南奥駈道 行仙岳⇔転法輪岳⇔証誠無漏岳ピストン(2日目)
- GPS
- 08:54
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,772m
- 下り
- 1,738m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:59
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(以下、第1日目の笠捨山・地蔵岳・蛇崩山・周回と同じ) 吉野からR169を南進し、池原ダムの脇からの下り坂を下りきる手前の 信号を右へR425に入る。 こんどは、そこから登って行き明神池の横を通りしばらく走り、標識に 従ってR425を十津川方面へ右折。 最初は道路が狭いところもあるが、そのうち広くなって何度かヘアピン カーブしながらグングン高度を上げ白谷トンネルまで続いています。 そして、トンネルの少し手前左側に行仙岳登山口の鉄階段があります。 駐車スペースは、登山口の少しトンネル寄りのカーブミラーのところが 広くなっていて、ここに4〜5台停められる。 なお、この山越えの道、バイクとか走り屋さん?とかが走って来るので 昼間は運転に注意です。 日が暮れるとほとんど車は走らないみたいなのと、ヘッドライトでも 対向車がわかりやすいので、私は往復とも夜間に走りました。 ただし、夜間は動物の影が非常に濃いです。 見た動物は、ウサギ、シカ、タヌキで、特にウサギは何回も道路上に いるところを見かけ、急斜面は苦手なのか道路をジグザグにクルマと 同じ方向進んだり、そうと思ったら突然こっちに向かって来たりで、 速度を出してると接触する可能性もあるので、注意して走りましょう。 登山口に登山ポストがあり、用紙もペンもありました。 トイレはありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
行仙岳登山口⇔奥駈道合流点 (第1日目の笠捨山・地蔵岳・蛇崩山・ 周回と同じ) 良く整備されていて、迷うようなところや危険なところはありません。 鉄階段が何ヶ所もありますが、どの階段も等間隔の歩幅で一段一段が 歩きやすい高さ(低すぎるのもあり)につくられているので、案外楽に 登って行けます。 合流点までの途中、小さな小屋が2か所あり扉は開くので中へは入れ ますが、林業関係か電力会社またはNTT関係の小屋かどこのものか わからないので緊急用以外は利用しない方がいいかも。 (登山では位置的に利用価値はあまり無いと思う) 行仙岳⇔転法輪岳 行仙岳山頂から急下降となり、少し下りたところで右へ行仙岳巻道を 見送り、さらに急下降して怒田宿跡を通り過ぎしばらくするとやっと 鞍部に下り立ちます。この急下降は標高差140mくらいあり、帰路の 登り返しもシンドイ場所ですが自然林の中で雰囲気はいいです。 帰路は、行仙岳の巻道を使った方がほんの少しですが楽と思います。 鞍部からは、昨日の笠捨山・地蔵岳方面と違って、展望も見どころも あまりなく、なんとなくオモシロミに欠けるような感じの稜線が続き でも、小さなアップダウンやそこそこのアップダウンは、昨日以上に いくつもいくつも繰り返して進みます。 そして100m弱の急な登りで倶利迦羅岳の肩に上がり、緩やかな登り になってしばらくすると倶利迦羅岳山頂です。 ここは北側の展望がひらけてます。 行仙岳から倶利迦羅岳まで北上してきた奥駈道は、ここでやや東向き に方向を変えて、またいくつかのアップダウンを繰り返し転法輪岳に 着きます。 