記録ID: 5889543
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
白馬縦走(白馬岳・杓子岳・鑓ヶ岳・不帰嶮・唐松岳)
2023年08月31日(木) ~
2023年09月02日(土)
新潟県
富山県
長野県
体力度
8
2~3泊以上が適当
- GPS
- 18:41
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 2,860m
- 下り
- 3,140m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:27
距離 9.8km
登り 1,318m
下り 311m
2日目
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 7:36
距離 10.3km
登り 1,093m
下り 1,307m
天候 | 三日の日程を通して天気は良く、概ね晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
所要時間合計約25分(乗り継ぎ時間を除く) 片道2,000円 https://www.tsugaike.gr.jp/green/ropeway 白馬五竜テレキャビンを利用 所要時間約8分 片道1,400円 https://www.hakubaescal.com/shokubutsuen/gondola/summary/ アルピコ交通特急バスアルペンライナーを利用 白馬五竜エスカルプラザ〜栂池高原 800円 https://www.alpico.co.jp/traffic/express/hakuba_ogizawa/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のコースは栂池から入山し、乗鞍岳、小蓮華山、白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳、不帰嶮、唐松岳、白岳を縦走する。下山は、遠見尾根を下る。山小屋利用の二泊三日の行程だ。 一日目は、栂池ロープウェイ自然園駅がスタート。登山口から樹林帯のジグザグの道を行くと、天狗原の湿原帯になり、道は歩きやすい木道にかわる。木道が終わると、岩のゴロゴロした急登になり、乗鞍岳山頂まで続く。山頂部は広く、ハイマツ帯の平坦な道になる。大きなケルンがある山頂を過ぎると、また岩のゴロゴロした道を白馬大池へ下る。白馬大池山荘から雷鳥坂のガレた道を登り、船越ノ頭、小蓮華山と、アップダウンを繰り返し、三国境を越えて馬の背を行けば、白馬岳山頂にたどり着く。 二日目は、白馬岳山荘をスタートして、まず杓子岳を目指す。杓子岳山頂へは、なだらかな砂礫の稜線から一気にガレたジグザグの急登を行く。山頂を踏まずに迂回する楽なルートもある。稜線の道を杓子沢のコルまで下り、行く手に立ちはだかるようにそびえる鑓ヶ岳へ登り返す。鑓ヶ岳山頂からガレた道を下ると、しばらくは快適な稜線歩きが続く。天狗山荘からは、天狗ノ頭への登りになる。天狗ノ頭の先、天狗ノ大下りからが、今回の山行の核心部だ。天狗ノ大下りは岩場とガレた急な登山道が続く。岩場には鎖があるので注意して下れば問題はないが、最初の鎖場がひと段落した箇所は進行方向左手に行くべきところ、正面のルンゼに迷い込みやすいので注意が必要だ。不帰キレットまで下り、不帰嶮の一峰を越えるとニ峰北峰が行く手を立ちはだかるようにそびえる。マーキングに従い鎖を頼りに岩壁をよじ登る。トラバースを繰り返し、アングルの桟橋を渡り、信州側に回り込み、岩場を登ると北峰山頂だ。北峰から南峰へは痩せた岩稜の道を行く。南峰を越え、ハイマツに囲まれた斜面をひと登りすると、三峰に着く。三峰から唐松岳へは砂礫の斜面を登る。山頂からしばらく下ると唐松岳頂上山荘だ。 三日目は、唐松岳頂上山荘をスタートしてすぐに牛首の岩稜帯を下る。急な下りだが、鎖がしっかり整備されている。岩稜帯を過ぎると、傾斜は緩やかになり歩きやすい稜線になる。最低鞍部まで下り、ザレた斜面をジグザグをきって登り返していき、傾斜が緩くなりほどなく行くと遠見尾根分岐に着く。白岳山頂に登り、白岳から派生する遠見尾根を下る。大遠見、中遠見、小遠見山とアップダウンを繰り返しながら高度を下げ、白馬五竜のアルプス平へと続く。白岳からしばらくは岩場が続き鎖が整備されている。アルプス平からはゴンドラ リフトで白馬五竜エスカルプラザに下る。 険しい箇所はあるが、コース全体を通して、道標やマーキング、鎖場等はよく整備されている。 |
その他周辺情報 | 白馬山荘 一日目に宿泊、木曜日ということもあり二人個室を一人で利用 https://www.hakuba-sanso.co.jp/yamagoya/hakubasanso.html 唐松岳頂上山荘 二日目に宿泊、四人用の蚕棚下を三人で利用 http://karamatsu.jp/ 日帰り温泉は、若栗温泉乗鞍荘を利用 入浴料 大人700円 土産物は、道の駅白馬を利用 https://michino-eki.hakubakousha.com/ 下山後の昼食はそば、みの屋を利用 ざるそば大盛 1,000円 |
写真
感想
白馬縦走は2回目で実に21年ぶりだ。正直なところ前回どうだったかは、あまりよく覚えていないが、7月のベストシーズンだったこともあり、高山植物が美しかったことを覚えている。
人気の山域なので、週末を避け木金土の日程で計画を立てたが、栂池ロープウェイは結構な混雑だった。登山口からしばらくは、先行登山者の背中を見ながらの山行となったが、すぐにばらけて、白馬大池を過ぎる頃には静かな山歩きを楽しめるようになった。雷鳥坂一帯は綿毛のチングルマが一面に広がっていて、シーズンに来れば、さぞかし見ごたえがあっただろうと思った。
前回は杓子岳の山頂を踏まず迂回路を行ったが、今回は杓子岳山頂を踏み絶景を堪能した。鑓ヶ岳から杓子岳、白馬岳の眺望はまさに圧巻だ。
核心部の天狗ノ大下りから不帰嶮の岩稜帯は、こんなにキツかったかと思ったが、マーキングや鎖場がしっかり整備されており、高度感はあるものの、慎重に行動すれば、必要以上に心配するほどではない。
当初の予定では、五竜岳まで足を延ばそうと思っていた。予定どおり、三日目は4時に行動を開始したが、思った以上に時間がかかり、遠見尾根分岐で6時前、五竜岳に行くとバスの時間に間に合わないかもと、登頂を断念した。前日の宿泊を五竜山荘にしていれば、余裕だったのにと後悔したが、今回、遠見尾根下山としたのは、残雪期に唐松岳五竜岳を縦走したときに、操作ミスから唐松岳頂上山荘からアルプス平のログが取れていなかったためであり、まあ良しとした。
昨年の五竜岳鹿島槍ヶ岳縦走に引き続き、登山を始めた頃に行った思い出の山に登り、感慨ひとしおの山行だった。
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無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
扇沢−種池−爺ヶ岳ー冷池ー布引山−鹿島槍ヶ岳−八峰キレット−五竜岳−唐松岳−不帰ノキレット−白馬岳−栂池
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
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