記録ID: 630593
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積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
谷川連峰馬蹄形縦走 反時計 〜白毛門・笠ヶ岳・朝日岳・七ツ小屋山・武能岳・茂倉岳・一ノ倉岳・谷川岳・西黒尾根〜
2015年05月05日(火) [日帰り]
群馬県
新潟県
- GPS
- 15:04
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 2,634m
- 下り
- 2,626m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 13:21
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 15:00
18:44
天候 | 朝 曇で風強 昼前から夕方まで晴で風強 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○日帰りの場合、例え夏道のみでも時計回りとは次元が違う難易度というか、体力脚力が必要だと思います。 白毛門登山口〜白毛門山頂 ※危険 山頂直下の急登までは、雪があってもアイゼンの必要はなし。 草付きで融水が混じる急登か、正規ルート上の雪壁を登るか2択になる場所から12本爪とピッケル必携。 雪壁登りを選択しましたが、雪は朝からグズっていてかなり慎重に登りました。 足の置き場の確保はしっかりとやるべき。 白毛門〜笠・朝日岳 ※危険 笠の山頂直下までは夏道で、直下の雪道もしっかりとキックステップで登れればアイゼンは必要なし。ですが、下りの場合は神経使うと思いますので付けるべきです。 笠以降、片側切れ落ちたザレ場が増え、何か所かは崩れているので注意。 ザレ場を雪が覆っている部分も多い。下がスカスカのスノーブリッジを何度も渡らなければなりません。アイゼン着けずにいけますが、その場合細心の注意を。 霧氷が拝めたほど寒く、風が強かったです。 朝日岳〜清水峠 ※危険 天気は回復へと進む。 JPへの登りだしまでは木道と雪。アイゼンは必要ないです。 JPからの下りはザレ場や雪の下りの繰り返し。 雪は特に問題ありませんが、ザレ場の崩壊箇所が非常に多く危険です。 清水峠〜武能岳 ほぼ夏道。歩きやすい。 清水から七ツの間に多少雪道あり。アイゼン不要(時計回りはアイゼンあると安心) 武能〜茂倉 夏道。 反時計回りはきつい急登がとにかく多いですが、ここはとどめを刺しに来るほどきつかったです。無理な登り上げは避けて、茂倉以降の行程も考えながら焦らず確実に登るべき。 茂倉〜一ノ倉 すぐ。 一部雪道あり。アイゼンいりません(時計回りは安心か) 一ノ倉〜谷川岳 夏道。 谷川岳〜西黒尾根登山口 ※危険 ◎核心部 今回アイゼンは使わずに踵を押し込んで下りましたが、状態の悪い雪の急坂が続きますので、アイゼン、ピッケルは必携と言っても間違いないです。 腐れ雪の急な下りに自信のない方は迷わず天神尾根へ。(馬蹄の場合ロープウェーの運行時間を確認するべき。) ◎ラクダのコブ〜樹林帯 鎖場は完全に溶けているので確実に。それ以外の箇所は雪道も混ざっていますので注意を。 樹林帯からは、多少夏道はあるものの、雪道が多いので尻セードやグリセードで。最下部は融水でぐちゃぐちゃ。登りはきつそう。 |
その他周辺情報 | 白毛門登山口駐車場にはトイレ・自販はないので、手前の土合駅か水上ICから現地までの2件のコンビニ(セブン・ファミマ(新))を使うべき。 土合のトイレは登山者で混むので、湯檜曽駅が空いていておすすめ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
雨具
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
|
---|
感想
雪の残る谷川連峰を満喫したい。
4月の荒天続きが嘘のように、4月下旬から5月に入ってからは、綺麗な谷川岳が常に生活の中の景色としてうつっていて、そのように思い始めました。
なにせ情報量の少ない朝日山塊と清水、蓬方面。
エスケープルートもこの時期は雪崩によって茂倉新道まで行かないと難しいですが、非常時は各避難小屋に泊まると決めて、ザックに可能な限り詰め込んで行ってきました。
時計回りの時楽に下っていた各山頂直下は、全く別のキツイ急登に変わるわけで、同じコースでもこうも違うものかと思い知らされました。
また、各所にある雪の直登、雪壁に体力と集中力をどんどん削られましたが、無事に全行程を完了できて、達成感で満たされています。
かなり危険を感じることが多かった序盤と終盤。
無事に下山ができたのは運がよかったかもしれません。
西黒尾根は、現在非常に危険な状態です。
登山に使う際は、細心の注意で挑んでください。
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コメント
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雪のある時にアイゼン着けたり外したりで、馬蹄形ですか
凄いとしか言いようがないですね。
この時期では一泊でもどうかと思っているのに
ザックの重量はどの位あったのですか?
初めまして!コメントありがとうございます
ザックは2008年あたりのオスプレーアトモス25のLと小さいですが、実際は表記より結構多く入るので、水は現地調達前提で少なめにして、避難小屋利用の装備一式と、2日分の食料、その他上記の道具を持っていきました。
ポールとピッケルは外のループで、アイゼンは自前の爪カバーを付けて、センターのポケットに無理やり入れて、ギリギリパンパンの状態でした(笑
結局は、アイゼンは白毛門の山頂直下で使ったのみですが、いつ使うか分からないので白毛門以降、ポールにマジックバンドで固定して進みました。朝日岳まで行き、しばらくは必要なしと判断してアイゼンはザックに収納しています。
実際は、茂倉まで行って土樽に降りるのが精一杯かな・・・と考えていたのですが、想定していたタイムの通りに進めて、余力もありましたのでなんとか一周することができました。
白毛門から朝日までの雪の状況、西黒尾根の下りの場合の雪の状況がとにかくひどいので、この時期の馬蹄は以後控えるか、1泊して天神尾根で下るようにしようと思います
一日で回れる体力をと、日々トレーニングを続けていたことが結果に出たかなとも思いますが、雪質もツボ足でちょうど良い程度でおさまってくれたので「運が良かった」のかも。と考えております
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