三伏峠から赤石岳・聖岳・光岳(小屋泊5泊6日)
- GPS
- 37:26
- 距離
- 58.6km
- 登り
- 5,625m
- 下り
- 6,662m
コースタイム
- 山行
- 2:26
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:26
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:20
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:48
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:25
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 9:21
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:26
天候 | 7/26 薄曇りのち晴れ 7/27 快晴のち曇り 7/28 霧一時晴れ 7/29 霧一時雨 7/30 快晴一時霧のち曇り 7/31 霧のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
http://www.ii-s.org/v3info/2013/07/open.html ここにあるバス停「本谷口」から鳥倉登山口までバス・電車で移動 (1)信南交通 遠山郷線 本谷口 07:40 → 09:04 飯田駅前 http://www.shinnan.co.jp/sb/sb01_11_2h1.html (2)JR飯田線 飯田 09:46 → 10:10 伊那大島 (3)伊那バス 南アルプス登山バス 鳥倉線 大島駅前 12:10 → 14:00 鳥倉登山口 http://www.ibgr.jp/general-route/%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E7%99%BB%E5%B1%B1%E3%83%90%E3%82%B9%E3%80%80%E9%B3%A5%E5%80%89%E7%B7%9A-2/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている。 崩壊地の縁を歩く箇所がある(烏帽子岳〜前小河内岳、板屋岳〜高山裏避難小屋、荒川前岳、兎岳〜前聖岳、前聖岳〜小聖岳)。 荒川前岳への登りで、小広場から沢(ガレ場)を登るところで目印、踏み跡がなく少し不安になったが、少し登ればペンキマークがあった。 |
その他周辺情報 | 梨元ていしゃばから車で10分ほど南に下ると道の駅遠山郷 かぐらの湯がある。 |
写真
装備
備考 | ザックカバー忘れた |
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感想
一週間の休みが取れたので、この機会でしか行けないルートを歩こうということで計画しました。他の選択肢として北アルプス 立山〜薬師岳テント泊も考えたけど、7/28あたりに日本海〜北陸沿岸を通過する台風崩れの低気圧の影響は南の方が少ないのでは、ということでこちらにしました。
出発前に山小屋に電話予約していると、光岳小屋では食事が出ない、自炊のみということで驚きました。食事が出るのは50歳以上、3人以下グループかつ15時までに到着という条件を満たす方だけだとか、とにかく事前に確認した方がよいかと。そういうわけで自炊セットを持参しましたが、百間洞山の家に張ってあった光岳小屋ルールを詳しく読むと、三伏峠以北からの縦走の人は50歳未満でも食事提供ありとありました。それを計画時に知っていれば。。。
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7/26 1日目 鳥倉登山口→三伏峠小屋
よく整備されていて歩きやすい。三伏峠小屋は柱や屋根が新しいようで綺麗。新館もあってそれなりの人数収容できそう。docomoの電波が完全に入り重いサイトも快適に読める。消灯1930、朝食0400で他の小屋より早い。
7/27 2日目 三伏峠小屋→小河内岳→荒川中岳→荒川小屋
朝から快晴で期待が膨らむ。烏帽子岳は360度大展望で素晴らしい眺め。北アルプス、中央アルプス、塩見岳、小河内岳等が望める。烏帽子岳〜小河内岳までは絶景を眺めながら歩ける楽しい楽しい稜線歩き。遠望する北アルプス、中央アルプスは7時頃から標高高いところで雲に巻かれていた。
小河内岳避難小屋のロケーションが素晴らしい。他の山から見てもこの小屋は印象的な風景をなしているが、小屋自体も富士山を真正面に眺める場所にあり、日の出も楽しめそう。新しく綺麗な建物でぜひ泊まってみたいと思った。素泊まり\5,500とのこと。
