8/10〜13【朝日岳(富山・2418m)】栂海新道で日本海へ、多くの出会い、Fさんとまさかの再会
- GPS
- 24:52
- 距離
- 46.1km
- 登り
- 3,131m
- 下り
- 4,886m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 2:36
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:29
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 9:57
天候 | 10日 晴れ 11日 晴れ 12日曇り時々霧雨 13曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿から特急「あずさ」、臨時特急「はくば」で白馬駅へ。白馬駅からはアルピコ交通の路線バスで栂池高原、つがいけロープウェイで栂池自然園。 【到着地】 親不知 下山口にある親不知観光ホテルで、入浴&駅までの送迎サービスを利用 前日に予約要 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◾️栂池自然園〜白馬大池山荘 登山口からは木製階段と泥土状の傾斜が続く。天狗平手前で木道、休憩所があります。 木道終点からは岩がちの道となる、雨の日は滑りやすいので注意。白馬乗鞍岳への登りも岩稜帯の歩き、ペンキに添って歩く。山頂部は台地のようになだらかで登山道は真ん中を突っ切るように延びています。ケルンが目印。 山頂からしばらく行くと白馬大池が見えてくる。この付近から岩稜の歩きとなります。池の畔と進むと山荘。 ◾️白馬大池山荘〜朝日小屋 白馬岳方面へ、小蓮華岳までは広い道で傾斜はキツくないが岩がゴロゴロしていて、日の出前や濡れている時は歩きにくい。三国境から雪倉岳方面へ、鞍部までの下りがザレています。鞍部から雪倉岳避難小屋までは割と水平。避難小屋から急登を登るが、急登のあともダラダラした登りがしばらく続く。 雪倉岳からは岩ゴーロの道を一気に下る。朝日小屋への水平道は、木道の整備が進んでいるとは言え、木の根が張った細かいアップダウンがある。朝日岳からの登山道と合流、やがて朝日小屋。 ◾️朝日小屋〜白鳥小屋 朝日岳への登りは、急であるが木道やステップが整備されている。山頂から吹上のコルは緩やかな下り。 栂海新道の起点である吹上のコルからは樹林帯、細かいアップダウン、木の根が張った道。その後、視界が開けてくると木道に変わる。ヒスイ峡の分岐を過ぎると黒岩山。そこからは、下り基調ながら、ダラダラとアップダウンが続く。サワカニ山を過ぎると片方が切れ落ちた細尾根、ロープがある。 細尾根を下ると北又の水場分岐。往復で10分くらい。(反対方向=南方向は、水場の標識を見逃し易い。) 犬が岳へは急な登り、登ってもいくつかのアップダウンを経て山頂。山頂から少し下ると栂海山荘。 登山道は、山荘の脇を抜ける。木の根の道を大きく下ったところに、黄蓮の水場分岐がある。 今回は立ち寄らなかったが、往復15分ほど、ロープもある急な斜面とのこと。 菊石山を過ぎ、下駒ヶ岳へは見上げるような急斜面、段差の大きい急登。上がったと思ったら大きく下る、平坦な道でも灌木帯、細かいアップダウンも段差が大きい。 白鳥山への登りに、水場は右に伸びる分岐道を行く。往復10分、下ってから左に折れて平坦な灌木帯を歩く。大きな岩から滲み出るように湧いている。 白鳥小屋は手を使うほどでないやや急な樹林帯の登り。ぽっかり空いた空間が見えると到着。 ◾️白鳥小屋〜親不知 木のトンネルのような緩やかな下りだが、粘土状の土で滑りやすい。平坦な道と緩やかな坂の連続。山姥洞分岐を右へ。 (山姥洞コースは下山口から坂田峠の道路が崩落しており通行止めとなっている) やがて沢沿いの道となり、少し歩くとシキ割の水場。道沿いにあり、豊富に出ている。 金時の頭から坂田峠へは長く急な下り、舗装道路な出たところが坂田峠。 坂田峠からは里山っぽくなり、ブナ林の中の緩やかなアップダウンの先に尻高山。そこから下り、舗装道路を横切りさらに下ると二本木峠。山名のつくラストの山・入道山はひっそりとしている。ラストのピークはさらにいくつか先。本格的なくだりに入るが、適度な段差。旧国道を横切り、クルマの往来する音が聞こえると親不知観光ホテルは近い。 国道を横断し、栂海新道起点までは400m、標高差は80mほど。 |
その他周辺情報 | 登山後の入浴 親不知観光ホテル https://www.oyasirazu.net/ 送迎もしてくれる(要予約、予約方法はホームページで確認のこと) |
写真
感想
