極楽寺山小畑山 荒谷川をつめて

2024年09月15日(日) [日帰り]

• GPS: 05:05
• 距離: 5.2km
• 登り: 567m
• 下り: 571m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:18
• 休憩: 0:48
• 合計: 5:06

距離 5.2km 登り 567m 下り 571m

10:09 荒谷林道分岐
10:28 荒谷川大堰堤
10:34 津江谷出合い
11:52 12:18 畑の谷大滝入口
12:54 右岸尾根
13:09 13:26 小畑山登山口
14:01 14:06 小畑山
14:19 中電鉄塔
15:15 荒谷林道分岐

天候

くもり後はれ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

県道41号線を彩が丘方面に曲がり、荒谷川沿いに荒谷林道に入って、最初に林道が分岐する手前の路肩の広い部分に駐車。川沿いの林道を進み、橋を右岸に渡って最初の大堰堤を越えてから入渓。

コース状況／危険箇所等

中国自然歩道の小畑山分岐から送電線鉄塔沿いに荒谷川の大堰堤にくだる登山道（荒谷コース）は、中電巡視路のためよく整備されているが、一カ所倒木の枝で道がふさがれているところがある。

写真

9/15 10:28

荒谷林道の支線を進み、荒谷川本流の大堰堤No.1を越えて入渓し振り返る。この上に低い石積堰堤No.2があり、手前の岩を使って越えた。

9/15 10:34

ゴーロの荒谷川をしばらく歩いて、左俣（津江谷川）の出合いについた。ヒューム管が転がって藪っぽく、雰囲気はよくない。

9/15 10:48

石積み堰堤No.3。左岸巻き。堰堤の上は、どこも土砂が堆積し、藪がひどい。

9/15 10:56

両岸が風化花崗岩（マサ土）のU字谷だが、ずっとゴーロが続く。

9/15 10:59

初めてあらわれた落差のある段瀑。

9/15 11:04

低い堰堤No.4。左岸巻き。

9/15 11:15

2×5m斜滝だが、倒木がじゃま。

9/15 11:17

スラブ斜滝2×5mの上に石積み堰堤No.5。左岸巻き。巻きは、だいたい獣道がある。

9/15 11:22

低い石積み堰堤No.6。左岸巻き。

9/15 11:27

右岸に懸崖。すこしずつ谷幅が狭くなってきた。

9/15 11:29

左岸懸崖の2×8mナメ滝。やっと谷川らしくなってきた。

9/15 11:34

川幅いっぱいの見ごたえあるナメ滝の上に堰堤No.7。

9/15 11:48

3×8mのナメ滝。

9/15 12:03

ナメの右岸には20mの懸崖。

9/15 11:50

谷が右に曲がり、手前の小滝のむこうに大滝が見えてきた。左岸には20mほどの岩峰だ。滝見の踏み跡はすこし下流の左岸にありピンテが目印だ。

9/15 11:52

両岸を懸崖に囲まれたゴルジュの突き当りに、美しい畑の谷大滝10mが落ちる。ここで滝をみながら昼食にした。右岸から小さく巻き、小ルンゼを跨いで滝上に出た。

9/15 12:12

滝上のナメ滝の上に堰堤No.8。右岸巻き。

9/15 12:17

なんと、堰堤の右岸側にジープの残骸が引っ掛っていた。どこからきたのか？

9/15 12:23

大きな岩を穿ったトイ状滝とその上の小滝。堰堤を越えてきた者のみがみれる景色だ。

9/15 12:25

渕をもつ3m滝。

9/15 12:28

堰堤No.9。右岸巻き。

9/15 12:48

藪っぽくなってきたので、奥の二俣手前から右岸の斜面を詰める。この懸崖を左から巻いて登った。

9/15 12:54

きつい斜面をのぼって、津江谷の右岸尾根を南にたどり、中国自然歩道をめざす。

9/15 14:02

中国自然歩道から、極楽寺山三大急登のひとつ（あとの二つは知らんけど）小畑山東尾根を登って小畑山頂上についた。何も見えないので、すぐに下山開始。

9/15 14:19

往路をもどる。途中の中電鉄塔から窓ヶ山の岩峰がよく見えた。

9/15 14:34

中国自然歩道を横断し、荒谷コースを下山する。中電巡視路なので道は良いし、自然林で気持ち良い。

撮影機器：

iPhone SE (3rd generation) Apple

感想

iwamochan2

極楽寺山の北に位置する小畑山617mの北面から流下する荒谷川の左俣は畑の谷大滝*とよばれる滝が知られているが、佐伯区管内図では津江谷となっている。つえは「づえる＝崩れる」という広島地方の方言で、この谷が風化花崗岩のマサ土のU字谷で、大雨のたびに水害を起こすことからだろう。そのため、堰堤が多く、今回遡行した部分だけでも、古いもの、あたらしいもの、高いもの、低いもの、地図にないものを含めて9個もあった。地図上ではさらに上に2個ある。畑の谷大滝だけなら、荒谷林道から道は悪いが探勝路が降りているが、その前後の景色は堰堤を越えてきた者にしか見ることはできないのだ。荒谷川をつめて、小畑山に登った人も、ほとんどいないだろう。津江谷のさらに上流域は2021年に探索し、小畑山の北面の沢をつめて登頂しているが、すぐに伏流してガレとなり滝はなかった**ので、荒谷川左俣について、ほぼ全てを踏査したことになる。今回の下山では、極楽寺山百回登山に紹介されている中電送電線沿いの荒谷コース***を使って駐車地に戻った。このコースは道も良く、周囲が自然林で気持ちがいい。
*https://www.com-net2.city.hiroshima.jp/kouchi/file/255
**https://www.yamareco.com/modules/diary/596888-detail-246026
***http://gokurakuji-100.d.dooo.jp/mtgokurakuji/route/kurashigekobata/kurashigekobata.html