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Yamareco

記録ID: 695334
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

笠ヶ岳 クリヤ谷〜笠ヶ岳山荘泊〜笠新道

2015年08月08日(土) ~ 2015年08月09日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
30:51
距離
22.8km
登り
2,482m
下り
2,336m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:37
休憩
1:28
合計
10:05
距離 10.1km 登り 2,142m 下り 297m
7:05
7:09
176
10:05
10:31
76
11:47
11:59
13
12:12
12:38
174
15:32
15:52
12
2日目
山行
6:18
休憩
2:06
合計
8:24
距離 12.6km 登り 341m 下り 2,053m
4:18
12
4:30
5:07
8
5:15
6:08
41
6:49
6:52
51
7:43
1
7:52
7:55
8
8:06
8:11
0
9:11
9:19
142
11:41
11:53
10
12:03
35
12:38
12:42
0
12:42
ゴール地点
天候 1日目晴れのち曇り、2日目快晴
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
行き
地元草加から首都高・中央高速を乗り継いで松本ICで降り、新穂高温泉まで約5時間です。夜2時過ぎの時点で中尾高原口付近の駐車スペースはほぼ埋まってました。

帰り
新穂高ロープウェイからバスで中尾高原口下車(230円也)新穂高温泉入浴後に行きと同じルートで帰宅。中央高速の渋滞にはまり、帰りは22時近かったです。
コース状況/
危険箇所等
●参考資料
山と高原地図 上高地
日本百名山 山歩きガイド下 笠ヶ岳

●クリヤ谷コース
総じて心配していたよりも登山道は明確。
序盤は歩き易い登山道。序盤4回くらい沢を渡りますが、濡れる箇所はありませんでした。ただし増水時はわかりません。
1700m付近までは駆り払い、倒木の伐採による道整備が進んでました。丁度登っている最中に倒木伐採の方が登ってきており、伐採の音が聞こえてました。
1700m付近の沢水場より先から雷鳥岩付近までは笹が覆っています。結構急坂の登りなので下りで使う場合は注意が必要です。
2000m付近で冷たい沢の水場があります。

雷鳥岩から笠ヶ岳山頂からは歩き易くなります。笠ヶ岳を前に見ながらののぼりです。最後の歩きは岩が積み重なるガレ場です。
山頂は360度の展望。特に槍穂の稜線は見事。ここからも多数の百名山が見えます。
富士山も見えました。

◎笠ヶ岳山荘
山頂直下にあります。小屋は小さいように見えて結構収容人数あります。
今回は1泊夕食付き8600円を利用。2人だったので予約無で当日受付でした。
就寝スペースは2段で8人ずつのスペースでした。
小屋前からは槍穂の大展望です。
ビール500mlで800円。350mlで600円。おでん500円。
水が極端に不足しているようで、水が使えませんでした。
トイレは清潔です。

●笠新道
危険箇所はありません。
山頂から分岐までの尾根歩きはとても景色が良いです。分岐から望む笠ヶ岳は見事。
杓子平付近は笠の稜線の展望が良い。そこから下は槍穂の稜線の展望が良い。
とにかく長い登山道です。途中水場はありません。
笠新道登山口にコンコンと水が流れています。下山時には大変ありがたい。
その他周辺情報 ●温泉
中尾高原口にある新穂高温泉(混浴)にて汗を流しました。2012年に大キレット・焼岳周回時に入って気に入った温泉です。橋の上から風呂が見えます。番頭さんはいません。簡単な更衣室が男女あります。石鹸、シャンプーなどはありません。

