柏原新道 針ノ木岳 蓮華岳 船窪小屋
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- GPS
- 30:07
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,962m
- 下り
- 3,344m
コースタイム
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 10:02
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 8:29
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:54
天候 | 1日目:晴れ 午後からガス 2日目:晴れ 安曇野の側から湧いてくるガスは多め 3日目:曇り ピークではほぼガス ときどき晴れ間 夕方は一時晴れ 4日目:曇り 時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
その他: 往路:毎日アルペン号(扇沢下車) 復路:七倉山荘前(14:40)〜信濃大町駅(15:15) |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
タオル
ツェルト
ストック
|
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感想
前回のザラ峠山行に続く、黒部シリーズ。柏原新道(かしわばら)から種池山荘への登山道は急登だが、よく整備されておりとても歩きやすい。平日にもかかわらず登り下りとも人が多い。ここで熊が出没し、事故が起きていることがちょっと信じがたい。地形のせいなのか天気の具合かは不明だが、風が絶えず登山道を吹き抜けてくるのでとても気持ちよく登ることができた。笠新道の風が動かない暑さとは真逆だ。種池山荘ではピザをいただく(名物の名に偽りなし、かなりのクオリティ)ここでは多くの方が爺ヶ岳の稜線に向けて歩いてゆく。テント場があり、熊よけのため音を鳴らすように灯油缶がぶら下げられている。種池山荘から岩小屋沢岳の区間は気持ちの良い稜線歩き。剣岳の姿も。1泊目の新越山荘は個室型の相部屋。自炊スペース、談話スペースなどゆとりを感じる小屋だ。小屋の周りに熊が出没するとのことで夜間は外に出ないように注意書きがある。
2日目:鳴沢岳、赤沢岳を経てスバリ岳へ。赤沢岳からスバリ岳の区間で一か所、崩落寸前のように見える片側が切れ落ちた痩せ尾根が数メートルあり、かなり慎重に歩く必要があった。針ノ木岳では黒部ダムの絶景。鳴沢岳、赤沢岳の区間と針の木小屋手前で熊と推定される「落とし物」を登山道の真ん中で目撃。この区間は種池山荘までのルートと異なり人の姿はまばらになる。とはいえ針の木小屋はかなりの宿泊者が。扇沢からの直登ルートを利用される方が多いようだ。
3日目:蓮華岳、北葛岳(きたくず)、七倉岳を経て船窪小屋へ。地図上では船窪沢出会を経由して船窪岳から船窪小屋に向かうルートに目が行ってしまうが針の木小屋から船窪沢出会は沢沿いの激下りで不明瞭、増水時は渡渉困難、船窪岳周辺の崩落のため、このルートは選択すべきではない。しかしながら蓮華岳、北葛岳(きたくず)、七倉岳を経て船窪小屋へ向かうルートも手ごわい。雨の日は相当な転倒、滑落リスクがあるだろう。針ノ木小屋から蓮華岳はピストンする人も非常に多く歩きやすいルート。問題はその先。この日すれ違う人は1名のみだった。相当なアップダウンがあり登りも下りも斜度がかなりある。慎重に歩くべきポイントが何か所かある。
針の木小屋から船窪方面を見晴るかしたときにまるで大キレットのように見える箇所があるがそれが下記
]_擲戮らの下りはガレ場でルートが不明瞭なところがある。(ガスが出ていたこともある)
⊃日前に蓮華岳から北葛岳の区間で登山道に熊が居座り、通り抜けができず船窪小屋にキャンセルの連絡があったらしい。
K務訃莟曚亮蠢阿冒蕕使根の片側が切れ落ちたポイントがある。ロープがハイマツ側に張ってあるが道が谷側に傾斜しており、非常に危険。崩落寸前に見える。こことは別の箇所だが崖でガサガサと岩の崩落するような音が聞こえた。ヘルメットはあったほうがよい。
ぜ形匈戮悗里箸蠅弔に梯子&ロープがセットになった岩場がある。梯子自体は問題はないが、崖の途中で梯子が終わってしまい、そこから足場を確保しながらロープを掴むのだが、この足場は足をおけるかどうかというほどのピンポイントのスペースしかない。ここは緊張感と全身を使ってのとりつきだったためクリア後に息が切れた。今回の山行は同行者のペースに合わせたため息が切れる場面はここ以外になかったが、最も緊張したポイントだった。
七倉岳山頂からは先は歩きやすい道になる。船窪小屋はすぐ。
船窪小屋に到着すると暖かいお茶の振る舞いにほっと一息。ここまでの緊張感が一気にほぐされた。
到着後に小雨が降り出したので囲炉裏スペースでバーナーを使わせていただき昼食。
夕食は外のテーブルで。船窪のお母さんがご主人のご命日にあわせて8年ぶりに小屋に上がられ、この日はちょうど下山の前日であり、お孫さん、曾孫さんも滞在。飲み物の振る舞いにあずかった。米寿を迎えたお母さんにお会いできて光栄の至り。柔らかな口調や表情の中にほのかに感じる凛とした佇まい。お人柄に一目で惹かれてしまった。台所にも自ら立たれておられ恐縮してしまう。
夜は茶話会。ランプの光の下で囲炉裏を囲みながらのお話。
4日目:朝はガスが多かったが、槍の穂先や劔が姿を見せてくれた。七倉山荘に向けて下山。この区間は木の根や岩が多いが3日目に比べると斜度もそれほどではなく歩きやすい。七倉山荘でゆったりお湯に浸かり茸そばをいただく。デッキスペースが大きく、バスの時刻までゆったりくつろぐことができた。
今回の山行ルートは区間によって全く異なる顔を見せる。
’雜郷憩察措鐫啝柿顱平佑眤燭、整備された道)
⊆鐫啝柿顱楚訓杙柿顱蔑農歩きが楽しめるが人はあまり多くない)
新越山荘〜針ノ木小屋(黒部ダムの絶景。途中一か所 痩せ尾根あり)
た縫量攵屋〜蓮華岳(扇沢からの直登登山者が合流し、人も多い)
ハ_擲戞措形匈戞癖發ひとはほとんどいない、かなりワイルドな登山道、急斜面の連続、崩落寸前に見える箇所も)
七倉岳〜船窪小屋(歩きやすい道)
Яシ小屋〜七倉山荘(木の根や岩に注意しながらの下り)
イ龍茣屬呂錣燭靴里茲Δ塀蘓桓圓いうのもはばかられはするが中級でも上級に近いルートなのだと思われる。
しかしながらトップの写真のような綿菓子をまとったような山々の絶景を見せつけられる。これは堪らなくクセになってしまう道だ。
トップ写真は船窪小屋の裏手から夕刻撮影。一番奥が蓮華岳、その手前が北葛岳、一番手前が七倉岳。3日目に針の木から歩いてきた道そのものだ。船窪のお母さんは少し控えめで優し気な口調なのだがこんなふうに私に語ってくれた。「蓮華岳は私たちの守り神。大町を抱くように見守ってくれてるんです。」
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