仙ノ倉山 イイ沢
- GPS
- 07:07
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,124m
- 下り
- 1,529m
コースタイム
天候 | 晴れ、高曇り 花粉等による霞があるが視界よし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
迷惑にならないようにする。 もう1台で火打峠にある平標山登山口へ向かう。 下山後の車の鍵を忘れぬように。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りは湿雪•クラスト雪。稜線は時々凍結。 スノーシュー、ツボ足の跡多数。 イイ沢は1300mまでは少し重めだが快適なザラメ。 以降は西ゼン合流点まで強烈なデブリ地帯。北東斜面からの全層雪崩に要注意。 堆積区以下はストップ雪。右岸はup down があったため、左岸の方が快適と思われる。下部のJR高架まで雪は残っている。 |
写真
感想
北斜面に良い雪が残っている事に淡い期待を抱きながら、仙ノ倉山を目指した。
バディと土樽駅西側の毛渡沢にかかる橋で集合。車を1台デポし、もう1台で火打峠に向かう。
平標山登山口は既に10台以上の車が止まっていた。ツボ足の登山者も多い。途中まで板を担いで歩く。林道開始点で換装。テストも兼ねてクトーを付けて出発する。
少し進んだ所で、足元からカランと音がする。何だ…?クトーが外れている。ビンディングを見ると、アタッチメントの止めネジが抜けている!トルクの確認不足だ、悔しい。ネジは紛失したが、クトーとアタッチメントは回収できた。急登はジグを切れば良いと判断し先へ進む。
松手山と平標山を左手に眺めつつ疎林を登る。途中から右手の尾根に上がる。クトーがあれば直登できたのだが。トレースより早めに尾根に乗り始め、ジグジグしながら進む。やっとこさ尾根に乗ると、バディが先で待ってくれているのが見える。ありがとうー!
1850mまで上がると大展望の尾根歩きが始まる。ここの景色が大好きだ。今日は平標のピークは踏まず、仙ノ倉山方面へ向かう。コルまで行くと仙ノ倉山が見える。ピークが手前から4つもあって分かりにくい。手前2つは北斜面側をトラバースし、3つ目のピークへ。
仙ノ倉山に到着。大迫力の真っ白な国境稜線が東に伸びている。この雪付きの稜線を、谷川からスキーを担いで来る人もいるのだから驚きだ。とても自分にはできない。
4つ目のピーク(三ノ字ノ頭)までシールのまま移動し、滑走モードに。北東斜面を滑りつつシッケイの頭手前のコルに乗り上げる予定だったが、雪庇が発達していて無理そうだ。素直に稜線に沿って落とす。斜度がある尾根で地形や岩も出ていてたのしい!
コルまで下り、いよいよイイ沢が見える。覗くと、1500m付近以下でデブリが出始めている。上部の雪は硬めのザラメで良さそうだ。右岸は近づいてはいけない。左岸の緩やかな尾根上でリグループする事を確認し、ドロップイン。
これが山のザラメか!雪質、斜度、地形、変化する様々な要因を判断しながら滑るこの瞬間がたまらなく楽しい。エッジがしっかり立つ良い斜面だった。
1450付近から沢は強烈なデブリランドとなった。右岸からは時々スノーボールが落ちてくる。左岸の緩やかな沢に逃げ、快適そうな部分を滑る。ある程度まで下るとデブリから逃れられない。腰まであるスノーボールを避け、転がった跡をいなしながらトラバース気味に下部まで降る。
西ゼンとの合流点から少し先で堆積区の終端となった。以降はストップ雪の平坦な移動が続く。平標沢からは右岸を進んだが、途中で詰まり細いスノーブリッジで左岸に移動した。吊り橋を使うには右岸のより高い位置にある夏道を使う必要があるようだ。今回は平標沢の合流点から左岸に移動するのが正解だった。
ここで、デポした車の鍵を火打峠に忘れた事に気づく。なんてこった。バディに平標山登山口に置いた車の鍵を貸してもらい、先行パーティに全力で追いついて交渉する。火打峠まで乗せてもらえないでしょうか…?お返事はYES。本当にありがとうございます…!たまたま同じルートの方だった。
ひたすらなだらかな、しかし微妙なアップダウンのある林道を漕ぎながら進む。針葉樹が見えてきたらもうすぐだ。JRと高速の高架下を抜けたらゴール間近。橋の西側に出る。
先行パーティの方の車に乗せていただき、火打峠まで移動。本当にお世話になりました。友達の車に乗り込み、キーを回してエンジンがかかった所で謎の安堵を感じる。いやまだ下山口に友達を残したままだ。初めて運転する車にどぎまぎしながらゆっくりと坂道を下り始めた。
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