大唐松尾根から白峰三山

2024年08月10日(土) ~ 2024年08月12日(月)

• GPS: 26:53
• 距離: 28.3km
• 登り: 3,495m
• 下り: 3,076m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:18
• 休憩: 0:54
• 合計: 9:12

距離 10.1km 登り 1,929m 下り 225m

4:32 早川町営奈良田第1駐車場
4:40 奈良田バス停
4:51 丸山林道入口
5:09 5:10 奈良田第一発電所
5:15 大門沢ゲート
5:46 6:01 西山線18号送電鉄塔
7:18 P1542
7:49 7:50 P1704
8:33 8:34 雨池山
9:01 9:09 P1934
10:45 10:51 P2346
12:07 12:08 大唐松山三角点
12:14 12:32 大唐松山
12:49 12:52 展望岩
13:44 宿泊地

2日目

• 山行: 7:44
• 休憩: 0:29
• 合計: 8:13

距離 4.8km 登り 697m 下り 422m

4:50 宿泊地
5:33 5:39 P2580
8:27 8:47 P2633
11:42 11:44 農鳥岳
12:23 12:24 西農鳥岳
13:03 農鳥小屋

3日目

• 山行: 8:34
• 休憩: 0:53
• 合計: 9:27

距離 13.4km 登り 870m 下り 2,428m

4:49 農鳥小屋
6:22 6:24 間ノ岳
7:15 7:34 中白根山
7:59 8:00 北岳山荘
8:26 8:32 トラバースルート分岐
8:48 吊尾根分岐
9:01 9:08 北岳
9:18 9:20 吊尾根分岐
9:31 9:33 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
9:48 9:54 八本歯のコル
11:06 ボーコン沢ノ頭
12:00 12:01 城峰
12:31 池山御池小屋
13:02 13:03 池山
14:07 14:13 アルキ沢橋BS
14:16 ゴール地点

天候

1日目　晴れ、曇り、ガス
2日目　晴れ、曇り
3日目　晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

奈良田第一駐車場
120台、無料、簡易トイレ使用可。
朝4:30でまだ余裕ありましたが、その後満車だったようで、下山時は周辺に路駐している車が何台もありました。

コース状況／危険箇所等

〜大唐松山
取付きはテープ、踏み跡あり。
すぐに手すりのついた作業道を辿るようになる。鉄塔を過ぎて尾根に乗ればよくある樹林帯の急登。徐々に倒木や草木が出てきて、不明瞭なところも。雨池山過ぎると痩せ尾根も出てくる。大唐松山直前はよじ登り系の天然アスレチック。ハイマツ、シャクナゲ、針葉樹がうるさくなってくる。山頂の少し先の展望岩までの藪は、まだ足元に空洞の踏み跡があり辿っていける。

大唐松尾根〜農鳥岳
展望岩から先は主にハイマツで膝〜一部背丈超えのきつい藪漕ぎが頻繁に出てくる。
2810〜の横に見える崩落地は際を歩いたりハイマツに入ったり。滑落の危険を感じる箇所も。またルーファイによっては枝登攀、際どい岩の登下降もあり。

他は整備された一般道。
下山に使った池山吊尾根の終盤、池山小屋を過ぎると踏み跡が不明瞭な箇所が出てくる。

●テント
1日目　大唐松尾根P2580の手前、展望岩を過ぎて1時間ほど歩いた一張り分の狭い平地。画像あり
2日目　農鳥小屋　1500円　トイレはペーパー持参

●水場
農鳥小屋　標高100mほど下がった所。ゆっくりめで往復25分位。標識ありわかりやすく歩きやすい。
歩きたくない人は小屋のタンクの雨水もありますが、こちらは有料。

