剱岳(別山尾根ルート)
- GPS
- 17:46
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,845m
- 下り
- 1,837m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:02
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 8:55
天候 | 午前中はほぼ晴れ。 午後から曇りや夕方・夜は雨。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
------- 参考情報: 高速代 約 11000円 (往路:3400円(敦賀〜流杉スマート 深夜割引、復路:7300円 富山〜 平日昼間料金) ガス代 :約5000円 (162円*20.31L + 170円*10L) : 富山でのガス代 170円/L アルペンルート代:7380円(往復割引後) 自家用車 CO2 排出量 70Kg (往復約675km キロ当たりCO2排出量 103g/km ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
言わずと知れた山道。 浮石ですが、鎖があるところにはほぼありません(その周囲、鎖とは全く関係ないところには多数あり)。三点支持をして降りることができたら問題ないです。ヨコバイの一歩目は少し大きくとる必要があります。しっかり覗き込んで確認しましょう。 |
その他周辺情報 | ♨: 立山吉峰温泉 JAF/モンベル会員証で 700円→ 630円に。1割引。 https://www.yoshimine.or.jp/?page_id=37 🍴:すし玉 (昼前後に行くと2時間〜3時間待ちになるので要注意) https://sushitama.co.jp/news-kakeo/ |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
アタックザック 1 必須
1日目 水1.5L 1 0.5L 消費
2日目 水2.0L+ポカリスエット粉 1.5L 分 2.0 1.5L 消費+帰り劍山荘で500cc ジュース を消費
3日目 水1.5L 1.5L 1.0 L 消費
食べ物(パスタ、煮込みごはん、ラーメン等) 8食分 6食分(1日目昼夜、2日目 朝昼夜、三日目朝)を消費
衣類(行動中) 写真参照(半袖Tシャツ, アームカバー), スポーツタイツ+短パン
衣類(就寝中) メリノウール薄長袖+前ボタンシャツ+フリース類
シュラフ 1 NANGA UDD 380
靴(モンベル トレイルグリッパー & BOA 採用モデル) できるだけ滑らない靴底+紐の結びなおしが要らない靴
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備考 | 一日目の体調だと二日目は登れないなと思っていたが、ちゃんと回復してよかった。下山途中、「こんなにしんどいとは思わなかった」と、途中で登頂をあきらめて降りてこられた方に出会った。適切な判断をされる方だなと思う。 |
感想
知人と二人で劔に行ってきました。
[事前準備]
■ 体力・筋力アップ
知人が一日 100回のスクワットをしているということで、私も100回のスクワットを始める。結局4回しかできてないが・・10kg の負荷をかけて実施すると、1回目右足が筋肉痛、2回目左足が筋肉痛となりそれぞれ3日休養。3回目で筋肉痛がなくなり、4回目で当日近くとなり、終了。
■ 計画
岩場が多いので雨も考慮して1日予備日を設け、5-7 or 5-8 で予定。
あとコースタイムは この手の岩場で 1.0 は出たことないので(前穂)、1.3あたりで設定し、雷が鳴りだす昼頃には稜線から降りてこられる時刻で逆算、またモンベルの MOC の出発時刻なども参考に、4時をテン場出発としました。
[一日目]
関西を深夜12時に出発。途中で少し休みながら立山駅に6時半頃だったかに到着。駅にはすでに 15人位並んでいる。列に並ぼうとすると、[ジュピタさん!」と呼ぶ声、振り返ると カヨさん(kayokos)の顔。びっくり。「どこに行くんですか?」と聞くと、「ナイショ」との返事(笑)。
さて室堂につく。登山届提出を求められる。私は、mt-compass にて提出済というと、「OKですとのこと」知人は別途紙に書いて提出した。
その後、湧き水を補給し出発。寝不足の体に、雷鳥沢から剣御前小屋までの急登が堪え、フラフラになってテント場に到着。リュックを下して空荷になってもフラフラ・めまいがする。「このままならば、明日は登らずにテント場にいよう」という決心をして寝る。
晩飯後、すぐ眠たくなって眠る。何度か目が覚めたもののぐっすり寝られた。
