七倉~親不知
- GPS
- 62:33
- 距離
- 88.2km
- 登り
- 9,092m
- 下り
- 10,144m
コースタイム
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 5:50
- 山行
- 10:18
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 12:21
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 11:08
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:20
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:27
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:51
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:49
天候 | 晴れ、曇り(雨なし) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
去年、上高地~親不知を計画するも途中でお腹が調子悪くなり食べれなくなったため船窪にて下山しました。
今年は続きを歩いて、上高地~親不知を繋げてきました!
【1日目】七倉→船窪山荘
金曜日の仕事終わりに信濃大町まで行き、翌朝のバスで七倉に向かいました。
七倉では、タクシー待ちの人も多く息だっだ人らばかりでした。夏らしい!水を入れて21kgくらいの荷物量でした。
去年悔しくも下山に使った道を登り、昼頃には山荘に着くと、小屋主さんから不動岳と船窪方面の話がありました。我々も同じ事をやっていただけに感じることがあり、そっと目を閉じました。どうか安らかに。
テントを張ってからは、ストレッチをして、昼寝をして、晩御飯にカレー謎肉入りを食べて早めに5時頃には就寝しました。いよいよ明日から1時起きの生活です!
こんなにゆったり山でするのも久しぶりです。
【2日目】船窪→種池山荘
1時半に起きて、パスタに凍り豆腐、乾燥椎茸を入れて朝ご飯の出来上がりです!
今回の山行では、朝晩の食後に、ビオフェルミン、マルチビタミン、膝用の薬、ビタミンC、ヘパリーゼを飲んでました。
七倉岳を越えて蓮華岳までは人にも会わないまま夜明けを迎えることができ、荷物はまだ重いのにもかかわらず、小躍りするくらいに楽しんでいました。
そこから針の木岳、スバリ岳を超えて、赤沢、鳴沢岳を越えていきます。人も多く、まだまだ着かない種池山荘までのルート。日差しも強くやけに疲れます。
ようやくテント場に着いたのは15時頃でした。
疲れたので晩御飯のマルタイラーメンに謎肉を入れて、頂きます。2食分をぺろりと平らげて、この日も早々に就寝します。明日からいよいよ北アルプスの人気エリアに入るため、気構えていました。
【3日目】種池山荘→五竜山荘
この日は少し遅く、3時前の出発となりました。まだ誰も起きる気配はないなか歩き始め、爺ヶ岳に着いた頃に振り向くと、槍や黒部の方に少しだけヘッドライトが見えます。彼らもまた歩く人らなのでしょう。
冷池山荘は大きいながらも内装が好みだったのでいつか泊まってみたい等と話していると鹿島槍ヶ岳に着きました。登りごたえのある道でした。まだまだ荷物は重たく感じます。
そこからあれよあれよとキレットを超えて五竜岳に登る頃にはだいぶ疲れてしまいました。山頂から小屋がやけに遠く感じます。冬はここを滑るのか、あそこが遠見尾根か等話しながら進みます。
幸いテント場はまだ良い場所が残っていました。今の所、天気の心配もなく晴れ間を歩いてきましたが、明日から雨が降る予報なので少しだけうなだれつつ晩御飯の時間を過ごしました。晩御飯は、カレーに謎肉を入れたものです。もう私に残されたものは、カレー、パスタ、謎肉、凍り豆腐です。これを食べることしかできないのです。
この日は夕陽がとても綺麗で、気持ちのいいまま眠りにつけました。
【4日目】五竜山荘→白馬頂上宿舎
この日も北アルプスの人気エリアなので、快適登山道が続くのだろうと思っていました。
ところが五竜から唐松までの間は鬱蒼としており、虫にも歓迎されました。唐松山荘に着くと都会の雰囲気を言い訳にしてコーラを頂きました。なんだか歩けそうな気がしてくるので不思議です。
朝が早かったのか、午後から雨予報だったからなのか、同じ方向に進む人が少なかったです。カエラズエリアを抜けた頃に、カエラズへ向かう人らとすれ違います。もうそろそろ雨が降りそうな予報と雲行きなので、心配になって、声をかけてみるも、鼻で笑われます。しまいにはトレランの方が登山道を壊しながらザレ場を下ってゆきます。
いっぺんに歩く気が失せてしまいました。自分の中にやる気があれば問題ないはずなのに不思議です。
ようやく天狗山荘に着きました。ここまでこれば今まで2Lで数千円した水が無料で飲めます。非常にありがたいので、干からびた身体に行き渡るようにと多めに飲みます。
