白鳥山、犬ヶ岳(富山百山 33座目再訪、50座目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,895m
- 下り
- 1,888m
コースタイム
- 山行
- 12:41
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 13:57
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=4070 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に登山道は整備されています。雪上歩行などで迷いそうになったらマーキングを探せばなんとかなると思います。 坂田峠〜白鳥山 車止めのある舗装路を5分ほど登ると右手に金時坂への上り口があります。 金時坂はかなりの急登ですがロープや階段が整備されています。 金時坂の頭からしばらく下ると大きな雪渓があります。ここは左折して雪渓を縦断します(80mほど)。途中に沢があります(シキワリの水場)。 道なりに進み2番目の雪渓縦断は進行方向そのまま行きます(100mほど)。 次の雪渓は完全な横断です(左折してしばらく行っても少しの藪漕ぎで合流できます)。 雪渓などに差し掛かって正面に取りつきが見つからない場合は周囲を落ち着いて見回せばマーキングが見つかるかと思います。 この後はほぼ夏道ですが途中で距離は短いながらもそれなりな急登の雪上歩行があります。 その後は道なりです。ぬかるみや登山道中央ががえぐれているようなところもあります。 白鳥山〜下駒ヶ岳 標高差200mほど降下160mほど登ります。その間に細かなアップダウンもあり5つほどのピークを越えていく感じです。 下駒ヶ岳前衛峰から下駒ヶ岳までは斜面が崩壊していてその上部を通過します。足元注意です。 下駒ヶ岳〜菊石山 120mほど降下して90mほど登ります。その間に細かいアップダウンもあります。 下駒ヶ岳からの降下はかなりの急斜面です。雪上歩行やヤセ尾根、トラバース気味の個所などあります。 菊石山〜黄連山 60mほど降下して210mほど登りますがその間に細かいアップダウンあります。 黄連山〜栂海山荘〜犬ヶ岳 登り下りで3つほどのピークがあったと思います。 |
その他周辺情報 | 立ち寄り湯はたから温泉を利用しました。 http://www.takaraonsen.com/index2.htm |
写真
装備
備考 | 飲料水 本文に書いた方法で確保しましたが懸念事項は衛生面ですね。綺麗な雪を使ってはいるのですがハイドレーション内部にいろいろ浮遊物が混ざっていましたので。 空のペットボトルも持参して登山道(自分以外、誰も通らなかったと思われる黄連山付近)を流れている雪解け水を予備の水として確保しました。 午前中暑かったこともあり、水の摂取量は4リットルぐらいあったのではないかと思います。 ピッケル・ストック・アイゼン 今回はピッケルのみ少しだけ使用、ストックは未使用でした。アイゼンは最初から持っていきませんでした。 ストックがあれば十分なのではないかと思います。 スパッツ 持っていきましたが未使用でした。 行動食 おにぎりを6つ持参して「30分ごとに2口食べる」というような方法をとるとなんかいい感じに行動できました。 あとは疲れたかなと思った時にコンデンスミルクを口にしました。 |
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感想
犬ヶ岳は昨年同時期に目指したのですが黄連山で撤退しました。飛ばし過ぎたために足に筋肉痛が発症したのと暑さによるバテでした。
登り下りの累積標高差を軽視していて舐めてかかっていたのというのもあったと思います。
今回は時間をかけて体力温存しながら臨むこととしました。
坂田峠〜白鳥山
予定より早く目が覚めてしまいもう少し寝ていようかとも思いましたが思い切って自宅から出発しました。
まだ暗いうちに登山口へ到着したので明るくなるまで待ってから出発です。
シキワリの水場で水を補給しようと思っていましたが気づかずに通過してしまいどうしようかと思いましたが、適宜ハイドレーションに雪を入れるやり方で凌ぐこととしました(あまり衛生的ではないのですが)。
3番目の雪渓でルートを外してしまった(ただの横断なのに左折して100mほど行ってしまった)のですが立木にマーキングがあって少し藪を漕ぐと登山道に復帰しました。
急登の雪上歩行スタート地点で昇ったばかりの日の光を浴び「今日は暑くなりそうだなあ」と思いながら日焼け止めを顔や腕に塗りました。また付近の雪をピッケルで削り取り、なるべくきれいな雪をハイドレーションに補充しました。ここの急登は短い距離ですがピッケルを使用しました。
白鳥山山頂の小屋には垂直梯子があって屋上の展望台に登ることができますが今回は止めておきました。
白鳥山〜下駒ヶ岳
昨年はこの区間で飛ばし過ぎて失敗しました。なので急がないようにしました。
下駒ヶ岳前衛峰付近で再び飲料水用の雪を補充しました。
ハイドレーションの雪があまり溶けていないのでザックから取り出して半袖シャツと長袖シャツの間に背中から入れました。これは前回の笈ヶ岳で編み出した手法ですが背中が良い具合に涼しくなるので快適です。
下駒ヶ岳の崩壊斜面上部は谷を見ないように慎重に通過しました。
下駒ヶ岳〜菊石山〜黄連山
登ったり降ったりの繰り返しなのですが頑張るしかないので先へ進みます。菊石山から黄連山までの間は気持ちの良いブナ地帯で昨年訪れた時に気に入りました。今年も良い感じなので少し疲れも癒えます。
黄連山の山頂で再び雪を補充しました。
黄連山〜犬ヶ岳
途中で筋肉痛が来ました。帰りのことも考え撤退するかどうか悩みましたが「ゆっくりならずっと動けそう」という感触があったので続行することにしました。この辺になると登山道のど真ん中にカタクリの花が咲いていたりします。
栂海山荘の脇を抜け山頂へ向かいます。「ここまで来れた!」という喜びが体から湧き上がります。
昨年果たせなかった犬ヶ岳のピークは360度の大展望でした。絶好とまでは言えないまでも申し分ない眺望を楽しませていただきました。
帰路
「仮に往路と同じ時間がかかるとしても明るいうちには帰ることができる」という見通しがついたので落ち着いて行動することができました。白鳥山までの登ったり降ったりは脚に応えましたが登頂できた喜びが自分の支えになりました。
雪の補充場所は栂海山荘の前、黄連山、下駒ヶ岳へ登り返す手前の雪上歩行ポイントです。こうなると「水はどこにでもある」という感覚になりますですね。
午後から曇りになって涼しくなり風も良い具合に吹いて、暑かった往路に比べて体の調子が良くなりました。
白鳥山まで帰ってきたとき、山頂の小屋に人の気配がありましたが小屋には入りませんでした。こうなったら、「誰にも遭遇しない山行」を目指そうと思い、下山を続行しましたがついに、夕方から登り始めたと思われる二人組の登山者と行き会いました。まあ、人恋しくもあったので良しとしましょう(笑)。このパーティは(当然ながら)山頂小屋泊だそうです。
金時坂を降りていると登りの時とは違って新しいステップが設置されていたり階段が針金補強されていたりしました。来週が山開きだそうなので関係者が整備作業をされたのだと思います。ありがたいことです。
ほぼ14時間の山旅で非常に疲れましたが目的を果たすことができて満足しています。
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