記録ID: 5765722
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
一粒で二度苦しい!大門沢から農鳥岳と西農鳥岳へピストンで3000m復帰戦!!
2023年07月28日(金) ~
2023年07月29日(土)

体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 18:18
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 3,413m
- 下り
- 3,400m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 10:41
距離 15.5km
登り 2,727m
下り 749m
| 天候 | 1日目: 朝のうちは快晴。9時頃より雲が出始め、11時頃には雲の中になりました。12時ごろより散発的に発雷しましたが、14時頃には収まりました。13時頃から一時的に降雨。風は終日ほぼ無風でした。なお、当日の日没(甲府)は1854でした。 2日目: 夜明け前から快晴で終日安定。夜明け前後の風以外はほぼ無風でした。気温は7時頃より急上昇し、下山時には30℃を超えました。甲府盆地では37〜38℃くらいまで上昇したようです。なお、当日の日の出(甲府)は0451でした。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※現着520で満車。当日530発の広河原行バスは3台編成でほぼ満車。 帰着時は路駐が多数でている状態でした。 ※なお、奈良田駐車場はリニアの建設工事施設用地に供用中で使用不可。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
※このルートは下山コースとして使用される方が多いと思うのでそのように記述します。 ◎農鳥小屋 今年は大門沢小屋管理の下、避難小屋としての営業。使用時は大門沢小屋へ事前に申告(ただし予約ではありません)。素泊まりのみ、寝具持参、小屋番不在の日あり。水の補給は可能ですが天水のみ(雨樋下のポリタンから柄杓で汲む形なので、衛生面不安な方は煮沸または浄水器利用を推奨)。トイレの利用は可能ですが、トイレットペーパー持参、使用済ペーパーは持ち帰り。素泊まり5000円、幕営1000円。 ◆農鳥小屋〜西農鳥岳 農鳥小屋からは岩場の急登となります。足許は比較的しっかりしており、特に危険なところはなく、ペイントも豊富でロストの心配もありません。標高3000mを越えたあたりで稜線上に乗り、そこからは斜度も緩んで快適な稜線歩きとなります。西農鳥岳山頂には山名標があり、富士山や南アの各峰、八ヶ岳などが望めます。 ◆西農鳥岳〜農鳥岳〜大門沢下降点 稜線沿いに農鳥岳まで進みます。激しいアップダウンはありませんが、細かいアップダウンを伴いながら、主に稜線の南側をトラバースしながら進み、いくつか小ピークを越えます。見た目は険しい感じですが、足許はしっかりしており、通過自体に危険を伴うところはありません。ペイントも豊富です。ただし、岩場の通過を伴うので、距離の割に思ったより時間がかかります。農鳥岳頂上は展望が良く、平らな場所もあり、休憩に最適です。 農鳥岳からは、稜線沿いに高度を落としていきます。特に危険なところはありませんが、数回崩壊地脇を通るので注意が必要です。稜線から外れて下るようになると、比較的フラットで快適なトレイルとなります。ただし、天候不良時はロストしやすいので注意が必要です。 大門沢下降点は比較的平坦なポイントですが、黄色い鉄骨製の鐘つき指導標があるのでここを目印に、稜線を外れて大門沢へ下りていきます。 ◆大門沢下降点〜大門沢小屋 大門沢下降点からは急速に高度を下げていきます。いくつか崩壊地脇を通る場所があるので注意が必要です。すぐに樹林帯に入り、ひたすら激下りとなります。転倒注意。標高を700mほど落とすと、少し斜度が緩み始め、樹林帯から一度出ます。 このあたりは急斜面の草地でザレていて滑りやすいです。なお、標高2150m付近に携帯電話(ドコモ)が使用できるポイントがあり、その旨の看板があります。 激下りを下りきると、斜面沿いにトラバースしながら高度を下げていきます。途中、2ヵ所ほど沢を越えるところ(標高1920m付近、同1850m付近)があり、水を補給可能です(ただし、上側の水量は少なめ)。その後は緩斜面になり、下りていくと大門沢小屋に到着します。大門沢小屋は水の補給が可能なほか、軽食や飲料、お酒の購入なども可能です。 ◆大門沢小屋〜大古森沢出合〜早川水系発電所取水口〜森山橋〜大門沢ゲート〜奈良田第一発電所 大門沢小屋から沢沿いに高度を下げていきます。途中、ゴーロ帯やトレイルと沢が一体化している場所、丸太橋による徒渉などがあります。 その後、沢から離れて斜面をトラバースしながら進みますが、トレイルが細いところなども一部にでてきます。その後、台地状の緩斜面の上にでると、その後はしばらく緩急をつけながらゆっくり高度を下げて行きます。 標高1350mあたりから大古森沢出合(標高1235m、水の補給可能)までが、この区間の核心部となります。標高差は100mほどですが、急斜面に付けられた細いトレイルは、トラバースと急下降が連続します。トレイルの幅が非常に細く(場所によっては30冂度)、ロープが設置されているところはあるものの、傷みが激しく、切れているところや、ほつれているところがあります。転滑落注意。 大古森沢出合まで下りきってからも、樹林帯の中を進み、数回徒渉をします(1回は橋なし。増水時は注意)。さらに下っていくと吊り橋(結構揺れます)が現われ、渡りきると早川水系発電所取水口に着きます。 さらに進んでいくと、小さな尾根を乗り越して、砂防ダム上部の平坦地におりて、林道に合流します。すぐに林道と分かれて指導標に従って森山橋(吊り橋ですが、あまり揺れません)を渡ってしばらく進むと、再び林道と合流します。後は、舗装された林道沿いに2劼曚豹覆爐函大門沢ゲートとなり、その先ですぐに奈良田第一発電所に到着します。 なお、奈良田第一発電所前には、広河原〜奈良田を結ぶバスの停留所がありますが、マイカー規制により広河原方面には一般車は進めません(警備員常駐かつゲートあり)。 ◆奈良田第一発電所〜奈良田温泉〜早川町営奈良田第1駐車場 この区間は舗装された車道歩きとなります。距離は2.5劼曚匹任垢、道幅は乗用車が漸くすれ違える程度しかない上、日中はリニア建設工事のダンプカーが文字通り引っ切りなしに通過するので、注意が必要です。 |
