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Yamareco

記録ID: 5865935
全員に公開
ハイキング
剱・立山

裏剱(室堂→剣御前→剱沢→真砂沢ロッジ→仙人峠→池の平小屋→仙人峠→雲切新道→仙人ダム→阿曽原温泉小屋→水平歩道→欅平)

2023年08月23日(水) ~ 2023年08月26日(土)
 - 拍手
numashu その他2人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
24:13
距離
30.7km
登り
3,062m
下り
4,568m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:00
休憩
0:56
合計
6:56
距離 7.9km 登り 523m 下り 1,191m
8:26
1
8:27
9
8:36
8:37
3
8:59
9:00
16
9:21
9:25
118
11:23
12:04
32
12:36
12:40
6
12:46
12:51
89
14:20
36
14:56
26
2日目
山行
4:32
休憩
0:59
合計
5:31
距離 5.4km 登り 642m 下り 364m
6:36
8
6:44
6:49
73
8:02
8:03
53
8:56
9:10
77
10:27
10:29
14
10:43
11:19
17
11:36
11:37
30
3日目
山行
7:51
休憩
0:16
合計
8:07
距離 6.6km 登り 397m 下り 1,300m
7:08
33
7:41
12
7:53
8:04
344
13:48
13:49
4
13:53
13:55
2
13:57
13:58
51
14:49
14:50
25
4日目
山行
5:04
休憩
0:34
合計
5:38
距離 10.9km 登り 1,502m 下り 1,774m
5:10
106
6:56
7:06
5
7:11
7:17
26
7:43
52
8:35
8:36
39
9:15
9:29
39
10:45
10:48
0
10:48
ゴール地点
天候 快晴(午後から時に夕立あり)
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
竹橋より夜行バス(1人17,000円)にて室堂。欅平よりトロッコ電車と富山電鉄を乗り継いで黒部宇奈月温泉駅より新幹線にて東京(1人14,120円)。
その他周辺情報 宇奈月温泉駅近くの「湯めどころ宇奈月」(510円)
予約できる山小屋
剱澤小屋
往路の北陸自動車道を走るバス内から見た今から歩く立山連峰。
2023年08月23日 05:02撮影 by  Pixel 6, Google
1
8/23 5:02
往路の北陸自動車道を走るバス内から見た今から歩く立山連峰。
竹橋発室堂行のアルペン号
2023年08月23日 05:21撮影 by  Pixel 6, Google
8/23 5:21
竹橋発室堂行のアルペン号
室堂平に着いて朝食と身支度。
2023年08月23日 08:20撮影 by  Pixel 6, Google
8/23 8:20
室堂平に着いて朝食と身支度。
後ろの玉殿の湧き水をたっぷり担いでいざ出発!
2023年08月23日 08:20撮影 by  Pixel 6, Google
8/23 8:20
後ろの玉殿の湧き水をたっぷり担いでいざ出発!
ナナカマドが色づき始めている?
2023年08月23日 09:48撮影 by  Pixel 6, Google
8/23 9:48
ナナカマドが色づき始めている?
休憩中です。
2023年08月23日 13:11撮影 by  Pixel 6, Google
8/23 13:11
休憩中です。
今年は極端に残雪が少ない!
と言われたが、真夏に貴重な体験!
涼しく心地よかった!
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今年は極端に残雪が少ない!
と言われたが、真夏に貴重な体験!
涼しく心地よかった!
2023年08月24日 05:03撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 5:03
真砂沢ロッジのテント場の夕焼けが始まった!
2023年08月24日 05:18撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 5:18
真砂沢ロッジのテント場の夕焼けが始まった!
真砂沢ロッジ。右側が本館、一番奥がトイレ、左側には乾燥室がある。雪崩や雪害避けなのか周囲を全て石積となっており、要塞のよう。
2023年08月24日 06:25撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 6:25
真砂沢ロッジ。右側が本館、一番奥がトイレ、左側には乾燥室がある。雪崩や雪害避けなのか周囲を全て石積となっており、要塞のよう。
真砂沢ロッジの受付玄関
2023年08月24日 06:25撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 6:25
真砂沢ロッジの受付玄関
タテヤマウツボグサ
2023年08月24日 06:58撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 6:58
タテヤマウツボグサ
剱沢を降る。
2023年08月24日 07:07撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 7:07
剱沢を降る。
ニワトコ?ガマズミ?
2023年08月24日 07:12撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 7:12
ニワトコ?ガマズミ?
コアジサイ
2023年08月24日 07:13撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 7:13
コアジサイ
カライトソウ
2023年08月24日 07:20撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 7:20
カライトソウ
高度感は無く、楽勝!
2023年08月24日 07:32撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 7:32
高度感は無く、楽勝!
ダイモンジソウ
2023年08月24日 07:36撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 7:36
ダイモンジソウ
ゴバナ
2023年08月24日 07:38撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 7:38
ゴバナ
こんな橋は上等な方!
2023年08月24日 08:01撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 8:01
こんな橋は上等な方!
三ノ窓
