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Yamareco

記録ID: 5903914
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

念願。南アルプス南部縦走記〜三伏峠から茶臼岳縦走〜

2023年08月30日(水) ~ 2023年09月02日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
41:57
距離
63.0km
登り
6,035m
下り
6,740m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:39
休憩
1:12
合計
8:51
距離 16.5km 登り 1,875m 下り 1,108m
5:49
5:55
49
6:44
6:47
38
7:25
7:33
24
8:24
8:28
1
8:29
8:35
2
8:37
44
9:21
9:25
43
10:08
33
10:46
11:06
85
12:31
4
12:35
12:38
33
13:11
13:14
4
13:18
13:23
43
2日目
山行
10:07
休憩
2:06
合計
12:13
距離 17.9km 登り 1,818m 下り 1,724m
3:10
3:15
157
5:52
5:55
14
6:09
4
6:13
6:35
46
7:21
7:30
42
8:12
8:38
3
8:41
8:43
14
9:34
9:47
29
10:16
66
11:22
11:31
15
11:46
11:55
10
12:26
12:40
3
12:43
12:47
105
14:32
32
3日目
山行
11:05
休憩
1:49
合計
12:54
距離 15.8km 登り 1,836m 下り 1,921m
3:53
133
6:40
6:57
46
7:43
7:57
66
9:03
9:31
4
9:35
9:39
26
10:05
10:10
82
11:32
11:48
39
12:27
12:31
33
13:04
13:08
12
13:20
103
15:03
15:05
31
15:36
15:38
69
16:47
4日目
山行
5:29
休憩
1:24
合計
6:53
距離 12.7km 登り 536m 下り 2,004m
6:22
23
6:45
6:47
21
7:08
7:48
88
9:16
9:37
50
10:27
10:41
69
11:50
11:56
24
12:20
3
12:23
12:24
37
13:15
ゴール地点
天候 4日間晴れっぱなし。
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
往路:東京竹橋(毎日あるぺん号)-鳥倉ゲート
復路:畑薙ダム(毎日あるぺん号)-東京駅北口
コース状況/
危険箇所等
【危険個所】
●高山裏避難小屋から前岳
稜線直下から崩壊箇所あり。(一部登山道崩壊。ハイマツを踏んで歩く)滑落に注意してください。
●兎岳から聖岳
聖兎のコルから聖岳直下まで岩場が続きます。他登山者とのすれ違いに注意してください。

