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Yamareco

記録ID: 5334681
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

【残雪期限定】野伏ヶ岳【日本三百名山】〜白山中居神社からプチ周回〜

2023年04月03日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:45
距離
14.7km
登り
1,055m
下り
1,054m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:51
休憩
0:53
合計
8:44
6:32
4
6:36
6:36
104
8:20
8:21
174
11:15
12:07
186
15:13
15:13
3
15:16
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白山中居神社駐車場(無料)
・ここには10台くらい停められます。
・トイレが利用可能です。
・神社の先(橋の手前)にも20台くらい駐車スペースがあります。
・携帯(au)は圏外でした。コンパスは事前に申請を。
コース状況/
危険箇所等
・目印テープは殆ど無く、踏み跡も広範囲に広がっていて、最適ルートを見つけるのは難しく感じました。(方向を合わせて歩けば何とかなりますが…。)
・登りは和田山牧場跡を通る迂回ルート(北ルート)を通り、下りは南側のルートを歩きましたが、どちらも踏み跡は分かりにくいです。(地形は牧場跡ルートの方がまだ分かりやすいと思います)
・ストックで歩き通す人もいますが、山頂手前はかなりの急坂なので、途中からピッケルを使いました。
・雪融けが進んでおり、上の方は藪が出ています。登れる期間はそれ程長くないかもしれません…。
その他周辺情報 <日帰り温泉>
湯の平温泉 700円
・建物は古めですが、ぬるめのお湯でのんびりできます。
・泉質はナトリウム系の炭酸水素塩で、ほんのり温泉の匂いがします。
・登山口から最寄りは「満天の湯」ですが、4月20日まで臨時休館でした。
白山中居神社駐車場に駐車。この先にも駐車スペースはありますが、ここはトイレが利用できます。
2023年04月03日 06:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 6:20
白山中居神社駐車場に駐車。この先にも駐車スペースはありますが、ここはトイレが利用できます。
抜けるような青空。この日は一日中快晴で、気温も高めでした。
2023年04月03日 06:34撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 6:34
抜けるような青空。この日は一日中快晴で、気温も高めでした。
橋の手前の左右にも駐車スペースがありますが、平日ということもあり、ガラガラです…。
2023年04月03日 06:35撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 6:35
橋の手前の左右にも駐車スペースがありますが、平日ということもあり、ガラガラです…。
橋を渡るといきなり分岐がありますが、右に行くのが正解。
2023年04月03日 06:37撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 6:37
橋を渡るといきなり分岐がありますが、右に行くのが正解。
早々に雪が出て来ますが、すぐに消えます。しばらくは緩やかな林道が続きます。
2023年04月03日 06:40撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 6:40
早々に雪が出て来ますが、すぐに消えます。しばらくは緩やかな林道が続きます。
スタートから1時間近く経ちましたが、まだまだ林道歩きが続きます。因みに、途中からは私有地になるので、車両での乗入れは出来ません。
2023年04月03日 07:25撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 7:25
スタートから1時間近く経ちましたが、まだまだ林道歩きが続きます。因みに、途中からは私有地になるので、車両での乗入れは出来ません。
分岐に来ました。直進する人が多いと思いますが、登りは牧場跡(北ルート)から行くことにします。
2023年04月03日 14:14撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 14:14
分岐に来ました。直進する人が多いと思いますが、登りは牧場跡(北ルート)から行くことにします。
スタートから1時間30分近くかかって、林道の終点に辿り着きました。一気に視界が開けました。
2023年04月03日 07:56撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 7:56
スタートから1時間30分近くかかって、林道の終点に辿り着きました。一気に視界が開けました。
目指す野伏ヶ岳が遠くに見えます。休憩を兼ねて、ここでアイゼンを履きました。
2023年04月03日 07:57撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 7:57
目指す野伏ヶ岳が遠くに見えます。休憩を兼ねて、ここでアイゼンを履きました。
雪の表面がボコボコしていて、トレースが全然分かりません。何となく方向を合わせて歩きます。
2023年04月03日 08:17撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 8:17
雪の表面がボコボコしていて、トレースが全然分かりません。何となく方向を合わせて歩きます。
池が見えてきました。ここを右回りに迂回して、ダイレクト尾根に取り付くのですが…。
2023年04月03日 08:46撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 8:46
池が見えてきました。ここを右回りに迂回して、ダイレクト尾根に取り付くのですが…。
取り付き場所が分からなかったので、強引に尾根に乗りました。牧場跡ルートはトレースが殆ど追えなかったので、帰りは南側のルートを使おうと思いました。
2023年04月03日 09:10撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 9:10
取り付き場所が分からなかったので、強引に尾根に乗りました。牧場跡ルートはトレースが殆ど追えなかったので、帰りは南側のルートを使おうと思いました。
尾根に乗るとルートが絞られる分、トレースも追いやすくなります。
2023年04月03日 09:25撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 9:25
尾根に乗るとルートが絞られる分、トレースも追いやすくなります。
雪が途切れて薮を突破する箇所もあります。この日も気温が高く、雪がどんどん溶けている感じです。
2023年04月03日 09:39撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 9:39
雪が途切れて薮を突破する箇所もあります。この日も気温が高く、雪がどんどん溶けている感じです。
スタートから3時間30分。野伏ヶ岳の山頂が近付いてきましたが、この雪の無さを見ると、本当に登れるのか不安になります。
2023年04月03日 10:04撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 10:04
スタートから3時間30分。野伏ヶ岳の山頂が近付いてきましたが、この雪の無さを見ると、本当に登れるのか不安になります。
山頂が近付くにつれ、斜面が急になってきます。振り返ると良い景色ですが、ゆっくり休める場所ではありません。
2023年04月03日 10:47撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 10:47