●食事
松本IC近くにある「ものぐさ亭」にて得小そば(1700円)頂きました。
早朝は中尾高原口の駐車スペースで目を覚ます。
正面に見えるは槍の穂先。
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早朝は中尾高原口の駐車スペースで目を覚ます。
正面に見えるは槍の穂先。
中尾橋を渡ります。
中尾橋を渡ります。
槍見館のほうへ曲がります。
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槍見館のほうへ曲がります。
槍見館を通り過ぎてすぐ左手に登山口。
登山届を記入して出発。
槍見館を通り過ぎてすぐ左手に登山口。
登山届を記入して出発。
しっかりとした登山道です。
しっかりとした登山道です。
数回沢をわたりましたが、濡れるような場所はなし。
数回沢をわたりましたが、濡れるような場所はなし。
沢沿いの登り。沢が美しい。
沢沿いの登り。沢が美しい。
時々マークあります。
時々マークあります。
沢は倒木が凄くて荒れていますが、登山道整備で倒木伐採の方が登ってきてました。伐採する音が響きます。
沢は倒木が凄くて荒れていますが、登山道整備で倒木伐採の方が登ってきてました。伐採する音が響きます。
1700m付近は笹も刈り払われて歩き安い。
1700m付近は笹も刈り払われて歩き安い。
1700m付近、左手に沢があり水くめます。
1700m付近、左手に沢があり水くめます。
穂高がそびえています。
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穂高がそびえています。
振り返ると焼岳。
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振り返ると焼岳。
2000m付近に沢があり水場になっています。ここの水は冷たくて美味しい。
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2000m付近に沢があり水場になっています。ここの水は冷たくて美味しい。
2000m付近から雷鳥岩付近までは笹が刈払われていないため、結構歩きづらいです。ここが一番急坂だったでしょうか。下りは注意。
2000m付近から雷鳥岩付近までは笹が刈払われていないため、結構歩きづらいです。ここが一番急坂だったでしょうか。下りは注意。
この辺まで登ると槍穂が見えます。
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この辺まで登ると槍穂が見えます。
クリヤの頭付近ではキスゲも見かけました。
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クリヤの頭付近ではキスゲも見かけました。
雷鳥岩に到着。ここでようやく笠ヶ岳が見えるようになります。
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雷鳥岩に到着。ここでようやく笠ヶ岳が見えるようになります。
雷鳥岩付近からの笠ヶ岳。ここからもまだまだ遠い。
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雷鳥岩付近からの笠ヶ岳。ここからもまだまだ遠い。
大分登ってきて振り替えると続く峰々。
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大分登ってきて振り替えると続く峰々。
山頂が見えてからが結構遠い。
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山頂が見えてからが結構遠い。
2500mを越えると花が多種咲いています。
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2500mを越えると花が多種咲いています。
ガレ場を登る。
ようやく山頂まであと少し。ガスが出てきてしまいました。
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ようやく山頂まであと少し。ガスが出てきてしまいました。
最後のガレ場を登ります。
最後のガレ場を登ります。
ハクサンイチゲきれい
ハクサンイチゲきれい
山頂に到着。
山頂の祠
本日の宿泊先、笠ヶ岳山荘に到着。
本日の宿泊先、笠ヶ岳山荘に到着。
笠ヶ岳山荘入口。
笠ヶ岳山荘入口。
とりあえずビール!
とりあえずビール!
宿泊場所は2階の2段の上。今日は8人収容のところ6人で使えたのでまだまし。
宿泊場所は2階の2段の上。今日は8人収容のところ6人で使えたのでまだまし。
おでんにビールが旨いんですね^^
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おでんにビールが旨いんですね^^
しばらくしていると少しガスが晴れてきました。でも今日は登る気なし。
しばらくしていると少しガスが晴れてきました。でも今日は登る気なし。
夕食はから揚げ。久しぶりに小屋泊まりだと楽ですね。
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夕食はから揚げ。久しぶりに小屋泊まりだと楽ですね。
明け方空が明るくなり槍穂の稜線が際立ってきました。
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明け方空が明るくなり槍穂の稜線が際立ってきました。
光の線が広がり青い空が輝きだします
光の線が広がり青い空が輝きだします
翌朝早朝。山荘から山頂までは15分くらい。
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翌朝早朝。山荘から山頂までは15分くらい。
蓼科山の奥に富士山も見えました。
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蓼科山の奥に富士山も見えました。
焼岳、乗鞍岳、御嶽と三段構え
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焼岳、乗鞍岳、御嶽と三段構え
山頂看板と槍
日の出前の山頂は大賑わい。
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日の出前の山頂は大賑わい。
槍の肩からご来光を見て下ります。
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槍の肩からご来光を見て下ります。
槍の肩付近から日の出です。
槍の肩付近から日の出です。
朝食を取って笠新道を下山開始。
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朝食を取って笠新道を下山開始。
笠ヶ岳山荘のテント場。贅沢な景色ですが、トイレが遠すぎるのが難点。私にとっては厳しい環境です。
笠ヶ岳山荘のテント場。贅沢な景色ですが、トイレが遠すぎるのが難点。私にとっては厳しい環境です。
朝食を済ませ、6時過ぎに出発。
朝食を済ませ、6時過ぎに出発。
この雪渓があるおかげで水が取れました。ちょぼちょぼでなかなか水を得るのは大変ですが。
この雪渓があるおかげで水が取れました。ちょぼちょぼでなかなか水を得るのは大変ですが。
抜戸岳に向かい出発
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抜戸岳に向かい出発
振り返ると見事な笠ヶ岳の姿ですね。
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振り返ると見事な笠ヶ岳の姿ですね。
見事な尾根
分岐に差し掛かりました。
分岐に差し掛かりました。
軽身で抜戸岳まで足を運びます。
軽身で抜戸岳まで足を運びます。
抜戸岳から槍穂の稜線が間近。
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抜戸岳から槍穂の稜線が間近。
どっしりとした山容にしばし感嘆。
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どっしりとした山容にしばし感嘆。
新道を下山開始。焼岳を見ながら。
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新道を下山開始。焼岳を見ながら。
新道を下山中。
振り返ると抜戸岳からの稜線。
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振り返ると抜戸岳からの稜線。
コバイケイソウ
新道も展望が抜群に良いですが、日陰もなく、暑い。
新道も展望が抜群に良いですが、日陰もなく、暑い。
ようやく笠新道の登山口に到着。長かった〜。
ようやく笠新道の登山口に到着。長かった〜。
登山口にある水場がありがたいねー。
登山口にある水場がありがたいねー。
後はひたすら車道歩きを頑張ります。
後はひたすら車道歩きを頑張ります。
ようやく到着。
穂高ロープウェイが見えてきました。
穂高ロープウェイが見えてきました。
今日はバスが10分後くらいだったので中尾口まで乗っちゃいました。230円也。
今日はバスが10分後くらいだったので中尾口まで乗っちゃいました。230円也。
新穂高温泉に入ります。
新穂高温泉に入ります。
しまじまにて波田産の名物スイカをお土産に購入。
しまじまにて波田産の名物スイカをお土産に購入。
黒スイカと普通のスイカ。あと生で食べられる糖度の高いとうもろこし。
黒スイカと普通のスイカ。あと生で食べられる糖度の高いとうもろこし。
ものぐさ亭にて得小そば(2人前です)を頂きました。
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ものぐさ亭にて得小そば(2人前です)を頂きました。
焼岳、乗鞍岳を見ながら下山。
焼岳、乗鞍岳を見ながら下山。