転法輪岳⇔証誠無漏岳 転法輪岳からはまた北向きに変わり、しばらく緩やかに下りて行き 少し急になってまた緩やかになると右側に平治宿山小屋があります。 平治宿山小屋は他の小屋より少し小さめです。 平治宿山小屋から登り返したP1186が中又尾根分岐で、ここは左折 して下って行き次の小ピークを登り返してからグングン下って行くと 右側の視界がひらけ下に白谷池郷林道が現われます。 しばらくは林道には下りずにゆるゆる下ると持経千年檜の大樹があり そこから少し下ると林道に下ります。 林道を右方向に進み、すぐのT字を左へ進むと持経ノ宿があります。 持経ノ宿にはトイレもありました。(使ってないのでどんなんか不明) 持経ノ宿の先から阿須迦利岳へは標高差約200mの急な登りがしばらく 続き往路では、登山口から奥駈道合流点までを除けば、この登りが一番 しんどいと思います。 阿須迦利岳から50mほど下って今度は証誠無漏岳にまた100mほどの 登りとなりますが、この間に一ヶ所鎖場とロープ場があります。 ここは、注意して通れば問題はありません。 ここを過ぎて、自然林の気持ちのいい稜線を登って行くと、とても 雰囲気のいい証誠無漏岳に到着します。 証誠無漏岳はあまり展望は良くありませんが、正面の涅槃岳が近くに 見え、すぐソコのように思い行ってみたい気持ちになりますが、往復で 小一時間は見といたほうがいいでしょう。 復路は、これまで越えてきた大小数々のアップダウンをまた繰り返し ながら戻ることになります。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
ツェルト
カメラ
熊鈴
|
---|
感想
ようやく足を踏み入れることのできた南奥駈道の第2日目。
今日は、昨日と同じく行仙岳登山口から上がり、奥駈道合流点からは昨日と
反対方向の北の方に向け、転法輪岳を越えて証誠無漏岳までのピストンと
しました。
行仙岳からの急な下りが長く 「これ、帰りの登り返しがしんどいやろうな」
と思いながら下ってましたが、ここから先も何度繰り返したかわからない
大小数々のアップダウンに 「証誠無漏岳まで行けても、日帰りで戻って
来ることができるんやろか?」と少し心配になったので、山頂や小屋で
毎度毎度休憩しながら歩き、帰りでの体力を温存しました。
( って、昨日歩いてしんどかったからとちゃうん!?)
確かに、往路の持経ノ宿あたりまでは昨日の疲れが残ってたのか、休憩を
しても身体が重く感じたのですが、阿須迦利山の登りはしんどかったけど
それまでのしんどさとは違い、なんか足も身体も軽くなってきたようで、
「やっとエンジンがかかってきたかな!」と思いました。
目的地の証誠無漏岳に着いたころには、気分も良くなって正面に見える
涅槃岳まで走って行けそう(ムリムリ!)な気がしましたが、雨も降りそう
やったし、今日の目的地はあくまでも、ここ 証誠無漏岳なので涅槃岳は
またの機会に譲ることとしました。
証誠無漏岳からの復路も、往路で越えてきた大小さまざまな数々のピークの
アップダウンを繰り返し、最後の行仙岳のみ巻道を歩きました。
復路では、往路で休憩を取りながらスローペースで歩いて体力温存できた
のが功を奏したのかわかりませんが、なかなか調子良く歩けました。
登山口に下りてからしばらくすると、日暮れ前に雨が降ってきたので、もう
第3日目の玉置山方面は中止して、家に帰りました。
この2日間、初めて足を踏み入れた南奥駈道を歩けた喜びと、変化に富んだ
面白いコース、人影がほとんど無い静かな静かな山々に感謝するとともに、
