ピリカヌプリかなわずトヨニ北峰まで
- GPS
- 30:39
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,432m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
トヨニ岳南東尾根の取り付きまで数回の渡渉、ジャブジャブと渡ります。 尾根の取り付き辺りは笹薮が見え始めていますが、まだまだ大丈夫です。 |
写真
感想
1日目
雪があるうちという気持ちで連休前の週末に2泊3日行程でM井さんと二人、ピリカヌプリを目指した。
テント泊の重装備で出発、南東尾根の取り付き地点までプラブーツをぶら下げて数回の渡渉を繰り返す。
尾根の取り付きからのいきなりの急登で大汗をかきながら773Pにたどり着き、地図を開いてまだこんなところかとがっかりする。途中でアイゼンを装着、左手にピッケル、右手にストックを持って緩急繰り返す尾根を登る。目を移すと主稜線に登山者が見え、その姿を励みにして東峰を目指す。
東峰から本峰に向かう細尾根中間点で主稜線を越えてきた単独者(positive51さん)に出会い、昔からの知り合いのように暫し会話を交わす。
出発が計画よりもずいぶんと早かったせいもあり、昼前にトヨニ岳南峰を通過、明日の行動をできるだけ楽にするため北峰を目指す。次第に稜線が細くなり一歩一歩の歩みに緊張感が高まってくる。
北峰を越えた先のコルでテントを設営、次第に強くなる風で飛ばされそうになりながら二人掛かりでテントを組み立て、風上に雪のブロックを積んで、なんとか落ち着くことができた。しかし、一向に収まらない風に、不安感も感じつつ明日の天候回復を願って床についた。
2日目
朝になってもテントのゆれ具合はあまり変わらないため、早々に撤退を決め朝食をとっていると外からカランカランというクマ鈴の音色が聞こえた。何が鳴っているのだろうテントを出てみると、単独者がその先にいて、ピリカヌプリ方面を眺めていた。どうするのかと様子を見ているとこちらに戻ってくる。それは、前日にpositive51さんから聞いていたEi-taroさんだった。なによりもこの付近を6時に通過していることに驚きを隠せなかった。
暫し言葉を交わした後、Ei-tatoさんは戻っていったが、その姿を見ることで、なんとかなるレベルなのかという安心感を得ることができた。我々もそのあと速やかにテントを撤収して下山を開始した。南峰までの途中に黄色いテントがあり、それは東京から来たという3人の方々で、またしてもピリカヌプリ撤退だと嘆いておられた。
ピリカヌプリ登頂は叶わなかったが、日高の山の厳しさを身を持って感じることができたことで得るものが多く十分に満足のいく山行だった。風は一向に弱まらなく、ガスが掛かって足元が見えにくくなっていたが、トヨニ岳南峰から東峰を経由し,
登ってきたルートを下り無事に下山することができた。
コメント
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mtakahaさん、M井さん、こんにちは。
2日間の山行大変お疲れ様でした。1日目はとても安定した天候だったのできっとピリカヌプリまで行けるだろうと想像していましたが翌日はものすごい強風だったようですね。色々な条件が揃わないと登頂できない山であることがよく分かりました。それでもあの光景を見てしまうと「行ってみたい」と思ってしまいますね。来シーズンは私もテントを担いでチャレンジしてみたいと思いました。
南東尾根からの下山では渡渉ができるかやや不安でしたがお話を聞いて安心しました。トレースもしっかりとあって心強かったです。ありがとうございました。お二人のような登山者を目指して今後も修行していきます。
positive51さん、こんにちは。なかなか思ったようには行きませんが、風のリスクを軽視していた時点で、結果オーライという感じです。ピリカヌプリは遠いですが、またチャレンジしなければいけなくなりました。最近はこんな借りがどんどん溜まっています。
773Pの手前で尻すべりの先に足跡が見当たらず、不思議だなと思っておりましたが、あのまま笹薮に突っ込んだと聞くと納得です。でも気をつけてくださいね。また、お会いしましょう。
改めまして、こんにちわ<(_ _)> Ei-taroです(^^
山中、お会いできて嬉しく思いました。
ピリカなかなかの山容に登坂意欲を刺激されてしまいます。
お疲れ様でした。
ヤマレコで注目していたEi-taroさんに思いがけずお会いできました。
どうぞよろしくお願いします。
ペースが違いすぎるので、山中でまたお会いできる機会は少ないような気がします。
今後も、びっくりするような山行を楽しみにしています。
たかたかさん お疲れ様でした。
快晴なのに烈風、この時期ならでは・・なんでしょうが、折角の山行も風で撤退は
辛いですよね。私たちも同日、暑寒別岳〜東暑寒岳へのリベンジが同じ烈風の前に敢え無く退散となり不完全燃焼のまま下山しました。
悔しいので明日、もう一度リベンジします。
次のピリカは是非私も誘って下さいね・・・
なんて言いつつ私が先に行ってしまうかも(笑)
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