感想

週末は南ア聖・光周回を考えていましたが、仲間の都合でいけなくなったため、久しぶりに69歳の父親と2人で二人とも未踏の百名山笠ヶ岳登頂に変更しました。深山荘の駐車場は夜中で既に満車になることが多く、それならと槍見から登るクリヤ谷コースで登り、鏡平から降ろうと計画し出発しました。

新穂高温泉はさすがに遠く4時間半かかりましたが、駐車場は何とか数台停められるスペースがあったので助かった。早朝なかなか起きれなかったが6時に出発。
クリヤ谷コースはよっぽど酷いルートかと思っていたが、思いのほか歩き易く、心配していた沢渡渉も全く問題ない。むしろ先月行った北海道の斜里のほうがよっぽど凄いと思った。
1時間ほど登り小休止していると軽身の2人組みが登ってきた。声を掛けると、倒木で荒れた登山道を整備している人だった。結構倒木が酷いようだが前日までにも整備に入っているようで、1500〜1700m付近は確かに倒木が多かったがいずれも刈払われていた。本当にありがたいことである。
ただ、それより先、雷鳥岩までの登山道は笹が駆り払われておらず登山道が見えにくい。慎重に歩を進めていると2000m付近で沢があった。このクソ暑い中、冷たい清水で喉を潤すと、どんな飲み物よりも旨いと思う。
そこから更に急坂を登るが、父がどうやら体調を崩したらしい。ペースが極端に落ちてきたが、それでも少しずつ登っていく。雷鳥岩に付いた頃にはガスが出てきて、山頂が見え隠れ、雨も降りそうな気配だが、逆に強い日差しをさえぎってくれたおかげで、少し歩き易くなった。
2500m付近からは、更に父のペースは落ち、10分に5分休憩を取るような状況となってしまったが、何とか山頂にたどり着いた。あいにく展望はないが、翌日晴れることを願って山荘に向かった。

いつもはテント泊だが、笠ヶ岳のテン場はトイレまで歩いて10分かかるという噂を聞いていて、腹の弱い自分にはとても無理だと思っていたので山荘泊にした。久しぶりに小屋飯はやっぱり楽である。買ったビールと持ってきた焼酎を飲み干し、早めに就寝した。8人スペースに6人だったのでゆっくり眠れた。満席だったら身動きもとれず地獄の夜を過ごさねばならないから。

翌日3時起床。外に出てみると暗いが月と星で槍穂の輪郭がくっきり見えた。今日は天気である。4時過ぎ明るくなってきたところで山頂に向かった。山頂からは360度の展望で槍穂の稜線を筆頭に、南は焼岳・乗鞍岳・御嶽の山並み。西には白山。北には黒部五郎、薬師、水晶、鷲羽などの名峰が揃っている最高の展望だった。槍の肩から顔を出した太陽を拝み山荘へと降りた。

6時過ぎ山荘を後にしたが、父の体調が芳しくない。様子を見ながら歩くがやはり鏡平までの道のりは厳しいと判断し、笠新道で下山することにした。分岐点から見る笠ヶ岳はドッシリとしてとても見栄えがする山で印象に残った。
笠新道も長く厳しいくだりだ。随分と標高を下げるまで穂高の山容が見え展望に感動していたが、直射日光が暑く早く樹林帯に入りたいと思ったほど長いくだりだ。
登山口に到着した時にあった水場が本当にありがたいと感じたなー。

とりあえず父親も無事に下山できて良かったです。
笠ヶ岳に登ってみて、やっぱり残雪期に見てみたい山となりました。
これで北アの百名山は全て登頂。また1つ百の頂き登頂に近づきました。

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コメント

こんばんは
親父さんとの笠ヶ岳、お疲れさまでした。
そしてコメントありがとうございました。
それにしても、なんと!同じタイミングで槍を見ていた可能性大ですね。
山小屋のビール、早朝の山頂、下山後の温泉(+ビール!!)
山歩きはやめられませんね(私はアルコール耐性低いですが)
是非一度飲みましょう!
当方平凡なサラリーマンなので平日19時〜などOKです。
盆明けなどご都合は如何ですか?
2015/8/11 22:58
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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