●電波
1日目の幕営地では電波ありau
農鳥小屋は電波なし

写真

8/10 4:53

この橋を渡って登山口へ。
ゲート前にはピストンの方なのか、車が2台ありました。

8/10 5:14

どこから入ればいいんだろうかと少し探す。テープ、踏み跡あったのでここから。

8/10 5:24

しばらくは手すりの付いた作業道

8/10 5:39

発電所のなんかの設備

8/10 5:47

あれ、間違えた。行き止まりで戻る

8/10 5:56

鉄塔を過ぎると尾根歩き

8/10 7:51

痩せ尾根が割とある

8/10 7:54

うぎゃ〜！危うく踏みそうになった！
これマムシ、、、初めて見た

8/10 8:33

スタートから3：30、ようやく雨池山。先が思いやられる。。

8/10 8:48

平和なトレイルはほんの僅か

8/10 9:33

前回白岩岳の続き歩いてるみたいな錯覚に。。。

8/10 11:04

大唐松山山頂に近づくとかなりハード

8/10 11:16

大唐松山までは日帰りピストンの人が多い。この日は誰にも会わなかったけど。皆さん大変な所歩いてますね。。

8/10 11:29

なんだろう、こんな変なとこ登ったのかな、、

8/10 12:07

山頂手前の三角点

8/10 12:14

やーっと大唐松山山頂！
だめだ、疲れた。。

8/10 12:47

山頂から少し先の展望岩
ガスって展望なし。その先の2580ピークしか見えない

8/10 13:02

この先が問題。初っ端から悩んだ。ハイマツの踏み跡見当たらない。丁寧に探せばあったのかな。とりあえず枝渡りしながら通過。

8/10 13:45

最初の幕営適地。まだ早いし若干動けるけど。。ここを逃すとあと2〜3時間以上テント張れるところがない可能性が高いので今日はここまで。

8/11 5:10

問題の2日目。
今日はどうなっちゃうんだろうと不安でいっぱい。。

8/11 5:18

樹林帯で晴れてると悔しい。暑いから曇ってくれ！

8/11 5:18

激藪以外なら大変だけどまあ問題なく。常にルーファイなので飽きないけど時間ばかり過ぎていく。

8/11 5:34

2580ピーク。若干斜めだけどテント適地。
ぎり2張りいけそう。
昨日頑張ればここまでいけたな。けど結果オーライなので良かった。

8/11 5:42

広河内岳
いい天気だぁ、、稜線出たい

8/11 6:00

ここも斜めってるけどテント適地。
この尾根は平地がほんとに少ない

8/11 6:13

農鳥岳
稜線遠いなぁ（ため息）

8/11 7:32

うわ〜北岳だぁ（泣）
翌日あそこまでたどり着けるんだろうかと不安しかなかったとき。

8/11 7:47

少し際どい岩を降りたところだったかと思う。記憶があやふや

8/11 8:23

森林限界を出た
白根南嶺の稜線

8/11 8:29

P2633
ここは最高のテント適地

8/11 8:30

振り返って
左がP2580、右が大唐松山

8/11 8:36

ここは尾根上行けば良かったのかな。潜ったら空洞。ハイハイで進むけどすぐ行き詰まって面倒なことになったような。

8/11 9:17

ガレ場が出てきて、

8/11 9:35

ここから左が崩落地、右がハイマツの海

8/11 9:35