山頂が近付くにつれ、斜面が急になってきます。振り返ると良い景色ですが、ゆっくり休める場所ではありません。
ここも薮を掻き分けて進みます。10mほどで再び雪道になりますが、融雪が進むとこのような藪が広がっていくと思います。
2023年04月03日 10:57撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 10:57
ここも薮を掻き分けて進みます。10mほどで再び雪道になりますが、融雪が進むとこのような藪が広がっていくと思います。
山頂まであと一息ですが、急坂の上に雪がズルズルで思うように進みません。
2023年04月03日 11:02撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:02
山頂まであと一息ですが、急坂の上に雪がズルズルで思うように進みません。
大きく開けた野伏ヶ岳(1674m)の山頂に到着しました。この日は他2名と会いましたが、山頂にいる間は独り占めでした。
2023年04月03日 11:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:15
大きく開けた野伏ヶ岳(1674m)の山頂に到着しました。この日は他2名と会いましたが、山頂にいる間は独り占めでした。
なお、山頂にテープはありますが、残念ながら山頂標識はありません。(誰か設置してくれませんか…?)
2023年04月03日 11:17撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:17
なお、山頂にテープはありますが、残念ながら山頂標識はありません。(誰か設置してくれませんか…?)
山頂は360度眺望で、両白山地の山々がよく見えます。
2023年04月03日 11:18撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
4/3 11:18
山頂は360度眺望で、両白山地の山々がよく見えます。
雄大な別山(べっさん)の山容。方角的に白山は別山に隠れてしまうようです。
2023年04月03日 11:18撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:18
雄大な別山(べっさん)の山容。方角的に白山は別山に隠れてしまうようです。
奥に見えるのは能郷白山。越美山地の盟主だけあって、他の山より目立ちます。
2023年04月03日 11:19撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:19
奥に見えるのは能郷白山。越美山地の盟主だけあって、他の山より目立ちます。
荒島岳だったかな?大野市からの眺望とだいぶ違うので、よく分かりません。
2023年04月03日 11:21撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:21
荒島岳だったかな?大野市からの眺望とだいぶ違うので、よく分かりません。
方角的に経ヶ岳かな?
2023年04月03日 11:22撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:22
方角的に経ヶ岳かな?
山頂は風が強いと思っていましたが、シャツ1枚で居られるくらいのポカポカ陽気。カップ麺とコーヒーを作って1時間くらいのんびりしました。
2023年04月03日 11:59撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 11:59
山頂は風が強いと思っていましたが、シャツ1枚で居られるくらいのポカポカ陽気。カップ麺とコーヒーを作って1時間くらいのんびりしました。
せっかく登ったのに名残惜しいですが、下山開始です。
2023年04月03日 12:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 12:01
せっかく登ったのに名残惜しいですが、下山開始です。
行きは薮を突破しましたが、帰りは左(北側)から迂回してみることにします。
2023年04月03日 12:14撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 12:14
行きは薮を突破しましたが、帰りは左(北側)から迂回してみることにします。
迂回自体は出来ましたが、急な斜面をトラバースするので、素直に薮を歩いた方が早かったです…。
2023年04月03日 12:21撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 12:21
迂回自体は出来ましたが、急な斜面をトラバースするので、素直に薮を歩いた方が早かったです…。
登りでも雪が緩かったですが、下りはもうズルズルです。踏み抜きも多発しました。
2023年04月03日 13:08撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 13:08
登りでも雪が緩かったですが、下りはもうズルズルです。踏み抜きも多発しました。
帰りは南側のルートを通りました。こっちの方が距離が短く、歩く人も多いので、トレースがしっかりしているんじゃないかと期待したのですが…。
2023年04月03日 13:21撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 13:21
帰りは南側のルートを通りました。こっちの方が距離が短く、歩く人も多いので、トレースがしっかりしているんじゃないかと期待したのですが…。
比較的トレースがしっかりしている区間もありますが、広範囲に踏み跡が広がっていて、最適ルートを探すのがかなり難しく感じました。
2023年04月03日 13:38撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 13:38
比較的トレースがしっかりしている区間もありますが、広範囲に踏み跡が広がっていて、最適ルートを探すのがかなり難しく感じました。
傾斜は緩いので、方角を合わせて適当に歩いても何とかなりますが、ウンザリする程の踏み抜き地獄でした。
2023年04月03日 14:11撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 14:11
傾斜は緩いので、方角を合わせて適当に歩いても何とかなりますが、ウンザリする程の踏み抜き地獄でした。
朝の分岐に出ました。この後は長い林道歩きですが、とりあえずホッとしました。
2023年04月03日 14:14撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 14:14
朝の分岐に出ました。この後は長い林道歩きですが、とりあえずホッとしました。
林道を1時間ほど歩いて駐車場に戻って来ました。重い雪と踏み抜き地獄で疲れましたが、無事に歩き切れて良かったです。
2023年04月03日 15:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 15:16
林道を1時間ほど歩いて駐車場に戻って来ました。重い雪と踏み抜き地獄で疲れましたが、無事に歩き切れて良かったです。
白山中居神社の鳥居。白山中居神社は、景行天皇(ヤマトタケルの父)の時代に創祀されたと伝えられる由緒正しい神社で、菊理媛神(ククリヒメノカミ)などが祀られています。
2023年04月03日 15:35撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 15:35
白山中居神社の鳥居。白山中居神社は、景行天皇(ヤマトタケルの父)の時代に創祀されたと伝えられる由緒正しい神社で、菊理媛神(ククリヒメノカミ)などが祀られています。
最寄の「満天の湯」が臨時休業中だったので、湯の平温泉で汗を流しました。
2023年04月03日 16:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
4/3 16:20
最寄の「満天の湯」が臨時休業中だったので、湯の平温泉で汗を流しました。