もう一踏ん張りして白馬のテント場に着きましたが、やけに人が居ないのです。どうやら大雪渓が通行止めなようです。我々は快適に過ごせますが、小屋にとっては大変でしょう。
この日は前々から食べたかったバイキングです。エネルギー補給食ではなく、心の踊るご飯です。5時の館内アナウンスを今か今かと待ちました。そこに並ぶのは手前から、鳥のトマト煮、これはタンパク質が取れてとてもありがたい。そしてパサつかない味付けで美味しい。次は揚げ物の春巻き等、これもカロリーが取れてありがたい。最後におかわりもしてしまった。その先にはおひたしとビビンパ、これは今まで取れていなかった野菜成分を補える上に心も休まるお味でした。こちらもおかわり。最後には白米と味噌汁とごぼうのすき焼き煮、お米が進むので沢山よそってしまい、自分でもこんなによく食べるなと思いながらも軽く平らげてしまいました。ご馳走様でした。
明日からは1日の行動時間もだいぶ少なくなる計画です。詰め込めばあっという間に歩けそうですが、長く山に滞在するのもまた良いと思ってのことです。
【5日目】白馬岳→朝日小屋
この日は3時発で先ずは雪倉岳へ向かいます。
随分と人気も減り、広い山域の中に我々だけという所で朝日を迎えました。
本当に気持ちのいい山域に来れました。見渡す限りの自然と動植物を感じながら歩きます。たまに行き交う人らもどこか気持ちのいい挨拶ばかりです。
栂海山荘まで歩くこともできましたが、朝日小屋に向かい、10時頃には着きました。
朝露で濡れたテントを乾かしながら、お昼ご飯にカレー謎肉入りを頂きます。
その後は山荘からのアナウンスで、鱒寿司や鶏そぼろご飯を購入しました。人様の作ったご飯はやけに美味しいですね。何もすることがないので、持参したナッツを食べ切ってしまいました。そして昼寝します。やることはこれくらいです。
人間寝たら畳二畳です。そんなもんです。
昼過ぎから降った雨も夕方には上がり、続々と登山者も着き賑わってきました。
この日は二人で出前一丁謎肉入りを分けて食べました。明日からいよいよ栂海新道です。どんな藪が待っているのかと想像しながら眠りにつきました。
【6日目】朝日小屋→栂海山荘
この日は少し遅く、4時頃に歩き始めました。朝には雨も上がっており、快適な歩き出しです。少しづつ荷物が軽くなり、ザックにも余裕が出てきました。今回は65Lのザックですが最初はパンパンに太っていました。
朝日岳で朝日を迎え、歩きを進めます。池塘が多く、普段の生活では目にしない高山域の生態系を感じます。
後半になるほど、休憩の大事さを身体で感じました。筋肉痛はないのですが、水と塩分とプロテインを補給するとまだまだ歩けます。足りてないと顕著に歩く速さが落ちます。面白いものです。
いくつかの崩落地を超えて、山荘手前の水場に着きました。ここで水をがぶ飲みして、翌日の分も汲んでしまおうと思ったのですが、水量が少なく6L汲むのに30分以上費やしてしまいました。後発の皆さんも続々と水場に着いて、待たせてしまいました。
水場からは山荘までもうひと登りすれば着きます。水を飲んだ後なのでスイスイ登れます。
そして、ようやく、3年越しでようやく栂海山荘に着きました。
最終日ということで小屋泊にしました。と言ってもやることは変わらず、ストレッチをして余った行動食を食べて昼寝します。
電波が入るので天気予報の確認と翌日の温泉の予約などを済ませます。どうやら最後まで雨に打たれずに歩けそうです。東京は台風直撃予報で大変そうな日でした。
最後の晩御飯は、カレーに椎茸と凍り豆腐も入れました。謎肉はたくさん余りましたが未開封なので持って帰ります。凍り豆腐は味も邪魔せず高カロリー高タンパクでかなり優秀でした。
寝る頃には屋根が雨に打たれてましたが、お構いなく就寝してしまいました。
夜はビビーだけでは肌寒かったので毛布をお借りしました。他の日は大丈夫だったので、小屋の広さゆえでしょうか。
【7日目】栂海山荘→親不知
最終日は2時頃に歩き始めました。この日も星空の元歩きます。思い返すと、毎日星空と流れ星を見ながら歩いていました。朝日も綺麗に見えて行動中に雨に降られることはなく、なんと幸運だったのかと思います。
最終日は雲の中朝露と蜘蛛の巣と戦いながら標高を落として行きます。気がつけば標高1000mを下回り、植生も変わり、北アルプスから里山に降りてきたような気になります。
そうすると雲の切れ目から日光が差し、気温が上がり、体力が奪われていきます。
そんな残りわずかな体力を振り絞っだ時に、親不知に着きました。日本海に着きました。
波が岸壁に打ち付け、顔に飛んできます。しょっぱいです。
2年かかってしまいましたが、上高地~親不知を、繋ぐことが出来ました。
その後は朝と濡れと草木の臭いで臭くなった身体を洗いにお風呂に入り、ご友人のお助けに甘えて海鮮丼をお腹いっぱいご馳走になり、糸魚川駅から家へと帰りました。
余談
なぜか達成感も感動もそこまでなかった。というのが正直な感想です。
船窪~蓮華や雪倉辺りはすごく楽しかったのですが、それを上回る苦手な思い出が強かったのかもしれません。
後半は昔歩いた大雪の縦走を何度も思い出しました。これからは何に楽しさを見出すのかな~
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