[二日目]
朝3時まえに起床。体は動く。これならば行けそう。ただし、外はポツリポツリと雨。スマホの電波が届かず(au で1本立つのだが、情報が入らない) 。この雨が止むのかどうかわからないものの、とりあえず劍山荘まで行く。山荘での天気予報は晴。トイレも借りた。100円。水洗の綺麗なトイレです。
あとは写真のコメントの通りで、橋を渡り、延々と急登、鎖場が続きます。ほとんど気が抜けない状態で、タテバイに入ります。(なお橋は帰りはわたりません)。
(事前学習動画1. https://www.youtube.com/watch?v=zDKf5YSLuZ0 )
タテバイは、杭が打ってあり、鎖が通してあるので基本、杭に手かけたり足で踏んだりして登ります。登りきって、岩の隙間を登っていくと、ヨコバイ(復路)との分岐ポイントに出ます。そのあとも急登が続きますが登りきると頂上。
(事前学習動画2. https://www.youtube.com/watch?v=L6Dh03fisz0&t=405s )
帰りは、ヨコバイに入ります。ヨコバイと言っても最初は急な下り。途中で横に進む第一歩。ここがかなり緊張します。岩には、赤い□のマークがつけてあり「ここに足を入れます」サインがあります。が、やはりわかりづらいので、鎖に体重を預け、身を乗り出して足場を探します。
(事前学習動画3. https://www.youtube.com/watch?v=0dH1aY83vYI )
私の場合、体は山側に向けて降りるので(体を谷に向いて降りたり、半身で降りる場合は左足からと書かれていたりしますが)一歩目は右足です。鎖に体重を預けつつ、一歩目を徐々に下します。結構下までおろしたと思います。赤いペンキまで下して一歩目。次に左足、右足よりも少し下に同じく赤枠あったかと。ここまでくると十分余裕ができて、鎖を持ちながら下を覗き込むことができます。(確か)そこに両足を揃えて、後はカニ歩きして移動していきます。
ヨコバイの一歩目、「ここで何人も亡くなっているんだよな〜」なんて余計なこと考えていたものですから、緊張が体に走ります。下りのときの三点支持の腕は低いところで支える習慣があるのですが、(怖くて?)両手とも鎖を持っている関係で、なかなか覗き込めず焦りました。二人目はそれを見て通るので楽と連れは言ってました。
ヨコバイを通ったあとは楽かなーと思ったらすぐに梯子、さらに鎖場・鎖場・・・と連続していきます。往路は尾根の左斜面をとっていますが、復路は基本ヨコバイを過ぎたところから前劔まで、尾根の右斜面を歩きます(途中合流するところもあります)。右側でも、急な岩場・ガレ場・ザレ場を下り続けます。槍(ヶ岳)の穂先の部分をずっと歩いているような状態が延々と続く感じ。緊張状態が続きます。
ちなみに一服劔から下で、2回ほど右足を躓きかけました。正直、かなり疲れていたかと思います。剣山荘で休憩していたら、弱い方の右足が疲労痛を起こしてました。
[三日目]
二日目の夜は、深夜 8℃位まで下がってます(メリノウール+長袖前ボタン+フリース+シュラフを上にかぶって寝ました)。
帰りは、剣御前小屋から雷鳥沢までを直で降りるコースで計画していたが、斜面が緩やかということで、新室堂乗越(大日岳方面の道)経由で降りる。こちらはチングルマ畑が一面に咲いているいいコース。人も少なくてのんびりできます。雷鳥もいたりと素晴らしいコースでした。
----- 以下テント場での感想・食事 -----
[トイレ, 水場]
トイレは2か所あります。バイオトイレともう一つ。私はバイオトイレしか使っていませんが、テントが混みだすと「におい強烈です」とのこと。和式のトイレで、大のほうの前には「なんで、スマホ持ってきた?落としたら取れないよ」との張り紙(笑)。もう一つのほうは使ってません。
水場は、管理棟近くの、塩素消毒をしている水場と、そうでない水場の2か所。水量は豊富です。
[大学のワンゲル・登山部]
今回テント場におそらく、3組の登山サークル/部がいた。1組は三角屋根をしたテントを張っていたグループ。このグループは一番統率が取れていた気がする。朝に準備運動を全員でしていて、終わったと思ったらリュックを背負って静かに出発していた。
二つ目は、オーバル型の赤いテントと緑の大きなテントを持っていたグループ、ここも静かにテントを張り、撤収していた。三日目に私たちを抜かしていったが、グループ全体が、リーダを中心にしっかり動いてたと思う。
で、問題は、3つ目のグループ、6角形のテントを2張ほど張っていた。xx大学という名前を書いてあったとのこと。このグループ、朝の2時半ごろから、出発するまでずっと話をしていた。何かの指示・打ち合わせのような気もしたが、よくまあしゃべる。その声で目が覚めた私は、夜空を眺めて時間を過ごしていました。
[山のテント場をオートキャンプ場と思っている?]
