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Yamareco

記録ID: 60673
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

南八ヶ岳 阿弥陀岳

2010年04月09日(金) ~ 2010年04月11日(日)
 - 拍手
YAMA555 その他4人
GPS
26:00
距離
10.6km
登り
1,093m
下り
1,089m

コースタイム

10日:7時間20分
美濃戸山荘7:00→10:00行者小屋(テント設営)10:30→11:45中岳のコル12:05→12:55阿弥陀岳13:20→14:15中岳のコル→14:40行者小屋(テント泊)
11日:2時間10分
行者小屋6:50→赤岳鉱泉7:15→美濃戸山荘9:00
天候 10日:晴れ→曇り
11日:曇り→小雨
過去天気図(気象庁) 2010年04月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
夜着で八ヶ岳山荘にて素泊(2000円)を利用。とても暖かくて寝心地良かったです。

美濃戸山荘までは雪は全く無いため、車で入れます。
ただし悪路で何回か車の底擦りましたが…

美濃戸山荘〜行者小屋までは2/3位は雪はほとんど無いですが、凍結箇所が多いためアイゼン装着で歩きました。

行者小屋〜中岳のコルまでは直登出来るため夏道よりも歩きやすかったです。雪は締まっており、踏み後もあるため問題ありませんでした。

中岳のコル〜阿弥陀岳山頂までの急登は高度感もあり緊張しました。西ノ肩前の岩っぽい箇所は特に。

山頂に到着すると南稜のバリエーションルートから登ってくるパーティーが3組程いました、凄いです。

下山は登りよりも緊迫感あります。一応安全のため登りと同じ態勢で慎重に下山しました。

中岳のコルからはシリセードで時間短縮です。

行者小屋のテント幕営はこの時期でも1人1,000円。使えるのは小屋のトイレだけ。店も開いていないのにこの料金は高い気がしました。赤岳鉱泉も同様らしいです。
水場があるので雪から作らなくて済んだのは良かったです。

赤岳鉱泉から美濃戸までの沢沿いの道もやはり凍結しています。アイゼン履かないと降りるのは結構シンドイでしょう。車が入れる林道になってアイゼンをはずしましたが、ここからも随所に凍結状態で滑る滑る。暫くはこの凍結も続くでしょうか。

下山後、鹿の湯(600円)にて汗を流しました。
美濃戸から分岐
山稜が見えてきた
山稜が見えてきた
行者小屋は開店に向けて整備中
行者小屋は開店に向けて整備中
中岳のコルに向けて登り始め
中岳のコルに向けて登り始め
振り返ると横岳の稜線が迫力
振り返ると横岳の稜線が迫力
もう少しでコル
阿弥陀が覆いかぶさってくる
もう少しでコル
阿弥陀が覆いかぶさってくる
阿弥陀を見上げる
阿弥陀を見上げる
コルからの急登
中岳と赤岳
昨年登った天狗岳が見えた
昨年登った天狗岳が見えた
肩からもう少しで頂上
肩からもう少しで頂上
赤岳の展望
肩から権現岳
山頂ガスってきた
山頂ガスってきた
山頂のお地蔵様は首まで埋まってた
山頂のお地蔵様は首まで埋まってた
山頂の道標
御小屋尾根方面
山頂から赤岳
下山開始
トラバース中、緊張感あり
トラバース中、緊張感あり
行者小屋から赤岳を見上げて
行者小屋から赤岳を見上げて
2日目はガスったため赤岳登頂は断念
2日目はガスったため赤岳登頂は断念
赤岳鉱泉到着
暖かくなったためアイスクライミングはもうダメかな?
暖かくなったためアイスクライミングはもうダメかな?
赤岳鉱泉からの下山
林道にたどり着いても凍結箇所があり滑る
なるべく脇の歩いていきます
赤岳鉱泉からの下山
林道にたどり着いても凍結箇所があり滑る
なるべく脇の歩いていきます

感想

早朝に美濃戸山荘に到着すると空は晴れ渡り、木々の奥に目指す阿弥陀岳が見え期待に胸をワクワクさせながら出発する。気温は4℃と2〜3月期の寒さはすっかり無くなった。

分岐から南沢沿いを歩き始めると地面が見えるが所々凍結していてメッチャ滑るのがイヤラシイ。ザックも重いので少し早いがアイゼンを装着すると、ツルツル箇所も苦にならなくなった。10日は時間に余裕があるのでゆっくりと登り上げた。