【道迷い注意】百間洞山の家から百間洞下降点までのトラバース道に注意。詳細は写真で説明します。

※今回同行者に滑落事故がありました。場所は百間洞山の家から百間洞下降点方向へ上る上部急斜面ですが、どこでも誰でも自分にも起こりえる事故だと思います。事故は初心者に熟練者に対しても突然に降りかかるものだと改めて思いました。
その他周辺情報 白樺荘
https://ikawa-shinko.wixsite.com/shirakabasou
宿泊もできるようです。もう充分な温泉です。
憧れの南アルプス南部縦走。起点は鳥倉ゲートからです。毎日アルペン号でここへ来たのは私のほか女性1名でした。
2023年08月30日 05:12撮影 by  ILCE-6000, SONY
4
8/30 5:12
憧れの南アルプス南部縦走。起点は鳥倉ゲートからです。毎日アルペン号でここへ来たのは私のほか女性1名でした。
三伏峠登山口。ここから4日間の山旅がスタートします。行きましょう。
2023年08月30日 05:53撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/30 5:53
三伏峠登山口。ここから4日間の山旅がスタートします。行きましょう。
サラシナショウマの群生。思わず声が漏れる。
2023年08月30日 06:52撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/30 6:52
サラシナショウマの群生。思わず声が漏れる。
ミヤマダイモンジソウ。花も種類は減っているでしょうが残っているものもあるでしょう。
2023年08月30日 07:08撮影 by  ILCE-6000, SONY
4
8/30 7:08
ミヤマダイモンジソウ。花も種類は減っているでしょうが残っているものもあるでしょう。
補修が必要なところも。
2023年08月30日 07:09撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
8/30 7:09
補修が必要なところも。
水場は健在。
2023年08月30日 07:25撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 7:25
水場は健在。
3時間ほどで到着。前日からの疲れか。意外に長く感じた。
2023年08月30日 08:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
8/30 8:23
3時間ほどで到着。前日からの疲れか。意外に長く感じた。
塩見。
2023年08月30日 09:25撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 9:25
塩見。
最初のピーク。小河内岳。
2023年08月30日 10:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 10:45
最初のピーク。小河内岳。
小河内岳避難小屋。今回ずっと見守ってくれた富士とご対面。
2023年08月30日 10:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
7
8/30 10:45
小河内岳避難小屋。今回ずっと見守ってくれた富士とご対面。
大日影山へ向かう。振り返ると千丈、甲斐駒が見えた。
2023年08月30日 10:58撮影 by  ILCE-6000, SONY
7
8/30 10:58
大日影山へ向かう。振り返ると千丈、甲斐駒が見えた。
ハクサンフウロ。咲き残りの花が残っている。
2023年08月30日 12:20撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
8/30 12:20
ハクサンフウロ。咲き残りの花が残っている。
ウメバチソウはまだまだ元気。
2023年08月30日 12:37撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 12:37
ウメバチソウはまだまだ元気。
ヒメシャジンか。岩場の隙間に咲く。
2023年08月30日 13:11撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 13:11
ヒメシャジンか。岩場の隙間に咲く。
タマゴタケのようだが。🍄はよく知らない。
2023年08月30日 11:34撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 11:34
タマゴタケのようだが。🍄はよく知らない。
これは!幻の白舞茸‼と思ったのですが違いますかね⁉
2023年08月30日 13:35撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 13:35
これは!幻の白舞茸‼と思ったのですが違いますかね⁉
今日のお宿。高山裏避難小屋です。誰もいません。誰も来ません。正直、ここまで来るのに疲れました。
2023年08月30日 14:05撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 14:05
今日のお宿。高山裏避難小屋です。誰もいません。誰も来ません。正直、ここまで来るのに疲れました。
水場は小屋裏の沢から。空身だったら往復20分ほどでしょうか。急な斜面を下ります。
2023年08月30日 14:32撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 14:32
水場は小屋裏の沢から。空身だったら往復20分ほどでしょうか。急な斜面を下ります。
