蓮華岳、針ノ木岳~鹿島槍ヶ岳
- GPS
- 30:08
- 距離
- 38.6km
- 登り
- 3,910m
- 下り
- 3,865m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 4:34
- 合計
- 12:05
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 7:43
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 12:09
天候 | 3日間とも晴れ。 昼前にガスが上がってきて曇り、夕方に再び晴れた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○コース全般 人気の一般登山道で大変良く整備されている部分も多く、特筆すべき大きな危険箇所はない。水場は針ノ木峠下の最終水場のみ。あとは針ノ木小屋、新越山荘、種池山荘、冷池山荘で調達するしかない。トイレは各小屋にて。 ・扇沢~大沢小屋~針ノ木峠~蓮華岳 序盤は車道を縫うように登山道が設けられている。枝の張り出しが多く、荷物が大きいと少々煩い。なだらかな道を登り沢を何本か渡ると大沢小屋(営業しておらずひっそりとしている)。大沢小屋を出ると沢沿いに登るようになる。雪渓歩きはまったくなし。最終水場からは斜度が急になり、九十九折の道を経て針ノ木峠に着く。蓮華岳へは針ノ木峠付近は急登だが、後半は平坦でなだらかな尾根歩きになる。 【針ノ木峠のテント場】予約不要で1000円/人。到着が遅いため上のテント場で徒歩15分(時間的にはそこまでかからないが急登なので夜中にトイレに行くには覚悟が必要なレベル)。なお、トイレは小屋近くの下のテント場にある外トイレを無料で利用可で、小屋内のトイレは有料(100円)。水は200円/Lで湧水をポンプアップしており、縦走する場合には貴重な湧水となる。 ・針ノ木峠~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~種池 針ノ木岳へは急登で朝イチから大汗をかかされる。ここから先、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳とアップダウンが多く、テント泊装備を担いでいると思うように進めない。ただし、北上するほうが登りの傾斜は緩やかな傾向があり、逆コースだと急登が増える。種池手前ではクマ出没注意。実物は見ていないが、先行者によるとちょうどクマが出没していたらしく少々待機した。 【種池のテント場】要予約で2000円/人で水1Lの引換券付き。サイトは種池山荘の1~2分手前にあり、ロープで区画が分けられている。樹木に覆われており風を凌げる。少々狭いが平ら。トイレは小屋の外トイレで200円。水は200円/L。 ・種池~爺ヶ岳~冷池~鹿島槍ヶ岳 種池からはまず爺ヶ岳を越える。序盤はお花畑もありなだらかだが徐々に急になり爺ヶ岳南峰に着く。南峰からは一旦下って登り返すと中峰。しばらくなだらかな道が続いて少し斜度が増すと大谷原からの道と合流。この先から少し登り返すと冷池山荘に着く。冷池からはテント場やお花畑を経てなだらかな道が続くが、やがて九十九折を急斜面になり、これを登り切ると布引山。ここからは眼前に聳える鹿島槍南峰へ向かう。一旦なだらかになるが、再び九十九折の道を経て南峰に着く。北峰へは岩場の急斜面を下りてから少し登り返す。 ・種池~扇沢(柏原新道) 大変良く整備された道で、なだらかな下りが登山口まで続く。登山口からは車道歩きで扇沢の駐車場に戻る。登り坂なので一汗かかされる。 |
写真
感想
学生時代、10月上旬の連休に五竜から鹿島槍への縦走を計画した。初日、雨の中遠見尾根から五竜を目指したが、途中から雪に変わり五竜山荘に着いた際には吹雪に変わっていた(この大雪で立山では10人が遭難した)。その夜はスリーシーズン用のテントとシュラフでなんとか凌いだが、冬山装備を持っていなかった我々は、鹿島槍への縦走は中止し、五竜へのピストンと唐松への縦走に変更した。軽アイゼンでラッセルして登った五竜の山頂からは絶景であったが、これ以来、鹿島槍に登る機会に恵まれなかった。
今回の休みは相当な人出が予想されたので、当初は比較的静かな南アルプスの山を第1候補として考えていた。人が多い山は苦手なのだが、天気予報を眺めていると、北アルプスのほうが天気が良さそうであったため、訪れたことのない人気ルートである蓮華岳、針ノ木岳から鹿島槍への縦走を計画した。天候もよく、予想通りの混雑具合ではあったが、テント場や山行中に出会った方々と楽しくお話させて頂くことができた(しかし、やはり一部には登り優先などのマナーを知らない人がおり、嫌な思いをすることもあった)。
一方、今回の計画はかなり余裕があると思っていたが、休憩が多めになったり、景色を眺めながらのんびり歩いたこともあり、時間的に押してしまったのは反省点である。北アルプスの整備が行き届いた人気ルートということで、緊張感もあまりなく、かなり油断していた。特に2日目の行程は楽勝だと思い込んでいたが、テントを担いで多くのピークを超えるのは堪えた。しかし、そうした苦労と引き換えに、山の上で眺める満天の星空やご来光、夕景を眺めながら飲むビール(結局これ(笑))は最高であった。
個人的には、縦走路の各ピークなどで、立山、劔方面を眺めていると、学生時代に眺めた雪の立山、劔の絶景の記憶が蘇ってきて非常に懐かしかった。
針ノ木サーキット+鹿島槍ヶ岳に、2泊3日のテント泊装備でチャレンジしました。初日の扇沢から針ノ木小屋間は、熱さと慣れない重い荷物の為、想定以上に体力を奪われてしまった。2日目以降は、稜線を流れる冷たい風(天然クーラー)に助けられ、なんとか全ての工程を歩くことができた。特に印象的だったのが、1日目の夕方に登った蓮華岳。2日目は、黒部ダムを含めた景色と剱岳の姿。3日目は、鹿島槍ヶ岳へ向かう稜線と鹿島槍ヶ岳北峰からの見える五竜岳までの稜線にかかる滝雲。
台風接近がどう影響するか心配でしたが、3日間雨に打たれることなく、素晴らしい山行になりました。
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