また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 5284848
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

爺ヶ岳三兄弟と幻の鹿島槍ヶ岳

2023年03月19日(日) ~ 2023年03月20日(月)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
18:38
距離
24.1km
登り
2,839m
下り
2,769m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
10:07
休憩
0:20
合計
10:27
5:26
195
10:03
10:04
74
11:18
11:20
77
12:37
12:37
5
12:42
12:43
61
13:44
13:49
50
14:39
14:40
41
15:21
15:22
36
15:59
2日目
山行
7:55
休憩
1:29
合計
9:24
15:59
28
5:52
6:13
59
7:12
7:24
42
8:06
8:09
14
8:23
9:16
74
11:29
11:30
79
12:49
12:49
120
14:50
ゴール地点
天候 両日快晴
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
上野12:30(新幹線)13:53長野14:00(しなの)14:51松本15:24(大糸線)16:21信濃大町16:35(バス)16:48大町温泉郷5:00(タクシー)5:15鹿島口
(帰り)
日向山ゲート14:50(車)15:10信濃大町15:43(あずさ)19:08新宿
コース状況/
危険箇所等
■鹿島〜東尾根〜爺ヶ岳
・スタート早々より激登り
・ジャンクションピークより爺鹿島槍眺望よし
・P2〜P1間は痩せ尾根・リッジ・急斜面あり
■爺ヶ岳〜冷池山荘
・稜線上は信州側の雪庇に注意
・モナカ、ラッセル、アイスバーン等様々
・樹林帯は踏み抜くと場所により胸下まで潜る
■爺ヶ岳〜南尾根〜柏原新道登山口
・中爺直下は雪なしハイマツ帯
・柏原新道下部の日当たり良い箇所は積雪なし
■柏原新道登山口〜日向山ゲート
・ひたすらアスファルト車道を歩く
・たくさんのサルやフキノトウ

