小塩山〜ポンポン山 ヤマシロネコノメソウ（山城猫目草）に会いたくて

2023年03月15日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 13.2km
• 登り: 750m
• 下り: 747m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:20
• 休憩: 0:00
• 合計: 6:20

9:30 スタート地点
11:00 11:00 小塩山
12:20 12:20 小塩山登山口
12:30 12:30 森の案内所
14:30 14:30 森の案内所
15:30 15:30 小塩山登山口
15:50 ゴール地点

15時46分発のバスに乗り遅れ、歩く羽目に。
この日の万歩計は帰宅時に37000歩となっていた。

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

阪急電車東向日駅下車、終点南春日町下車。

コース状況／危険箇所等

小塩山登山口からは落葉広葉樹の葉が登山道を埋め尽くしている。歩きにくく時間が掛かる。

その他周辺情報

京都の西山と言われるこの地は神社や寺が多い。
有名な所では花の寺の勝持寺、桂昌院（家光の側室で綱吉の母）が再建した善峯寺と金蔵寺、奈良の春日大社の勧請を受けた神社で「京春日」と言われる大原野神社がある。

写真

ホトケノザ
集落の路地に多く咲いていた。

ここが登山口。竹藪の間を進む。

鹿よけの柵があるので空けて入る。
タケノコの産地なのでイノシシやシカの侵入を拒んでいる。

クヌギを中心とした雑木林。
落ち葉を踏みつつ登るが歩きにくい。

殺風景な登山道に
ヤブツバキの花がよく目立つ。

ここで小休止。
まだ30分しか歩いていないが疲れがどっと出てきた。
よく考えたら今年初めての登山でした。

ふと上を向くとアセビの花が咲き始めていた。
青い空に向かって喜んでいるようだ。

ヤブツバキの木が増えてきた。

アセビは漢字で「馬酔木」と書き、葉にアセボトキシンなどの有毒成分が含まれる。さすがに鹿もこの葉は遠慮するようだ。

金蔵寺からの登山道との合流点。

車道を二度横切ると頂上。
この車道は一般車は立ち入り禁止。
アセビの枝が落ちていたが枝が雪の重みで落ちたのか
それとも人の悪戯か？

淳和天皇？

これは建設省京都国道工事事務所　小塩山無線中継所と書いてます。この山は10本を超えるアンテナがあります。NHKーFM、αステーション（FM京都）、NTTドコモ、関西電力、京都府警、大阪ガスなどなど。

カタクリ自生地の2か所に同じ案内板が在りました。一般開放は4月1日からと書いてます。現在は入ることができません。

ここを抜けるとN谷に向かいます。

赤っぽいアセビと白いアセビが咲き競っています。

今が花盛り。

白い花も綺麗です。

白い花も花盛り。

ここを通ると炭の谷に行くようです。
今日は行きません。

入口はこんな感じで閉ざされています。

御陵の谷の入口。

調べてみると淳和天皇は桓武天皇の第七皇子で、第53代天皇となり、死にあたり薄葬を遺詔としたため、天皇で唯一京都大原野西院に「散骨」されたそうです。

大原野森林センターに向かう下山道は
参道の左側。

ここにも

森の案内所。
整備に携わる人が数人いた。

森の案内所を下りると橋がある。

渡渉し梯子を上り竃ヶ谷に向かう。

白い幽霊？
よく見ると白いネットの中に植えたばかりの木の苗が見える。谷の両側に十数本が異様。

セリバオウレン
すでに終盤で残っていたのは3株ほど。
ネットの間から撮る。
ここから先は鹿害と人害（盗掘や踏みつけ）防止の目的で金属ネットが張られている。

両性花。

これは雄花。

これは両性花。

オオキツネノカミソリ
これも柵の中で保護されている。
毒があるが鹿は食べるらしい。

ヤマシロネコノメソウ
何か所か渡渉を繰り返すと
目的の花が迎えてくれた。
柵の中は大きな株もあるが柵の外は小さい株が多い。

柵の中は大きな株もあるが柵の外は小さい株が多い。

コガネネコノメソウに似ている。
萼片は緑色鐘状で、円形で萼筒とほぼ同長である。萼片には毛がまばらにある。雄ずい、花柱は萼より突出し葯は黄色。

徐々に目が慣れてきた。
最初は気が付くのに時間が掛かった。

黄金色は同じように見える。

タチネコノメソウ

雄しべが長いのも特徴。

踏んでしまうほどの小ささ。

黄緑色は咲きだしたばかりかな？

今年は少ないらしい。

確かに綿毛が見える。

これも緑色が強い。

これははやくからさいていたのか、色が茶色っぽいね。

みんな可愛いね！

京都府内の産地は、石灰岩や緑色岩地と関連しているらしい。

京都府レッドデータブックでは絶滅危惧種となっている。

これはタチネコノメソウ。

ヤマエンゴサク

踏みつけないことが重要です。

川辺の水分補給ができる所に多い。

タチネコノメソウ
よく伸びているのでわかりやすい。

アオイスミレ

すべて柵の中なので
撮るのが難しい。

ヤマルリソウ
咲き出したばかりのようだ。

アオイスミレ

アオイスミレ

ミヤマカタバミ

これは蕾。

咲き出したばかり。
これも柵の中。

帰りにもう一度。

名残惜しい出会いだった。

感想

トマトランルイ

今年初めての登山は、万歩計の37000が物語る如く、老体には厳しい山行だった。
車で行くことも可能だったが公共交通機関でも十分行けそうだったのでトライしたが結果は散々。特に厳しかったのは帰路アスファルトの道を歩かざるを得なかったこと。登山靴では舗装路を歩くのは最悪だ。