小屋の傍に幕営。少し先に行くとなんと20張以上のテントサイトがありました。
2023年08月30日 15:00撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 15:00
小屋の傍に幕営。少し先に行くとなんと20張以上のテントサイトがありました。
小屋は十分に使えます。でも私はテントのほうが落ち着く。
2023年08月30日 15:01撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 15:01
小屋は十分に使えます。でも私はテントのほうが落ち着く。
TJAR2018年大会の伝言板が。ここを皆が走って通過していったのですね。
2023年08月30日 15:02撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 15:02
TJAR2018年大会の伝言板が。ここを皆が走って通過していったのですね。
セリバシオガマ。元気に咲いてました。地味だけど好き。
2023年08月30日 16:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/30 16:45
セリバシオガマ。元気に咲いてました。地味だけど好き。
キバナオダマキ。低山にも咲きますが、こんなところで出会うとは。
2023年08月30日 17:00撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
8/30 17:00
キバナオダマキ。低山にも咲きますが、こんなところで出会うとは。
小屋の裏を登ると壮大な景色が。さて明日はコースタイム13時間。今日は寝ましょう。お休みなさい。
2023年08月30日 17:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/30 17:46
小屋の裏を登ると壮大な景色が。さて明日はコースタイム13時間。今日は寝ましょう。お休みなさい。
おはようございます。少し寝て体力回復しました。さて今日は荒川岳越え。3時出発です。
2023年08月31日 02:47撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 2:47
おはようございます。少し寝て体力回復しました。さて今日は荒川岳越え。3時出発です。
少し行くと水場がありました。小屋裏の沢へ降りるよりもこちらで取るほうがよいかもしれません。
2023年08月31日 03:09撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 3:09
少し行くと水場がありました。小屋裏の沢へ降りるよりもこちらで取るほうがよいかもしれません。
トラバース道を歩き、カール地形に出ると、荒川岳の稜線が見えました。ご来光です。人がいます。
2023年08月31日 05:31撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 5:31
トラバース道を歩き、カール地形に出ると、荒川岳の稜線が見えました。ご来光です。人がいます。
前岳の崩壊しかけた登山道を登り振り返る。赤石が見えた。
2023年08月31日 05:35撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 5:35
前岳の崩壊しかけた登山道を登り振り返る。赤石が見えた。
標高3000メートル。強い風に揺られるトウヤクリンドウ。
2023年08月31日 05:36撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 5:36
標高3000メートル。強い風に揺られるトウヤクリンドウ。
イワベンケイ雌株。
2023年08月31日 05:37撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 5:37
イワベンケイ雌株。
荒川三山、前岳。
2023年08月31日 05:52撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 5:52
荒川三山、前岳。
富士の山。
2023年08月31日 05:52撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 5:52
富士の山。
荒川三山、中岳。
2023年08月31日 06:06撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 6:06
荒川三山、中岳。
今日の行程を考えて、行くべきか悪沢岳。弱気になる。往復約3時間。省けば余裕をもって今日の幕営地まで行ける。
2023年08月31日 06:08撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 6:08
今日の行程を考えて、行くべきか悪沢岳。弱気になる。往復約3時間。省けば余裕をもって今日の幕営地まで行ける。
避難小屋の小屋番さんに話すと「頂上まで30分(コースタイム1時間45分)で行く人がいますよ」という言葉で行く気になった。単純。
2023年08月31日 06:54撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 6:54
避難小屋の小屋番さんに話すと「頂上まで30分(コースタイム1時間45分)で行く人がいますよ」という言葉で行く気になった。単純。
40分かかった。でも来てよかった。最高の山頂。少しくつろぐ。
2023年08月31日 07:26撮影 by  ILCE-6000, SONY