小河内岳からしばらく下ると樹林帯に入り、以降は荒川前岳まで森林限界上はない。小河内岳〜瀬戸沢ノ頭は明るく綺麗な森で歩いていて気持ちが良い。登りもあるが基本下りで悠々歩ける。瀬戸沢ノ頭〜板屋岳は足場の悪いトラバースの登りでやや面倒。このルートの左手〜後ろに見える山は小河内岳で、けっこうな存在感。板屋岳〜高山裏避難小屋までは再び明るい森のなかを歩く。基本下り。
高山裏避難小屋で昼食休憩。高山裏避難小屋〜小広場まではトラバースで、一部足場の良くないところがある。南アルプス北部の山が眺められるが、この時間(11時頃)になると雲が上がってきていた。小広場からは涸れた沢(ガレ場)の直登。上部はザレでまた歩きにくい。唐突に崖の縁に出るので要注意。
荒川前岳〜荒川小屋のお花畑が壮観だった。私が見た中では最大規模と思う。私が好きなポスターと同じ構図を、真っ青な青空の下で撮ってみたかった。山深いところで、花のタイミングがあう幸運を得るのはなかなか難しいので翌日の天気が快晴なら一泊延長しても良いとさえ思ったが、非常に残念ながら翌日の天気は期待できず。泣く泣く諦めた。いつかまたここの写真を撮りに来よう。なお5年前(2010/7/18)同じ場所に来たときは、お花はこんなに咲いていなかったように思う。花のタイミングだったのか、それともその時にはなかった鹿除け柵の効果なのか。
荒川前岳〜中岳の稜線ではdocomoの電波が入る。
荒川小屋で休んでいると太ももあたりにかなり疲れを感じた。小屋内のはしごを普通に登降できない。。。小屋泊まりなのに無駄に重いザック(17kgくらい)のせいだなこれ。
今日の人
荒川小屋に最後に来た人(ソロ)は
鳥倉登山口→塩見岳→蝙蝠岳→二軒小屋→荒川小屋
を走ってきたと言っていた。わけがわからないよ。
7/28 3日目 荒川小屋→赤石岳→百間洞山の家
朝起きると雨が降っていた。この日の行程は短いし、雨はのちにやむ予報だったのでしばらく待つ。ここで致命的なミスに気づく。家にザックカバー忘れてきた。。。どしゃ降りにエンカウントしたら山行終了のお知らせですねコレ。
とりあえず雨はやんだので、ガスで視界がない中6:22スタート。淡々と歩く。登る。
小赤石岳でライチョウを見かけた。
赤石岳頂上手前で一気にガスが晴れ視界が広がる。頂上にいる間眺望を楽しめたが、下り始める頃またガスに巻かれる。短い夢だった。
馬の背までの下りは、上部はザレの急坂、下部がガレ。
馬の背〜百間平は平らで歩きやすい。両側の視界が開けるやせ尾根で晴れていれば楽しいだろうに、ガスで全く見るところがない。
百間平〜百間洞山の家は意外に下っていく。再びザレ〜ガレ。
洞は小川のことらしい。百間洞/山の家 なんですね。百間洞山/の家かと思ってた。百間洞山の家は静かでよく眠れた。
今日の人
沢登りの二人組が来られてました。
7/29 4日目 百間洞山の家→兎岳→聖岳→聖平小屋
この日も雨スタート。2日連続の悪天にテンションだだ下がり。百間洞下降点まで上がってくるとパラパラがポツポツくらいに強まってきて、その場で雨具上下を来た。ザックカバーなしの危機感がここで最大値。
中盛丸山まで労なく登る。視界なし。次行こう。
小兎岳までも特に労なく。雨はやんできたが視界なし。次行こう。
小兎岳の水場に寄って補給するが、これが結構な急坂で、確かに往復10分ではあるけど疲労度はその限りでない。
兎岳も特に労なく登れる。視界なし。次行こう。
兎岳〜聖岳は、この6日間で最大の難所か。足場が悪いトラバースで急な登り下りが連続する。
苦労して聖岳を登り切るがやはり視界なし。弁当食べて次行こう。
聖〜小聖はザレの急坂からの両側切れ落ちる痩せ尾根。このあたりも晴れてれば楽しそうなんだけど。
小聖〜薊畑〜聖平小屋は雰囲気の良い森とお花畑が続き、ルートも歩きやすく楽しい。
docomo電波は聖岳も入るが小聖岳のほうが安定していた。
聖平小屋では自前でシュラフ持参すると\1,000割引になる。なんとなく持参したシュラフをまさか使うことになろうとは。ただし枕がない。
3日目が短いルートで百間洞でよく休めたせいか足の疲れはほぼ問題なし。
平日にもかかわらずほぼ定員通り泊まっていた。
今日の人
女子高生?のグループがテント泊していた模様。学校行事っぽい
7/30 5日目 聖平小屋→上河内岳→茶臼岳→易老岳→光岳→光岳小屋
朝、ようやく快晴に。待ちかねた。聖平小屋分岐あたりの草原の雰囲気が良い。
聖平〜岩頭は歩きやすいが、最後は急登。
南岳まで登るとまたガスが出てくる。またガスの中で一日過ごすのか〜?いやこのパターンは晴れるか?と不安半分期待半分くらいで歩き上河内岳の山頂まで登ったとき、だんだんガスが明るく始めた。お、これは。。。
ほどなくガスが晴れ始め、聖岳・兎岳・赤石岳・光岳等がゆっくり姿を見せてくれた。3日ぶりの快晴の絶景!!感動もひとしお。
周囲の山ではやはり聖岳の存在感が抜群だけど、南では大無間山の存在感が際だっていた。あと信濃俣かな、ダイナミックに崩壊していたのは。。。