感想

日本三百名山の一座でありながら登山道がなく、残雪期にのみ登頂可能となる野伏ヶ岳(のぶせがたけ)。
(無雪期の登頂も「不可能」ではないですが、困難を極めるようです。)

遠隔地でアクセスに時間が掛かることもあり、なかなか足が向きませんでしたが、今年は雪が少ないようで、タイムリミットが気になったので、思いきって遠征してみことにしました。平日ということもあり、この日の登頂者は3人でしたが、既にピークのシーズンは過ぎた感じがします。

なお、野伏ヶ岳では、今年の2月に滑落による死亡事故が発生しています。(遺体発見は3月)
その頃とは気象条件や雪の状況が違いますが、色々と不安を感じたので、念のためビバーク装備を用意しました。

歩き出しは緩やかな林道なので問題ないですが、林道を過ぎてから尾根に取付くまでのルートが分かりにくく、登山アプリが頼りでした。特に下りでは、地形に沿って歩いているつもりが、どんどん方向がズレてしまいました。
この日は一日中快晴で、見通しが良いにも関わらずこのポンコツぶりなので、視界が悪かったらもっとルーファイに苦労したと思います。

山頂が近付いてからは、方向を見失うことはないですが、融雪により藪が出現しているので、以前のトレースが追えなくなっているようです。先行者から聞いた話では、尾根の左側(南側)を行くと藪に阻まれるそうで、右側(北側)を意識する必要がありました。

山頂は360度眺望で非常に景色がよく、苦労して登った甲斐がありました。雪の状態からすると、もっと早い時期に来れば良かったですが、この日の天気は穏やかで、山頂でのんびりするには良い日でした。

下りは登りとは別ルートを取ったこともあって、更にルートが分かりにくく、踏み抜きも多発したので、精神的にも疲れました。
登頂可能な時期が限られるというハードルの高さはありますが、そこまで難しくはないので、雪山の経験を積むという意味でも、良い山行になったと思います。

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