【追記】
同日南ア・中アで発生した雪崩事象。それに関連したコース状況を感想欄へ記載。
夜明けとともに出発
2023年03月19日 05:20撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 5:20
夜明けとともに出発
序盤からの壁のような急登に早くもバテる。眩しいご来光に元気をもらう。
2023年03月19日 06:05撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 6:05
序盤からの壁のような急登に早くもバテる。眩しいご来光に元気をもらう。
標高1200m付近で急登は終わる。樹林の合間より高妻山(左)と戸隠連峰(右)。
2023年03月19日 07:17撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 7:17
標高1200m付近で急登は終わる。樹林の合間より高妻山(左)と戸隠連峰(右)。
見上げるとたくさんの綿帽子
2023年03月19日 07:25撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 7:25
見上げるとたくさんの綿帽子
キラキラの樹氷
2023年03月19日 07:46撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 7:46
キラキラの樹氷
この先のジャンクションピークに登ると、
2023年03月19日 08:38撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 8:38
この先のジャンクションピークに登ると、
ババーンと爺ヶ岳(左)と鹿島槍ヶ岳(右)
2023年03月19日 08:49撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 8:49
ババーンと爺ヶ岳(左)と鹿島槍ヶ岳(右)
爺ちゃん待ってろよ!
今助けに行くからな!
2023年03月19日 08:55撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 8:55
爺ちゃん待ってろよ!
今助けに行くからな!
登り始めて4時間。
山頂は遥か彼方。。。
2023年03月19日 09:17撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 9:17
登り始めて4時間。
山頂は遥か彼方。。。
雪庇を避けてトレースを辿る
2023年03月19日 09:21撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 9:21
雪庇を避けてトレースを辿る
振り返ると北信・頸城のスターが勢ぞろい。左から雨飾山、焼山、火打山、黒姫山、高妻山、戸隠連峰。
2023年03月19日 09:55撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 9:55
振り返ると北信・頸城のスターが勢ぞろい。左から雨飾山、焼山、火打山、黒姫山、高妻山、戸隠連峰。
まだかー!避難小屋泊の重装備でピッチが上がらない。弱音を吐いてると、
2023年03月19日 09:56撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 9:56
まだかー!避難小屋泊の重装備でピッチが上がらない。弱音を吐いてると、
猫耳の鹿島槍ヶ岳に笑われてような気がした
2023年03月19日 09:57撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 9:57
猫耳の鹿島槍ヶ岳に笑われてような気がした
P2が見えてきた。P2とその先のP1間のスリリングなコースにワクワク。
2023年03月19日 10:25撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 10:25
P2が見えてきた。P2とその先のP1間のスリリングなコースにワクワク。
クライムダウンで降りてくる先行クライマー。てかもう下山?早すぎないかい?
2023年03月19日 10:36撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 10:36
クライムダウンで降りてくる先行クライマー。てかもう下山?早すぎないかい?
急斜面を振り返る。
なかなかの高度感。
2023年03月19日 10:48撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 10:48
急斜面を振り返る。
なかなかの高度感。
痩せ尾根ゾーンに突入。
風が無いので怖くない。
2023年03月19日 10:53撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 10:53
痩せ尾根ゾーンに突入。
風が無いので怖くない。
目指すピークを常に見れるってサイコーだ
2023年03月19日 11:04撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 11:04
目指すピークを常に見れるってサイコーだ
P2直下の痩せ尾根を通過
2023年03月19日 11:04撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 11:04
P2直下の痩せ尾根を通過
いよいよ核心部へ潜入
2023年03月19日 11:19撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 11:19
いよいよ核心部へ潜入
リッジ通過の対向者を見守る。昨日積もった30-40cmの新雪がフワフワで崩れやすくかなり緊張した。
2023年03月19日 11:34撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 11:34
リッジ通過の対向者を見守る。昨日積もった30-40cmの新雪がフワフワで崩れやすくかなり緊張した。
リッジを振り返る。
日中の通過は危険。
2023年03月19日 11:44撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 11:44
リッジを振り返る。
日中の通過は危険。
爺ちゃん、ゴメン。だいぶ時間掛かっちゃった。バテて俺も倒れそうだ。。。
2023年03月19日 11:47撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 11:47
爺ちゃん、ゴメン。だいぶ時間掛かっちゃった。バテて俺も倒れそうだ。。。
P1付近に到着。ここから強風。完全装備に変身。
2023年03月19日 12:31撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 12:31
P1付近に到着。ここから強風。完全装備に変身。
雄大な中爺(右)と南爺(左)
2023年03月19日 12:58撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 12:58
雄大な中爺(右)と南爺(左)
東尾根を振り返る
2023年03月19日 13:31撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 13:31
東尾根を振り返る
種まき爺さん冬眠中。
春になるとこの広大な斜面に雪形が出現する。
2023年03月19日 13:34撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 13:34
種まき爺さん冬眠中。
春になるとこの広大な斜面に雪形が出現する。
やっとの思いで爺ヶ岳山頂(中爺)に到着。倒れそうな爺さんを助けたかったが、自分も倒れそうだ。何もしてあげられないこの不甲斐なさといったら。。。
2023年03月19日 13:44撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 13:44
やっとの思いで爺ヶ岳山頂(中爺)に到着。倒れそうな爺さんを助けたかったが、自分も倒れそうだ。何もしてあげられないこの不甲斐なさといったら。。。
鹿島槍ヶ岳へ向かう。
あと1時間で冷池山荘に着けると思っていたが大間違いだった。。。
2023年03月19日 13:45撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 13:45
鹿島槍ヶ岳へ向かう。
あと1時間で冷池山荘に着けると思っていたが大間違いだった。。。
立山連峰(左〜中)と劔岳(右)。手前のクリーミーな山容が堪まらん。
2023年03月19日 13:48撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 13:48
立山連峰(左〜中)と劔岳(右)。手前のクリーミーな山容が堪まらん。
シュカブラ。
自然のアート作品。
2023年03月19日 14:02撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 14:02
シュカブラ。
自然のアート作品。
雪庇がエグい雪稜に沿って進む
2023年03月19日 14:03撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 14:03
雪庇がエグい雪稜に沿って進む
爺さんと別れて1時間。ちっとも山荘に近づかない。。。
2023年03月19日 14:41撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 14:41
爺さんと別れて1時間。ちっとも山荘に近づかない。。。
一見なんでもない斜面に見えるが、踏み抜き・ラッセル・アイスバーン。様々な積雪状況に難儀。
2023年03月19日 14:43撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 14:43
一見なんでもない斜面に見えるが、踏み抜き・ラッセル・アイスバーン。様々な積雪状況に難儀。
威風堂々の鹿島槍ヶ岳。日射しの陰影でより力強く見える。
