堂満岳 第一ルンゼピストン
- GPS
- 06:00
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,140m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 5:58
天候 | 曇り時々雪。下界のほうは小雨だったかもしれません。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
昨日踏まれていると思っていたのですが、トレースなしでした。雪が締まっていないのでラッセルは苦労します。ところどころシュルンドが開いてました。 |
写真
感想
この週末が今季最大の寒波とのことなので、ここしかないと堂満岳へ。今日もソロなので中央稜はやめて、中央稜と交差する四の谷(名称は怪しいです^^;)を登り、おそらく昨日踏まれていると思われる第一ルンゼを下降する予定で出発しました。
まずは堰堤へ。ここで装備を整え、堰堤に向けて入っていきます。しっかり踏まれて道になっているので、多くの人が入られていると予想。ついでに第一ルンゼ最初の沢筋のトラロープがあるかなど、調査がてらいろいろ見ながら行くことにしました。
トラロープは再設置されておらず。対岸のロープもなさそうです。まあこれは予想通り。次は中央稜の取り付きへ。昨年は取り付きの崩壊が進んでいたのでどうかと思いましたが、やっぱりさらに形が違うような。でもいい形になったような。さて、ここから左へ乗越して四の谷へ向かいます。
が、深い雪でまったく進まない(^^;)。これはちょっと絶望やな。第一ルンゼを見下ろすとトレースがあったので、今日は素直に予定変更して第一ルンゼを行くことにします。決めたならばこれはこれで楽しんでいくことにしましょう!
しばらく行くと、人影が見えました。もう行かれたのですか?話を聞くと、この先にシュルンドが口を開けていて進めなかったとのこと。どんなんやろ?とにかく行ってみます。先には確かにぱっくり口が開いていました。下は嫌な感じで落ちています。さてさて、どうしようか。ここで帰るのもあっさりしすぎなので、とりあえずこれを越えてから考えることにします。
右岸側が弱いとみて、雪を崩せるだけ崩していきます。岩肌が出るも、バイルをかけるとボロボロ崩れて歯が効かない。雪をどんどん落として足元に積み上げ、ようやく何とか手が効いたところでステップを切って体を上げることができました。一息つくも、その先もなかなかのラッセルで進まない。これはちょっと届かんなぁ。しかしこのときはまだこのあと急展開を迎えるとはまったく知りませんでした。
行けるだけ行こうかと思いましたが、どうせあと100mほどの違いかなと思うとなんかもう心が折れかけます。うん、仕方ない。撤退するか。さっきのシュルンドを降りたところで休憩していると、なんと援軍到来!追いついて来られて「トレースは続いてますか?」と聞かれたので、「このさきちょっとで引き返したのでもうすぐ終わりますよ」と答えたところ、ありがとうと言ってガンガン進んで行かれます。なんと心強いことか!私もハートにキックをもらって、戦線復帰することにしました(^^)。
聞いてみると一つのパーティーではなく、2人組、3人組、4人組の3パーティー。私を入れると10人になりました。10人で交代ラッセルして進みます。しかし、10人もいると最後尾ではすでに階段になっている。パーティー登山の有効性を実感します。ソロとは違う可能性ってこういうことか。常にだれかがラッセルして、ゆっくりではありますが止まることなく進んで行きます。
やがて木が見えてきました。あの先はもう堂満の山頂になる。たまたま今日この場所で出会っただけなのに、一つのチームであるかのような一体感を感じながら山頂を目指します。遠くに見えた山頂の木々が、確実に近づいてきます。最後の壁を越え、木を掴んで登れるようになると、山頂はもうすぐ。山頂の印でもあるシャクナゲに迎えられると、東稜道の端っこから山頂に到着しました。
何度も来ている堂満岳ですが、冬山は難易度の振れ幅が大きいです。今日は雪の状態は厄介でしたが、おかげさまで2回連続で撤退の目に合わずに登頂することができました。山頂では思い思いに休憩を取り、それぞれの下山ルートに向かっていかれました。またどこかでお会いできれば楽しいですね!
去りがたく景色を眺めているうちに2人パーティー、3人パーティーが出発され、残る4人パーティーが出発される際に「どこから下山されますか?」と聞いて来られました。実はこれで悩んでいたのですが、景色のある東稜道から下山するか、苦労のあとを回想しつつ第一ルンゼで下降するか決めきれておりませんでした。しかし今シーズンの冬の堂満は、暖冬のためにもしかしたら最初で最後かもしれない。なので第一ルンゼを下ることにします。
ほんの少し前に苦労して登ったルンゼも下るのはあっという間です。登りよりも汗をかきつつ下り、苦労したシュルンドを降りたところでなんと今から登る方と遭遇。今は希望の道がつながってますからね。お気をつけて!堰堤に降り立ち、一般道に合流するとほぼ終了。不思議な邂逅のおかげで2連続の撤退にならずに済みました。良き山と良き山人に感謝です。今日もありがとうございました。
付記
4人パーティーの方のお一人が登山中に携帯をなくされたとのことの顛末です。第一ルンゼを下降をするなら、もし見つかったら比良駅前の「一休」に届けてほしいと言われておりましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。もしヤマレコをされていてこのレコに辿り着かれたならと思い、個人的なことではありますがこちらに付記させていただきます。あと、一休の大将にはもし携帯のことを聞いて来らる人がいたら、見つからなかったとお伝えくださいと伝言してあります(私も常連でして^^;)。下山後、車に戻ったら車に置いてあった、などというオチであればと願っております。ではでは!
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10人ワンチームのラッセルは楽しかったですね、良い経験になりました。
(スマホは翌日新しくしました)
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