2023年08月24日 08:40撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 8:40
三ノ窓
猿がこちらに威嚇してきた!
2023年08月24日 08:57撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 8:57
猿がこちらに威嚇してきた!
コケコゴメグサ
2023年08月24日 10:23撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 10:23
コケコゴメグサ
仙人峠にザックをデポし寄り道!
仙人ヒュッテまで20分。
マンゴー味のカキ氷(500円)
山奥で食べると殊の外美味しい!
2023年08月24日 10:51撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 10:51
仙人峠にザックをデポし寄り道!
仙人ヒュッテまで20分。
マンゴー味のカキ氷(500円)
山奥で食べると殊の外美味しい!
カキ氷の次にメインディッシュの1択のみのメニューの「蕎麦」(700円)
2023年08月24日 10:59撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 10:59
カキ氷の次にメインディッシュの1択のみのメニューの「蕎麦」(700円)
この日の仙人池からは雨雲が湧いてくる寸前だったため、残念ながら池に映るのは雲ばかり。
2023年08月24日 11:16撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 11:16
この日の仙人池からは雨雲が湧いてくる寸前だったため、残念ながら池に映るのは雲ばかり。
池の平小屋に上がって来た(平の池から)サンショウウオ!
2023年08月24日 14:25撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 14:25
池の平小屋に上がって来た(平の池から)サンショウウオ!
池の平小屋のヘリポートに張った3張りのテントと池の平小屋。北側が石積となっている。(真砂沢ロッジと同じく)
2023年08月24日 15:11撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 15:11
池の平小屋のヘリポートに張った3張りのテントと池の平小屋。北側が石積となっている。(真砂沢ロッジと同じく)
この後ろに受付入口がある。
2023年08月24日 15:11撮影 by  Pixel 6, Google
8/24 15:11
この後ろに受付入口がある。
夕闇迫るテント3張り。
2023年08月24日 18:37撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 18:37
夕闇迫るテント3張り。
茜色迫る夕焼け!
2023年08月24日 18:37撮影 by  Pixel 6, Google
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8/24 18:37
茜色迫る夕焼け!
夕日に染まり始める直前の八ツ峰
2023年08月25日 05:27撮影 by  Pixel 6, Google
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8/25 5:27
夕日に染まり始める直前の八ツ峰
池の平小屋のテラス?にて、午後よりにわか雨に降られて仕方なく雨宿りしながらの宴会!
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池の平小屋のテラス?にて、午後よりにわか雨に降られて仕方なく雨宿りしながらの宴会!
仙人ヒュッテの受付玄関
仙人ヒュッテの受付玄関
イワイチョウ
チングルマ
スリル満点
沢伝いに歩いていく。
1
沢伝いに歩いていく。
アカモノ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
コゴメグサ
ヤマハハコ
ママコナ?
池ノ平山に茜雲
水平歩道。
ず〜っとこんな感じが続く。
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水平歩道。
ず〜っとこんな感じが続く。
仙人池に映る朝の八ツ峰。
スンバラシイ!
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仙人池に映る朝の八ツ峰。
スンバラシイ!
スンバラシイ2
真夜中の満天の星空!
見えるかな?
3
真夜中の満天の星空!
見えるかな?
雲切新道から命からがら降りてきて、疲労と暑さでヘロヘロのところに出逢った清冽な沢水へ身体を浸ける!
癒やされた〜!
3
雲切新道から命からがら降りてきて、疲労と暑さでヘロヘロのところに出逢った清冽な沢水へ身体を浸ける!
癒やされた〜!
この後ほとんどずぶ濡れに!
クールダウン!
この後ほとんどずぶ濡れに!
クールダウン!
水平歩道を歩く。
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水平歩道を歩く。
水平歩道とは言っても、時にこんな場所も。詐欺だわ!
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水平歩道とは言っても、時にこんな場所も。詐欺だわ!
身長184cm。何度ヘルメットのありがたさを味わったことか!
今回ほどヘルメットが活躍した山行は無い!
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身長184cm。何度ヘルメットのありがたさを味わったことか!
今回ほどヘルメットが活躍した山行は無い!
とりあえずカメラを向けられるとカラゲンキを演じてしまう悲しい性!
3
とりあえずカメラを向けられるとカラゲンキを演じてしまう悲しい性!
ここでもゴツン!
大太鼓、ゴツン、ゴツンと鳴り響く!
4
ここでもゴツン!
大太鼓、ゴツン、ゴツンと鳴り響く!
阿曽原温泉小屋の小屋から200mほど降ったところにある秘湯。
貸切温泉が快適!
左側には遥かに谷側が流れ降る。
2023年08月25日 16:23撮影 by  Pixel 6, Google
8/25 16:23
阿曽原温泉小屋の小屋から200mほど降ったところにある秘湯。
貸切温泉が快適!
左側には遥かに谷側が流れ降る。
阿曽原温泉小屋の心がこもった奥さんの手料理。
左側プレートの左上から時計回りに、肉野菜炒め、キュウリと大根の浅漬、揚げたてアジフライと小エビと玉ねぎのかき揚げ、サツマイモとナス天ぷら、キャベツの千切り。
右側上は冷奴、下が素麺。
ご飯はご主人自慢の黒部米。当然ながら2杯おかわり!
2
阿曽原温泉小屋の心がこもった奥さんの手料理。
左側プレートの左上から時計回りに、肉野菜炒め、キュウリと大根の浅漬、揚げたてアジフライと小エビと玉ねぎのかき揚げ、サツマイモとナス天ぷら、キャベツの千切り。
右側上は冷奴、下が素麺。
ご飯はご主人自慢の黒部米。当然ながら2杯おかわり!
撮影機器:

