北蔵王 北雁戸山〜山形神室 「欲張りすぎてヘトヘト」
- GPS
- 10:28
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,597m
- 下り
- 1,580m
コースタイム
- 山行
- 9:57
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:29
13:51 山工高小屋 着
| 休憩
15:08 山工高小屋 発
天候 | くもり 風弱め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●笹谷峠〜カケスガ峰 トレースあり、踏み固められており特に問題はなし。 スノーシュー使用 ●カケスガ峰〜雁戸山 トレースあり 前山を通り滑川分岐まではスノーシュー使用 蟻の戸渡りからアイゼン、ピッケル使用 ロープはしっかり出ているので問題はなかった。 ●笹谷峠〜山形神室 ・大関山〜ハマグリ山はトレースあり、スノーシューが便利 ・ハマグリ山〜トンガリ山、トンガリ山手前の急登が大変でした。 ・急登はクラストした雪でアイゼンを使用したほうが良い。 ・トンガリ山からの下りで雪庇の上を歩いただろうトレースがありクラックが入っていてゾッとした、雪庇に注意。 ・山形神室手前の登り、クラストした雪、アイゼンが登りやすかったです。トレースは不鮮明、視界不良時は注意。 |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
ソフトシェル
フリース
ウールアンダー上下
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン12本爪
ピッケル
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ロールペーパー
携帯
時計
カメラ
トレッキングポール
|
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感想
厳冬期の北雁戸山と山形神室、挑戦したいと思っていたが、中々、休日と天候がかみ合わず挑戦できずにいたこの二つの頂。
前日の土曜が晴天でまた予定合わなかった・・・・・・と嘆いていたが、天気予報を見ると日曜日も曇り予報だが気温も高めで風も弱く、これなら山頂アタックできるんじゃないか?どうせなら北雁戸山と山形神室、日帰りで登ってみますか!と欲張りな manimani でした。
4時起床、準備をして関沢冬季閉鎖ゲート前駐車場へ、5時過ぎ駐車場に着くとすでに車が2台停まっていた。あれ、一台はLuskeさんの車じゃないか?前日から山に入っていたのですかね、今週末はどこへ向かったのか楽しみだ。
5:29まだ真っ暗の中ヘッデンを点けて行動開始、見上げると薄雲だが月が出ており、月明かりが雪に反射してそれほど暗さは感じなかった。
40分ほどで笹谷峠に到着、峠はガスの中だった、まずは雁戸山を目指しますよ。
登る前に山工高小屋に寄ってみたが、もし泊まっている人が居たらこんな日の出前にお邪魔したら驚かせてしまいそうだったので中は覗かないでおいた。
カケスガ峰への樹林帯は前日に賑わったのだろう、トレースはしっかりと出来ておりルートファインディングは不要だった。先週は深雪でカケスガ峰まで2時間弱かかったのに、今回は1時間強、先週がどんなに大変だったか思い知らされます。
ガスは笹谷峠だけでカケスガ峰はガスもなくほぼ無風、これから向かう雁戸山もはっきりと見ることが出来ました。先週は強風とガスでまったく展望がなかっただけにコレは嬉しかった、宮城側は雲海が広がっており幻想的、山形側は曇ってはいるものの遠くの山々の眺めは良好、朝日連峰、月山、飯豊連峰が望めました。
前山のピークを通り、蟻の戸渡り手前でスノーシューからアイゼンとピッケルに装備を変更、ザックをデポして空身で北雁戸山に向かいます。
実はピッケルをまともに使ったことがなく、ほぼコレが初めてだったりする、さて蟻の戸渡りの急斜面、遠くから見るときつそうだなと思っていたが、いざ登ってみると意外と登りやすい、コレは意外だった。ロープ埋まっていると思っていたがしっかりと出ており無事に通過することができてホッとした。
北雁戸山への最後の登り、さすがにここのロープは雪に埋まっていたが、雪質も締まっており特に危険もなく順調に登ることが出来た。そして念願の北雁戸山山頂へ・・・
山頂からは朝日連峰、月山、熊野岳、瀧山がキレイに見渡せた。
双耳峰の南雁戸山、南雁戸山への登りは岩だらけだった記憶があるけど、この時期はどういうルートで登ればいいのだろうか?教えて欲しいものだ。
北雁戸山ピークの少し先にある笹雁新道の分岐までは足跡が残っていたが、その先にトレースはなさそう?
