富士山展望の毛無山・雨ケ岳縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,339m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場は登山道入口に有料駐車場(500円)、約1.5Km手前に無料駐車場がある。 トイレは有料駐車場の手前500m付近に東海自然歩道のトイレがある。 麓―地蔵峠 40年以上前に下ったときは不明瞭の箇所が多く苦労したが現在は良く踏まれて 道標も整備され、ポイントには赤ペンキ表示があり迷う心配はない。沢の渡渉は6回程あるが水量の多い箇所も飛び石毎に渡る事が出来て靴を濡らす事はない。沢には小滝が次々とあり、沢沿いの道は沢の景観を楽しみながら歩く事ができる。 地蔵峠には下部方面の標識があるが廃道化していて通行不可。 地蔵峠―雨ケ岳 地蔵峠から10分くらいで新地蔵峠に着くがここから下部に下るコースがあり良く歩かれている。1700m付近から昨日降った雪が現れる。アイゼンがなくても登れない事はないが凍っていて滑りやすいので私は6本爪の軽アイゼンを着けた。 麓からの毛無山登山道の道と出会ったところに南アルプス展望の岩があり、八ヶ岳及び全南アルプスの山々が展望できる。今日は八ヶ岳の横に浅間山まで見ることができた。 雨ケ岳までの間、南アルプスは樹間にいつも見ることができるが写真を撮るには木が邪魔する。南アルプスの撮影ポイントはこの岩の上とタカデッキと呼ばれている1921m峰の少し手前の2ケ所だけである。 毛無山頂には雨ケ岳までの縦走はベテラン同行のことの注意書きがあるが最近、富士宮遭難対策協議会などの地元の努力で整備され一般登山者でも大丈夫である。 毛無山登山者は1945.5mの1等三角点のある山頂まで登り引き返す人が大部分であるが私は毛無山からの富士山は雨ケ岳方面に入った最高峰1964mまでの間が最高だと思っている。是非10〜15分程度雨ケ岳方面に足を延ばしてほしい。 最高峰の1964m、昭文社地図の大見岳1959mは展望も表示も無い。雨ケ岳までの縦走路は右に富士山、左に南アルプス(但し、樹間)が楽しめる。雨ケ岳でアイゼンを外す。 雨ケ岳―端足峠―東海自然歩道 特に問題はない。 東海自然歩道(根原貯水池から麓)6.5Km 車が通る林道のような道と普通の登山道のような狭い道が交互に出てくるが道標が多く迷う心配はない。朝霧高原越の富士山を楽しみながら歩く事ができる。 |
写真
感想
日曜日に山に行くことは決めていたが行き先は3ケ所から迷っていた。土曜日に冷え込み雨となった。これで富士山は尚一層、雪景色になると考え年賀状用の富士山の写真を撮りに、急遽、予定していなかった地元の毛無山に行くことにした。
麓の無料駐車場付近は大勢のカメラマン達が朝の富士山を狙ってりっぱなカメラを構えていた。
私は奥の有料駐車場まで行き停める。すでに6台の車が停まっていたが全て県外車であった。
いつもは写真1の右側の毛無山登山道を登るが今日は地蔵峠回りとし左側を進む。この道は40年以上前に下り、不明瞭な箇所が多く、道に迷った記憶があり今まで躊躇していたが最近、このコースの山行記録が散見されるようになり歩いてみる事にした。
実際に歩いてみると良く踏まれていて道標も整備され、ポイントには赤ペンキの矢印があり迷う心配は皆無だった。沢は比丘尼の滝を始め名前は付いていないが5m前後の滝が次から次へと目を楽しませてくれる。振り返れば富士山がいつも見える。毛無山登山道の単調な登りに比べたら変化があって面白い。もっと早く歩くべきだったと悔やまれるほどであった。
地蔵峠は下部への道標があるが下部側はロープで通行止めになっている。この道は廃道化してこの先の新しい地蔵峠から下部に下る。昔、情報の少ない時代に当時の1/50000の地図だけを頼りに歩いていた時に地蔵峠から麓に下ろうとして新しい地蔵峠まできて、ここが地蔵峠だと勘違いして麓への道を探したが判らず、仕方なく下部に下り、翌日に麓に置いた車を撤収したことが想い出された。
七面山の大ガレにびっしりと雪が張り付いているのが見える。悪沢岳、赤石岳が樹間に見えるようになる。 1700m付近から登山道にも雪が見られるようになってきた。最初は滑りやすいところをキックステップで進んだが疲れるのとピッチが上がらないので6本爪の軽アイゼンを装着する。途端にピッチがあがり快適に登る。
麓からの毛無山登山道と合わさったところの南アルプス展望岩は雪が張り付いていたが注意して登る。見事な展望で思わず喜びの声をあげる。八ヶ岳の右隣に浅間山とおぼしき山が見え、甲斐駒から白根三山、塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳、上河内岳の白い峰々が全て見渡される。ここからの展望も何回か見ているが今回が最高であった。
毛無山頂には二人居たがすぐに下山し一人だけとなった。山頂からの富士山も絵にはなるが何と言っても毛無山からの富士山は山頂から毛無山最高部1964mまでの間が最高だと私は思う。ほとんどの人が1等三角点の山頂で引き返してしまうが10分ほど足を延ばしたら良いのにと残念に思う。
雨ケ岳までの道は良く踏まれており雪があったがルートはしっかりしていて問題はない。
右に富士山、左に樹間の南アルプスを楽しみながら雪道を快適に歩く。
タカデッキ(1921m峰)への登る途中で左側の展望が開けて木に邪魔される事の無い南アルプス全山を見ることができる。先ほどの足場の悪い岩と違い、安心して写真撮影ができる。しかしここからは八ヶ岳は望めない。
雨ケ岳山頂には8人が休んでいた。隣に人気の竜ケ岳と毛無山があり中間の雨ケ岳は人気がないと思っていたが最近は登山者も多くなったようである。
雨ケ岳からの下りは本栖湖の青さが一段と目を引く。端足峠から根原に下り東海自然歩道と合わさる。東海自然歩道は最初は普通の登山道であるが根原貯水池からは車も通れるような道となる。根原吊橋から先は広くなったり登山道になったりしながら毛無山、雨ケ岳の懐を歩く。片側は広々とした朝霧高原が展開し勿論、いつも大きな富士山が見える。実は地元に居ながら私は東海自然歩道を歩くのは初めてであった。根原から麓までの6.5Km、下山後の歩きとしては疲れたが富士山好きな私には嬉しい道であった。
初めまして、fujinohideさん。
こんばんは。
ご自宅からの富士山、とても素敵な色ですね!
私も11月末に毛無山に行きました。
その際、今度登るときはfujinohideさんが
歩かれたコースにしようと思いました。
詳細なレポ、ありがとうございます。
参考にさせて下さいね。
(基本的に雪山へはいきませんが・・。)
毛無山最高部1964mまでの間、
富士山が綺麗に見えるのですね。
とても残念、私は行きませんでした。
もし事前に知っていれば・・。
私、富士山大好きです。
manabu
manabuさん、始めまして。
manabuさんの日記は楽しく拝見しています。
11月のmanabuさんの山行記録も書かれたときに読ませてもらいました。
それを読んでいたから久しぶりに毛無山から富士山の写真を撮りたくなり出掛けた次第です。
今度は是非、雨ケ岳、できれば竜ケ岳まで縦走してみて下さい。この辺りは雪は少なく季節も短いので春にでもお出掛け下さい
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