2023年03月19日 14:59撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 14:59
威風堂々の鹿島槍ヶ岳。日射しの陰影でより力強く見える。
バテバテヘロヘロで冷池冬季避難室に到着
2023年03月19日 16:01撮影 by  SO-02L, Sony
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3/19 16:01
バテバテヘロヘロで冷池冬季避難室に到着
8畳程のコンクリート土間。靴を脱いだら動けなくなり、神々しいはずだったアーベンロートも眺める気力が無かった。
2023年03月20日 05:16撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:16
8畳程のコンクリート土間。靴を脱いだら動けなくなり、神々しいはずだったアーベンロートも眺める気力が無かった。
翌朝、夜明けとともに元気に出発。お世話になりました。
2023年03月20日 05:22撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:22
翌朝、夜明けとともに元気に出発。お世話になりました。
後ろ髪を引かれる思いで、冷池山荘と鹿島槍を後にする
2023年03月20日 05:28撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:28
後ろ髪を引かれる思いで、冷池山荘と鹿島槍を後にする
朝日を待つ仲良し爺ちゃん三兄弟
2023年03月20日 05:29撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:29
朝日を待つ仲良し爺ちゃん三兄弟
ご来光!
2023年03月20日 05:51撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:51
ご来光!
足下の斜面も赤く焼ける
2023年03月20日 05:52撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:52
足下の斜面も赤く焼ける
モルゲンの鹿島槍
2023年03月20日 05:54撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 5:54
モルゲンの鹿島槍
神々しい!
2023年03月20日 05:57撮影 by  SO-02L, Sony
26
3/20 5:57
神々しい!
イケメン北爺。
遠くに富士山。
2023年03月20日 06:15撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 6:15
イケメン北爺。
遠くに富士山。
ツッパリ北爺
2023年03月20日 06:42撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 6:42
ツッパリ北爺
立山劔と足長おじさん
2023年03月20日 07:09撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 7:09
立山劔と足長おじさん
北爺より中爺(左)と南爺(右)。
2023年03月20日 07:13撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 7:13
北爺より中爺(左)と南爺(右)。
再び中爺。
爺ちゃん、頑張れー!
2023年03月20日 08:05撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 8:05
再び中爺。
爺ちゃん、頑張れー!
南爺に到着
2023年03月20日 08:33撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 8:33
南爺に到着
南爺で居合わせた登山者に撮って頂いた記念の一枚。日焼け止めを忘れ茹でダコに。
2023年03月20日 08:51撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 8:51
南爺で居合わせた登山者に撮って頂いた記念の一枚。日焼け止めを忘れ茹でダコに。
これより大パノラマの写真がしばらく続きます。これは何度も登場した鹿島槍ヶ岳。
2023年03月20日 09:00撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:00
これより大パノラマの写真がしばらく続きます。これは何度も登場した鹿島槍ヶ岳。
立山連峰(左)と劔岳(右)
2023年03月20日 09:02撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:02
立山連峰(左)と劔岳(右)
左から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳。右奥は薬師岳。
2023年03月20日 09:02撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:02
左から蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳。右奥は薬師岳。
右から槍穂高連峰、大天井岳。
左奥には木曽駒ヶ岳。
2023年03月20日 09:03撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:03
右から槍穂高連峰、大天井岳。
左奥には木曽駒ヶ岳。
右から南アルプス、富士山、 八ヶ岳
2023年03月20日 09:03撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:03
右から南アルプス、富士山、 八ヶ岳
右から浅間山、四阿山・根子岳、横手山、岩菅山、苗場山。越後三山も望めたがスマホでは撮せず。
2023年03月20日 09:04撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:04
右から浅間山、四阿山・根子岳、横手山、岩菅山、苗場山。越後三山も望めたがスマホでは撮せず。
右から中爺、北爺、鹿島槍への縦走路
2023年03月20日 09:05撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:05
右から中爺、北爺、鹿島槍への縦走路
北爺の向こうに北信・頸城の名峰がズラリ。
2023年03月20日 09:06撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:06
北爺の向こうに北信・頸城の名峰がズラリ。
劔岳アップ。
左下は種池山荘。
2023年03月20日 09:07撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:07
劔岳アップ。
左下は種池山荘。
立山三山アップ。
右下は種池山荘。
2023年03月20日 09:07撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:07
立山三山アップ。
右下は種池山荘。
これより下山。槍穂高に向かって南尾根を気持ち良く下る。
2023年03月20日 09:14撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:14
これより下山。槍穂高に向かって南尾根を気持ち良く下る。
スノーシューでどんどん下る
2023年03月20日 09:25撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:25
スノーシューでどんどん下る
シュカブラと槍穂高連峰
2023年03月20日 09:35撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:35
シュカブラと槍穂高連峰
針ノ木雪渓を俯瞰。5/末〜6/上が適期。左下に扇沢バスターミナルが見える。
2023年03月20日 09:44撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 9:44
針ノ木雪渓を俯瞰。5/末〜6/上が適期。左下に扇沢バスターミナルが見える。
爺ちゃんバイバイ。
また来るね!
2023年03月20日 10:03撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 10:03
爺ちゃんバイバイ。
また来るね!
柏原新道入口へ無事下山。冬期通行止めの道路を一部占領し荷物整理。
2023年03月20日 12:32撮影 by  SO-02L, Sony
15
3/20 12:32
柏原新道入口へ無事下山。冬期通行止めの道路を一部占領し荷物整理。
ここから車道歩き。
もうひと頑張りだ。
2023年03月20日 12:50撮影 by  SO-02L, Sony
5
3/20 12:50
ここから車道歩き。
もうひと頑張りだ。
愛くるしい
2023年03月20日 14:33撮影 by  SO-02L, Sony
13
3/20 14:33
愛くるしい
日向山ゲートに到着。ここでドライブ中の地元の方が声を掛けてくれ駅まで乗せて頂く。ありがとうございました。
2023年03月20日 14:47撮影 by  SO-02L, Sony
8
3/20 14:47
日向山ゲートに到着。ここでドライブ中の地元の方が声を掛けてくれ駅まで乗せて頂く。ありがとうございました。
信濃大町駅の立食いそば。かき揚げそば大盛+ネギ増しで800円。二日間まともに食べていなかったので大満足。
2023年03月20日 15:24撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 15:24
信濃大町駅の立食いそば。かき揚げそば大盛+ネギ増しで800円。二日間まともに食べていなかったので大満足。
信濃大町から大糸線直通運転のあずさに乗って帰京。これは便利!
2023年03月20日 15:42撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 15:42
信濃大町から大糸線直通運転のあずさに乗って帰京。これは便利!
家族へのお土産。
絶対喜んでくれないだろう。

