天狗岳

2023年08月04日(金) ~ 2023年08月06日(日)

• GPS: 20:33
• 距離: 31.6km
• 登り: 1,694m
• 下り: 1,945m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:47
• 休憩: 0:12
• 合計: 1:59

12:15 麦草峠
12:50 12:50 麦草山
13:28 13:34 丸山
13:48 13:50 高見石小屋
13:51 13:55 高見石
14:29 14:29 白駒荘
14:32 14:32 白駒の池
14:37 青苔荘

2日目

• 山行: 7:34
• 休憩: 1:50
• 合計: 9:24

14:37 青苔荘
5:19 5:19 八千穂高原方面分岐
5:27 5:30 ニュウ方面分岐
6:01 6:07 白駒ニュウ分岐
6:34 6:34 稲子湯分岐
6:49 7:11 ニュウ
8:03 8:03 中山分岐
8:16 8:22 見晴らし台
8:27 8:28 中山峠
9:19 9:25 天狗岳分岐
9:33 9:33 天狗の鼻
9:37 9:55 東天狗岳
10:11 10:16 天狗岳
10:28 10:32 東天狗岳
10:36 10:39 天狗の鼻
10:43 10:44 天狗岳分岐
11:27 11:29 天狗の奥庭
11:54 12:00 黒百合ヒュッテ
12:06 12:06 中山峠
12:12 12:14 見晴らし台
12:21 12:21 中山分岐
12:37 12:37 中山
12:40 12:59 中山展望台
13:51 13:57 高見石小屋
14:29 14:29 白駒分岐
14:38 青苔荘

3日目

• 山行: 6:28
• 休憩: 1:20
• 合計: 7:48

14:38 青苔荘
4:59 5:00 白駒分岐
5:05 5:06 白駒の池 駐車場&バス停
5:16 5:16 白駒の奥庭
5:33 5:39 麦草峠
5:46 5:46 茶水の池
6:03 6:09 地獄谷
6:25 6:26 茶水の池
6:40 6:40 大石峠
6:56 6:57 中小場
7:27 7:51 茶臼山
8:11 8:11 中小場
8:20 8:20 大石峠
8:31 8:31 茶水の池
8:43 8:43 麦草峠
8:54 8:54 白駒の奥庭
9:01 9:01 白駒の池 駐車場&バス停
9:08 9:08 白駒分岐
9:34 10:07 青苔荘
10:12 10:12 白駒分岐
11:13 11:21 賽ノ河原地蔵
12:40 12:41 渋御殿湯
12:46 ゴール地点

天候

朝は快晴、昼にガス〜曇り、夕に雨(雷)、夜は星空、
典型的な夏山気象なんだけど、ガスの湧き出しが早すぎ、で、雷雨も怖いなぁ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

(JR)〜茅野駅〜(バス)〜麦草峠(往、￥2,000)、渋の湯(復、￥1,600)

コース状況／危険箇所等

今回歩いたルートは、ほぼ一般登山道で、分岐道標は明瞭、断崖にはロープ、崖崩れ箇所ではルート付け替えなど適切に整備されていた。苔樹林帯保護の木道も増えていた。

①麦草峠
ヒュッテ周囲は、獸害(鹿)柵で護られた広大なお花畑(苑地)になっていた。

②高見石〜白駒池の２ルート、
西側ルートの方が、傾斜は緩く、足元も安定していて、登降が容易だった。

③地獄ルート
麦草峠〜雨池ルートからの分岐点に道標はない(赤テープあり)が、下草刈された明瞭な山道で獣害柵を開ければ、地獄落ちの下降点。

④高見石〜渋の湯ルート
賽の河原の大石ピョンピョンは、大石の日の丸印を追えば済むが、
河原の地蔵さま〜登山口の渋の湯までのガレ沢遡行や川崖へつりは、ちょっと緊張する歩きになる。なお、最近の大雨被害からか？新しい橋、付け替え路、�盍�き側道などの対処がされていた。

