燧ヶ岳(途中撤退) 一ノ瀬往復
- GPS
- 08:48
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 841m
- 下り
- 837m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:35
天候 | 一日目 晴れ後曇り 二日目 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【一ノ瀬〜長英新道分岐】 十二曲がりは勾配のある木段。それ以外の区間は木道が多く、勾配は緩い。早朝は、木道に霜が降りて滑りやすかったそう。 【長英新道分岐〜俎グラ】 標高の低いなだらかな区間は、ぬかるみ→ぬかるみ+水たまり。 勾配増して4合目の上(標高2050m付近、私はここで撤退)まで、2日前の降雪が溶けて、道が沢のような状態。 そこから上は、(聞いた話によると)雪解け水は少ない。俎グラ付近では積雪30cmほどで、下りはチェーンスパイク(or軽アイゼン)を着用したとのこと。 |
その他周辺情報 | 尾瀬沼付近の紅葉は、非常に遅れている様子。標高2000m付近でも、一部の木が色づいている程度。 |
写真
感想
4年前、学生時代の友人に誘われ燧ヶ岳へ。しかし途中で膝が痛くなり登頂を断念。とても悔しくて、次こそ登るぞと3年前から山歩きを始めた。あれから経験を(少し)積んで、体をつくり、満を持してこの日を迎えた。いざ、雪辱戦!のはずだった。
早朝、宿泊先の老神温泉まで、その友人が迎えに来てくれた。助手席には娘さん。今回はこの3人で歩く。「最近あまり山いってない」という尾瀬常連の友人を先頭に、「山は超久しぶり」の娘さんを私が後ろからサポートする隊列でスタート。いつもソロ歩きの私からすれば、話をしながら歩く機会はほとんどなく新鮮な感覚。私たちより1時間早く一ノ瀬を出発したナカマの2人組(小学5年生とその父)に追いつこうと、友人のペースは速い。私はいいが、娘さんが心配。しかし、しっかり親父の背中をついて行ってた。
本日宿泊する長蔵小屋で余計な荷物を置いて、燧ヶ岳を目指す。長英新道、始めはぬかるみの道。進むごとに、ぬかるみ状態が悪化し水たまりも増えてくる。長靴の友人はお構いなしに前進するが、山靴の娘さんは足場探しに苦労している。私が前に出てフォロー。しかし、ボロ山靴の私、足先が浸みてきた。やがて残雪が現れ、勾配が増してくると、2日前に降った雪が溶けて、道は沢の状態に。途中、長靴姿を見た下りの方々から「それ正解!」など、絶賛する声を多数受けた友人は涼しい顔をしている。さすが尾瀬の常連である。ただ、ここまで雪解けが進み道が沢状態になるとは想定してなかったようで、ぬかるみ対策としての長靴だったらしい。場所によっては、雪の重みで倒された草が足もとを隠す。下ってくる方が譲ってくれる道、待たせてはいけないと急ぎ進むが、草で足もとが見えず、深い水たまりに右足を水没させてしまった。気をつけてたつもりだったが、やってもうた。そのまま進むが、低い気温に足先が痛くなってきて、ここで登頂を断念。GPSを見ると標高2050m。4年前の雪辱ならず返り討ちにあった感じ。4年前も、この少し上で断念した。無念であるが次がある。「次を目指して、これからも山歩き続けなさい!」と燧ヶ岳に説教されたと思うことにしよう。娘さんは「少し浸みる程度」とのことで、二人に思いを託し、一人下山。
下り道の「沢」、そしてその先のぬかるみ、なかなか大変だった。滑らないよう気をつけて進むが、1度だけお手つき。山地図のコースタイムを大幅に超えて小屋に戻った時は、両足ずぶ濡れだった。転倒しなかっただけでも良しとしよう。
小屋のカフェで寛いでいると、会津側から沼田街道を歩いてきたナカマ5人がチェックイン。その後、俎グラまで登った父娘と我々より1時間早く出発したナカマの2人組(小学5年生とその父)がそろって帰ってきた。日暮れ過ぎてたので心配したが無事でよかった。こんな時、何もできない自分が歯がゆかった。前日に那須で遭難事故があった後だけに4人の姿を見た時は涙出た。濡れた靴で日も暮れて寒さも増して不安だったろうに、娘さんも5年生もけろっとしている。本当によかった。よう頑張った!小屋の主人も心配して上の方まで4人を迎えに行ってくれた。小屋の主人は学生時代のナカマ。夕食後は主人も参加しての同窓会。消灯時間の21時まで、楽しいひとときであった。
2日目、ずっと雨。会津側へ下山する5名とは小屋で別れ、私を含む5名は群馬側へ下山。一ノ瀬に到着して、ヤマレコのログを停止しようとするが、スマホがないことに気づく。途中で落としてしまった。雨の降る日に歩くのは久しぶりだった。雨具を着てたせいで、いつものズボンポケットではなくウエストバックからスマホを出し入れしてたことが災いしたらしい。友人と2人で引き返す。下ってくる方に「スマホ落としてませんでしたか」と聞いて歩く。すると「この上でスマホ拾った方がいましたよ。登ってくる人みんなにスマホ落としてないか声がけしてましたよ。」の返事。ここで友人には戻ってもらい、一人駆け上がる。拾ってくださった方と合流。三平峠の群馬側で拾ったそうで、小屋に届けるかこのまま下山するか、かなり悩まれたそうで、余計な気苦労をおかけし、非常に申し訳なかった。スマホケースには、クレジットカード・運転免許・帰りのJRの切符まで入れていた。もう、感謝感謝である。このご恩は、別の機会・別の場所・別の方へお返しできたらと思う。こうして善意のバトンがつながれていくんだ。きっと。
今回の山歩き、いろいろあって生涯忘れることはないだろう。次こそ待ってろ、燧ヶ岳!
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