出来るだけ際を歩きたいけど危なそうになるとハイマツ帯へ逃げる

8/11 9:41

藪藪

8/11 9:44

こういう岩場は登った先で行き詰まったら降りるの危なそうで不安。でも意外と進めました。

8/11 9:50

岩とハイマツ帯歩きを繰り返す

8/11 10:12

目を凝らしてハイマツの背の低い所、踏み跡っぽいところを選ぶけどほとんどカンで進む。

8/11 10:25

稜線が近づいてきた
でもどこ歩けばいいの…

8/11 10:49

ハイマツもう嫌〜と思っても所々こういった裸地が現れてくれるのでありがたい

8/11 11:10

おー！稜線目前だ〜

8/11 11:11

ううっ、、過去一長かったよ〜😭
でもこれでも予想より1〜2時間早く着いたので安堵

8/11 11:16

1日半ぶりの人だ！

8/11 11:19

やっと稜線に出た！
うれしくて頭クラクラ。倒れそう😂

8/11 11:28

ガスってるけどあちこちで人の声がするこの安心感がすごい

8/11 11:32

お花もけっこう咲いてたんだけどね、もういいやってスルーしてて。
オトギリソウ。種類がいろいろあるらしい。

8/11 11:33

毛があるからチシマギキョウ？

8/11 11:41

やっと来れた
初の農鳥岳！3026m

8/11 11:43

お盆休みで人いっぱい

8/11 11:48

お隣の西農鳥岳へ
でも登りはもうへろへろ

8/11 11:58

おっ、ガスが晴れてきた♪

8/11 12:01

3日目に行く間ノ岳

8/11 12:24

人が見える西農鳥岳

8/11 12:26

間ノ岳と鞍部に農鳥小屋
やっと着いた😂うれしい

8/11 12:26

まだ12時半なのに、もうテント張ってる人いる

8/11 12:30

3051m西農鳥岳
農鳥より少し高いのね

8/11 12:30

あとは下るだけ、楽ちん♪

8/11 12:32

イワツメクサ

8/11 12:53

農鳥小屋は最高の立地

8/11 13:06

初めての農鳥小屋。私が来るのが遅かった。おやじさん会いたかったな。。でも受け付けはとても感じの良い女性。丁寧に説明してくれました。

8/11 13:13

珍しく、ビール買っちゃった♪
暑くてテント張る前に一気飲み〜
ではなく半分飲んだら満足しちゃって残りはちびちび飲み。酒弱いので疲れすぎた身体ではあまり飲まない方がいいということがわかった😅余計だるくなってきた

8/11 13:36

農鳥小屋のテント場は広範囲に張る場所があって、お盆なのに夜になってもまだ数張り余裕ある感じ。私は早く着いたので両隣が少し離れた最高の場所が取れた！でもテントの中暑くて寝てらんない…

8/11 16:09

一休みして夕方、100m程降りた水場へ。ホースからじゃんじゃん出てる。
途中水汲みの人が何人も行き交う。

8/11 16:23

鳳凰山
青空も復活して景色最高

8/11 18:31

夕方、雲が良い

8/11 18:31

そういえば富士山すっかり忘れてた
きれいに見えるじゃないの〜

8/11 18:32

夕日はこの雲で光は弱いけど、

8/11 18:32

少し染まった西農鳥岳

8/11 18:33

なんとか無事に2日目終了〜
(ハァー)

