天覚山・伊豆ヶ岳

- GPS
- 09:02
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,996m
- 下り
- 1,819m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:02
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
下山口:西武鉄道秩父線正丸駅 |
写真
感想
西武秩父線の南に連なる山脈は総称して名前はあるのだろうか? 今日は武蔵横手の南西にあるカマド山から伊豆ヶ岳を越えて旧正丸峠へと縦走する。仮に西武秩父線南尾根としておこう。今日の日の出は6:50、その3分前に武蔵横手駅を出発しカマド山(293m)に登った。登山地図に道も載っていないほんの里山で関西から来る人などいないだろう。山頂域に達すると“三角天”と標識のある小さなピーク、「地元の通称」添え書きされていた。標高は約290mあり1座としてカウントした。カマド山は3等三角点「白子」が置かれ少しだけ展望があった。P303でその西武秩父線南尾根に乗り北西に進んだ。この尾根は伊豆ヶ岳(851m)を最高峰とする低山ばかりだが詳細に地形図を見ると何とも細かいアップダウンが連続している。殆ど樹林帯で展望もなく只管歩くだけだ。
徐々に標高が上がり最初の“仕事”は東峠から天覚山(445m)への登り返しだ。トレイルランナーが追い越して行った。山頂に到ると追いつき“早く行けよ”と視線を向けると意思が通じたのかそそくさと出発して行った。反対方向から来た女性は名古屋マラソンに出るので練習がてら来たけれど此の地形で殆ど走れないとこぼしていた。トレイルランナーが練習するにはこう云うアップダウンは練習には最適の地形なのかもしれない。3等三角点「天覚山」があり南方向が開かれ丹沢や奥多摩、長沢背稜の山々が見渡せた。次の大高山までの2.4劼隆屬2.5万図でも判別できるピークが7つ以上あり一筋縄ではいかない。アップダウンを嫌う人用に巻道が付けられている処が多いが折角縦走しているのだから丁寧に稜線をトレースして行くべきだろう。両峰山(390m’)、吾野ノ頭(392m)、そして大高山直前のピークに大岩と標識がある。此れもピーク性があるので山数にカウントした。忠実に歩くと拾い物があり楽しいものだ。
大高山(493m)も樹林帯で特段何て云うこともない山だが、歩き始めて3時間、もうお腹が空いてパンを齧った。車道が横断する手前のピークは北側が少し開けていた。前坂では吾野駅から中沢に通じる道が横断し、少し進むと石灰石を掘る吾野鉱山の上部に出た。発破を警告する看板があり登山道は稜線を外し南側に付け替えられたようだ。一旦車道に下り200m弱進み採掘跡のような囲いの横から登山道に戻った。北側が切り立っており樹林の薄い処からは此れもまた何と云うのか分からないが八高線と西武秩父線の間の尾根(仮に西武秩父線北尾根としておく)が光線状態も良く見ることができた。3等三角点「吾野」のあるピークに達すると「栃谷ノ頭」とマジック書きで記されこれも1座とカウントした。
進路を南西方向に取り縦走路からはみ出しこんもりした山、堂平山(どうだいらやま520m)にアルバイトした。板谷ノ頭から900mだが小ピークを3つも越えねばならない。堂平山の広い山頂域の最高所に木のプレートが括り付けられてあったが展望はなかった。
縦走路に復しアップダウンを根気よくこなし西に進むが登山地図には前坂からこの辺りは赤点線道で所々“迷”マークがある。だが道はしっかりしており迷うようなことは無い。P538のピークには“久久戸山”と表示があり又もや1座儲けた。お寺の鐘の音が近づいて来た、子の権現の鐘のようだ。連続して登りが続き子の権現参道の車道に出た。此処は天台宗のお寺で正しくは大鱗山雲洞院天龍寺と云い延喜11年(911)創建のお寺だ。大わらじや鉄の大下駄が本堂脇に祀られていた。子ノ山(653m)山頂には奥の院がありその傍らの鐘楼の鐘は誰でも撞くことができるので不規則に時々聞こえていたものだ。注意書きに「2分以上間隔を空けろ」とあった。連打は山火事や緊急を知られる意味があるかららしい。
奥の院の裏で昼食を摂った。展望がよく今日歩いて来た山々が見渡せ天覚山は遥か彼方に去って行った。良く歩いて来たものだ。今日は風がなく割と穏やかだ。藁葺の庫裏は風格がある。其の横から縦走路に戻り暫く歩くと林道で武川岳、古御岳、伊豆ヶ岳が遮るものなく望むことができた。此処からは吾野駅を起点とする関東ふれあいの道(伊豆ヶ岳を越えるみち)のエリアとなり正丸峠まで続く。その先は関東ふれあいの道(峠の歴史をしのぶみち)で指導標は断然しっかりしている。愛宕山(660m’)は愛宕神社があり、車道が交差すると其処は天目指峠(あまめざすとうげ・490m)で東屋もある。中ノ沢ノ頭(623m)は3等三角点「南川」があるが展望は無く、高畑山(695m)も展望は無く樹林帯が続いた。
いよいよ今日の核心部に近づいてきた。180m余りの登り返しで古御岳(830m)に達した。“御岳”の名があるので信仰の山かと想像していたが宗教施設は無く東屋が設置されているだけだった。遠くから見ると綺麗な円錐形をしており北にある伊豆ヶ岳と双耳峰を為している。木立で残念ながら展望は得られなかった。歩を進めて今日の最高峰、伊豆ヶ岳(851m)に登った。急登の斜面を100m登り返すと山頂直前に山伏峠への分岐があった。平成13年2月に来た時はこの道を武川岳へと歩いたものだ。そのときは結構雪があったのだが・・・3等三角点「伊豆岳」のある山頂からは大持山、小持山、武川岳、甲仁田山などの展望が素晴らしかった。
伊豆ヶ岳からの下りは男坂と女坂があり、以前は男坂の岩場を登ったが、崩落があったとかで通行止め、女坂も一部通行止めで迂回路を通り途中から女坂に入った。男坂と合流した先のピークには思いがけず“五輪山”と標識があり、また1座GETした。小高山(750m)も展望は無いがそのすぐ北で甲仁田山や正丸山が望めた。正丸峠は車道が横断しており傍らには茶屋がある。以前はこの道が国道299号線だったようで正丸トンネルの開通で静かになったようだ。峠を越えると展望台があるが殆ど展望は利かず訪れる人もいないようだ。
正丸峠の北に登山地図には川越山(ガンゼ山)があるが現地では正丸山(780m)の標識があり、その先の3等三角点「秩父」の位置に川越山の標識があった。どちらも展望は利かずあまり関心を持つ人もいないのだろうか。旧正丸峠は正真の山道で此れが唯一の道だった時代は秩父と飯能を往来する人でさぞ賑ったことだろう。今日の縦走も後は正丸駅へ下るだけ。当然気になるのが列車の時刻、16:08発に乗りたい。後55分、コースタイムからすると10分短縮しなければならない。急ぎ足で歩くと案外早く36分で着いてしまった。
今日も良く歩いた。最高峰851mなので軽く考えていたが延登高は昨日とさほど変わらなかった。疲れた体は温泉に限る。横瀬に行って武甲温泉に入ろう。
山キチどん













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