臆病者が悪天縦走実施するとこうなる(石鎚系)
- GPS
- 14:32
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 2,793m
- 下り
- 2,232m
コースタイム
- 山行
- 11:59
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 14:27
天候 | 驟雨、豪雨、小雨。ず〜と雨。明日もきっと雨。1500m以上の稜線は暴風雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
濡れること。を前提にしたのでお互い登山靴はやめ。いくら雨をガードしたところで濡れるものは濡れ
重くなる。<br />ワタクシはとトレランシューズ
kennitiはそこら辺のシューズショップで買ったとの3000円のスニーカーみたいな怪しい靴
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感想
・この冷え切った体では今夜ビバークに耐えられそうにない
・よしんば耐えられたとしても翌日濡れた服を着直し、15時間以上行動する自信もない
と同行者kennitiに正直に告白し、縦走を中止しエスケープすることを提案した。
行動開始12時間目、ようやっと30km付近を通過する辺りだった。〜〜〜
一泊二日で100km。保井野から中ノ川登山口に下りJR伊予土居駅まで歩き、土居駅から西条駅まで電車で戻り→西条駅から神楽に保井野まで送ってもらいフィニッシュ!!
というのが当初の考えだったが志半ばにして断念。半ばどころか1/3ちょっと過ぎたくらいで終わってしまった。
なぜか?
『寒さをナメていて準備を怠った』のが原因。いや、理由・言い訳なんていくらでも後付けできる。やはり
『sin-kazamaがヒヨってチキンぶりを発揮した』 でいい。
さて本編
木・金と有休を取り、この縦走に充てた。「休暇は確実に消化してください」と最近会社はコうるさい。昔は働け働けだったが今は違う、時代は変わった。
ザザ降りの中準備し、4:40登山開始。アホ話しつつ急登で名を馳せるシャクナゲ遊歩道を通過、稜線に出る。ここからは風雨をモロに食らうので身体が冷える冷える。歩いても全っ然暑くならないんである。愛大避難小屋で暖を取ろうということになったがこれがいけなかった、せっかくちょっと暖まった体を冷やしただけだった。
変態kennitiは暑いぃぃ〜連発していた。
標高を上げる毎に風雨は強まり、石鎚山までの稜線歩きはなかなか疲弊した。というか土小屋に下りる辺りでも南斜面が出てくると耐風姿勢をとらなきゃならないような状態。こう書けばカッコイイような気がするが、こんな天候の日に縦走するほうが悪いんである、アホの極みだ。
土小屋ではガタガタ震えるワタクシを憐れんでお店のお母さんがストーブ焚いてくれ、自らの腰に張ってあったカイロまでワタクシに与えてくれる始末。
kennitiはここでカキ氷を食う事を楽しみに下りてしたらしいがこのワタクシのザマを見て注文することをやめたようだった、賢明な判断だ。
ザックの中で携帯がピロピロ鳴っていたのは知っていが取り出す余裕はなく、確認したら不在着信7件。処理に追われる。平日の登山の難しさを知る。
外を見るとまだ雨は横殴り。体が温まり、服も完全に乾いたので出発。
イヤだが出発。
登山道はもはや滝のようになっているので遠回りにならない区間はなるだけ車道を歩く。が、これはこれでつらい。ワタクシ、アスファルトは大嫌いなんである。
相変わらず雨はやまず・・・
如何せん寒い!!風が痛い
しかも今回はテントじゃなく二人ともツェルト。土小屋のお母さんの「低体温症にならないでねー」がずっと頭をよぎる。
だんだん不安になってきたので冒頭の泣きを入れる。
K「マジで?ちょっと頑張れば24:00には銅山越に着く。で、二時間でも仮眠して歩き出したらこの縦走は完成する。寒いと言うなら俺のシュラフを使えばいい」
S「もう既に凍えそうやぁ。これから風雨は増すし気温もグングン下がる。明日もずっと雨。真っ暗な中、吹きっさらしの稜線を歩き続ける自信は正直、ない。」
K「え~!! 行く気マンマンなんですが俺。縦走中止するつもりはサラサラない。」
・・・これには参った。整理するとこうだ
・ずっと雨に打たれながら20時間50km縦走。しかも前日3時間仮眠
・で、雨の中ツェルトで二時間仮眠
・翌日また真っ暗な中起きて冷たい服着て雨の中15時間~20時間50km縦走続ける
K「イケルっしょ、別に。エスケープするにしても5時間以上かかる。今から5時間歩けばいいとこまでイケますよ?」
とにべもない。
そうだ、今目の前に居る男は冬季・石鎚東稜を単独日帰りしてしまうような男だった。山岳会報にはそのレベルの山行はチョイョイ見かけるが、他のSNSやら、ここのヤマレコではコヤツともう一人しかいない、冬季単独東稜踏破の記録は。そんな男と
今、対峙しているのだワタクシは。
S「いいぞ、このまま縦走続けても。その代りオデが夜中に奇声を発したり、翌日動けなくなってレスキュー呼んだりと、いろいろ面倒見るのはオマイだぜ?」
なんて捨て身の脅しをかけてみる。あの手この手で説得し、なんとかkennitiに下山の同意を得、伊予富士からRUNで寒風登山口に下山することとアイなった。
寒風登山口から木ノ香温泉までのRUNも滅入っていたが、運よく登山口に香川の写真家な夫婦の方がいらっしゃり、木ノ香まで送って頂いた。ガソリン代でも・・と申し出たが固辞。
頑なに固辞!!
