ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5485319
全員に公開
沢登り
中国山地西部

湯来冠山 水内川支流 日入谷川 お寺の裏山に?五連の滝!

2023年05月11日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:56
距離
3.4km
登り
637m
下り
648m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:46
休憩
0:10
合計
4:56
8:51
68
善福寺裏
9:59
18
日入谷川二俣
10:17
93
奥二俣
11:50
12:00
15
塩石山南稜線
12:15
92
日入谷冠
13:47
善福寺
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道488号線を湯来温泉を過ぎて進み、日入谷集落の善福寺参拝者用駐車場に駐車(石塁の見学と山登りのためと了承を取る)。善福寺裏の石塁の後ろから谷の右岸に延びる踏み跡があり、堰堤を3つ越えてから入渓。
コース状況/
危険箇所等
塩石山から日入谷冠までの稜線は、はじめは植林帯の中にはっきりした道があるが、日入谷冠へ近づくにつれ自然林となって不明瞭になる。日入谷冠から日入谷集落への踏み跡は見つけられず、急な傾斜の尾根くだりとなる。尾根を選ばないと、露岩が多く、巻きで行き詰るだろう。
その他周辺情報 善福寺の石塁。湯来温泉。
善福寺裏の石塁は、寺を土石流から守るために作られ、長らく埋もれていたが、復活され、旧湯来町の文化財指定史跡となっている。
2023年05月11日 08:52撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 8:52
善福寺裏の石塁は、寺を土石流から守るために作られ、長らく埋もれていたが、復活され、旧湯来町の文化財指定史跡となっている。
石塁の後ろから谷に延びる踏み跡をたどる。小さな堰堤をひとつと、大きな堰堤を二つ、いずれも右岸の巻き道より越える。最後の堰堤には階段がある。
2023年05月11日 09:03撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 9:03
石塁の後ろから谷に延びる踏み跡をたどる。小さな堰堤をひとつと、大きな堰堤を二つ、いずれも右岸の巻き道より越える。最後の堰堤には階段がある。
5mトイ状ナメ滝。
2023年05月11日 09:13撮影 by  503SH, SHARP
5/11 9:13
5mトイ状ナメ滝。
2段5mの斜滝。花崗岩の岩盤が張った谷だ。
2023年05月11日 09:17撮影 by  503SH, SHARP
2
5/11 9:17
2段5mの斜滝。花崗岩の岩盤が張った谷だ。
15m続くきれいなナメ。
2023年05月11日 09:20撮影 by  503SH, SHARP
5/11 9:20
15m続くきれいなナメ。
谷は狭まってゴルジュとなり、いきなり10m滝が現れた。水流右を直登できた。
2023年05月11日 09:27撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 9:27
谷は狭まってゴルジュとなり、いきなり10m滝が現れた。水流右を直登できた。
その上には25mの斜瀑が続いた。傾斜がゆるく直登できた。
2023年05月11日 09:32撮影 by  503SH, SHARP
2
5/11 9:32
その上には25mの斜瀑が続いた。傾斜がゆるく直登できた。
さらにその上の12m直瀑は迫力十分。シャワークライムで登れそうだが、水流が強くずぶ濡れになりそうなので、右のルンゼより多少悪い巻きで、落ち口へ出る。
2023年05月11日 09:34撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 9:34
さらにその上の12m直瀑は迫力十分。シャワークライムで登れそうだが、水流が強くずぶ濡れになりそうなので、右のルンゼより多少悪い巻きで、落ち口へ出る。
息もつがせず15m斜滝が続く。さらに上に2段の滝が構える。
2023年05月11日 09:43撮影 by  503SH, SHARP
5/11 9:43
息もつがせず15m斜滝が続く。さらに上に2段の滝が構える。
中段3mは左から登る。
2023年05月11日 09:47撮影 by  503SH, SHARP
2
5/11 9:47
中段3mは左から登る。
上段15mは、2条になった左の水流を中段までのぼり、バンドを左にトラバースしてから直上した。
2023年05月11日 09:52撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 9:52
上段15mは、2条になった左の水流を中段までのぼり、バンドを左にトラバースしてから直上した。
核心部の5つの大滝を越えると、二俣となる。水量の多い右俣に入る。
2023年05月11日 09:59撮影 by  503SH, SHARP
5/11 9:59
核心部の5つの大滝を越えると、二俣となる。水量の多い右俣に入る。
4m斜滝。奥にも滝が見えている。
2023年05月11日 10:02撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:02
4m斜滝。奥にも滝が見えている。
3m+10m。
2023年05月11日 10:06撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:06
3m+10m。
10mは7mと3mの2段になっている。直登できた。
2023年05月11日 10:11撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 10:11
10mは7mと3mの2段になっている。直登できた。
奥の二俣も右に取ると、すぐに3m。
2023年05月11日 10:17撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:17
奥の二俣も右に取ると、すぐに3m。
植林帯につきあげる小谷となり、この冬の大雪による倒木で荒れている。
2023年05月11日 10:23撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:23
植林帯につきあげる小谷となり、この冬の大雪による倒木で荒れている。
渓相が復活した3mと、奥の壁に10mが落ちる。
2023年05月11日 10:28撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:28
渓相が復活した3mと、奥の壁に10mが落ちる。
小滝の奥の10m直瀑は、中段まで水流を直登し、大石の下のバンドを左に逃げて巻いた。
2023年05月11日 10:31撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:31
小滝の奥の10m直瀑は、中段まで水流を直登し、大石の下のバンドを左に逃げて巻いた。
巻いた上は2mの小滝。
2023年05月11日 10:36撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 10:36
巻いた上は2mの小滝。
植林帯で水が枯れた。杉林の下はシダで藪はない。
2023年05月11日 10:50撮影 by  503SH, SHARP
5/11 10:50
植林帯で水が枯れた。杉林の下はシダで藪はない。
稜線直下は傾斜がきつい。大石が目立つ。
2023年05月11日 11:29撮影 by  503SH, SHARP
5/11 11:29
稜線直下は傾斜がきつい。大石が目立つ。
稜線近く、右の尾根は自然林が残り、新緑があざやかだ。
2023年05月11日 11:46撮影 by  503SH, SHARP
5/11 11:46
稜線近く、右の尾根は自然林が残り、新緑があざやかだ。
塩石山から南に延びる尾根はきれいに手入れされた植林帯で道もよいが、
2023年05月11日 11:58撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 11:58
塩石山から南に延びる尾根はきれいに手入れされた植林帯で道もよいが、
日入谷冠に近づくにつれ笹藪になる。
2023年05月11日 12:06撮影 by  503SH, SHARP
5/11 12:06
日入谷冠に近づくにつれ笹藪になる。
いつしか自然林の中に踏み跡がかすかに続く。
2023年05月11日 12:12撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 12:12
いつしか自然林の中に踏み跡がかすかに続く。
日入谷冠山頂についた。岩はなく、クヌギに囲まれた灌木に赤テープがついていた。
2023年05月11日 12:15撮影 by  503SH, SHARP
5/11 12:15
日入谷冠山頂についた。岩はなく、クヌギに囲まれた灌木に赤テープがついていた。
周辺にはイワカガミの群落があったが、花は終わっていた。
2023年05月11日 12:22撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 12:22
周辺にはイワカガミの群落があったが、花は終わっていた。
日入谷冠からの尾根はどれも急だ。東に延びる尾根が一番明瞭だが細く、途中で露岩が出て厳しそうなので、南東の広い尾根にトラバースして下ったが道を失った。
2023年05月11日 12:52撮影 by  503SH, SHARP
1
5/11 12:52
日入谷冠からの尾根はどれも急だ。東に延びる尾根が一番明瞭だが細く、途中で露岩が出て厳しそうなので、南東の広い尾根にトラバースして下ったが道を失った。
植林帯となり、踏み跡らしきものを切れ切れにたどった。谷に近づくと断崖となるので、尾根をはずさないように気をつけた。
2023年05月11日 13:10撮影 by  503SH, SHARP
5/11 13:10
植林帯となり、踏み跡らしきものを切れ切れにたどった。谷に近づくと断崖となるので、尾根をはずさないように気をつけた。
撮影機器:

