北岳 〜雪化粧の山頂へ星空を撮りに〜(肩ノ小屋テン泊)
- GPS
- 10:38
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,736m
- 下り
- 1,716m
コースタイム
10:18発 広河原
10:35着 白根御池分岐
11:56着 12:05発 大樺沢二俣(休憩9分)
13:37着 13:45発 小太郎尾根分岐(休憩8分)
14:18着 16:05発 北岳肩ノ小屋(テント設営・大休止・撮影準備)
16:37着 20:05発 北岳(撮影)
20:25着 北岳肩ノ小屋
<10/14>(肩ノ小屋から広河原まで2時間15分。休憩なし)
09:07発 北岳肩ノ小屋
09:22着 小太郎尾根分岐
10:02着 大樺沢二俣
11:07着 白根御池分岐
11:22着 広河原
※初日の北岳肩ノ小屋〜北岳はログ取るのを忘れたので手書きです。
天候 | ・二日とも快晴。 ・稜線の西側は強風。たまに風速10m/s以上の風も。 ・確認できた最低気温は夜間の山頂で-6度。テント内は夜でも0度以上。水は凍りませんでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【広河原〜大樺沢コース〜二俣】 分岐点で間違えて白根御池小屋コースに行ってしまう人がたまにいます。ご注意を。大樺沢コースは分岐点の指導標の先、やや下るコースです。すぐに登っていく踏み跡は間違いです。 大樺沢二俣までは道迷いしてしまいそうなポイントがいくつかありますが、いずれもテープの目印があるので、道がないと思ったらよく周りを見てみましょう。木の枝を幾つも積み重ねて踏み跡をふさいでいるのは間違ったルートです。 白根御池小屋コースと比べて急登が少なく、じわじわ高度を稼げます。時期によってはルートの一部が沢になっていたりします。スパッツつけた方がいいと思います。 【二俣〜右俣コース〜小太郎尾根分岐〜北岳肩ノ小屋】 二俣から小太郎尾根分岐まで標高差600mほどを一気に登ります。ルート上に開けた場所があるので途中休憩もできます。草すべりや左俣コースに比べて、滑る場所や大きな段差が少ないので登り下りともに比較的楽だと思います。 小太郎尾根分岐からは稜線に出ます。稜線の西側を巻いていくルートなので、これからの季節は強烈な偏西風が吹き付けることが多いです。10/13、14時点では、このあたりから雪が出始めました。14日、下山時は一部凍結していて滑りました。 北岳肩ノ小屋のテント場にはほとんど雪は残っていません。(山頂から見たところ、北岳山荘のテント場もほとんど雪がないように見えました) 【北岳肩ノ小屋〜北岳】 10/13、14時点では、ここからはずっと雪道で凍結している箇所も多いので滑り止め必須。私はチェーンスパイクを使用しました。 また、このルートも稜線の西側を巻いていくので強風に注意。 【コース上のトイレ】 ・広河原 ・大樺沢二俣(10/14時点ではありましたが、そろそろ撤去されるはずです) ・北岳肩ノ小屋 ※今回は通りませんでしたが、白根御池小屋のトイレは綺麗です! 【コース上の水場】 ・北岳肩ノ小屋(1L=100円)。凍結のため水は少なくなっています。 |
写真
感想
7回目(たぶん)の北岳になります。今回は新月の時期を狙って山頂で星を撮るべく登ってきました。
暑さや湿気との戦いがなくなるこの時期はペースを維持しやすいですね。遅い出発でしたが、計画より早く北岳肩ノ小屋に着くことができたので、余裕をもって準備できました。
16:00過ぎに北岳肩ノ小屋を出発し、日没前から20:00頃まで山頂付近で撮影。冬の服装でいきましたが、強風にさらされていると体感温度は低く、凍えるようでした。しかし、山頂付近も稜線の東側に回り込めば嘘のように風が穏やかになったので、そういうポイントを何カ所か見つけて、そこで撮っていました。
肉眼では天の川どころか星もそれほど見えず…遠くの山は当然見えず(富士山だけは街の灯りに照らされてぼんやり見えます)…ライブビューでもほとんど何も見えず…なので構図はほぼ勘です(笑)。
