ジグザグで登りながらピークに至った。10:55に到着。やはり無人。ここまでほぼ無風だったが、山頂直下付近からはさすがに風がぬけるようになり、かなり寒く感じるようになってきた。山頂で写真を撮った後は防寒に努める。山頂から滑りたいのだが、登り返しがあるし、そこをヒール固定や板を外した状態で登ると雪まみれになるので、今年もしばらくはシールを付けたまま下ることに。山頂直下の雪質は最高で、シールを付けたまま滑っても快適だった。登り返しが終わったところで大休止。雪をスキーで固め、板を外して座って休憩する。風が弱いので休んでいても寒さはほぼ感じない。ここでシールを剥がしゴーグルを付けて滑る準備を行う。その間数名の登山者が登っていった。今日は天気は悪くないが平日なので登山者が少ない。11:34に下山開始。山頂付近は雪質も良くて板もよく滑るが、例によって空いている場所があまりないので板を快適に回す場所は少ない。良い場所が出てくるとここぞとばかりに滑る。それを繰り返しつつ標高を下げると、下るのはあっと言う間だった。露岩地帯は慎重に通過。滑るのは全く不可能なので、とにかく安全第一で移動する。それが終わるとまた粉雪のゲレンデが待っていた。登りと同じルートだと樹間が狭くてジャングルなので、左手のほうに少し大回りしてから下る。それでも時折藪に捕まるが、何とか無事に降りてくる。途中で登りのトレースに合流するとしばらくはトレース沿いに滑る。朝に比べて気温があがり雪が湿気てきたが、まだ重めのパウダーと言える状況だった。樹木を避けつつ牧場に到着。有刺鉄線があちこちで出ているおり下手をすると大きく回り込む必要があるので、行きにつけたトレースからあまり離れないところで滑る。特に積雪が少ないところは慎重に進む。最後有刺鉄線をまたぎ、別荘地内をひと滑りしたら登山口に到着。駐車場には12:47着。クルマは朝より増えていたが、それでも少なく今日は貸し切りに近い山行を楽しむことができた。特にスキーヤーは誰も見なかったように思う。四阿山は展望はいいのだが、滑る分には樹木が多過ぎるため、スキーやボードにはあまり向かないと思うが、それでもシーズンに1回は訪問したいと思う場所である。
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