蓼科山
- GPS
- 04:24
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 700m
- 下り
- 957m
コースタイム
- 山行
- 3:55
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 4:43
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
諏訪IC→(ビーナスライン)→蓼科牧場(白樺高原国際スキー場) ◆白樺高原国際スキー場リフト 一日券:3,900円/大人・・・HPに10%割引券有 リフト1回券:300円 ◆スタート地点 ゴンドラリフトかリフトを2本乗り継ぐとゲレンデトップにある登山口到着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯の中、赤テープや緑色の規制ロープがところどころにあります。 トレースははっきりしています。 凍結した路面に20〜30センチの雪が乗っている状態です。 うっかり木のそばに行ってしまい胸まで埋まり脱出が大変でした。 山頂直下の最後の急登は、カッチカチのアイスバーン。 |
その他周辺情報 | ◆白樺高原国際スキー場 スノーボード不可のスキー場 ◆立ち寄り湯 池の平白樺高原ホテル < http://kogen.ikenotaira-resort.co.jp/guide/spa.html > |
写真
感想
◆行先決定
2013年11月、北横岳から見えた蓼科山はキレイなお椀型でした。
この時は南下して赤岳方面に進みました。
「いつかは蓼科山にも」と思いながら1年以上過ぎてしまいました。
先日、無性にスキーがしたくなりふと目に留まったのがスノーボーダー不可の白樺高原国際スキー場。
蓼科山の麓のスキー場です。
それでは両方行ってしまおうと夜明け前に出発しました。
◆スキーを背負って
ゲレンデトップの登山口に到着すると、うっすらとスキーのトレースも見えます。
BCエリアではありませんが、先行者がいればなんとかなるかと見切り発車です。
コースタイムは2時間40分ほどと比較的短く、最悪、スキーをデポするとか、引き返すことも念頭に、ザックにゲレンデスキーを括り付け、足はゲレンデブーツの装備で出発です。
◆樹林の中を
しばらく樹林帯が続き、木の枝にスキーの先端が引っ掛かり粉雪が容赦なく落ちてきます。
汗をかきながらの歩行だったので、はじめのうちは程よく冷やされて心地よかったのです。
しかし、これが頻繁に続くようになると、首筋から体内に冷たい水が伝いカラダが冷えてきました。
◆アイゼン装着
七合目登山口でアイゼンを装着しました。
凍った路面に20〜30センチの雪が乗っているのでアイゼンがあると登りやすくなります。
他の登山者がいないので「ざっ、ざくっ」と自分の足音を聞きながら静かにヤマ歩きを楽しみました。
◆アイスバーンを直登
山頂直下に至ると、樹林が解けて展望がよくなります。
気づけば路面はカッチンカチンに凍結しています。
アイゼンの前爪を氷に蹴りこみ少しずつ急登を詰めます。
「滑落」の二文字が頭をよぎり緊張が走ります。
一歩一歩確実に・・・
ただそれだけを考えて登り、傾斜がゆるくなるとホッとしました。
◆360度の展望
山頂には反対側の登山口から登ってきた登山者でにぎわってました。
展望は抜群!
北横岳が間近に迫り、その向こうに硫黄岳や赤岳が控えます。
南アルプスや中央アルプス、噴煙を上げる御嶽山、浅間山、そして北アルプス。
名峰に囲まれ、重かったザックを背負ってきたのを忘れる至福のひと時でした。
◆アイスバーンを滑る
スキーをおろして軽くなったザックを背負い下山の支度を始めます。
滑り始めはさっき直登したアイスバーンです。
上から見下ろすと距離はそれほどありません。
しかし最初のターンでエッヂが大きく流されます。
「ガリガリガリガリ・・・」
ものすごい大きな音とともに足に振動が伝わります。
そのまましばらく斜めに滑り2ターン目。
「ガリガリガリガリ・・・」 「ガリガリガリガリ・・・」
滑り下りるというより滑り落ちるようにアイスバーンを終えました。
山頂でお話しした方と蓼科山荘で会った時、「氷を削るスゴイ音がした」と驚かれていました。
休憩中にお騒がせをいたしました。
◆思うように滑れない
樹林に入ると木々の間隔が狭くてとても滑れるコンディションではありません。
やむなくスキーを肩に担いで歩きます。
少し滑れるようになったことから再びスキーを履いて下りますが、今度はモフモフの新雪。
スキーが引っ掛かってターンができません。
ボーゲンでスピードを殺しながらジグザグに滑り降りました。
◆胸まで埋まる
次第に慣れてきて、調子に乗っていると漫画のように細い樹木に軽く正面衝突してしまいました。
谷側の右足が空洞となった木の根本に入り込み胸まで埋まってしまいました。
スキーの上に新雪が乗り脱出できません。
ストックでビンディングを解除しようにも接地していないのでうまくいきません。
モコモコともがき、何とか片足を抜き、泳ぐように新雪をかき分けて脱出できました。
◆ゲレンデまで帰還
なんとかふわふわの新雪地帯を抜け、木々の間隔も次第に広くなり、それなりに滑りを楽しむことができるようになりました。
最後は程よい傾斜で快調に進み、登山口のあるロープウエー山頂駅に到着しました。
ここからは思うように滑れなかったうっぷんを晴らすように、スピードを出して一気に滑り降りました。
◆暦
甲府(山梨県)
2015年2月28日(土)
日の出 6:18
日南中時 11:58
日の入り 17:39
月の出 12:56
月南中時 20:02
月の入り 2:20
正午月齢 9.1
今回も思い出に残るヤマ歩きを楽しむことができました。
こんにちは、LArcさん。
スキーを担いで登ったくだりでジャンル確認しちゃいました
山滑走じゃないんですね
一方で下山時の写真がないのはそういう事かと妙に納得。
楽しんで来られたようで(アクシデントも含めて)こちらもにんまりしてしまいました。
漫画のように木に衝突する図
胸までの雪からの脱出
言葉や想像以上の出来事がそこにあったのでしょうね〜
いつか詳細希望です\(^o^)/
いつもコメントありがとうございます。
「山滑走」だなんてとんでもない!
