根子岳
- GPS
- 04:00
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 772m
- 下り
- 772m
コースタイム
- 山行
- 3:03
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 3:52
天候 | 曇り後晴れ 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分だが藪は埋まりきっていなかった。 |
写真
感想
南岸低気圧通過後どこへ行くか迷ったが、お手軽にスキー場から根子岳往復とした。しかし早朝は昨日の積雪により、各所で道路凍結が発生し運転が大変だったし、下りのスキー中には大きなトラブルに見舞われた。詳細は以下に。
駐車場には7時過ぎに到着。予定よりだいぶ遅い。道中があちこち凍っていて、とてもではないが通常の速度で運転が出来なかったためだ。無事に到達できただけでも良しとしたい気分だった。到着時で既にクルマは雪で汚れてドロドロに。洗車必須の状態。外気温はマイナス4℃と、この時期の菅平としてはかなり暖かい。素手で準備していても問題ないくらいだった。ブーツを履きザックを背負って7:27行動開始。リフトの動き出しを待っても良かったが、先に出ることにした。ゲレンデの端を登る。風が吹き付けるがやはり寒さはあまり感じない。休みなく登っているとむしろ暑いくらいだった。25分ほどかけてゲレンデを歩き切る。天気が良ければここから根子岳の山頂方向が見えるはずだが、今日は真っ白で何も見えない。天気予報どおりだ。スノーキャットがスタンバイしていた。今日は祝日なので利用する人も多そうだ。こちらはシールで登る。雪質はゲレンデとその先はコーンフレークのようだった。さらさらパウダーではなかったが、ガリガリの氷よりはずっといい。休まず登る。天気が悪くて下界が見えないので、後続がいるのか、先行者がいるのか分からない。とにかく自分のペースで進む。ツアーコースを上っていると、コース整備のクルマとすれ違う。今年は雪不足でスノーキャットがなかなか動かせなかったようだが、ようやくと言ったところか。標高と距離を稼ぐも天候は変わらず。相変わらずの真っ白。時折雲が退いて青空が見えるが、それは一瞬だった。樹氷は徐々に太っていき、見栄えがするようになる。これで青空なら、と思わなくもないが、午前中の早い時間は天気が悪いことは分かっていたのでがっかりしない。途中休憩をするも、休むとさすがに寒くて仕方なかった。風は冬山として考えたら弱いが、やはり冷たいので止まると特に末端が先に冷えてくる。そして一回冷えるとなかなか暖まらないのが厄介だった。今日は気温が高めなのであまり保温性のないグローブを選んだのが良くなかったのかもしれない。ツアーコースの圧雪を利用して登ると、ラッセルはほぼないので体力的には楽だし、時間もかからない。例によって山頂直下まで圧雪されていたのでかなり楽して登ることができた。山頂直下からは適当に登って山頂を目指す。ここからは非圧雪だが、案外積雪は少なくて、ラッセルとは言っても楽だった。山頂には9:47に到着。無人。トレースなし。今日の一番乗りかもしれない。山頂で何枚か写真を撮ったら風を避けられるところまで移動して休憩する。根子岳の山頂は大概冷たい風が吹いていて、下りの準備をするのがしんどいところなのだが、今日に限っては風が弱くて休んでいても寒さはそれほど感じなかった。
座ってパンを食べ麦茶を飲み、下りの準備もする。そうこうしているうちに10時を回り、予報どおりに雲が取れてきた。アルプスや菅平牧場も見えるようになってきた。登りの時のガスの状態だと雪酔いで満足に滑れそうになかったが、これなら問題なさそうだ。山頂に40分ほど滞在した後下山開始。標高の高いところはあまり雪が着かないのか、雪質が硬いところが多かった。ターンが難しいがなんとかこなす。下り始めると青空も見えてきて気分も良い。トレースは一切なく、気持ちが良い。標高を落とすと良い雪のエリアに出てきた。時折吹き溜まりのようなところもあって、粉雪を滑ることができた。と、途中まではとても順調だったが、駐車場まで残り半分程度のところで転倒した。特に何もなく、吹き溜まったところで前転のように一回転してしまった。柔らかい雪だったので体のダメージはなかったが、左足のスキーが外れていた。足下のスキー板で踏み固めてから板を履こうとしたができない。爪先側は問題ないのだが、踵側が固定できない。おかしいと思い板をよく見てみると、踵に着いている部品がない。あたりをきょろきょろ見回すとそれらしい部品が落ちている。脱落か?とも思ったが、雪がこんもりついていて分からない。とにかくモフモフの雪の中で転倒したのでここから脱出が先決と思った。踵が固定できないヒールフリーの状態で駐車場まで行くしかない。幸いに右側のスキーは異常ないので、これで滑るしかない。まだパウダーゾーンはあったが、安全第一なので取りあえずツアーコースに戻り、圧雪の上を滑る。アルペンスキーをヒールフリーで滑ったことは全くないので不安しかなかった。左足側を庇いながら先に進む。もうパウダーも何もあったものではなかった。左足は爪先側を固定しているだけだったが、なんとか破綻せず残りのツアーコースとゲレンデを滑り降りることができた。やればできるというべきか。あるいは今日の雪質に助けられたと言うべきか。カチカチの氷に近い雪だったらほぼ片足で滑るのは無理で、板を担いでとぼとぼ歩いて降りてきたかもしれない。駐車場には11:15に到着。後片付けをしつつ外れた部品をよく見ると、樹脂製のパーツが破断しているようだった。今年で8シーズン目のテックビンディング。100日強程度の滑走で壊れてしまった。ツアーコースで壊れたことは不幸中の幸いだったかもしれないが、こんなに簡単に壊れてしまうものなのだろうか。
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