翌日は3:00過ぎに起きてテントの中から引き続き星空、朝焼け、ご来光の撮影。二日目は北岳に登らずテント場でまったりしてから下るだけにしました。
紅葉のピークは標高1700〜1900mあたりでしょうか。今年の紅葉は例年より早いようですが、広河原まではまだおりてきていません。
現時点で北岳肩ノ小屋から上は積雪があります。朝晩は冷え込みますが昼間はそれなりに暖かいので、この天気が続くようだと近いうちに登山道上の雪は消えるかもしれません。とはいえ、滑り止めは忘れずに…。いつ雪が降ってもおかしくないですし、もし雪が残っていれば、早朝はカチカチに凍ります。
昨年同時期の北岳でバッテリー切れに泣いた反省をいかし、今回は予備を2個持って行きました。が、それでもギリギリ…。
<参考データ>
出発時のザック重量:約18.5kg(カメラ関連で約4.9kg)
行動中の水分消費(登り):約600ml
行動中の水分消費(下り):約800ml
-------------以下、カメラの話----------------
持って行ったレンズは下記の三本。
・Canon EF24-105mm F4L IS USM
・Canon EF70-200mm F4L IS USM
・SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
かなり絞らないと使い物にならなかったSIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RFと比べて、SIGMA 35mm F1.4 DG HSMは開放から素晴らしい描写でした。さすがに周辺減光はありますが、ほとんど開放で撮りました。
もう一つの秘密兵器はCLSフィルター。センサーの前にはめ込むタイプを使用。光害をカットしてくれるのですが、色々と弊害もあります。元々望遠レンズを想定しているようですし、赤道儀と併用するのが正しい使い方なのかもしれません。
また、今回はリモートレリーズを持って行かず、スマホのアプリでライブビュー、マニュアルフォーカス、レリーズ等の操作をしました。DSLR Controllerという有料アプリですが、キヤノンの一部デジカメのみの対応です。最近はスマホでリモートコントロールできるデジカメも増えてきていますが、私のカメラにそんな機能はないので重宝しています。星を撮るとき、ピントリングに触らずマニュアルフォーカスの微調整ができるのはありがたい!使ったことはありませんが、タイムラプスなんかもできます。
この辺の話はそのうち日記にでも書く…かもしれません。
dhumeさん こんにちは。
重装備での登山、お疲れさまでした。
撮影装備にテント泊となるとやはりたいへんですね。
私も最近、星空の写真を始めましたが、暗闇でのカメラ操作等なかなか難しいですね。 最近、単焦点レンズの購入を始めましたが、SIGMA35mm F1.4はなかなかよさそうですね。 CLSフィルターも使い方が難しいみたいで勉強になります。
なによりも、厳しい環境の北岳に登り星空の撮影をされました写真はとても思い出深い価値のあるものではないかとおもいます。
素敵な写真を見せていただきありがとうございました。
kazuto645様、こんばんは。
EF70-200mm F2.8L IS II USMを担いで北岳に登ったこともありましたが、
もうそんな根性はなくなりました(笑)。
いや、正直に言うと今回はギリギリまで持って行こうか悩んだのですが…。
以前、北岳の山頂で中判カメラ使っている人を見たことがあります。
頭が下がる思いでした。
kazuto645様の星空写真、楽しみにしています。
蝶ヶ岳のレコには感動しました。
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RFにはがっかりしていましたが、
SIGMA 35mm F1.4 DG HSMは素晴らしいレンズでした。
南アルプスや奥秩父から富士山と星空を撮るには丁度いい画角です(笑)。
CLSフィルターは望遠レンズ+赤道儀という組み合わせを想定しているようなので、
「星だけ」ではなく山も一緒に撮りたい自分には最適なアイテムではないかもしれません。
試行錯誤してみます。