8
8/31 7:26
40分かかった。でも来てよかった。最高の山頂。少しくつろぐ。
この岩場の上部、一部わかりにくいところがあった。間違った踏み跡があるので注意。
2023年08月31日 07:44撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
8/31 7:44
この岩場の上部、一部わかりにくいところがあった。間違った踏み跡があるので注意。
小屋番さんのおかげで行く気になったよ。ありがとうございます。カップヌードルとコーヒーをいただく。コースタイムの半分で往復できたのでゆっくり休憩。
2023年08月31日 08:18撮影 by  ILCE-6000, SONY
9
8/31 8:18
小屋番さんのおかげで行く気になったよ。ありがとうございます。カップヌードルとコーヒーをいただく。コースタイムの半分で往復できたのでゆっくり休憩。
さて、次は本命、赤石だ。悪沢岳を背後にカール斜面を降りる。
2023年08月31日 08:51撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 8:51
さて、次は本命、赤石だ。悪沢岳を背後にカール斜面を降りる。
かくれんぼしているように咲いているのはオノエリンドウ。これだけはネットで調べました。前に一度どこかで見たことがある。絶滅危惧種です。
2023年08月31日 08:57撮影 by  ILCE-6000, SONY
4
8/31 8:57
かくれんぼしているように咲いているのはオノエリンドウ。これだけはネットで調べました。前に一度どこかで見たことがある。絶滅危惧種です。
タカネマツムシソウはよく咲いてました。
2023年08月31日 09:06撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
8/31 9:06
タカネマツムシソウはよく咲いてました。
荒川小屋が見えた。赤石が近づく。
2023年08月31日 09:10撮影 by  ILCE-6000, SONY
6
8/31 9:10
荒川小屋が見えた。赤石が近づく。
イワインチンの群落があった。これも日本固有種。
2023年08月31日 09:16撮影 by  ILCE-6000, SONY
4
8/31 9:16
イワインチンの群落があった。これも日本固有種。
荒川小屋。若い女の子がせっせと働いていた。ここで単独の女性と男性と歓談。赤石山頂下まで話ながら歩く。
2023年08月31日 09:32撮影 by  ILCE-6000, SONY
6
8/31 9:32
荒川小屋。若い女の子がせっせと働いていた。ここで単独の女性と男性と歓談。赤石山頂下まで話ながら歩く。
振り返る。登ってきた荒川三山が見事。何度も見返す。
2023年08月31日 10:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 10:45
振り返る。登ってきた荒川三山が見事。何度も見返す。
小赤石岳を越えてもう少し。
2023年08月31日 12:05撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/31 12:05
小赤石岳を越えてもう少し。
着いたー。誰もいない。独り占めの山頂でした。自撮りしようと思ったけど恥ずかしくてやめた。
2023年08月31日 12:28撮影 by  ILCE-6000, SONY
9
8/31 12:28
着いたー。誰もいない。独り占めの山頂でした。自撮りしようと思ったけど恥ずかしくてやめた。
登ってきた荒川三山を見返す。すげー、俺の足。(24.5センチ)
2023年08月31日 12:30撮影 by  ILCE-6000, SONY
8
8/31 12:30
登ってきた荒川三山を見返す。すげー、俺の足。(24.5センチ)
赤石岳避難小屋。ほんとうに山頂直下に建つ。
2023年08月31日 12:41撮影 by  ILCE-6000, SONY
6
8/31 12:41
赤石岳避難小屋。ほんとうに山頂直下に建つ。
ミヤマアキノキリンソウだろうが、更に背丈が小さい。
2023年08月31日 12:48撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/31 12:48
ミヤマアキノキリンソウだろうが、更に背丈が小さい。
急坂を降り、馬の背を歩く。赤石岳下のコルで会った18キロのザックを背負った72歳の男性。すぐに追いつくと思ったが、え、追いつかない。
2023年08月31日 13:33撮影 by  ILCE-6000, SONY
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8/31 13:33
急坂を降り、馬の背を歩く。赤石岳下のコルで会った18キロのザックを背負った72歳の男性。すぐに追いつくと思ったが、え、追いつかない。
ガンコウラン。花は見たことがない。
2023年08月31日 13:55撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/31 13:55
ガンコウラン。花は見たことがない。
大沢岳にガスがかかる。今日の終点が近づく。
2023年08月31日 14:21撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
8/31 14:21
大沢岳にガスがかかる。今日の終点が近づく。
15時に百間洞山の家幕営地に到着。赤石岳下のコルで会った男性がすぐにやってくる。他に大学生のパーティのみ。食事を作りエビスを飲むとすぐに寝ていた。
2023年08月31日 17:47撮影 by  ILCE-6000, SONY
