猫又山、釜谷山、大猫山(富山百山 39座目再訪、59、60座目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,959m
- 下り
- 1,949m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
当日の状況です。 ゲート前〜ブナクラ取水堰堤 作業道です。道路は未舗装と舗装が混在です。 ブナクラ取水堰堤〜ブナクラ峠 「登山道」の看板通りに行くと大猫山へ行ってしまいます。「関係者以外立ち入り禁止」の縄張りを突破して進むしかありません。作業道が終わって荒れた工事現場を踏み跡を頼りに進みます。工事現場は小ブナクラ谷を越えて大ブナクラ谷に到達しそうになっています。 登山道は渡渉あり沢道あり峠直下はゴーロ地帯あり等なんでもありです。 (上部雪渓の雪解け水をあてにしない場合の)最終水場は戸倉谷(岩屋を過ぎて2回目の渡渉地点)です。 ブナクラ峠〜猫又山 岩峰近くまで急登です。この部分の笹は刈払されています。この地点から猫又のカールへ出るまでは刈払いされておらず登山道を見失うほどではないものの藪を突破することが多くなります。猫又のカールからは雪渓を少し登ります。登山道に復帰して大猫山からの合流点を過ぎてしばらく行き、左折して頂上に至ります。 猫又山〜釜谷山 登山道はありませんが踏み跡はあります。 猫又山から一旦下山するような体裁で斜面東側に出て最初に大岩を目指します。 基本的に稜線の藪から10〜20m下の草地がルートですが刈開きされた藪に入ることもあります。 赤布やピンクのテープが随所にあるのでなんとかなると思います。 釜谷山直下では二重山稜の真ん中(雪渓すこしあり)を行き突き当りを右折して稜線沿いに行けば頂上です。 釜谷山〜猫又山直下〜大猫山 猫又山直下まで踏み跡を逆戻りします。大猫山へ分岐から大猫山までも往路の藪漕ぎ地帯ほどではありませんがそれなりに藪っぽいです。アップダウンもそれなりにあります。 大猫山〜大猫平〜ブナクラ取水堰堤 大猫平の池塘地帯以外は急降下です。 ブナクラ取水堰堤〜ゲート前 往路と同じですが途中からオロロの群れが付きまとうように周りを飛び、あわよくば噛みつこうとしてきました。 |
その他周辺情報 | 立ち寄り湯はアルプスの湯を利用しました。 http://www.town.kamiichi.toyama.jp/info/svFacHP.aspx?faccd=200316 |
写真
装備
備考 | スパッツ この山では必須アイテムかと思います。朝露の濡れ具合が半端ないです。 長袖と手袋 藪漕ぎ地帯突破に必要です。 アミノバイタル 大猫山からの下山時に少しずつ口に入れました。効果はあったのではないかと思います。 |
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感想
今回のメインは釜谷山です。
この山は昨年9月にトライするも時間的に無理と判断して猫又山先の大岩付近から引き返してきました。
今年に入ってから2回トライしましたが1回目はアプローチに使う作業道の橋がまだ架けられていなくて断念、2回目はスパッツを付け忘れて登山靴浸水のため序盤で中止しました。
この時期の馬場島にはオロロがいるので敬遠したいところなのですが森林香(赤色パッケージ)を用意して臨みました(結果的に失敗でしたが)。
ゲート前〜ブナクラ取水堰堤〜ブナクラ峠
ヘッデンをつけて出発しましたが時期に明るくなり堰堤到着時にしまいました。
堰堤先の工事現場は前回7月末に来た時よりさらに奥に伸びていて変わりように驚きました。
ブナクラ峠までのイベントは前後関係が狂っているところが少しあるかもしれませんが下記です。
大ブナクラ谷(斜めに横切る)、廃道分岐(大きな杉があるところ)、偽岩屋、沢道(その1)、ブナクラ谷本流隣接、沢道(その2)、岩屋、田倉谷、戸倉谷(最終水場)、ブナクラ峠直下ゴーロ地帯。
戸倉谷までは断続的に水場があるのでペットボトルに水を補給して軽荷で進みました。
戸倉谷で水を補給していると男性の方に抜かれました(猫又山頂上で一緒だったのですが67才だそうです、すごいなあ)。水の補給はハイドレーションに2.5リットル。ペットボトルに500mlとしました(帰路を大猫山ルートに変更する含みを持たせるため大目に)。
朝の時間に通過するとザックや服が朝露でびっしょりになります。
あと、ザックのサイドに付けたストックが木の枝に引っかかったりしたので収納方法を変えるべきだったかも知れません。
ブナクラ峠〜猫又山