今回は天候に恵まれ、山行も撮影も楽しめました。
コメントありがとうございました。
私も星だけの写真には今はあまり興味がなく、山を入れての写真を撮りたいとおもっています。dhumeさんはまだお若いから素晴らしい気力と体力で羨ましい限りです。
私など蝶ヶ岳の山小屋泊での登りでへこたれていますからw
最近、Nikonの20mmF1.8を購入しましたが、これは軽くて持って上がるのは気分的にも楽です。開放ですとサジタルコマフレアが少し気になりますが、描写性能はなかなかです。
SIGMAから新しい20mmF1.4が出るみたいでそちらも気になっています。
たぶん、35mmみたいな優れた描写性能でしょうね。
私は昨年まではキャノンユ−ザ−でして70-200mmF2.8(ISなし)を持っておりますが、さすがにあれは山には持って行きたくないですね。 昨年は645にレンズ二本を担いで北岳山荘まで4回登りましたが、一度楽をするともうあの元気はありませんw
またdhumeさんの星空の写真をとても楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いいたします。
こんばんは。お返事遅れて申し訳ありません。
万年運動不足なので限界を迎える日も近いと思います。
今でも撮影や長距離縦走で気合いが入っている時は頑張れますが、
モチベーションがあがらないとあっさり諦めて帰ったりしていますw
最近のSIGMAの大口径単焦点はかなり評判がいいですね。
20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RFのサジタルコマフレアは酷かったですが、
35mm F1.4 DG HSMは開放でもあまり気になりません。
20mm F1.4だとシャッタースピードにも余裕がありますし、
星景写真にはうってつけのレンズになるかもしれませんね。
中判持って左俣ルートですか!それは凄い…。
ありがとうございます。精進いたします。
私もkazuto645様の写真を楽しみにしております。
こちらこそよろしくお願い申し上げます。
あの日2度お会いしたと思います。写真を撮りに行くと言われてましたね。驚きました。どれも素晴らしい写真ですね。写真のことはよくわかりませんが、いや〜芸術ですね。目から鱗です。
p-ibuki様、はじめまして!
コメントありがとうございます。
それは別の人かもしれません…(笑)。
でも、ルートからすると草すべり分岐〜小太郎尾根分岐の間でお会いしていますね。
腰の右側にカメラぶらさげていたのが私です(笑)。
ご覧いただきありがとうございました。
dhumeさん、今晩はです。ライトルームでお世話になった以来でご無沙汰しています。(結局上手く行っていませんが・・・ )
素晴らしい北岳山行の写真を拝ませて頂きました。
実は10/11~12に同じコースを登っていました。天候の関係で北岳山荘からの星空撮影はかないませんでしたが、今回の山行記録で本年は良しとして満足を致した所です。
最近涸沢でも光害というか町明かりで空が暗くならない気がします。比較的濃いめの雲海などで町が覆われると素晴らしく暗い夜空が出る様なのですが、そのタイミングに出会うのは難しい様な気がしてなりません。
CLSフィルターの存在は知っていたのですが、結構効果かが有りそうですね。
kintakunte様、こんばんは。
コメントありがとうございます。
Lightroom1.1は復活していませんでしたか…残念です。
レコ拝見しました。ニアミスでしたね!
私が登ったときには早くも雪は減っていましたが、
降雪直後の12日にはかなりあったんですね。お疲れ様でした。
これからの季節は空気が澄んできて星空はよく見えるようになりますが、
なんだか街の灯りまで空高く届いているような気もします。
星空を撮るには運も味方につけないといけないですね…。
CLSフィルターはRAW現像前提ですが、上手く使いこなせば
いい写真を撮ることもできそうです。なかなか難しいですが…。
ご覧いただきありがとうございました。
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