西駒ケ岳（桂小場から行者岩〜将棊頭山）

2015年07月11日(土) [日帰り]

• GPS: 08:32
• 距離: 19.5km
• 登り: 1,813m
• 下り: 1,821m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:42
• 休憩: 1:43
• 合計: 8:25

距離 19.5km 登り 1,813m 下り 1,821m

4:37 桂小場
5:50 5:55 野田場
6:11 横山道分岐
6:24 白川分岐
6:43 6:59 大樽小屋
7:10 7:12 胸突八丁（信大コース分岐）
7:56 7:59 津嶋神社
8:20 8:32 胸突の頭
8:46 8:58 行者岩
9:06 胸突の頭
9:32 水場
9:35 9:39 西駒山荘
9:49 9:59 将棊頭山
10:08 10:23 西駒山荘
10:26 10:32 水場
10:51 10:52 胸突の頭
11:05 11:07 津嶋神社
11:33 11:35 胸突八丁（信大コース分岐）
11:42 大樽小屋
11:57 11:59 白川分岐
12:08 横山道分岐
12:17 12:21 野田場
12:54 13:01 桂小場
13:02 ゴール地点

天候

梅雨の晴れ間バッチリ晴天！

アクセス

利用交通機関：

自家用車

中アでは空木岳池山尾根と並び、中央道から車で登山口までダイレクトに行けるルートです。シーズン中の駒ヶ根からのバス・ロープウェイの大混雑(にかかるストレス)と比べると、静かで健全な山歩きが楽しめます。高速バス乗継ではタクシー利用で3900円(つばめタクシーHP掲載)です。
※帰路は信大コースを周回予定でしたが、橋の崩落と道標の「迷」マークで断念しピストンとなりました。

コース状況／危険箇所等

昨夏リオープンした西駒山荘設置の標高プレートがAL100m毎にあり踏跡は明瞭です。桂小場から大樽小屋までは樹林帯の緩やかな土道、胸突八丁までは石が出てやや急登、八丁ノ頭からまもなくで森林限界を超え快適な稜線歩きと変化があり、初めてのアルプス体験にも好適かと思います。

その他周辺情報

下山後には広域農道を快適ドライブ20分、みはらしの湯がおすすめです。

写真

7/11 5:12

桂小場への県道(林道)は舗装路で、すれ違い難な箇所はほとんどありません。(伊那IC〜桂小場約13km)

7/11 5:14

小黒川キャンプ場。今週末からシーズンインで賑わうでしょう。(キャンプ利用者に注意しましょう)

7/11 5:18

駐車場手前にある信州大学農学部の西駒演習林宿舎です。

7/11 5:31

宿舎手前にある駐車場ではなく林道ドンツキにある駐車場です。(写真は上方から撮ってます)

7/11 5:34

駐車場向いの東屋に登山届ポスト、その横に登山口があります。簡易トイレ1基あり。
4:34出発。

7/11 5:45

気温約16℃。化繊長袖アンダーにTシャツでしたが、肘回りの冷え防止にアームカバーをつけました。

7/11 5:48

「崩落あり通行注意」　左手前に迂回路があります。

7/11 5:49

崩落箇所は5m程度なので、路面が濡れてなければ慎重に通過できるでしょう。

7/11 5:53

ぶどうの泉。
ここでサコッシュを忘れたことに気づきました。(立ち止まってアームカバーとストックを用意したところのはず)