8/12 4:43

3日目、日の出付近は雲多め。
最終日は完全にリラックスモード。
こんなに気楽な朝は初めてかも

8/12 4:51

富士山背景に。出発前に思いつきで撮ってもらう。自撮り用のカメラスタンドみたいのもありました。

8/12 4:58

登りが快適なのは朝の僅かな時間だけ。3日目になるとすぐ登りはきつくなっちゃう

8/12 5:09

農鳥小屋に雲がかかる

8/12 5:14

朝焼けはないけど良いよい

8/12 5:14

いつも思っている。いつ地震があるか、火山噴火するかと。この山行直前、冗談抜きでこれが最後の登山になるかもしれないなって。先のことは誰にもわからない。

8/12 5:18

一番焼けた時に西側に入っちゃった…

8/12 5:32

北岳方面から何人もの人とすれ違い。

8/12 5:42

出発前、3日目は一番よくない天気予報だった。ガスで午後は雨も覚悟してたのに。下山時までずっと晴れてくれた。

8/12 6:01

笊ヶ岳と布引山

8/12 6:14

甲斐駒、北岳

8/12 6:19

山頂は程よく賑やか

8/12 6:23

初・間ノ岳　3190m

8/12 6:26

仙丈ケ岳
TJARの土井さん、3日目の夜でもうここまで来ちゃってましたね😅

8/12 6:27

青空の縦走路、最高に気持ちいい

8/12 7:16

初・中白根山

8/12 7:56

アップダウンが大きい。
下りは楽々だけど登りがダメ

8/12 7:58

北岳山荘

8/12 7:59

そして北岳。山荘から300mの登りにたじろぐ…

8/12 8:12

トクヤクリンドウ
日が当たってるのに開いてる花がないのはなぜだ？

8/12 8:23

歩いてきた農鳥、間ノ岳、中白根山

8/12 8:30

北岳、傾斜きつ〜

8/12 8:37

すごい重力を感じるハシゴ

8/12 8:48

吊尾根分岐で荷物デポしてここから空身で

8/12 9:02

4度目の北岳♪
やっぱりここは自分の原点だ

8/12 9:02

山頂から、仙丈ケ岳。
北アルプスも中央アルプスもよく見えていた。

8/12 9:03

甲斐駒ヶ岳

8/12 9:03

鳳凰山

8/12 9:03

富士山も。みんなきれいに姿を見せてくれた

8/12 9:04

このあと下山で歩く池山吊尾根

8/12 9:07

歩いてきた道。
南アルプスのほんの一部だけど、濃厚な3日間

8/12 9:24

クジャク蝶
すぐ羽閉じちゃって撮るの難しい

8/12 9:27

キンロバイ

8/12 9:42

振り返って降りてきた道
ここを冬に登るのか、、

8/12 9:48

八本歯の頭
無雪期はなんてことない岩場だけど、、雪付いてたらこりゃこわいわ。

8/12 10:02

ボーコン沢の頭まではハイマツの細い道を出たり入ったり。

8/12 10:08

疲れてくると出てきてくれるのね♪
写真撮ってくれと言わんばかりに目の前をウロウロ

8/12 10:09

相方さんもいらっしゃいます

8/12 10:29

ああそうだと振り返る。3年前嶺朋ルートから登った時はガスって見えなかった北岳バットレス。はじめて生で見た。

8/12 10:53

こっちの世界は無縁だけれど、すごい壁

8/12 11:00

ボーコン沢の頭目前。もう僅かな登りもへとへと、、情けない

8/12 11:05

ボーコン沢の頭
あーしんど・・
この先は樹林帯の下りなのでしばらく写真なし

8/12 12:30

池山御池小屋
お、ドア開いてるぞと思ったらパタンと閉まった。どなたか居たようです。

8/12 12:32

地図に池は描かれているのに水はない。大雨になると現れる池なのか？

8/12 14:12

後半はザレた急坂を無心で下って、バス30分前にあるき沢橋到着。人がいる！と思ったら釣り師の方でした。イワナのことやら色々教わって待ち時間も退屈せず。テンカラ釣りしてみたくなった。

撮影機器：

iPhone SE (2nd generation) Apple

感想

えっちゃん

未だに未踏だった農鳥岳と間ノ岳。
行くなら北岳もセットで白峰三山、更に大唐松尾根からの登りにこだわって。ずっとこの機会を待ってました。
大唐松尾根は、、、予想通り激藪の区間が長い！私の体力が一般登山者並というのもありますが、、登山口から稜線に乗るまで約15時間。。過去イチ長く厳しい尾根でした。
やはり藪尾根は体力と忍耐力が必要なことを痛感。そしてずっとルーファイしっぱなしで正解だと楽しいけど、そうでないと戻るのも復帰するのも大変で😭

途中の大唐松山までさえも正直ここまでキツイとは思っておらず。。ここを日帰りでピストンかぁ。皆さん凄いなぁと感心😅　ここは予想以上のハードなアスレチックでした。
この大唐松山までで既に疲れてしまい、とてもその先の藪に太刀打ちできる体力は残っておらず。早々と最初ののビバーク地でさっさとテントを張り爆睡。と思いきや、なぜか眠れず寝返りばかり。。
初日でこんなんじゃ2日目どうなるんだよと不安になる。ただ今回はかなり緩めの行程だったので時間に余裕はある。焦らずマイペースで大丈夫だよと、絶えずプラスの暗示をかけながら。ここは相当大変だろうとたっぷり時間を見積もってたので、予想より1時間半も早く農鳥岳に着けた時は嬉しかった😂

これまで眺めてるだけだった農鳥岳。周りはガスってるけど計画通りに歩けたことで十分満足。全ての不安が払拭されて、農鳥小屋でのテント泊はかつてないほどゆったりお気楽に過ごせました。
農鳥のオヤジさんに会えないのが残念だけど、受付の女性はとてもソフトで好印象。この上ない素晴らしい立地でまた訪れたいです。

最終日はお気軽ハイクでスタート♪
でも快調な足取りは長くは続かず、早くも北岳山荘に着いた頃には疲労が出始め、北岳の登り斜面を眺めてため息。その後は食欲もなくなり更にスローペース。後半はただ歩くだけになってしまったけれど、2日前の予報に反して1日快晴だったことが救い。最後まで見たかった景色を全て見させてくれました♪