葛葉川本谷はヒルもおらず快適な沢登りが楽しめました
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 798m
- 下り
- 794m
コースタイム
天候 | くもり(霧) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ガイドブックの遡行図を持参すれば迷うことはありませんが、図と滝がなかなか一致しませんでした。 |
写真
感想
葛葉川には行ったことがあるような気がするのだが、私の登山年表には記録がなかった。菩提からヤビツ峠を経て表尾根を縦走したことがあるので、このときに葛葉川の名前が記憶されたのかも知れない。
葛葉川本谷は、水無川、勘七沢と並んで人気のある初級沢登りコースだ。暑い夏は沢登りが一番なので、週間天気予報で一番天気が良さそうな水曜日に出かけることにした。
先日の勘七沢には地下足袋、草鞋姿で登ったもののぴったりすぎる地下足袋のおかげで足の親指を痛めてしまったし、好日山荘で買った草鞋は1回の沢登りにも耐えられないくらい出来の悪い草鞋だったので、今回は奮発して沢登りシューズと渓流ソックスを購入して出かけた。
登山口の「くずはの泉」まで車で入れるので快適だ。車で準備するとすぐに入渓できるのがいい。午前6時前だというのにくずはの泉に水を汲みに来ている人が何組かいた。
葛葉川は意外と流れが小さい。取り付きは木々が覆い被さっており薄暗いが連続する滝は小さく、快適に乗り越えられた。新調した渓流シューズも快適だ。
入渓して30分ほど、いくつもの小滝を越えるとちょっと大きめの滝に出た。葛葉川には名前の付いた滝が4つほどあるが、水無川と違って滝に番号がふってないし名前の掲示もないのでよくわからない。
用意してきた遡行図と比べあわせるとどうも横向きの滝らしい。それほど横を向いているとは思わないが場所的に間違いなさそうだ。8メートルだがしっかりしたホールドが左側にあるので危なげなく直登する。
横向きの滝の上にも5メートルほどの滝があったが右側のチムニーの横にしっかりとしたホールドがあるので快適に乗り越える。
そしてこの上に葛葉川本谷のメインの滝「板立の滝」8メートルがある。私には直登は無理なので素直に右側の土手につけられた巻き道を利用する。
板立ての滝を過ぎれば後は難しい滝はないはずである。東丹沢林道で壊されたという3段の曲滝も難なく乗り越え、橋脚の下をくぐって上流へと進む。その先に二筋に分かれて落ち込む5メートルほどの滝があったが左端にルートがあったので直登する。意外と楽しく登れた。
流れが細くなり、誰が立てたのか測量用の赤白ポールが沢の真ん中に立っていた。左側からちょっと大きめの枯れた木の沢が入ってきたと思ったら沢が二つの分かれた。右側はガレだ。左の沢に葛葉川最後の大滝の富士形ノ滝10メートルが見えた。
いろいろなルートがあったり懸垂下降の練習に時間をつぶしたりする楽しい滝のようだ。滝の中程にバンドがあるので、左右、真ん中どこでも登れそうだが一番オーソドックスな左側を岩の形に沿って登った。登るというほど難しくなく、階段状にしっかりと足場があった。
富士形ノ滝の上にもいくつか滝があったが、どれもよく見るとさほど難しくないルートがある。またどれも滑りそうな岩肌をしていたが、新調したフェルトの渓流シューズがしっかりと岩肌にフィットした。
一枚岩のつるつるの滝?を越えると再び沢が二分する。右側の方が大きいが上部がガレになっている。左の涸滝の入口に草鞋がぶら下がっていた。これが左の尾根に上がる目印だ。ここで渓流シューズを脱いで登山靴に履き替えた。心配していたヒルも付いておらず快適で楽しい沢登りだった。
涸滝の左手前の土手を登って一旦滝上に出て、その先で再び踏み跡をたどって左の小尾根へと登る。三の塔尾根へ続くこの小尾根には登山道のようなしっかりとした踏み跡がついていた。丹沢の沢を詰めるといつも藪漕ぎをするのだが、こんなにしっかりとした踏み跡をたどるのは初めてである。
葛葉川は3時間ほどの沢登りだが、この三の塔への登りは木の根、木の枝、岩角を掴んでの急登で、この日一番のきつい登りだった。
20分ほどで三の塔尾根に出るとさらに20分ほどで三の塔だ。40年ぶりだ。塔の岳の同様、山頂には階段状の石積みで整備されていた。頑丈な休憩小屋もあった。
好天の日を選んで登ってきたのに山は霧に包まれ何も見えなかった。入れ替わり立ち替わりトレイランの若者の姿があった。丹沢はトレイランには手頃な山なのであろう。
二の塔から二の塔尾根を下って「くずはの泉」に戻ったのは、まだお昼前だった。身を切るような冷たい湧き水で体を拭き、記念にポリタンクに10リットルの湧水を汲んで帰途についた。
お盆を控えて東名高速や保土ヶ谷バイパスの下り線は大渋滞だったが、上り線は計算通り、渋滞なしで快適に走れた。
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