親不知(おやしらず・新潟県糸魚川市)から新潟県-富山県境に沿って稜線をたどり、朝日岳に至る栂海新道を歩きました。
栂海新道は、3000m級の北アルプスから日本海まで、小野建さんら「さわがに山岳会」のメンバーによって、11年の歳月をかけて1971年に開通した道です。
今回は、かねてから一度は訪れたいと思っていた朝日小屋に泊まるとともに、新穂高温泉からの赤線つなぎという別の目的もありました。
「Sea to Summit」ならぬ「Summit to Sea」とは言え、なかなかハードな山行でしたが、出会いあり、驚きの再会ありで充実した4日間となりました。
◆1日目(栂池自然園〜白馬大池小屋)
新宿から始発の「あずさ」、松本で臨時の「はくば」、アルピコ交通バス、つがいけロープウエイを乗り継いで栂池自然園へ。既にお昼時、標高は高いとは言え暑い。しかも、山行としては3週間ぶりなこともあり、心臓バクバク、ハアハア息を切らし、汗を流しながら歩いた。
白馬大池小屋は、白馬大雪渓の通行止めの影響もあり、かなり混雑していた。夕食を済ませ、談話室として開放された食堂で同部屋の方を話していると、なぜか自分の名前が呼ばれる。
なんと! 地元の山でご一緒したFさんご一行、数年前の正月以来の再会。ビックリでした。
◆2日目(白馬大池小屋〜雪倉岳〜朝日小屋)
朝、朝日小屋へ向かうため早出。小蓮華岳への登り雷鳥坂で転倒してしまう。小蓮華岳でご来光を拝み、三国境からいよいよメインルートへ。
雷鳥坂では擦り傷で済んだが、ヘッデン歩きは体力が消耗する。避難小屋あたりから順調にペースを落ちていく。翌日以降は、ある程度道が分かる状態で歩き出そうと決めた。雪倉岳からの長い下りで小屋でご一緒するテント泊のHさんを追い抜いたものの足が思うように動かない。水平でない水平道で苦戦してヘロヘロ状態で朝日小屋に着いた。
部屋は2人部屋、同じく栂海新道を歩くKさんとご一緒。小屋前で、Hさんとしばし山その他もろもろ話。夕食後消灯まで、部屋でKさんと山話。楽しいひとときでした。
◆3日目(朝日小屋〜栂海山荘〜白鳥小屋)
夜がしらけかけたタイミングでスタート、朝日岳山頂でちょうどご来光を拝む。吹上のコルへの下り途中で蓮華温泉へ向かうHさん、吹上のコルでKさんと行き会う。
栂海新道、序盤は緩やかなアップダウン、木道の連続、時々下りという感じだったが、ヒスイ峡分岐を過ぎた辺りからだんだん険しくなる。持ってきた水はどんどん減り、順調に遅れていく。北又の水場、白鳥小屋手前で給水するもそれでも心許なかった。
途中で、栂海新道から予定を変更したテント泊の2人組と行き会う。テント泊装備で、八方から入山とのこと、凄い。
白鳥小屋手前の水場を小屋に着いても、とにかく暑くお湯を沸かす気もおきず、スープの素も水で溶かして冷製スープにした。
日も落ちてしばらくして就寝しようと灯りを消すと、ゴソゴソっと虫が。ライトをつけっぱなしにし、虫よけのハッカスプレーをかけ、シュラフをかぶって寝た。
◆4日目(白鳥小屋〜坂田峠〜親不知)
白鳥小屋(白鳥山)は、坂田峠から2度歩いたことがあり、何となくだが安心感がある。とはいえ、記憶はあてにならないもの。景色を見る余裕も、写真を撮る余裕もなく、ただただ海を目指そうとだけ考えて歩きました。
坂田峠で休憩中、山のAKB(アブ、蚊、ブヨ)の熱烈歓迎を受けました。持ってきたスプレーをかけましたが、相手も必死です。フタを取って、背中にぶっかけました。ハッカ効果でジワーっと熱くなりましたが、使い切ったものの効果てきめんでした。
栂海新道登山口に到着、そしていよいよ日本海へ。標高差80m、距離にして400m、帰り登り返しがキツイなと思いつつ下る。台風の影響で波が荒く、ザブーンはできなかったが、足を海水につけたときの気持ちよさ、達成感でいっぱいでした。
栂海新道は歩いてみたかった道、無事に歩き通せて良かったです。出会った人たちに恵まれ、驚きの再会もあり、とても思い出深い山行となりました。
ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お天気もまずまずでよかったですね。
朝日岳、憧れます😍
もっと楽なルートで行ってみたいなあ。
いいルート教えてくださいね。
(そんなんあるのかにゃ?)
残りの休暇、のんびりお過ごしください♪
ありがとうございます!
今は日焼けと膝の痛みに苦しんでおります(;'∀')
朝日岳、富山県の小川温泉から一般車両の通行が制限されているため、タクシーで北又小屋まで行きます。そこから6時間かけて登るルートがもっとも短いルートらしいです。
ぜひ一度行きましょう!
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