結果は予想どおり笑
明日フキ味噌にでもしよう。
2023年03月20日 15:51撮影 by  SO-02L, Sony
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3/20 15:51
家族へのお土産。
絶対喜んでくれないだろう。

結果は予想どおり笑
明日フキ味噌にでもしよう。

感想

冬山シーズン最後の山行は爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳へ。

大町温泉郷で前泊し翌朝タクシー利用で鹿島より入山。今回は避難小屋泊なので日帰りよりも断然荷が重い。序盤より想像以上の急登。歩幅を細かく刻みながら登るが早くもバテる。雪晴れの朝。幻想的な霧氷や綿帽子に励まされながら高度を上げる。

ジャンクションピークからは爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳の絶景を眺めながらの尾根歩き。だが、その後も休みの回数・時間多く、爺ヶ岳山頂まで何と8時間以上も要した。

ガリガリの雪面に昨日降り積もった30-40cmの新雪。トレースこそあったが、地形や時間帯により次々と変化する積雪コンディション。その変化に上手く対応できず難儀した。

東尾根P2〜P1間。さらさらふんわり積もった新雪。リッジ通過は日中になると足場が緩みかなり不安定で慎重に通過。また、2箇所ある急斜では硬いバーンの上に柔らかい雪が乗っかりクライムダウンする人が多かった。今回柄の短いピッケルを持参したのは失敗。荷が重い中、ピッケルワークはとてもストレスだった。

爺ヶ岳〜冷池山荘。本来は気持ちのいい稜線歩きだが、トラバース斜面の積雪状況が刻々と変化。踏み抜き、アイスバーン、ラッセル。ハイマツ帯の踏み抜きはかわいいもんで、樹林帯では胸下までハマり暫く抜け出すことが出来なかった。結局夏場1時間のところ2時間半も掛かってしまった。

16時にやっとの思いで冷池冬季避難小屋に到着。8畳程のコンクリート土間にトイレも併設。疲労困憊すぎて食欲も湧かず、楽しみだったアーベンロートも靴を履く元気すらなく拝むことなく小屋でぐったり。幸い他に利用者がおらずゆったり利用させて頂いた。

午前3時半起床。今日は鹿島槍ヶ岳を目指す予定だったが、昨日悪戦苦闘したトラウマもあり、また、今日中に帰る必要もあって、鹿島槍は山頂目前にして断念。下山も赤岩尾根を下る予定だったが雪の悪そうなリッジや急降下の連続するコースなので自分には危険すぎると判断し断念。安全な南尾根ルートで下山した。

自分の技術力・体力が追い付かず登頂を果たせなかった今回の山行。これ以上ない天候だっただけに悔しい。無理しない範囲でスキルを磨き、またいつか冬の鹿島槍に挑みたい。帰路のあずさで一人反省会をしながら今回の山行を振り返った。