7/11 6:00

ありました。下り5分＋上り10分のタイムロス。

7/11 6:08

再びぶどうの泉。気をとり直し顔を洗って再スタート。

7/11 6:17

ちりめん坂の上り。標高100m毎にある西駒山荘の標高プレート。AL1500m。

7/11 6:39

AL1700m。

7/11 6:56

野田場の水場。

7/11 7:01

AL1800m。

7/11 7:13

横山分岐。コーズはササに覆われていました。横山集落には1970年頃までは伊那谷随一のスキー場があったそうです。

7/11 7:16

AL1900m

7/11 7:21

長野県林務部による「西駒ケ岳将棋頭」保安林の看板。

7/11 7:21

馬返し。権兵衛峠への分岐。

7/11 7:24

白川分岐。

7/11 7:27

昭和50年伊那中落雷事故現場。そういえば本ルートは『聖職の碑』コース(大正2年中箕輪尋小の集団遭難事故を小説化)とも呼ばれています。合掌・・・。

7/11 7:33

「奈良井川源流、行者岩遠望の地」ですが、行者岩は樹林に遮られ見えません。

7/11 7:34

AL2000m。

7/11 7:45

大樽小屋。30年前に利用したままの外見です。翌朝に西駒〜木曽駒〜宝剣岳と歩き、カールの雪渓を尻セードで滑降した思い出があります。

7/11 7:59

避難小屋ですが乾いて快適です。手前に「便袋」が収納されています。

7/11 7:59

使ったら密封してポリバケツへ。おかげでトイレ内は臭いもなく快適、荷下ろしされる方はごくろうさまです。

7/11 8:10

胸突八丁。桂小場から小黒川沿いに林道を辿り、西駒演習林を経る信大コースがここで合流します。帰路辿る予定ですが・・・。

7/11 8:37

六合目。休憩用のベンチがあります。

7/11 8:56

津島神社。岩穴を覗くとヒカリゴケが少しありました。

7/11 9:21

空が開けますが”ニセ”の頭。もうひとふんばり。

7/11 9:23

胸突ノ頭。

7/11 9:26

将棊ノ頭と西駒山荘を遠望。

7/11 9:27

行者岩分岐。稜線に出ました。

7/11 9:29

ハイマツ帯の向こうに行者岩。

7/11 9:30

反対側に木曽駒、木曽前岳、麦草岳。

7/11 9:30

左に将棊頭山。

7/11 9:38

行者岩へは一旦下り、鞍部から登り返しとなります。

7/11 9:44

行者岩の核心部へ。

7/11 9:48

行者岩。

7/11 9:49

岩の基部。フリーで登って行けそうですが、隙間が広く深く、手がかりのない花崗岩なので危険です。

7/11 9:51

イワツメクサ？

7/11 9:51

ミヤマキンバイ？

7/11 9:52

ハイマツの花？

7/11 9:58

セルフで記念写真。

7/11 10:08

観測器。

7/11 10:13

分水嶺。噴煙の上がる御嶽山と行者岩。
ここから尾根越しに将棊頭山まで辿れるようです。メインの登山道(伊那側)を西駒山荘へと辿ります。

7/11 10:13

AL2500m。

7/11 10:23

ミズバショウの蕾でしょうか？

7/11 10:23

雪渓の残ってました。

7/11 10:23

顔面クールダウン！

7/11 10:30

西駒山荘が見えてきました。

7/11 10:32

こちらが昨夏、建替えオープンした西駒山荘。

7/11 10:33

水場はすぐ左。

7/11 10:33

湧水をパイプで導きバルブから勢いよく迸ってました。

7/11 10:40

小屋前に咲き乱れるコマクサ。

7/11 10:42

イワウメ？

7/11 10:45

右が西駒山荘からの道、左の将棊頭山への道へと辿ります。(濃ケ池方面から撮ってます)

7/11 10:47

天水岩。たしかにドピーカンなのに枯れてません。

7/11 10:57

将棊頭山から槍穂。

7/11 10:57

乗鞍。

7/11 10:57

御嶽。

7/11 10:57

小屋向こうのピークが将棊ノ頭。いまいるのが将棊頭山。ややこしや〜。

7/11 10:57

長尾根ノ頭、八丁立を経て権現ツルネへ。(次回チャレンジ予定ですが、山荘の小屋番さん曰く「笹刈りがまだかも・・・」)

7/11 11:02

宝剣、中岳、木曽駒。

7/11 11:07

コマクサ満開。

7/11 11:23

西駒山荘と歴史ある石室。

7/11 11:37

伊那谷と南アルプスのシルエット。

7/11 11:47

帰路、分水嶺。グリーンのロープは立ち入り禁止ではなく将棊頭山へ続く尾根コースのガイドのようでした。

7/11 11:51

20℃チョイですが日差しがありかなり暑いです。

7/11 12:33

帰路、胸突八丁。「信大コース」の下に「迷」の札があり、小屋番さん曰く「橋が流出したままで通れない・・・」とのこと、予定を断念し来た道を辿りました。

7/11 13:19

野田場の水が潤しいです。

7/11 14:00

無事下山。13:00で駐車場はほぼ満車。

撮影機器：

TG-3 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

Shindai1987

西駒ヶ岳という山頂はないのですが、あえてこのエリアを紹介したくコダワッテ登りました。
伊那谷では甲斐駒ケ岳を東駒、木曽駒ケ岳を西駒と呼ぶことはよく知られていますが、木曽駒が見えない伊那市からは、将棊頭山辺りを西駒と称し、西駒山荘・西駒演習林などが命名されたのではないかと思います。
中央アルプスはロープウエイのおかげで、宝剣・木曽駒を中心に空木、三ノ沢辺りがクローズアップされがちですが、森林限界上の花崗岩の尾根を縦走するという点では、北端の行者岩から将棋頭山を経て、南端の越百山まで繋げていくことで、"アルプス"の名に相応しい山容を体感できるのではないでしょうか。