6
8/31 17:47
15時に百間洞山の家幕営地に到着。赤石岳下のコルで会った男性がすぐにやってくる。他に大学生のパーティのみ。食事を作りエビスを飲むとすぐに寝ていた。
2時30分起床。おはようございます。連日早起き過ぎてなんだかお豆腐屋かパン屋さんみたい。
2023年09月01日 02:43撮影 by  ILCE-6000, SONY
7
9/1 2:43
2時30分起床。おはようございます。連日早起き過ぎてなんだかお豆腐屋かパン屋さんみたい。
4時前に男性がヘッドライトを着け先に出発、間もなく自分も経つ。事故はそのすぐ後に起きた。
2023年09月01日 03:41撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
9/1 3:41
4時前に男性がヘッドライトを着け先に出発、間もなく自分も経つ。事故はそのすぐ後に起きた。
事故後も動揺していたのか道迷いがあった。大沢岳下降地点のトラバース途中、誤って涸れ沢に迷い込んでしまった。登山道に見えないこちらが正解。
2023年09月01日 05:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
3
9/1 5:23
事故後も動揺していたのか道迷いがあった。大沢岳下降地点のトラバース途中、誤って涸れ沢に迷い込んでしまった。登山道に見えないこちらが正解。
登山道に見えるこちらが間違い。踏み跡がしっかりついているので多くの人が間違って入っているとわかる。男性と相談し無理に登らず、誤ったところまで一度戻り、正規のルートを探した。
2023年09月01日 05:23撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
9/1 5:23
登山道に見えるこちらが間違い。踏み跡がしっかりついているので多くの人が間違って入っているとわかる。男性と相談し無理に登らず、誤ったところまで一度戻り、正規のルートを探した。
とにかく男性が無事でよかった。というか、無傷で助かったのが下山後の今でも信じられない。
2023年09月01日 09:03撮影 by  ILCE-6000, SONY
10
9/1 9:03
とにかく男性が無事でよかった。というか、無傷で助かったのが下山後の今でも信じられない。
男性とは兎岳まで一緒に登り、歩行に差支えないと判断したところで先に行かせてもらうことにした。今回男性の旅の目的である兎岳で記念写真を撮らせてもらい、別れた。
2023年09月01日 09:04撮影 by  ILCE-6000, SONY
12
9/1 9:04
男性とは兎岳まで一緒に登り、歩行に差支えないと判断したところで先に行かせてもらうことにした。今回男性の旅の目的である兎岳で記念写真を撮らせてもらい、別れた。
聖岳へ。急な岩場があり、神経を使った。すれ違いに注意。
2023年09月01日 10:51撮影 by  ILCE-6000, SONY
5
9/1 10:51
聖岳へ。急な岩場があり、神経を使った。すれ違いに注意。
振り返ると昨日登った赤石が見える。
2023年09月01日 11:16撮影 by  ILCE-6000, SONY
8
9/1 11:16
振り返ると昨日登った赤石が見える。
聖岳到着。間もなく巨大なザックを背負った青年が登ってくる。「99座目の山頂おめでとう」最後の槍での表情が目に浮かぶ。
2023年09月01日 11:36撮影 by  ILCE-6000, SONY
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9/1 11:36
聖岳到着。間もなく巨大なザックを背負った青年が登ってくる。「99座目の山頂おめでとう」最後の槍での表情が目に浮かぶ。
砂礫の急斜面を降り、聖平へ。上河内岳を越えられるか本当に心配になった。朝トラブルがあったため、茶臼小屋到着はこの時、18:30の予定。
2023年09月01日 12:45撮影 by  ILCE-6000, SONY
6
9/1 12:45
砂礫の急斜面を降り、聖平へ。上河内岳を越えられるか本当に心配になった。朝トラブルがあったため、茶臼小屋到着はこの時、18:30の予定。
上河内岳山頂はガスの為、回避。ガスの中、山頂から降りてくる人が見えた。
2023年09月01日 15:35撮影 by  ILCE-6000, SONY
2
9/1 15:35
上河内岳山頂はガスの為、回避。ガスの中、山頂から降りてくる人が見えた。
美しい尾根道を歩く。
2023年09月01日 15:50撮影 by  ILCE-6000, SONY
6
9/1 15:50
美しい尾根道を歩く。
見えた、茶臼小屋。17時前に着いた。男性、女性、賑やかな笑い声が聞こえ、ほっとする。
2023年09月01日 16:42撮影 by  ILCE-6000, SONY
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9/1 16:42
見えた、茶臼小屋。17時前に着いた。男性、女性、賑やかな笑い声が聞こえ、ほっとする。
今回は夜は米を炊き、カレーか混ぜご飯。朝はパスタを食べた。さすがに3日目になると飽きてきたが、味は十分。
2023年09月01日 18:43撮影 by  ILCE-6000, SONY
7
9/1 18:43
今回は夜は米を炊き、カレーか混ぜご飯。朝はパスタを食べた。さすがに3日目になると飽きてきたが、味は十分。
4時前に起き、茶臼岳へ。4日間全て快晴だった。一度も富士山に雲がかかることがなかった。