名残惜しいが北雁戸山を後にし蟻の戸渡り手前にデポしたザックを回収、アイゼンピッケルからスノーシューに履き替えて下山。
途中、八丁平で二人組と出会い少し話をしましたが、なんとこの二人組これから南雁戸山に向かうとのこと、詳しくは聞かなかったがどんなルートで登るのか聞いておけば良かったな。山工高小屋まで戻り、5分ほど休憩して今度は笹谷峠反対側の山形神室へ向かいます。
大関山への急登、トレースはしっかりあるが少しへばってきた。40分ほどでハマグリ山に到着。今日は山形神室までハッキリと見ることができた、先を見ると先行者が2名確認できた。
ハマグリ山からは先は未踏の地、まずは一つ先のトンガリ山へ。ハマグリ山からの下り、スノーシューで下りましたが、アイゼンの方が降りやすかったかもしれません。
トンガリ山への急登はキツイと聞いていたけど、これが本当にキツかった・・・この急登、雪がクラストしていてアイゼンを使用したほうが登りやすかったと感じました。
ペースが一気に落ちたがなんとかトンガリ山に到着、ほどなく登ってきた方は何度も山工高小屋で会っている”山工高小屋の番人”だった(仲間内で勝手に付けたあだ名w)
番人のお爺さんは「今日は時間がないのでここまでだ」と言って下山して行った。
スノーシューからアイゼンに履き替え先に進もうとしたところ、急にガスってきて先がまったく見えなくなった。少し不安になったがトレースを確認しつつ先を目指した。
ガスの中、先行して居た一人が「ガスで先がわからなくなったのでトンガリまで戻ります」と、もう一人の先行者に伝えてくださいと言われて戻っていった。どうやら先行の二人は夫婦だったようだ。しばらく進んで行くと山頂から戻ってきたのは相方さんだった、伝言を伝えて別れた。
山形神室への最後の登りを登ろうとするとタイミング良くガスが晴れてきた!一気に登り山形神室山頂到着!長かった〜きつかった・・・
山頂の看板を探したが見当たらなかった、そう言えば前にヤマレコユーザーのyuufunさんが山形神室の看板雪に埋もれて見つからなかったと言っていたのを思い出した。あちこち探して雪の中から少し掘り出した、でもこれでいいんだっけ?とりあえずこれを撮影して置こう。
昼食を取ろうとしたが西風に変わり風が強くなってきたので、早々に下山することにしました。
帰り道、トンガリ山の登りを見ると、私のトレースじゃないですが雪庇の下を通った人のトレースがあり、よく見ると雪庇にクラックが入っており、ゾッとした・・・しかしなんでこんな所通ったんだろう。怖くなったので雪庇の反対側のギリギリを登って戻りました。
笹谷峠まで戻り、このまま下山しようかと思ったが、一応、山工高小屋を覗いてみるといつもの面子のcode1997さんとY氏、それとトンガリ山で別れた番人が休んでおられた。
1時間ほど休憩してゆっくりと下山しました。
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欲を出して北雁戸山と山形神室を日帰りで登ってきましたが、やはりハードでした。
10時間以上の山行は数回しか経験がなく、しかも雪山ホント疲れました。雁戸山から下りた辺りまではまだまだ行ける!と思ったんですが、山形神室へ向かう辺りからへばってペースが落ちてしまった。休憩をもう少し取りながら登った方が結果的に早く登れたのかもと反省。
苦労したけど、念願の厳冬期、北雁戸山と山形神室を無事に登頂できて大満足の山行でした。
コメント
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北雁戸山と山形神室岳、両方登るとは、ハードな山行ですね。
両山の登頂、おめでとうございます
私の方は、土曜日に入山し、八方平避難小屋泊まりでした。
日曜日は八方平から下山し、manimaniさんより少し遅れて北雁戸山を通過してます。
南雁戸山の登頂ルートは、基本は夏道通し。
近くで見れば、なんとなく道は判るようになっております。
日曜日の北蔵王は登山日和で、山工高小屋も賑わったようですね。
私の方は小屋によらずに下山してしまいましたが、
皆さんお揃いなら寄って行けばよかったな、と思っている所です^^;
ありがとうございます!
雪質もよく順調に登ることが出来、、無事に両山登ることが出来ました
南雁戸山方面の眺めていましたがトレース見つけられなかったのですが、あそこを超えて先に行っていたとは流石です
南雁戸山へのルートは基本夏道なんですか、なるほど。いずれ南雁戸も狙ってみるとします!
山工高小屋の仲間にもLuskeさんに逢いたがってる人たくさんいますよ〜今度は是非小屋にも寄ってください
雁戸と山形神室とは恐れ入ります笑
欲張りとかそういう範疇を超えてもはやアスリートですね!
雪庇の話怖いですね。通過した方に何事もないようでなによりです。
山小屋もいつも通り楽しそうでw
本当にお疲れ様でした^ ^??
確かにこの日は少しタイムを少し気にしすぎて居たかも、その点はアスリートに通じるものがあるのかも?w
雪庇の付近を歩くのは何度経験しても怖いですね・・ ・通過した人が無事でホント良かったです。
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