奥駈道と行仙宿山小屋をはじめ、南奥駈けの各所山小屋の維持管理にご尽力
されている『新宮山彦ぐるーぷ』さんのおかげで、とても楽しく安全に
山歩きをすることができ、改めて『新宮山彦ぐるーぷ』さんに感謝の気持ち
でいっぱいとなりました。ありがとうございました。
なお、登山届は両日とも出発前に出しましたが、登山届を入れるのが
普通のクリアボックスだったため、下山時にそのまま残っていたので
自分で回収しました。
コメント
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sukanpoさん、こんにちは。
いやいやぁ、ロング・ハード2days(?)お疲れ様でした。
いやいやぁ、コースもありますが、3つも小屋があれば泊まりませんか?特に今年、改築なった持経ノ宿は、私、いっぺん見るだけでも・・、と思っています。持経ノ宿改築については500万円以上の浄財がサクッと集まったとのことです。
南奥駈道復興の礎となった「宿」ですからねぇ、、、見学したい、できたら泊まってみたい、です。
DCTさん、こんばんは。
いやいやぁ!フツーは同じ山域をつなげて縦走するなら山中で泊まるのが
あたりまえなんでしょうね。私も最初はそう考えましたが、なにせ臆病者の
ため休日でも人の少ない南奥駈道で深夜私独りだと怖くてようガマンせん
やろうと思ったからです。(車中泊だと怖くなれば車で里まで下りられる)
って、なんか子どもみたいですが。
でも、行仙宿山小屋か持経ノ宿には泊まろうかな!? と思ってしまいました。
持経ノ宿が改築されたことは知らなかったのですが、ほんとに綺麗で泊まら
なかったのはもったいなかったです。(小屋の雰囲気としては行仙宿の方が
好きかなぁ。)
今回南奥駈道を初めて歩いてみて、新宮山彦ぐるーぷさんの活動には感謝
以上の “何かさせていただきたい!” という気持ちになりました。
こんな私でも、僅かばかり(1000円づつですが)の協力をさせていただき
たい! と、そんな気持ちになるので、浄財がサクッと集まるのも納得です。
新宮山彦ぐるーぷさんの活動が無ければ、私が南奥駈道を歩くことなんて
できなかっただろう。と思うとほんとに感謝です!
いつか、機会があればこれらの小屋のどこかでご一緒させていただいて
DCTさんの頭の中にある大峯奥駈にまつわる謂れや伝説、そしてその他の
いろんなことごとの蘊蓄をゆっくり聞いてみたいです〜!
sukanpoさん こんばんは〜
最近、チームひこにゃん達が、大峯を駆け巡っていますね。
二日連チャンで、すごいっすね。なにか流行りですか?
みなさんに大峯を教えていただいて助かりまーす。
僕たちも負けないで満願成就目指しまーす。
chasseさん、こんばんは。
返信遅くなって、申し訳ございません。
皆さんが大峯に惹かれるのは、DCTさんが大峯奥駈けを完結されたことが
大きく影響していると思います。
私も以前DCTさんから「ぜひ南奥駈けへ…」といざなわれていたのですが、
私にとって、“憧れの地” でもある南奥駈道を今回やっと歩くことができ、
とても良かったです!
人も少なく距離も長いのに、コースや小屋、標識、鎖、ロープに至るまで
ほんとに良く整備していただいているので、chasseさんご夫妻も頑張って
『満願成就』目指してくださいね〜!!
そのうち、南奥駈のどこかでお会いするかもしれませんね。
楽しみにしときま〜す
奥駈道Part2 今日は北へ向かって証誠無漏岳まで・・・、
う〜んこれもしんどそう
sukanpoさんならではの行動で、素晴らしい!
