アポイ岳
- GPS
- 06:14
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 772m
- 下り
- 774m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。登山ポストはあります。 |
その他周辺情報 | 現地と浦河、三石、新冠と温泉や食事処はそれぞれあります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
前日の予報では、どこを選んでも文句なしの晴れマークが並び、晴天ハンターとしては思わずニンマリです。しかし、どこも軒並み天気が良すぎて、30度を超える高温のところもあるので、晴れだけれども気温が高過ぎない所、というのが今回のポイントでした。
今回のアポイ岳は、少し遠く敷居も高かった日高の山ですが、友人に「初心者でも登りやすい所は?」と尋ねたら「アポイか伏美」と薦められていました。
いつかは、と思っていたところで、最高気温23度と他の候補地の中で最も低かったので、思い切って遠征してきました。
花の百名山として有名なアポイ岳ですが、妻は花にはほとんど興味がありません。私も咲いていたら、記録のために撮影しておくかな、という程度なので、この時期はむしろ春の花の見頃を過ぎていて混雑が避けられてラッキー!という気持ちでした。
登山口を出発したのが10時45分という相変わらずの遅い出発で、同じ時間帯で登る人はトレイルランナーのお兄さん一人だけでした。
ガイド本には、初級者向けの山でコースタイムとしては、登り2時間30分から3時間、下りは1時間40分から2時間と紹介されていました。
出発時気温は19度でほぼ無風です、登山口から樹林帯なので直射日光を浴びることなく緑のトンネルを快適に進みます。
5合目の手前の第5休憩所までは、登るというよりはほとんど水平移動です。そんなに疲れるような状況ではないのに、妻のスピードは上がらず休憩所毎に腰を下ろして休憩します。
新聞でも報道されていましたが、先月6月28日の午後2時50分に2合目付近で熊の目撃情報がありました。五合目までは、スライドする人もほとんどいないため、何か所かある「クマ除けの鐘」を全てこれでもか、これでもか!の勢いで激しく打ち鳴らしながら進みます。
5合目を過ぎると、下山でスライドする方がどんどん増えて来たので、山頂方向を見上げると登山道には下りの行列ができていました。やはり人気の山で、私たちの出発が遅いだけだったのですね。(笑)
この辺りからは、登山道はかんらん岩の崩壊によって砂利を敷き詰めたような状況で、足元はとても滑りやすく、皆さん慎重に下ってきています。
山頂を見上げて妻に教えても、体力的にきつかったのか「あんなに遠いところが山頂の筈がない、7合目の標識の向こうに山頂が隠れているはずだ!」と何の根拠があってかムキになって言い張ります(苦笑)
樹林帯を抜けてしばらくは、日差しが暑かったのですが、馬の背に差し掛かると北西側の斜面から強めに吹き上げてくる風が心地良かったです。
それとともに、一気に眺望が展開します。正面にはアポイ岳の頂上、振り返ると日高の海岸線が広がり、景色を楽しみながら起伏に富んだ尾根歩きを楽しむことができます。
しかし、妻にはそんな余裕はないのか、急登の途中で立ち止まり何度も放心状態、というのを繰り返しながら山頂に着いた時には、全精力を使い果たして抜け殻状態でした。
それでも時間を確認すると、13時25分で2時間40分で登ってきたことになり、ほぼコースタイムのとおりでした。
山頂そのものは、木に囲まれているため眺望はよくはありませんが、少し下ると太平洋の海岸線や襟裳岬、そしてピンネシリや日高の山々が望めます。
木に遮られて無風の山頂で、日差しを浴びながらのんびり昼食をとりながら妻は「今回は今までの中で2番目にきつくて、もう少しでギブアップしそうになった。」と言います。1番きつかったのは?と尋ねると「旭岳」と答えました。私は、すんなり旭岳の名前が妻の口から出たことに驚きました。
そして、アポイ岳の感想を求めると「海と山ばっかり」だそうです…
下りは、下山家の妻の本領発揮です。しかし今回は、6合目付近で1度スリップして尻餅をついてからは集中し過ぎて、楽しむよりは無口で何かに憑かれたかのように、すべての休憩所にわき目もふれずスルーでドンドン先を急ぎます。登山口に戻ると、コースタイムぴったりの1時間40分でした。
妻には、大いなる野望があります。秋に予定されている「長男の結婚式に着るロングドレスが似合う体型を作る」というものです…
前日の土曜日にはデパートで試着の結果、候補のドレスを二つに絞ったことによって、登山へのモチベーションも上がっています。
登山後の手足の筋肉痛に、「イテテ!」と悲痛な声を上げながらも、体型づくりの成果として受け入れているようです。(苦笑)
山旅ロガーのデーターによると、標高810m、累積標高718m、山頂までの5kmを2時間40分、全行程9.6kmを5時間30分の行動時間でした。スライドした方は、登りで90人位、下りで2人でした。
このたび山岳保険の会員証が届きました。夏山登山を二人で開始し、ちょうど1年たった区切りに、これまで経験したことをもとに色々考えました。
1年続けてみた結果、今後も続けて登ることができそうな事、誰もスライドしなかった貸し切りの山行が何度かあった事、足を挫いたり熱中症などで体調を崩しても、お互いに1人では担ぎ下ろせない事、特に私は冬にも山スキーをする事、等でやっと申し込みを済ませました。
決断が遅すぎる!とお叱りを受けそうですが…(汗)
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