2023年09月02日 04:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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4時前に起き、茶臼岳へ。4日間全て快晴だった。一度も富士山に雲がかかることがなかった。
茶臼岳山頂。まだ暗い。こんな絶好なご来光日和なのに、誰も来ない。
2023年09月02日 04:55撮影 by  ILCE-6000, SONY
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茶臼岳山頂。まだ暗い。こんな絶好なご来光日和なのに、誰も来ない。
少し待つと昨日、上河内岳ですれ違った男性がやってきた。
2023年09月02日 05:05撮影 by  ILCE-6000, SONY
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少し待つと昨日、上河内岳ですれ違った男性がやってきた。
来ましたよ、ご来光。
2023年09月02日 05:13撮影 by  ILCE-6000, SONY
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来ましたよ、ご来光。
来た。来た。
2023年09月02日 05:14撮影 by  ILCE-6000, SONY
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来た。来た。
来たー。
2023年09月02日 05:14撮影 by  ILCE-6000, SONY
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来たー。
なんという4日間だったんだろう。山始めて20年弱。最高の縦走でした。
2023年09月02日 05:17撮影 by  ILCE-6000, SONY
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なんという4日間だったんだろう。山始めて20年弱。最高の縦走でした。
聖岳。
2023年09月02日 05:30撮影 by  ILCE-6000, SONY
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聖岳。
上河内岳。
2023年09月02日 05:19撮影 by  ILCE-6000, SONY
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上河内岳。
兎岳。
2023年09月02日 05:31撮影 by  ILCE-6000, SONY
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兎岳。
中央アルプスをキャンバスに。影茶臼。
2023年09月02日 05:31撮影 by  ILCE-6000, SONY
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中央アルプスをキャンバスに。影茶臼。
光岳はもう一度来るために残しておこう。
2023年09月02日 05:32撮影 by  ILCE-6000, SONY
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光岳はもう一度来るために残しておこう。
さよならー。茶臼小屋。
2023年09月02日 07:46撮影 by  ILCE-6000, SONY
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さよならー。茶臼小屋。
降りるだけと思ったら。揺れる梯子、揺れる橋。急坂に疲れる。
2023年09月02日 10:52撮影 by  ILCE-6000, SONY
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降りるだけと思ったら。揺れる梯子、揺れる橋。急坂に疲れる。
ほんとにヤレヤレだよ!
2023年09月02日 11:49撮影 by  ILCE-6000, SONY
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ほんとにヤレヤレだよ!
畑薙大吊橋。まっすぐ歩けないのは二日酔いのせいかと思ったが違う。ほんとうに揺れるー。
2023年09月02日 12:17撮影 by  ILCE-6000, SONY
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畑薙大吊橋。まっすぐ歩けないのは二日酔いのせいかと思ったが違う。ほんとうに揺れるー。
終わってしまった。最高の4日間が終わってしまった。。あるぺんバスが迎えに来る沼平まで40分の舗装路が辛かった。マジで。
2023年09月02日 12:20撮影 by  ILCE-6000, SONY
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終わってしまった。最高の4日間が終わってしまった。。あるぺんバスが迎えに来る沼平まで40分の舗装路が辛かった。マジで。
1時間の温泉休憩付きとは嬉しい。「トントン。」脱衣場で服を脱ごうとした時、隣の男性に肩を叩かれた。「あ‼」
おしまい。
2023年09月02日 14:51撮影 by  ILCE-6000, SONY
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1時間の温泉休憩付きとは嬉しい。「トントン。」脱衣場で服を脱ごうとした時、隣の男性に肩を叩かれた。「あ‼」
おしまい。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