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ アイスハンマー ハーケン
備考 ロープ, アイスハンマー, ハーケンは使用せず。

感想

湯来日入谷(ひのいたに)集落にある浄土真宗本願寺派日谷山(にっこくさん)善福寺は山側にある石塁*で知られている。この石塁は、江戸時代に北を流れる谷川の土石流から寺を守るために、門徒により建設されたもので、日入谷の長城と呼ばれるそうだ。この石塁の向こう、お寺の裏山にすばらしい滝が隠されているなど、誰が想像できるだろうか。地形図で見ても、流程は短く、谷幅も狭いようにはない。しかし、裏山の頂上にあたる日入谷冠山(838m)は、国道488号からも見えるように、頂上付近が冠をかぶったような急峻な山容で露岩も多い。実は、湯来冠山のクス谷支流コヤリ谷を遡行後、冠山東南尾根からの下山時に、ルートを失敗して日入谷川の絶壁を巻いて降りることになり、その時に大滝を見たのである。コヤリ谷自体は遡行価値のない谷だったが、この発見は収穫であり、今回の探索遡行となった。日入谷冠山が急峻なだけあって、日入谷川も急な流れで、入渓してすぐにゴルジュの核心部となり、5つの大滝を連続してかけていた。一つは水流が激しいため巻いたが、他はほぼ直登ができたのもよい。高巻くと、側壁が高いため、かえって悪いと思われる。奥の二俣からは、急な小谷となって冠山東南尾根に突き上げていた。冠山東南尾根の末端にあたる日入谷冠山からの下山路は手ごわかった。細く露岩の多い東尾根を避け、いろいろ迷って、最後は南東尾根の植林帯のなかに踏み跡を見つけたが、もっと良いルートがあったと思われる。日入谷川の名称は、橋の銘板より取ったが、石塁の説明文では、蛇ノ谷川となっている。ならば、五連の滝は蛇ノ滝と呼びたい。また、桑原良敏「西中国山地」では、オオヒウラ谷となっており、塩石山の東南尾根の836メートル独標峰付近を<日入谷冠>と呼んでいるが、これは志井、日入谷の住人にしか通じない、とある。
*http://www.ccba.or.jp/archives/pdf/h04.nikkokusan_sekirui.pdf

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:294人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら