南蔵王テント泊周回 (不忘山~南屏風~屏風岳~水引入道)
- GPS
- 25:10
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,189m
コースタイム
天候 | 3/21(土) 晴れ 3/22(日 )晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届、センターハウスにあり 泊まりの場合は駐車場入口側のアンテナの近くに駐車してくださいとのことでした。 ●リフトトップ〜不忘山 スノーシュー使用 雪は締まっており良好、不忘山直下あたりからアイゼンが望ましいがスノーシューでも特に問題はなかった。 不忘山山頂は雪が少なく岩が露出していた。 ●不忘山〜南屏風岳 不忘山直下は氷になっておりアイゼン必須 氷地帯を抜けると今度は踏み抜き多発地帯、この日は気温が高く雪が緩んでいた。 アイゼンでは思うように進めなかったのでスノーシューに履き替えた。 ●南屏風岳〜屏風岳 雪庇が発達しており注意、クラックも入り雪崩れるのも間近か? スノーシュー使用、他のアイゼンを使用していた人が居たがたまに踏み抜く程度 ●屏風岳〜水引平 今回、最大の難所 水引入道への分岐から先の下降ポイントが雪庇でわからなく、ここからの下降を断念。 分岐から南屏風へ少し戻った所からスキーのトレースがあり、そこから下降。 斜度45度はあっただろうか、この急斜面をトラバースしていくが雪が柔らかくトラバースを途中で断念、シリセードで傾斜が緩いところまで下降してからトラバースすることになった。 ●水引平〜水引入道〜神嶺林道 明けて翌日、気温が上がる前だったので雪はガチガチ、アイゼンが気持ちよく食い込む。 樹林帯まで来ると気温が上がり雪が緩くなってきた、アイゼンのまま下ったがスノーシューのほうが良かったかもしれない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
先週途中で撤退したのが心残りだった南蔵王にリベンジしてきました。
今回は前回の遅い入山や雪質を見誤ったりで敗退したのを踏まえ、早めの行動。
8時前には白石スキー場に到着、先週とは違いリフトを使ってゲレンデトップから稜線にでて時計回りに向かうことにした。
センターハウスで登山届けを提出、係りの人に今日は山に泊まりなんですよと言ったら
”先週も山に泊まるって人居ましたよ”と言っていたけど、それってやっぱり・・・L***eさんですかね^^;
リフトの運行を待ってゲレンデトップへ、今日は天気も雪質も良く正に絶好の登山日和♪
快調に高度を上げていきます。
2時間ちょっとで不忘山に到着、山頂からは南蔵王の東斜面の展望が素晴しい・・・コレが見たかった。他を見渡せば、朝日、飯豊連峰まで見渡すことが出来た。
不忘山の山頂は雪解けが早いのか雪が積もりにくいのか、すでに地表が露出していた。
不忘山を後をして南屏風へ向かいます。ここからスノーシューからアイゼンに履き替え出発、山頂直下は凍っており注意が必要、凍った箇所をすぎると今度は緩んだ雪で踏み抜き多発地帯、アイゼンでは膝上まで踏み抜くことがあり歩きづらかったのでスノーシューに履き替えて進んだ。
南屏風岳に到着、先行していた方に追いついて少し話をしてみたら、アイゼンしか持ってきてなかったみたいで踏み抜きが酷くて苦労したと言ってた。
所で南屏風って山頂の看板あったっけ?探したけど見つけることが出来なかった。
刻は正午を回って気温も一段と上がりクラストした雪はすでに緩くなってきていた。
南屏風から屏風岳の稜線は雪庇が発達していて、すでにクラックが長く入っていて、いつ雪崩れてもおかしくなかったのでクラックから離れたところで進むことになった。
クラック何度見ても怖い・・・
屏風岳に到着、屏風岳の山頂看板は雪の中から見つけ出して撮影することできた。
荷物をデポして少し先まで進んでみた、先の屏風岳の雪庇に上に人が立っているのが見えた、え!?大丈夫なのか!もしかしてそこからスキーで降りるのか?しばらく眺めていたが結局その人達が滑ることはなかった。
そして自分の方はここから、今回最大の難所が待ち受けることになろうとは・・・
荷物を回収して今日の幕営予定地の水引平へ向かう、水引入道への分岐まで戻り、先に進もうとしたが降り口というか進んでも下が見えない・・・雪庇が出来て垂直になってしまっているのか、これは降りられないなぁ・・・しばらく悩んで夏道からの下降を断念、分岐から南へ少し戻りスキーで斜面を登ってきた人達のトレースがあったのでそこからトラバースして降りることにした。