【追記】自分への戒めも込めて
19日発生した甲斐駒ヶ岳黒戸尾根や木曽駒ヶ岳千畳敷カールでの雪崩。3月に入りずっと異常な暖かさが続き融雪凍結が繰り返され雪面がガリガリツルツルだった中、前日の18日に南岸低気圧通過によるまとまった新雪が降り積もり、雪崩はその翌朝に発生した。
19日朝はまさに自分も爺ヶ岳東尾根の不安定な急斜面を登っていた。北ア北部は中南信のような降雪ではなかったものの、30-40cmの新雪が降り積もっていた。東尾根P2〜P1間の急斜バーン。不規則なステップだらけだったのでそれを回避しようと一部ノートレースの急斜バーンを登っていった。硬い雪面上のふわふわの新雪。アイゼンを蹴り込む感触がいつもと異なる違和感を感じていた。明らかに古い雪と新しい雪が固着していない感触だった。自分で雪崩を誘発してもおかしくない状況だったと思う。このような場合は硬い雪面までしっかり蹴り込んだステップ跡を辿るべきであった。下山後雪崩の事象を知った時に記憶が甦ってきた。
事実、翌20日。南尾根樹林帯の下山中、西側へ少し開けた疎林のトレース脇に表層雪崩跡(幅2m弱・深さ15cm・全長30-40m)があった。明らかに人為的なもの。へえー尾根筋の樹林帯でも起きるんだ。樹林帯での雪崩跡を初めて見たその時の驚いた記憶も甦ってきた。
あらためてこの時期の雪山は怖い。特に春先の南岸低気圧通過による降雪直後。2年前乗鞍岳ツアーコース上部で発生した雪崩も全く同じ状況だった。あの時は人も亡くなった。自分は付近の鉢盛山を登山中だったが、捜索ヘリの音まで記憶が甦ってきた。自分を戒める意味でもレコに書き留めておくことにした。

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コメント

yamapapa 784さん大変お疲れ様でした!
ソロで冬の鹿島槍は凄い!私も冬の鹿島槍はいつか行ってみたいと思っていましたので来年は日程が合えばシェルパとしてご一緒させて下さいね!
2023/3/20 21:05
RYUuuuuSANさん、おはようございます!
頑張って挑戦しましたが、私には2泊必要な山でした。山頂は踏めなかったけど次の目標ができたので勝手に良しとします笑。
はい、軽量化の腕を磨き天気の約束された日に是非!けどお酒の持ち込みは程々でお願いします笑。
2023/3/21 5:21
yamapapa784さん、こんばんは!
19日のタイムラインを見比べると、P3付近で抜かせていただき、P1と中爺の間ですれ違ったようですね!25枚目の写真で奥の斜面を降りているミジンコみたいのが私だと思います(笑)もっとお話しすれば良かった…😞
2日間、大変お疲れ様でした!

冷池の冬季避難小屋について伺いたいのですが、シュラフとマットがあれば(つまりテント無くても)いけそうですか?来シーズン鹿島槍にも行きたいなと思いまして。
2023/3/20 21:15
Kgcmさん、おはようございます!
まさか同じ日に登られていたとは。いつも楽しくレコを拝見していたので、分かっていたらお話ししたかったです笑。

冬季小屋はシュラフとマットがあれば大丈夫です。施設使用料2000円を周囲の状況と併せ後日納付・報告するルールとなっています。
2023/3/21 5:33
yamapapa784さん、おはようございます!
ご返信ありがとうございます。
なるほど、利用ルール承知しました。
ルート状況次第では12〜13時間あれば爺と鹿島の日帰り周回もできそうですが、yamapapaさんのレコ見たらモルゲン観たくなったので小屋泊もいいですね♪
またいつか何処かでお目に掛かりたいです。
2023/3/21 7:50
kgcmさんの健脚ぶりには脱帽です。日帰り周回なんて考えたこと無かったです笑。きっとどこかの山でまたお会いしそうな気がするので、その時はよろしくお願いします!
2023/3/21 8:57
yamapapa784さん、羨ましい1泊2日爺ルートお疲れ様でした!
私としては2週連続で3G+鹿島が感じれて、更にヨダレもののモルゲンにはぁはぁしました!!頑張ったご褒美ですね☺️素敵なお裾分けにありがとうございます!
これからも中爺ちゃんの踏ん張りを一緒に応援しましょ〜
2023/3/20 22:11
たみぃさん、おはようございます!
私はたみぃさんの爺レコにハアハアしてしまい我慢できず鼻水垂らしながら登ってきました笑。天気に恵まれ過ぎて顔が火照り突っ張ってヤバイです。。。
爺ちゃんを助けてあげることができず悔やむばかり笑。これからも爺ちゃんの踏ん張りを温かく見守ってあげましょうね!
2023/3/21 5:43
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