感想




「試練と憧れ」の裏剱を歩いてきました。

流れる雲が日に映えて、その影が山肌を縫う生きもののように流れ去っていく。沢の流れる音が遠くはるかに聞こえ、あとは何も無い。
この雄大な自然に包まれていると心もゆったりと流れていく。

1日目は真砂沢ロッジのテン場(1人1,000円)にてテント泊。
水はテン場に1箇所自由に利用可。トイレはポットンで和式のみ。ビール500ml800円。
夜中に目を覚ますと轟々と流れ下る剱沢の雪解け水の音、空には輝く無数の星、ただそれのみ。

剱沢のテント場からさらに降り始めしばらくすると雪渓が現れ始める。大岩を備え付けのロープと鎖でトラバース、崩れた箇所を恐る恐る渡っていく。雪渓歩きは大きく口を開けている場所を避けつつ、一歩一歩注意深く進む。誰とも会わずすれ違わないことがまた楽しい。贅沢な「山歩き」である。

2日目のテント泊はこの山行核心部である池の平小屋(1人1,000円)。
水は小屋の受付前まで行かないと無く、テント泊者にはやや不便。トイレはポットンだが洋式あり。ビール500ml900円。
お昼すぎから一時山では「お決まり」の雨。約4時間ほどの行程と高を括っていたものの、20k近くのザックを背負って仙人峠までの急登には思わず苦しみ、小屋到着の直前から降ってきた雨により到着後予定していた池ノ平山登山は残念ながら?中止。本来宿泊者限定の入浴だが、この日の小屋利用はテン泊の我々のみで特別に入れることに。風呂に浸かりながら雨の上がって青空をバックに目の前に広がる八ツ峰と劔岳の大絶景を楽しむ。
テント場近くのベンチで宴を楽しんでいると、いつの間にか夕陽の光が薄れ静かな薄暮が辺りを包み込む。ここは沢の音も何も聞こえない。
夜中にテントを出て雲一つ無い夜空を見上げると、そこには「降ってくるような!」と形容される満天の星。月の光の無い夜空にはアンドロメダを中心に圧巻の天体ショー。眠気も吹っ飛んで悠久のロマンを想う。

3日目は平の池に映る鏡劔にため息。この日は雲切新道を超えての強行軍。「二度とくるものか!」と思わせる激しい登りと降り。後で聞いたことだが、この雲切新道を切り開いた人は阿曽原温泉小屋のご主人の佐々木泉さんだと言うことをご本人から伺った。
日に焼かれながらと激降り山行に熱中症気味となった身体を、仙人ダムに近づいた沢に3人で飛び込み、クールダウンがとても心地良く助かった。

4日間最終日は唯一の阿曽原温泉小屋への小屋泊(1人12,000円)。
水は自由で、トイレも洋式で水洗しかもきれい。ビール500ml800円。
ご主人の佐々木さんは、この裏剱一帯の道整備、雲切新道を切り開いた方。
露天風呂までの長い下り道、温泉は秘湯の名に違わない柔らかい泉質であったが、戻る長い山道では別の意味でまたいい汗をかく。
やはりテントを張り、自分で食事作りの必要のない小屋泊は「貸し切り」もあってすこぶる快適。手作りの、しかも作りたての天ぷらや冷たい素麺に黒部米の炊きたてご飯の美味しさも格別。食事中からご主人も加わっての山小屋や道作りの苦労話に花が咲く。

今回の山行は平日ということもあり、全ての宿泊場所は「貸し切り」という贅沢を味わう。マイナールート?ということなのか、行き交う人もほとんどいなかった。しかし行程中ほとんど(最終日以外は)憧れの劔岳に見守られながらの満足な4日間となった。

もちろん帰路の新幹線内では「反省しない反省会」となり、会長のところへクレームが入らない程度に盛り上がったのは言うまでもなし!

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訪問者数:699人

コメント

踏破、おめでとう御座います👏
浪漫溢れるスンバラシイ記録も、長旅の中のホンの一部なのでしょうね。
ワクワクしながら一気に読ませて頂きました。
2023/8/28 6:52
あぶさん、コメントありがとうございます!
大自然にあんなにワクワクしたのは過去一番でした!
もう一度行きたい!と、言いたいところですが、、、辛かった!
2023/8/28 7:43
いいねいいね
1
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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