いざ進んでみると斜度がハンパない!45度はあるのではないだろうか、こんな斜度のトラバースははじめててビクビクしながら進んでいった。アイゼンとピッケルで慎重に進んでいくが、雪が緩く膝上まではまることもあり非常に歩きづらかった。先を見るともっと斜度がきつくなるらしく、先には進めそうになくなってしまった。しかたなくピッケルで調整しつつシリセードで傾斜の緩くなるところまで降りることにした。
斜度は多少緩くなったが、今度はアイゼンでは進めないほどの踏み抜きになってしまった。アイゼンで進むのは諦めてスノーシューに履き替えることになった。ジクザクにトラバースして降りていく、やっとの思いで夏道に戻り一安心したころには、稜線からすでに1時間を経過していた。こんなに苦労するとになる思わなかった。
下から夏道の急登を見上げてみたが、垂直にみえるんですが・・・これ登れるかぁ?登れたとしても降りるのは無理があるように思えた。
夏道に戻ったらもうそこは今日の幕営地、水引平だった。
日が大分傾いていたので早速にテントを設営、L***eさんのレコで水引平は南蔵王でも風の弱い所らしく、防風壁を作らなくても大丈夫かな?と考えたが、念のために防風壁を作ることにした。
テント設営を終える頃には稜線に太陽が隠れるほどになっていた、南蔵王の稜線に沈む太陽、コレがまた格別にキレイだった。
今日は風も弱く、あまり寒さも感じなかったので、テントフライを開けて前室で夕食を調理、屏風岳の東斜面を眺めながらの夕食となった。
日が沈むと空には満天の星空が広がってきた、ついに待ち焦がれていたテント泊での星空!やっと見ることが出来たよ・・・段々と寒くなってきたが、満天の星空でテンションが上がり寒さも忘れてカメラのシャッターを押しまくってしまった(笑)稜線上に浮かぶオリオン座は見事でした。
明けて翌朝、外に出てると今日も晴れの良い天気、水平線からの日のでは雲で見えなかったが、タイミングと時期が良かったのか、水引入道の山頂から日の出が・・・ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド水引入道が見ることが出来た。
気温があがって雪が緩む前に下ってしまおうと、8時前には下山開始、雪はガチガチでアイゼンが丁度食い込んで登りやすく水引入道まではすぐだった。
最後に南蔵王の稜線をもう一度拝み、水引入道を後にした。下りには昨日のトレースが残っておりルートファインディングは問題なかった。
先週敗退したルートよりジャンボリーコース寄りに下りたが、こっちのほうが木々が密集していなく歩きやすいように感じた。夏道を通った方がやはり歩きやすいのかな。
神嶺林道まで戻れば終わったも同然、コガ沢は一週間前より雪が大分沈んだように思えた。
下りはあっという間2時間で駐車場に戻ることになった。
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無事に先週のリベンジ成功、水引平での幕営は景色も壮観で絶好の幕営ポイントでした。
そして念願だった満天の星空の下での幕営ができ大変満足の山行になることができました。
だいぶ樹氷が溶けてきたようですが。南蔵王東面は今でも真っ白で見応えがありますね。
初の水引平、如何だったでしょうか?
素晴らしい星空に恵まれて良い一夜を過ごされたかと思います。
水引平の下降路、確かに怖いですね^^;
稜線上からだと下降路なのか雪庇なのか判断が付かなくて、
正確に位置を把握していないと踏み出すのに勇気がいります。
個人的にはあの下降はトラバースよりも、フロントポジションで直下降した方が
安全かと思いますが、下降路が把握できない場合は、今回のレコのように
南屏風側からトラバースするのもありかと思います。
なにはともあれ、念願の星空幕営達成、おめでとうございます。
厳冬の厳しさも和らいできましたので、今後の残雪期幕営も期待してます
Luskeさん、こんばんわ!
オススメしていた水引平での幕営最高でした〜!
これは勧めたくなるのもわかりますね
風も終始穏やかでこんな静かな夜を過ごせるとは思ってなかったです。
稜線からの下降路、フロントポジションでの下降は考えていたんですが、まず降り口が見えないのがやはり不安で、無積雪期も水引平への分岐を下りたことがなかったもので、このようなルートになってしまいました。
残雪期の幕営もやりたいですが、残雪期になると幕営してるところに熊さんがでてきそうで不安っていうのはないですかね
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