行者小屋に到着すると八ヶ岳が覆いかぶさるように出迎えてくれた。雪と岩が織り成す白と黒のコントラストは堂々として自然の美しさを感じさせる。

行者小屋では冬から目覚めようとショベルカーが小屋付近を整地していた。小屋前の広場にはテントが4張り。我々も水場近くの平地を確保しテントを設営する。既に雪は硬くなっており張るのも楽なものだ。

いよいよ今回の目的である阿弥陀へ向かう。天候は期待以上に良い。
中岳のコルへは中岳沢を登る。雪は締まっているので雪崩の心配もないし、歩きやすいルートだ。

中岳のコルに到着すると展望が素晴らしい。
東は中岳の奥に控える赤岳の堂々とした姿。
西はこれから登る阿弥陀岳の急登。
南は左半分が雲に覆われた権現岳と右奥に編笠。
北は硫黄岳、奥には昨年12月に上った天狗岳。

阿弥陀岳は3年前夏に登ったが急峻な岩場の記憶だったが、今は急峻な雪の塊となっている。一昨年より冬山を始めて、初めての出会う斜度の急登。雪が締まっているも温度が高いので蹴りこむ足がよく入るのでそれほど心配なく一歩一歩高度を上げる。これが厳冬期だとこうはいかないだろう。

西ノ肩付近は岩が露出しており、アイゼンの心もとない間隔に不安になりながらも慎重に歩を進めた。下がストンと落ちているので、緊張する。

肩まで登ると阿弥陀岳の頂上はスグだった。頂上には顔だけ出していた地蔵様。頂上の道標、それ以外は360度の展望がある…が、残念なことにたどり着いた時にはガスに覆われて遠望が効かない。天候はほんの数十分であっと言う間に変わってしまった。

ゆっくりと山頂で達成感を噛み締めた後、いよいよ今来た道を下る。急峻な下山は登り以上に緊張する。南稜を登ってきた人達があっと言う間に下山する中、後ろ向きになってゆっくりと慎重に高度を下げ、ついにコルに到着してホッと一息入れた。

中岳沢はシリセードには格好の斜度。最初は若干急だったのでピッケルでセーブしながら降りていき、後は丁度良いスピードで下る。若干雪が柔らかくなりすぎていて最後までは降りれなかった。

夜星空が素晴らしかったので、チャンスがあれば赤岳もと日曜日の天気予報がはずれることを祈りつつ8時に就寝。

6時山頂がガスで見えなかった。7時になるとガスが降りてきて小屋付近もガスに包まれた。諦めて下山を決意し赤岳鉱泉に向かった。来シーズンは赤岳登る課題を残しつつも充実した山行となった。

最後に汗を流すために立ち寄った鹿の湯。そこで目にしたゆりの里のポスターに感動。今年はこのゆりを見に八ヶ岳に来ようっと♪

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コメント

御小屋尾根方面は、踏み跡がありましたか?
YAMA555さん、今晩は。Futaroと申します。

阿弥陀岳、まだまだ雪ですね。ところで御小屋尾根方面は、踏み跡がありましたか?

歩いてみたいと思っているのですが、全く踏み跡が無いとまだまだ大変そうなので、ちょっと伺いたいのですが。

もちろん、今有っても明日の雨が上は雪だったら踏み跡も消えるかもしれませんが
2010/4/11 19:02
今回は無かったです
Futaroさんはじめまして。

八ヶ岳も2000m以上は雪ですね。ただ随分と暖かく冬の寒さはなかったですねー。今回は暖かくて途中半袖でしたし。

御小屋尾根は登りはじめ赤岳山荘からですよね。そちら方面の道はわかりません。山頂には御小屋尾根からの踏み後は無かったと思います。南稜からは結構入ってきていたみたいでした。

お役に立てず申し訳ない。
2010/4/11 23:06
早速のご返事、有難うございます。
YAMA555さん、おはようございます。

踏み跡は無かったですか。その道から帰ると美濃戸口まで、綺麗な周回コースになるのですが、踏み跡が無いと時間が読めないですね。。。

一日の最後に時間が読めないコースに進むのは、ちょっと怖いですね  

ところでYAMA555さんのプロフィールの写真、桜が綺麗ですね。 僕も今のプロフィールの写真、一年になるのでアップデートしたいのですが、気にいった写真がなかなか撮れ無いので。。。
2010/4/12 8:43
御小屋尾根
Futaroさん
南沢通って行者小屋経由の御小屋尾根で日帰りでお考えなんですか。雪が締まっているので下山に利用するなら無雪期より早い位なんでしょうか?ただ私から見ると頂上直下の岩稜は怖そうで、とてもとても…。

結構衣替えが好きなのでプロフの写真はちょくちょく変更しています。桜はそろそろ見頃終わりそうですね。
2010/4/13 1:35
プロフィール画像
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積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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