やっぱり体力があると、どこでも挑戦ができますね
新宮山彦グループさんのご奉仕活躍は、私の山の先輩(師匠)S氏も
感心していました。
その一人T氏は太古の辻の標識を更新するのにお手伝いに行ったそうです。
南奥駈も山道のよく整備されている様子も分かりました。
体力的に叶うところから、単発の山でも行ってみたい気になりました。
ロングコースを2日にわたってお疲れさまでした
s_fujiwaraさん、またまたこんばんは。
こちらのレコにもコメントをいただき、ありがとうございます。
体力があるということは無く、この2日間かなりヘロヘロだったですが、
なんか不思議と “恍惚感” の中で勝手に足が出る!? みたいな時もありました。
それって、ひょっとしたら遭難寸前だったかもしれないですが、大峯には
ほかの山には無い、なんか “不思議な力” があるように思います。
もしかしたら、役ノ行者の “神通力” が今でも働いてるのか
と、こんなことばかり言ってると「変なやつ!」と思われそうなので
このへんで置いといて…
新宮山彦ぐるーぷさんやほかの多くの方々が、大峯奥駈け道を守ろうとする
のは、少しはそんな力が働いてるんだろうと思ってます。(まだ言うてるわ)
地蔵岳付近は、鎖場が連続し絶壁?もありで、危険地帯ではありますが、
新宮山彦ぐるーぷさんたちのご奉仕により、ほんとにしっかり整備して
いただいてるので、慎重に行けば問題は無いです。
白谷トンネルはR169から入れば家からでも案外近いと思ったのと、21世紀の
森森林植物公園もトンネルを抜ければ案外近く、そして、その先へもう少し
走って葛川トンネルを抜ければ、蛇崩山の登山口の上葛川も近いです。
そして、行仙岳登山口から奥駈道の標高差もあまり無いし、21世紀の森森林
植物公園から古屋の辻に至っては奥駈道まで20分くらいのようなので、
このあたりをベースにして歩かれると良いのでは!? と思います。
蛇崩山は上葛川からの登りがキツイので、距離は長くなりアップダウンも
覚悟しなければならないですが、笠捨山を合わせて行仙岳登山口からの
ピストンというのも考えられます。
ぜひ、足を延ばしてみて下さいね
sukanpoさん、こんばんは。
南奥駈、連続2日でしかも一日目は面白いコース取りで、2日目はピストンで繋いでますね〜。人が少なくでちょっとさみしいですが、運が良ければ? 熊さんにも会えます。
太古の辻〜の南コースはとても気持ちいい道が続きますが、UP・Downの連続で泣きが入ったのを覚えています。
wingletさん、こんばんは。
1日目の変なコース取りは、「奥駈道をつなぐ」というのと、アクセス悪く
こういう機会が無いとなかなか登りに行く意欲が湧かない?蛇崩山なので
「ほんなら一緒に登ってしまえ!」てな感じだったです。
でも蛇崩山は案外いい山だったので、今回、証誠無漏岳から古屋の辻まで
つながったことでもあるので、次回行く気持ちが湧けば上葛川からの周回で
登って、山頂でゆっくりするのもいいかな!? と思いました。
南奥駈道は、今回初めて足を踏み入れたのですがホントにイイですね〜!
太古の辻から証誠無漏岳までや古屋の辻以南は、まだ歩けていないのですが
“思い” は高まる一方です。
人に出会うのも少ない南奥駈道なのに(だから?)、熊や野犬に出会うのは
遠慮しときたいですが、未踏区間をつなぐためこれからも頑張りま〜す!!
コメント、ありがとうございました。
行仙宿と言えば、先日お亡くなりになった塩川元財務大臣がずいぶん前に宿泊されたみたいですね、2年前にこちらの小屋でお世話になった時に塩ジイの写真が額に飾ってありました。
静寂の中で山の「シーン」という音と鹿の鳴き声を聴きながら過ごす山小屋もいいものですよ
cicsさん、こんにちは。
えっ!? そうなんですか!! 塩川元財務大臣がですか!!
全く知らなかったです。塩川正十郎さんはのことは、“塩ジイ” と呼ばれ、
親しまれていたことと、若い頃山登りをされてたことくらいしか知らない
ですが、知っていれば写真を探したと思います。う〜ん、残念。
行仙宿はむか〜しの山小屋の雰囲気がして、とても良かったです。
周回で、明るいうちに下りられないことが確実になったら緊急として
行仙宿に泊まらせてもらおう。と思ってましたが、緊急でもないのに
泊まって、備え付けの食料をいただくのが申し訳なかったので…。
今度は、食料等を持って宿泊する予定で行ってみたいと思いました。
ただ、臆病者のためほんとに行く気になるかどうか、疑わしいですけど!?
こちらのレコにもコメントをいただき、ありがとうございました。
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