その他周辺情報

渋の湯♨️「渋御殿湯」
昔ながらの旅館(日帰り入浴10時〜15時、￥1,000)、茅野駅への最終バス1455発

写真

8/4 12:21

麦草峠①、18キップと季節バス、茅野経由で約６時間、苦労なく2,127m地点、そこはビックリ、予想外の花園、ヒュッテ(まずランチ)入口のシュロソウ！

8/4 12:17

麦草峠②、ヒュッテ裏、あららヤナギラン？

8/4 12:23

麦草峠③、ヒュッテ周囲の斜面は花畑だった。色でまず目についたのは、沢山のフウロやアキノキリンソウ。

8/4 12:25

麦草峠④、そよ風に誘われ揺れるクガイソウ

8/4 12:27

麦草峠⑤、縞枯茶臼を高く高く飛行するヤマオダマキ編隊

8/4 12:30

麦草峠⑥、美人ギボウシにもご挨拶して

8/4 13:28

丸山①、YAMAP森ノルウェーさんのレポによると、この正面奥に続く極めて薄い踏跡が、冷山(古代の黒曜石産出の山)を経由して、渋の湯に通じる古道の入口らしい

8/4 13:35

丸山②、ここが山頂らしい、ここもルートもずっと樹林帯で視界なしの直線トレ山だったぁ

8/4 13:52

高見石①、丸山と高見石小屋、小屋前は喫茶テラスだった

8/4 13:54

高見石②、テン泊予定の白駒池、山頂はひっきりなしの登山者？

8/4 15:34

白駒池①、(青苔荘)テン場着、二番受付でパレット優良地を確保

8/4 18:40

白駒池②、青苔荘ボート乗り場から、対岸の白駒荘、高見石(左)と丸山(右)

8/5 5:20

【二日目】、湖畔の木道で、もののけの森方向に向かう。鳥たちの大合唱と苔の匂い？が満ちていた

8/5 5:29

にゅう分岐手前(東側湖畔)から、朝ブルーの静寂な白駒池

8/5 5:42

にゅう湿原？で、樹林帯を一旦抜け、光のシャワー

8/5 5:59

にゆうの白樺尾根斜面への急登開始、苔むした樹林帯の小沢ガレに沿って黙々と登る

8/5 6:34

白樺尾根到達点の分岐を振り返って、登っていくにゅう方向(手前)、登ってきた白駒池方向(左手)、小梅スキー場方向の白樺尾根先(右手)

8/5 6:49

にゅう①、山頂から西北西方向(拡大)、北アルプス稜線ライン、丸山？の上が槍穂連邦の大キレット

8/5 6:49

にゅう②、山頂から北方向、浅間山が浮かぶ

8/5 6:52

にゆう③山頂から北西方向、白駒池(中央)、茶臼・縞枯・北横の左肩に蓼科か？、北アルプス(左上)

8/5 6:54

にゆう④硫黄岳爆裂火口崖(左)、東天狗(右)、その間は根石岳？かしら、硫黄の左裾先に富士山

8/5 7:02

富士山と一緒、デザートタイム

8/5 7:42

一般ルートで主稜線に向かう途中の東側崩壊斜面、イブキジャコウソウ、やっぱりカワユイ姫は危険がお好き。そういえば、にゅう山頂でお話したお美しいお嬢様も、稲子岳バリで中山峠に向かった。