| その他周辺情報 | ■早川町HP(南アルプスマイカー規制情報) https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/traffic-info/regulation.html ■農鳥小屋 https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/staying/noutori.html ■大門沢小屋 https://www.daimonzawa.com/ https://www.minamialps-net.jp/yamagoya/008_daimonzawa ■広河原バス http://yamanashikotsu.co.jp/route_bus/route_sp_info/hirogawara/ ■早川町乗合バス https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/taffic.html ■身延⇒新宿バス http://yamanashikotsu.co.jp/highway_bus/minobu_shinjuku/ ■北岳肩の小屋 https://katanokoya.com/ ■北岳山荘 https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/kitadake-sansou.html |
写真
農鳥小屋に到着
正面奥のオレンジのポリタンクが天水桶なので、水はここからもらいます
この日の利用者は素泊まり6名、テントは4〜5張
同室だった3人パーティの方々にも良くして頂いて、ゆったり泊まることが出来て感謝
正面奥のオレンジのポリタンクが天水桶なので、水はここからもらいます
この日の利用者は素泊まり6名、テントは4〜5張
同室だった3人パーティの方々にも良くして頂いて、ゆったり泊まることが出来て感謝
荒川三山をアップ!!
画面左端中景のピークが東岳(悪沢岳)、画面中央遠景に赤石岳が頭だけ見えています
そのすぐ右中景は中岳、前岳と続きます
画面右端遠景に頭だけ見えている尖峰は中盛丸山
画面左端中景のピークが東岳(悪沢岳)、画面中央遠景に赤石岳が頭だけ見えています
そのすぐ右中景は中岳、前岳と続きます
画面右端遠景に頭だけ見えている尖峰は中盛丸山
装備
| 個人装備 |
Tシャツ(半袖)(1)
ソフトシェル(1)
サポートタイツ(1)
ハーフパンツ(1)
シューズ(1)
キャップ(1)
サコッシュ(1)
靴下
グローブ
防寒着
雨具
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ザック
ザックカバー
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
ロールペーパー
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
|---|
感想
コロナが猛威を振るっていたこの数年間は、往き帰りや宿泊地での感染リスクを考えて3000m峰への山行を見送ってきました。まだ終息したわけではないものの、漸く多少下火になってきたので今年から復帰することにしました。復帰戦には白根三山で最後の未踏峰だった農鳥岳をチョイス。
通常は広河原から北岳・間ノ岳経由で大門沢へ下りるというのがポピュラーだと思いますが、まだ人が多い小屋泊まりは心配ということもあり、大門沢からのピストンというイカれた、ゲフンゲフン、厳しいルートを敢えて選択して往ってくることに。
大門沢小屋に農鳥小屋を使用する旨を連絡したところ、この日はそれほど使用予定の連絡は入っていないとのことでしたが、連絡なしで来る人もいて週末などはパンパンになるかもと脅かされた(苦笑)ので、なら幕営装備も上げてまえ、と数年ぶりに幕営装備を背負って、単純標高差2200mを一気。久しぶりの3000m峰はなかなかにハードでしたが、素晴らしい景色を堪能することが出来、往った良かったと思える山行になりました。
とはいえ、最近は軽量でのスピードハイクに慣れてボッカ訓練が足りていなかったツケか、上りは小屋着が16時を回る失態。名物オヤジがいたらどやされていたでしょう(汗)。もっと早立ちなどコースタイム管理、軽量化を徹底すべきでした。今後の課題です。
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alchemy










なるほど、ふだんされている「エクストリーム晩飯前」は、このような山を楽しまれる為だったのでしょうね。
無事のお帰り何よりでした。
それに、私など決して訪れる事など叶わない高山の素敵な景色をありがとうございます。
コメントありがとうございます。エクストリームの方は、どちらかというと鍛え上げるというよりは、老化対策の方が強いかも知れません(汗)
「無事のお帰り」のお言葉ありがとうございます。本当に身に染みます。
いろいろな意味で事故を起こしてはいけないと思っていますし、単純にまだ○にたくないという気持ちもありますので、今後も安全に気をつけていきたいと思います(まあ、それでも防ぎきれないから怖いのですが)。
いろいろ大変だと思いますが、小生の撮った写真が気に入って頂けたのは幸いでした。
今後もぜひ、ご安全に!
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