事故は突然に起こった。

初日、三伏峠から南アルプスへ入り、荒川岳、赤石岳を越えた。疲れたが、予定通りに歩けている。ずっと晴れっぱなしだった。3日目。今日は聖岳、上河内岳を越え、茶臼岳まで歩く予定だ。
百間洞山の家から大沢岳をトラバースする道に上がり、すれ違うことのできない程の狭い道を単独の男性と登っていた。男性とは前日、赤石岳を降りた砂礫のコル下で出会った。聞くと男性の干支は兎。今年の干支も兎。記念にテントを担いで椹島から赤石岳を登り、途中の兎岳で記念の写真を撮り、その後聖岳まで縦走するという。歳を聞くと72歳というが、見た目は60歳くらいにしか見えない。ザックの重さは18キロという。大丈夫か、と思ったが、その後先に馬の背へ出発した男性になかなか追いつけなかった。
百間洞山の家を出発したのは午前4時前、男性が10分ほど先に出発したが、自分のザックのほうが軽いため、すぐに追いついた。山の花が好きだという共通点を知り、その花の話をしていた時だった。男性が突然バランスを崩し、左足を斜面側へ滑らせ、そのまま真っ暗な谷底へ転落していった。ヘッドライトは途中の斜面で帽子とともに外れ、いったいどこまで落ちていったのかわからない。沢まで落ちず停止したようだが数十メートルは転落したようだった。
もう最悪のことが頭に浮かんでいた。
意識があるかもしれない。
「大丈夫ですかー!!」と声をかける。

「だいじょうぶー!」
間髪を入れず元気な声が返ってきた。ほっとした。
しかも奇跡的に骨折などの怪我はないようだった。
草付きの斜面は途中途中にダケカンバの灌木が点々と生えている。それを伝い、トラバースすれば登ってこれるかもしれない。自分が降りて助けに行けば同じように転落するだろう。上からしばらく様子を見ることにした。
男性は予備のヘッドライトをザックから探し出し、明かりをつけることができた。自分も登山道からヘッドライトで男性を照らし続け、トラバースの方向を指示していった。

山小屋へ戻り、助けを呼ぼうとしていた自分には、それが本当の光景とは思えなかった。信じられないことに男性は折れたストックを持ち、重さ18キロのザックを背負って落ちた斜面をトラバースしながら登ってくる。
後で聞いた話だが、男性は日本百名山をそれぞれ3回以上登頂、関東百名山登頂、相模原で山の会の代表をしていることを知った。
転落してからどれくらい時間が経ったのだろう。ついに男性はザックを背負ったまま登山道まで登り切った。この間、他の登山者は誰も来なかった。
よかった。ほんとうによかった。

このまま登山を続けるという男性を自分は止めるべきか迷ったが、男性の今回の旅の目的である兎岳まで同行し、歩行に支障があれば自分の縦走を中止して一緒に椹島へ下山しようと思った。登山再開後すぐ、一度ルートミスがあったが、男性は全く何事もなかったかのように兎岳まで歩いてくる。とにかく元気だった。
男性はスマホを転落中に紛失してしまい、兎岳の記念の写真を撮ることができなかった。そのため、自分のミラーレスで写真を撮り、後日メールで送ることを約束した。
「機会があればどこかの山を一緒に登りましょう。」「またどこかで」
その言葉とともに男性から名刺を頂き、先を行かせてもらった。

その後、決して簡単ではなかったが、聖岳、上河内岳を越え、予定通り茶臼小屋へ到着した。翌朝、上河内岳で出会った単独の男性とご来光を見た。聞くと帰りの東京行きのバスが同じだったことがわかった。(事実、隣の列の席だった)
茶臼岳下山後テントに戻ったが、バスの時間まで時間があったので、少し休んでからもう一度、茶臼岳へ登った。
あの男性は無事に聖平へ到着しただろうか。今日、無事に椹島へ降りられるだろうか。自分は下山するまで同行するべきだったのでは。