漫画のような醜態をさらすワタシは、あくまでもハイキングです
でも楽しかったですよ〜
またどこかを滑りたいなぁ〜・・・楽に登れるところでって思ってます。
それって普通のスキー場かも。。。
LArcさん、おはようございます
ここのとこ、山に行けてない私は、
360度の展望がうらやましいです。
LArcさんがスキーをされるのは知っておりましたが、
まさかの担いで蓼科山、
ガリガリの氷、もふもふも深雪、ツリーランでの正面衝突
ご無事でよかったです。
山スキーチャレンジ、今後も期待しちゃいますよ〜
お忙しい中、コメントありがとうございます。
ちゃんとした山スキーをしているnegimaさんに見られるのは恥ずかしい・・・
こんな体たらくですから雪に埋もれ、木に衝突し、ヘロヘロになって「試練の道を」下山できました。
期待されても困ります。。。でもまた行きたいなと思ってます。
negimaさんも早くおヤマに行ける日が来るとイイですね。
LArcさん!!!
この内容なら「山滑走」を選んで頂かないと、
自分の方もジャンルを変えないといけなくなっちゃいますよぉぉぉ〜
蓼科山お疲れ様でした!!
色々なドラマがあったみたいですが、
それもまた良い経験ですよね!!
LArcさん、どんどん上達して置いていかないで下さいね!
この時期は女ノ神茶屋から登られる方のレコが多いのですが
北面からも上がれるんですね!!
冬の蓼科山は行きたい行きたいと思いつつ行けてないので
スキーの練習と併せて行ってみたくなりました!
(あとは自分の力量が付いてくればですけどね〜 )
いつもコメントありがとうございます。
スキーで「滑走」したのは極々一部分だけですので、やっぱり雪山ハイキングです!
ですので安心してください!上達なんか全然していませんから
今回はピストンでしたが、本当は女ノ神茶屋から北横岳へ抜けたかったのです。
縦走はまた今度機会を設けて行こうかなと思ってます。
そんな蓼科山は短時間でピークに立てるおヤマだったんですね。
八ヶ岳に押され気味な感がありますが、その八ヶ岳を大迫力で見られますからオススメです!
LArcさん、こんにちは。
遅まきながらレコを拝見しました。
蓼科山、八ヶ岳から見ると特徴的なお椀型なのですが、白樺湖から見ると、結構端正な山の形をしていて、さすが「諏訪富士」と呼ばれるだけのことはあるなぁ、と感じた記憶があります。
天気にも恵まれて、山頂からの眺望は抜群ですね
それにしても、山荘やヒュッテがあんなに雪に埋もれてしまうなんて…
山頂直下は結構ガッツリした岩場だったはずなのですが…そんなこと微塵も感じさせないほどの積雪&アイスバーンですね
そして、ついつい「スノーボーダー不可」に目が行ってしまいました(笑)
山歩きはもちろん好きなのですが、たまには風を切って滑りたくなります。
コメントありがとうございます。
蓼科山はキレイな形のヤマでした。
八ヶ岳も間近で一気通貫縦走したくなります。
雪に埋もれた山荘は当分使えそうにありません。
ここでは春はまだまだ先のようでした。
山スキー、羨ましいです!!
アイスバーン、新雪、胸まで埋没…。
どれを聞いても、体験して初めてその感覚がわかるんでしょうね。
これが積み重なれば…。
LArcさんを山スキーの師匠と呼ばせてもらいましょう!!
私を山スキーに連れてって〜
コメントありがとうございます。
山スキーではないの道具ではないので邪道です(*´ω`*)
なのでヒップそりと同じただの滑り下りる器具です。
「私を山スキーに連れてって」は志賀高原ですね。
広いスキー場でいろいろなコースもイイですね。
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