ここの、水場、2つあるうちの一つはコンクリートでできてて、蛇口が8つ位あります。が、そこに麺を捨ててる人いるんですね。排水口に麺が溜まってました。
単に、その人のごみの問題でなく、やがて熊がやってきて残飯をあさり、そのうちテント場に危険が及ぶのではとか考えてしまいます(利用者のごみで閉鎖になった) 。ゴミ流してても誰か、自然が、掃除してくれると思ってる?高山ではそんなことはありません。ちゃんと自己責任で処理しましょう。
参考1 大野山アルプスランド ごみ問題: https://www.town.inagawa.lg.jp/soshiki/kikakusomu/kankou/kanko/ooyasann2/1608682751480.html
参考2 木梨平 熊によるテント被害 : https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1188
参考:食事道具および具材
一日目夜:パスタ+オニオンスープ
具材:3分パスタ+ソース (https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550583935801), オニオンスープ(https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550583965723)
道具:メスティン 1.5合用
作り方:
少量の水で、パスタソースを温める。温めたお湯でそのままパスタをゆでる(水が足りない場合は多少入れるが、水がほぼない状態にし、最後ソースをかけて完了
二日目夜:モンベルの白ご飯+炊き込みご飯のもと
(https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550584132728)
具材:モンベルの白ご飯 1.5合(230g位)。
作り方:お湯を沸かし、炊き込みご飯の素を入れて再度沸騰。そこにモンベルの白ご飯を入れ、5分ほど待って完了。
その他
ガスの使用量 60g (6食分) 。なお夏仕様のガスは三日目の朝 10℃を下回った時に出力が低下しました。
[計画と実績について]
以下、ヤマレコで作成した計画と実績です。計画はヤマレコの標準 x 1.3 で作成しました。
計画 実績
一日目:(計画では 9時出発だがペースを確認したいために出発時間合わせた)
室堂 8:34発 8:34発
みくりが池 8:47着 8:42着
雷鳥荘 9:13着 9:00着
剱御前小舎 12:05着 11:04着
剱沢キャンプ場 12:47着 12:36着 ← ここへの到着を昼頃に設定
二日目: (同、元計画は4時出発)
剱沢キャンプ場 4:16発 4:16発
剣山荘 4:46着 4:16発
一服剱 5:28着 5:30着〜5:40着
前剱 6:46着 7:12着〜7:18着
剱岳 8:52着 8:32着
前剱 10:37着 10:35着
一服剱 11:42着 10:04着
剣山荘 12:05着 12:04着 ← ここへの到着を昼頃に設定
剱沢小屋 12:27着 12:53着
剱沢キャンプ場 12:44着 13:02着
三日目は省略
立山駅ではびっくりでしたね、平日でしたし
手に汗握る大冒険ですね👀
テント場のグループ、困りましたね
大学名の看板背負ってそんな……
水場の使い方も
ともあれ、無事の下山、お疲れさまでした!
私は4泊5日のロングで筋肉痛です(?*?_?*?)
水場は、捨てたというか、洗った残飯の麺類が大量に散らかってて、こりゃひどいと思いました。ここで洗うのでなく、土に埋めるだけで、ずいぶんと違うでしょうね。
楽しい2泊3日でした。kayo さんの4泊5日のレポート楽しみにしています。
平日で人も混んでおらず、隙間をあけて歩けそうだったので(その分足場や手がかりは自分で探さないといけませんが・・・)、要所要所でできる限り写真を、と決めて撮影していました。懐かしく思ってもらってよかったです😄
ヨコバイの写真ありがとうございます。よく撮れていて、いい写真だと気に入っています。加工しなくとも良いです。他の写真も気合いが入ったものばかりですね。帰路、雷鳥に遭遇されたのですね。羨ましい限りです。また、どこかでお会いしましょう。
剱岳は早月尾根と別山尾根で以前に登っているのですが、その時ときっと今はまた違う感性で登れたら楽しいだろう、また行きたいなと思っているところにジュピタさんのレコ、私は岩場を全てテキトーな感覚で登っているので緻密なレポートを楽しませていただきました。
山岳部のマナーは残念ですね。7月8月は高校大学山岳部の合宿などがあるようで私もテント場では学校名入りのテントをよく見かけます。大抵どの学校の学生さんも挨拶はいいんですけど、マナーや学習姿勢は不可解な部分が多いです。最近、テントを張り綱・ペグ固定しない山岳部テントをよく見ます。テント倒壊か紛失だろうなと思いつつ見てます。マナーや安全を重んじるよい先輩がいないんでしょうね。
これが初めての劔でした。普段から写真を撮っていますが、せっかくなので、どういうところか、というのが記憶・記録に残るようにと思い、写真を撮るだけでなく、その時に何を考えていたかも含めて記載していましたので、コメント頂いてうれしいです。
山岳部、連れは「とっても元気な挨拶してたよ〜」といい印象をもっていたので、2時過ぎごろから話がとぎれなかったのは残念だと思います。
今日の計画の確認ならば前夜にする。当日の天候に基づく注意ならば、登り口の剣山荘でするとか、色々やり方はあったように思いながら、話し声を聞いていました。
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