8/5 8:11

天狗岳(東&西峰)、中山峠の北上(見晴らし台？)から

8/5 8:43

トウヤクリンドウ、中山峠からは息のあがる岩稜線だが、岩花姫の応援団もいっぱい

8/5 9:02

イチヤクソウ

8/5 9:03

オトギリソウ

8/5 9:10

アキノキリンソウ

8/5 9:13

イワツメクサ

8/5 9:15

ゴゼンタチバナ

8/5 9:26

コゴメグサ

8/5 9:53

天狗岳①、東峰→西峰

8/5 10:00

天狗岳②、南八ヶ岳方向、赤岳はすぐにガスに隠れ、「またおいで」と言われた

8/5 10:06

天狗岳③、南八ヶ岳方向、阿弥陀岳は一瞬のガスの切れ目から、「待ってるわ」と言われた気がした

8/5 10:18

東西天狗間のシャクナゲには、「遅刻よ」とナジられた

8/5 10:33

東天狗岳の北崖に立つ登山者

8/5 10:33

天狗の鼻、かつては登ってたけど、今は立入禁止なのかなぁ？
右奥は、稲子岳の南壁

8/5 10:37

中段左が黒百合ヒュッテ、中段中上が中山(展望台)、中段右が稲子山(南壁)、やや右上突部がにゅう、で、合ってるかな？

8/5 10:48

天狗の奥庭へ下る途中の巨大石積ケルン

8/5 11:26

天狗の奥庭、全面ガスだと迷いそう

8/5 11:28

スリバチ沼、転がる大石群はすり鉢面のゲジゲジなのか？摺られた破片なのか？う〜ん、、、

8/5 11:43

黒百合ヒュッテ、宿泊者の夕食ハンバーグが美味だと聞いた。テン場は20張くらいの広さと見えたが、公称50張だそうです。

8/5 12:36

中山ピークは展望なし

8/5 12:52

中山展望台①、北方向、雲から出そうで出ない、蓼科山

8/5 12:57

中山展望台②、南方向、さっきまでガスガスだったけど、東西天狗から「また来てね」と挨拶されたみたい

8/5 14:46

長〜い大石ゴロゴロ下りのご褒美は、青苔荘特製「岩魚塩焼き定食」￥1,300、ご飯に乗った生姜漬、具沢山お味噌汁も結構イケてたので、翌朝も豚汁定食をお願いした。

8/5 17:53

青苔荘テン場は、小屋の真横。間に水場と物干場。手前はテーブルベンチの食事テラス。リゾートライフ、満喫できます。

8/6 5:07

【三日目】白駒の奥庭、モルゲンロート

8/6 5:26

朝日の麦草苑地①麦草ヒュッテ、縞枯&茶臼山

8/6 5:28

朝日の麦草苑地②、マルバダケバブ

8/6 5:31

朝日の麦草苑地③、アザミ

8/6 5:32

朝日の麦草苑地④、ゴマナ

8/6 5:33

朝日の麦草苑地⑤、🎶ナウシカのテーマが聞こえてきた？

8/6 5:33

朝日の麦草苑地⑥、シシウド？エゾニュウ？

8/6 5:35

麦草岳の看板下には、トウバナがいっぱい

8/6 5:45

茶水の池に、太陽が墜ちた？

8/6 5:47

茶水→雨池への苔むす暗い樹林帯を通過し地獄へ向かう

8/6 6:06

地獄谷の底、暗い地獄→明るい人間界を見上げる

8/6 6:08

地獄谷底に咲いていたのは、ゴゼンタチバナ

8/6 6:55

中小場①、茶臼山ルート上の岩展望地。なお、ここまでの途中の大石峠は、オトギリ平からバリ直進すると地獄谷に墜ちる分岐点

8/6 6:56

中小場②、この時点(7時前)、既にガスが湧き、南八ヶ岳はガスに巻かれはじめていた。
急いで茶臼山に登るが、直線石だらけモーグルコースは手強く、展望台まで30分を要した

