滝沢グラウンドP→会津駒ヶ岳→三ツ岩岳→窓明山→家向山→あずき温泉BS
- GPS
- 30:06
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,829m
- 下り
- 1,966m
コースタイム
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:42
天候 | 1日目:晴 2日目:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・特に危険箇所無し(ピッケル、アイゼン、ワカン、スノーシュー等使用せず) |
その他周辺情報 | ・三ツ岩岳避難小屋はギリギリ2階窓から侵入、東側の窓を開けています(一応テープで仮固定) |
写真
感想
この日は山岳会の方の計画に便乗して、会津駒ヶ岳から窓明山までの縦走。もとは2泊の計画を立てられていたが、仕事の都合で土日しか使えないメンバーため、前日夜移動して朝から出発するという強行スケジュールとなった。
1日目
滝沢グラウンド駐車場→会津駒ヶ岳
駐車場には0時頃に到着し、テントを張って仮眠。眠ったか眠らないか分からないままいつの間にか起床予定の4時。朝食のうどんはつゆを忘れてコンソメ味になったが、油揚げの味つけもあり意外に悪くなかった。そうこうしている内に続々と車も到着する。
駐車場から少し歩いた所に登山口の標識があり、さらに少し登った所の橋を渡ると雪道がはじまる。時期的に大分ゆるんで歩きづらいのではないかと懸念していたが、雪は締まっていて歩くのに支障はない。逆に、雪が硬すぎることもないのでアイゼンをつける必要もない。しばらくは緩い林道歩きだったが、階段を登るあたりから登りは本格化。途中、横が切れ落ちた斜面でアイゼンが欲しいところもあったが、ステップが切ってあったので慎重に歩いて通過した。(事実、先行者のアイゼンの跡は見受けられなかった)森林限界に達しなくとも冬枯れし、まばらな樹林帯の合間からは燧ヶ岳を始めとする山々が望め、急登の疲労を癒やす慰めとなった。
雪も緩んで足を取られ始めたこともあってか、茫洋とした会津駒ヶ岳山頂下の雪原は登っても登っても小屋すら見えない状態が続き、山頂直下も遠目に見た時に比べて急に感じたが、無事この日最初のピーク会津駒ヶ岳に到着。山頂はさすがの眺望で満足。しかし百名山であっても今回の縦走ではただの中間地点でしかなく、目的地の三ツ岩岳避難小屋は遥か先に見える三ツ岩岳のさらに先。休憩もそこそこに三ツ岩岳方面へと歩き出す。
会津駒ヶ岳→三ツ岩岳避難小屋
会津駒ヶ岳から三ツ岩岳方面への道には2人程のトレースは残っていたが、この時点で登山者の姿は見当たらず。会津駒ヶ岳の道中もあまり人は多くなかったが、ここからは完全に我々のパーティの貸切状態。眺望抜群、緩いアップダウンの稜線歩きは望む所だが、緩みだした雪面に足を取られ、時折ある踏み抜きにも体力を奪われる。特に三ツ岩岳への登り返しは疲労もピークに達し、歩みが遅々として進まない。ここまでほぼトップで歩いてきたが、交代を申し出てくれたパーティメンバの厚意に甘え、後ろに回る。せいぜい3cmくらい足が埋まる程度で、トップもラストも大差ないと思っていたが、効果はてきめん。先行者の踏み跡をなぞるだけで、大分歩きやすくなった。
事前にリーダーが三ツ岩岳から避難小屋までのルートをGPSに登録していたお陰で迷いなく到着。樹林の中にある小屋は遠目から見えず、事前準備がなければ小屋を探すのに手間取ったと思われる。避難小屋の入口は完全に雪に埋まっていたが、なんとか2階窓から進入することができた。東面の窓を開放し、以降は窓から出入りする。今後は雪が融けて2階から入るのも困難になるだろうし、我々も出るのが大変だったので窓の内鍵を掛けず、外からテーピングのテープで雨戸を固定しておいた。
小屋内の気温は0℃。快適に過ごすことができた。最悪テント泊もありえたが、運良く避難小屋に入れたのでテントの設営・撤収の手間が省けたのも大きかった。
2日目
三ツ岩岳避難小屋→窓明山
初日に頑張ったのでこの日は下りがメインの楽々行程。昨夜から朝にかけて食料・酒も大分減ったのも大きい。とは言え、久しぶりのテント泊山行でふくらはぎはパンパンに張ってそれほど余裕があるわけでもない。
遠目にはゆるやかに見えた窓明山への登り返しは思ったよりハード。昨日の三ツ岩岳と同じく稜線を境に雪が崩落しており、その際を歩くのだが、ここが海原のように波打っていて歩きづらい。所々アイゼンがあると楽だろうという斜面もあったが、なんとかクリア。窓明山の山頂はダラっとした雪原。西側は樹木が生えているが、眺望が悪いわけではない。ここでしばらく山座同定や写真撮影などを楽しんでから下山する。
窓明山→あずき温泉BS
窓明山での休憩時間中に雪も緩み始め、雪の斜面はアイゼンなしでも難なく下れたが、途中で若干藪こぎがあり苦戦する。家向山に近づくにつれ、これまた遠目に見た感じより急な登りであることがわかってきた。幸い樹林帯の夏道が露出しており、ここを登る。道中にはイワウチワがたくさん咲いていた。
家向山の分岐点に到着し、まだ時間の余裕があるので分岐点に荷物をデポして空身で山頂までピストンする。眺めは特に代わり映えもなかったが、ピークを踏んだという自己満足が重要。分岐に戻って残りの食材、ツマミなどを頂きながらしばし休憩する。
家向山から下は所々支尾根が出ており途中で誤った尾根に入り込んでしまったが、大きく外れる前にGPSを確認して軌道修正することができた。誤った道に入る際に違和感はあったのだが、そこでGPSを確認すべきだったのは反省点。しかし、リーダーの持つ専用機と別に個人的に使っていたスマホのGPSがかなり使えるということの確認にもなった。
登山道終盤は雪がなく、崩壊しかけた階段が申し訳程度にある急斜面など歩きづらい道だった。
車道に出たところには特に登山口の案内も見当たらず、知らない人は登山口があるということがわからないようなところだった。本当ならバス停近くの窓明の湯でひとっ風呂浴びて帰るつもりだったが、現在休業中ということで駐車場まで戻ってから近くの駒の湯に入湯。まだ若干早い時間だったせいか風呂場は空いていて、小綺麗、露天風呂付きで500円と満足度高。
総括
昼からどんどん雪が緩んできたものの、リーダーの読み通り全工程を通してツボ足で踏破可能な登山道だった。一人だったらピッケル、アイゼン、スノーシューを持って行って大分苦しい思いをしたと思うが、事前の判断で軽アイゼンのみにしていた判断は大きく、必要な装備の見極めは重要だと痛感した。(その分酒類が装備に多く含まれていたのだが…)
今回は人の計画に乗っかったということで下調べが不十分だったが、後になって会津駒ヶ岳(中門岳)は池塘や草原などが有名だと知った。それらが楽しめる時期にまた行ってみたい。
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