ブナクラ峠では「赤谷山と猫又・大猫の両方行きたい」という若者に追いつかれました。
峠から猫又山下のカール地形の箇所へ出るまでが大変でした。「この藪を帰りにも突破するのは嫌」という気持ちになりました。カールから上は快適な歩行でした。
猫又山では目指す釜谷山のピークに人影が2人見えました。
猫又山〜釜谷山〜猫又山直下〜
自分の先に猫又山頂上に見向きもせずに釜谷山を目指す男性がおられたので後を追うように歩きましたが彼のスピードが速くて直に見失いました。
猫又山先の大岩付近までは昨年トライしているので難なく行けました。大岩の基部当たりを目指して降下するところが初めての人には判りにくいかもしれません。大岩の先に藪を刈開いた急降下道があるのですが、そこで先ほど釜谷山におられた2人(男女でした)とすれ違いました。時間的に見て毛勝山方面からおいでたに違いありません。
刈開きの藪道を抜けると基本的に草地のトラバースが続きます。踏み跡程度なので足に負担がかかりました。
最低鞍部手前にトラバース困難な斜面があるのできょろきょろしたらすぐに刈開きの道が見つかりました。再び藪に突入して稜線を行って藪を抜けます。
そこから最低鞍部まで草地です。
核心部は最低鞍部からの登りで草地を抜けて急斜面があるのでそこは両手両足で登りました(帰りはバックで降りました)。
そこから先は二重山稜を目指していけば問題なく行けました。
釜谷山頂上では先行していた登山者とお話ししました。、先ほどの2人組なのですがすれ違う際に尋ねたところ出発地は鋲ヶ岳(僧ヶ岳の前衛峰)だったそうです。世の中にはとんでもないことをする人たちがいるなあ、とたまげました。
帰り道の話題も出たのですがこの方は大猫山経由にするそうです。自分も「あの藪は嫌」の気持ちだったので同じルートを降りることにしました。
男性は先に下山の途に就き、自分も少し遅れて下山します。踏み跡をたどると二重山稜のところへ出るショートカットの道でした(ラッキー)。雪渓で帰りの水を汲もうとしたらペットボトルが見当たりません。どうやら頂上に置き忘れてしまったようです。ハイドレーションに注ぎ足すことで事なきを得ました(水は多めに3リットル近く汲みました、夏のロングコースですし)。
あとは来た道をそのまま帰って猫又山直下に出ました。時間が気になるのとガスっているのとで再度の猫又山ピークは踏みませんでした。
大猫山ルートの下山について
このルートは2012年の同時期に歩いているのですが正直「こんなにきつかったっけ」と思いました。
猫又山から大猫山へのルートは「アップダウンはあまりない」と記憶していたのに結構ありましたし、大猫山からの降りは「傾斜がきつい」というのは覚えていても「え、こんなギャップ降りるの!」というところが結構ありました。割と有名な1枚岩のロープ場も大猫平付近と記憶していたのに実際はもっと下でした。
こうしてみると「ブナクラ峠ルートをそのまま降りればよかったのかな」という気持ちにもなりますが、あちらはあちらで藪が酷いのでこれで良かったのかと思います。
今回オロロ対策に森林香を準備したのですが湿っていたのか、点火してもすぐに消えてしまいました(山行中、ずっと持ち歩いていたので無用な荷物になってしまいました)。
ブナクラ堰堤へ降りて作業道を下っていると、徐々に周りを飛び回るオロロが増えてきました。帽子を振り回しながらたかられないように注意して車まで戻り、(汗だくの服のまま運転席に座るのは気が引けたので)トランクを開けて100円雨合羽を取り出して運転席シートにセットして乗り込みましたが侵入してきたオロロが多数でした。経験上、車に侵入したオロロはフロントガラスにぶち当たりながら脱出しようとしてあまり襲ってこないことを知っていた(しかし、今回は2,3回噛まれそうになりました)のでそのまま車を出し、窓を開けてオロロを脱出させます。全部は出て行かないのですが2、3匹はそのまま車内にとどまり、町までドライブです(翌日あたり、ダッシュボード上などでお亡くなりになっています。気になる方はどこかで車を停めて追い出すなり殺虫剤なりでオロロを処理すれば良いかと思います)。
ともかく、この時期に馬場島周辺に来られる方はオロロ対策を十分なさるようお勧めします。
山行を終えて
何度もトライしながらそのたびに阻まれた釜谷山のピークに立つことができましたが達成感よりも疲労感が半端ないです。このクラスの山行を楽しんで行うにはもう少し体力をつける必要があると思いました。
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