「またどこかで会えば」とのことだった。山の世界は素晴らしい、ワタクシもかくありたい(:_;)
ありがとうございました、香川の方。
「天候良くても完遂できるかどうか分からない縦走」に
「天候悪いの分かってって突っ込んだ」
んだから勝敗は初めから決まっていた。
「反省」するまでもない、反省以前の問題だ。
PS.
木ノ香温泉に浸かってると。指抜き手袋に覆われていない、指先がジンジンしてました。しもやけ寸前。意地張ってあのまま縦走続けてら凍傷みたいになったかも知れません。
凍傷!? ンな大げさな((笑))!! と思われるかも知れませんが、チョイとビビってたのは事実です。とってもチキンです、ワタクシ。
帰りに寄ったコンビニで「骨なしチキンのお客様〜」
に過剰反応してしまいました。
いつも楽しく拝見しています!
sin-kazamaさんのレコは男気と笑いのセンスを兼ね備えてますね、自分もこんな山行をしてみたいといつも憧れています。
骨無しチキンには噴いてしまいました(笑)
タフな山行が多いと思いますがお怪我のないように、いつか山でお会いできることを楽しみにしています!
いえいえ、bearさんの六甲全縦に比べればカスみたいなもんです。アレをよくやりますよね、ブッタまげました。
中国の山もこれから制覇していきたいのでまた案内してください(^^)
最後の骨なしチキンの件で吹きました(笑)
「チキンは自覚してます。その上骨なしですか?」みたいな(:_;)
動物のお医者さん は愛読しておりました
1泊2日で100キロ。素敵じゃないですか!
装備の重量的にかなりきつそうでわくわくします。
寒風山から桑瀬峠は天狗塚を下りてるみたいで好きですね。真夏しか行ったことないですが。
いずれにせよ、無事でなにより。
すまねぇ・・ 大ミエきってたのに完走できなかった・・
ウルトラライト登山じゃないけど、軽くて最低限の装備。に失敗したよ
このルートの一泊二日は他に見ないし出来ない。
「やったぜオラァ!!」と自慢レコしたいとこだったけどこのザマ( ;∀;)
コレを完遂できるのはmbaさん、キミしかいない
今度は天気のいい日に挑戦しましょう
でも、もう暑いから一旦登山はお休みですかね
ちなみに最後に食べてたチキンは骨ありです(笑)
( `ー´)ノ
短いのでいいから「感想」を付け足しておきたまえ( ̄ー ̄)
なにこれ・・・またまたハードル上げて
1泊2日で100kmを計画することがクレイジーなのに、実行してしまう、それも悪天候の日に・・・白髪がまた増えました。お疲れ様
好天だったにしても・・
断念したような気がします。寒風以降のアップダウンに耐えられないし、法皇界隈に入ればもっとキツイ。
ワタクシも白髪増えました(:_;)
お疲れ様〜〜です。
さまざまな雨を体験、雨の山行ももろともせず、雨の似合う男だね〜
👏
威勢がいいのはいつも始めのうちだけです。
毎っ回そうなんです、雨は高い確率で帰るハメになります。
「敗退」とかのカッコイイ語句は使えません、「諦めて帰った」がピッタリですね。
ったく学習能力がない(/ _ ; )
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