8/6 7:28

茶臼山展望台①北方向、蓼科山の頭も見えた。目的達成OK

8/6 7:30

茶臼山展望台②、南アルプスは雲に乗り、浮かんでいた

8/6 7:32

茶臼山展望台③南八ヶ岳は、湧き流れるガスで、かくれんぼ遊戯チョッとだけヨ？してた

8/6 7:41

茶臼山展望台④今後の天候がどう変化するか不安だったので、今日の予定を下山一本に決した

8/6 8:34

再度の麦草苑地①、ウツボグサ

8/6 8:36

再度の麦草苑地②、ワレモコウ

8/6 8:38

再度の麦草苑地③、シロウツボグサ

8/6 8:43

再度の麦草苑地④、イタドリ原

8/6 9:59

白駒池、テント撤収と早いランチ(豚汁定食)を１時間で済ませて下山開始。湖面に映る雲は入道雲に突然変異しないことを祈り、出発！

8/6 10:52

高見石北側、八ヶ岳南北主稜線と渋の湯・白駒池ルートの旧交差点

8/6 11:21

賽の河原①、下流方向

8/6 11:29

賽の河原②、上流方向、左手は丸山、右手は中山、直上凹先は高見石。高見石小屋裏に積み重ねられた様な大石？が、河原を埋め尽くしている。適切ルート上には日の丸マークだけど、その流れを外さなければ、どの様にピョコンピョコン飛び跳ねてもOKみたい

8/6 11:33

現代の法衣と僧帽をまとい？賽の河原を自由に行き来する？登山者を、微笑んで見守ってくださっている「地蔵仏」さま

8/6 11:37

賽の河原から西(上→下に右手)方向にルートが曲がると、枯れ沢の遡行的になる(写真は、曲がってから振り返り、屈曲点の道標)

8/6 11:52

沢底を高巻きするところ、正面は冷山の尾根

8/6 11:59

大雨に生き残った橋？、この後もまだまだ鈴鹿のバリルートの様な一般？登山道は続く

8/6 12:08

増水時は、�盍�きルート使ってね、指導道標

8/6 12:34

渋の湯①、温泉直上の砂防ダムの湖水に映る逆さ入道雲？なんか音も聞こえたような

8/6 14:22

渋の湯②、ホタルブクロ、謹んで「おつかれさまでした」と挨拶された気分

撮影機器：

KYV41 KYOCERA

感想

ふくちゃん

前回山行から、テン泊縦走は体力気力的に自信がない。で、バスで到達できる涼しい白駒池テン場をベースにして、テン場近辺を軽装で周回散策することにした。

初日、麦草峠、丸山、高見石、白駒池。
２日、にゅう、天狗岳、天狗の奥庭、中山。
３日、白駒奥庭、麦草苑地、地獄、茶臼山。
下山は、高見石、賽の河原経由、渋の湯。

テン場、
白駒池の夜は長袖で寒いくらいに涼しい、ホカロンを使って、快眠！　
テン場(￥1,000＋￥500パレット)の青苔荘の定食(当地の岩魚塩焼き、ほうとうスープ的な豚汁、各￥1,300)は、美味しかった。
土足禁止トイレは、水洗かつ清掃しっかりで、きれい。
で、白駒池パーキング車中泊より、湖畔テン泊の方がリーズナブルだと思う。

10数年ぶりの北八ヶ岳の夏、
苔森は、生き生き美しく、特に朝は、鳥たちの大合唱の中、気持ちのよい散策だった。
岩々庭園(天狗の奥庭、地獄、賽の河原)は、それぞれ名の如くの雰囲気あり、また、大石繋ぎのピョコンピョコンも楽しく遊べた？
山頂展望(にゅう、天狗、中山、茶臼)は、やっぱり湧き出るガスが大きなポイントで、朝イチで山頂に居る重要性を強く感じた。
お花畑(麦草苑地)の花の種類の多さには、ビックリ。藪こぎ草原の記憶だったので、全くプランに入れてなかったけど、朝露残る早朝も、ギラギラの昼間も素晴らしい花園だった。

北八ヶ岳は、ビークハントに勤しむのでなく、目的から範囲を絞り、ゆったり滞在、ゆっくり道草を、山岳リゾート別荘的(キャンプや山小屋宿泊でＯＫ)に楽しむ山域、と思った。