畑薙第一ダムへと下山し、沼平で東京行きのバスへ乗った。そのとき、ご来光を一緒に見た男性に、前日の事故の話をした。

バスはすぐに途中の温泉宿に立ち寄った。1時間の温泉休憩だった。
4日間の縦走を終えたさみしさと縦走を貫徹できた達成感が胸に押し寄せた。

脱衣場で服を脱ごとうしたときだった。隣で肩をトントンと小さく叩かれたような気がした。一度は気のせいかと思って無視した。するともう一度同じようにトントンとやっぱり肩を叩く人がいる。
まさか。振り返った。忘れようとしても忘れられない。よく見覚えのある男性がにっこりとほほ笑んでいた。

おしまい。

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コメント

結果オーライとはいえ、このレコどうなることか?と、ドキドキしながら拝見致しました。

兎にも角にも、結果的に最高な山行、おめでとうございます😊。

蛇足ですが、私も兎年です。兎岳での「記念写真」一緒に写りたかったナァ‼️冗談ですよ〜〜〜。(^^)v
2023/9/7 14:21
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miru_sankouさん
このことをどこまで書いて良いかと思いましたが、全て記憶に留めておきたいと思い、書きました。長文、ご拝読ありがとうございます。山はいろんなことがありますが、それでも辞められない魅力があります。男性とは今も交流しています。
2023/9/7 21:56
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ドラマチックな山行を素晴らしい写真と共にシェアして頂き、大きな感動を頂きました。本当にありがとうございました。
2023/9/7 20:23
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Olivegreenさん
コメントありがとうございます。滑落された男性ですが、とても元気で、今も山の話などし、交流しています。
感動を共有して頂きありがとうございました。
書いてる途中、恥ずかしながら涙が出てきました。ほんとうに助かって良かったです。
2023/9/7 21:59
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こんばんは!百瞭胸海硫箸龍瓩で転落した男性です。その節は大変お世話になりました。同じ道は何度(三度)か歩いているのですが、ヘッドランプをつけてテント泊装備で歩くのは初めてで、18〜20キロの荷物を持っての登山はやはり私には無理だったと反省しています。転落した時に幸いにも途中で止まったのは幸運でした。その時にmasasioさんがご一緒だったおかげでよじ登ることができました。その後、茶臼山まで行かれる予定を変更し、私のことが心配で兎岳までお付き合い頂き有難うございました。私の干支が兎と同じ名前の付く兎岳を兎年に登る目的をお話ししました。スマホをなくしたために兎岳山頂で記念写真を撮れないとお話しすると兎岳山頂までご一緒して頂き、山頂で記念写真を撮影してくださり、後日写真を送って頂き有難うございました。
今後は体力に応じた山行を心掛けたいと思います。
2023/9/7 23:24
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syusan100さん
コメントありがとうございます😊
私にとって初めての南アルプス南部縦走は忘れることのできない思い出になりました。あの時は無傷で助かったのは、ほんとうに奇跡かと思いましたが、それはsyusanの経験と実力の成せる業。
下山後すぐに私のテントについて聞かれ、すぐに購入されたということも驚きました。😆
どうかテント登山も続けてください。4度目の百名山踏破も期待しております。私も70過ぎてもテント背負って長期縦走できる体力を維持するという新たな目標が出来ました。是非、機会があれば山をご一緒しましょう。花の話もしましょう。
2023/9/8 1:14
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syusan100さん お疲れ様でした。白樺荘のお風呂、食堂、沼津サービスエリアでお会いしました。
2023/9/16 18:14
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1
ippiymeさん
こんばんは!覚えています。三度もお会いするなんて珍しいですね。
2023/9/20 21:27
長距離縦走お疲れ様でした。茶臼の山頂、楽しかったですね。最高の天気でした。
2023/9/16 18:12
ippiymeさんコメントありがとうございます。茶臼のご来光は良かったですねー!下山後の舗装路歩きの辛さも今は良い思い出です。またどこかでお会いしましょうー。☺️
2023/9/20 20:24
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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