上河内岳の下りは楽しい空中散歩で、その後茶臼小屋分岐までは景色に変化のあるルートが続き飽きない。
茶臼岳も展望良いが、この時間(9時)には雲が上がってきて早くもこの日のゴールデンタイム終了。
希望峰までは木道や湿地など雰囲気が良く楽しいが、日差しを遮るものなく暑い。
仁田岳は好天であれば往復するつもりだったけど、雲があがってきていたのでスルー。
希望峰の鞍部〜易老岳は、山と高原地図では「平坦なトラバース道」とあるが、小さなアップダウンが連続するので言うほど楽ではない。
易老岳から光岳方面は意外と下る。三吉平で休憩しようと思っていたが気づかず通りすぎる。三吉平からは枯れた沢(ガレ)の登りになるが、これが結構きつい。暑さとそれまでの疲れでバテる。登り切ると静高平の水場がありここで休憩。ここの水場は「涸れていることが多い」と地図にあるが、この日は豊富に出ていた。
光岳小屋もシュラフ持参で割引あり。南アルプス南部の小屋ではこれが普通なのかしらん。
今日の人
すれ違いの人で、仁田岳日帰りの人がいた。これ光岳日帰りと同じくらい大変ですよね。。。大概の山を登ったので、登り残している山を登っているのだとか。
あと、光岳で百名山達成の人が二人いたとかで食堂は盛り上がっていた。
7/31 最終日6日目 光岳小屋→イザルヶ岳→易老岳→易老渡
夜明け前は晴れて遠くの山まで見えていたが、日の出頃はガスがかかり見えず。
易老岳からの下りは急坂の連続で休まる暇もない。さすがに膝が少し不安な感じに。最後の尾根の取りつきでは踏み跡が崩れそうな狭さのところもあった。
易老渡から光岳小屋行く人はこの急坂登って、その後あの涸れた沢登るのか。。。
易老渡はヒルが出るらしいが、光岳小屋の人の話によると雨上がりとか以外は大丈夫とのこと。私はここでザックを下ろして40分ほど車を待ったが被害なしだった。
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易老渡〜車を止めた梨元ていしゃばまでは、当初計画は約20km歩いて下山するつもりでしたが、今回山行中で出会った方が車で送っていただけるということで、ありがたく同乗させていただきました。あれ歩きだったら、標高差400mくらいの登り下りがある林道を炎天下の中4〜5時間歩かなければならなかったので本当に助かりました。
梨元ていしゃばでは、停める際許可をいただいておきたかったのですが早朝だったので事後承諾になってしまいました。下山後梨元ていしゃばで食事をいただき、車を停めていたことを告げると「長いこと帰ってこないので心配していた。今日帰ってこなかったら警察に連絡しようかと思っていた」とご迷惑をかけてしまいました。
申し訳ありません。
いただいた遠山 ジンギス丼がとてもおいしかったです。また食べに来ます。
また縦走ならではのいろんな人との出会いが面白かったです。
・高山裏避難小屋で昼食時にお話させてもらった方
荒川岳をくだって北岳までテント泊縦走するとか。素晴らしい。
・荒川中岳で休憩時にお話させてもらった方
テント装備の重さに力尽きて聖岳縦走は諦めるという話に。
勇気ある撤退に賞賛を。
まずは無事に帰りましょう。生きて帰ればまた来られます。
・三伏峠から聖平まで同じルート・タイミングでテント泊縦走されていた方
ペースも同じくらいで何回も話させてもらいました。
高山植物の名前もたくさん教えていただきました。
易老渡からのタクシー相乗りのありがたい申し出をいただきました。
・百間洞山の家から光岳小屋、易老渡まで同じルートだった小屋泊縦走のお二方
この方々とも何回も話させてもらいました。
自宅の最寄り駅が同じ路線の4駅隣だったとかすごい偶然。
こちらの方からも易老渡からのタクシー相乗りの申し出をいただきました。
しかも下山後、道の駅遠山郷 かぐらの湯で再会。
・聖岳の下りですれ違い、聖平〜光岳〜易老渡まで同じルートだった方
御歳70がらみで便ヶ島から聖平小屋まで4時間、その足で聖岳ピストンとかパワフルすぎです。
易老渡から梨元ていしゃばまで車で送っていただきました。
本当にありがとうございました。
・光岳小屋で夕食中にお邪魔してお話させていただいた方
天気情報教えていただきありがとうございました。
あんなに長く話すつもりではなかったのですが、お話が面白かったので。。。
目的の一つだった馬の背〜兎岳の稜線歩きルートがガスって完全に不発だったので、このルートはいずれ必ず再戦します。烏帽子岳〜小河内岳と、上河内岳〜茶臼岳は期待以上のルートで快晴の中歩けて良かったです。
そんな感じで出発前と山行中は天気が不安、実際天気は2勝2敗2分くらいで期待したほどではなかったけど、その分いろんな人との出会いが楽しかった山行でした。
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