奥久慈男体山
- GPS
- 04:21
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 805m
- 下り
- 808m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:22
天候 | 快晴、風やや強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鎖場も含めて難度は高くありませんが、手足を滑らせれば簡単に死亡・行方不明になる危険度の高い山です。一般コースも頂上稜線は南は絶壁、北は急斜面です。すれ違い時は特に注意が必要です。 登山道の崩落も進んでいます。たとえば大円地山荘裏の木道はいつ破壊してもおかしくないので、踏み抜きに気をつけて慎重に進みます。健脚コースの序盤の土の斜面は滑りやすいので注意します。 前夜雨が降ったのですが、想像以上に岩は乾いていて快適に登ることができました。むしろ枯葉の上が滑りました。これから登山道が枯葉に覆われる季節になります。枯葉の下の状態(岩の突起や穴など)がわかりづらいのと、枯葉自身がスリップを引き起こすので用心が必要です。 気温は午前6時ごろで、山頂3度。大円地越2度でした。山頂のほうが気温が高かったのですが、風の吹きさらしになるため体感気温は低かったです。また林道の西金よりは登山道より寒く感じました。 |
写真
装備
備考 | 雨具(ホームセンターのヤッケ上下)、フリース、目出し帽、ミトン(林道用。筆者は厚手の靴下で代用)、ゴム引き軍手(登山中に使用、結構冷えるので、厳冬期は凍傷注意)、タオル、帽子、ヘッドライト、スマホGPS、行動食、水 |
---|
感想
前回に続いて日の出前の歩き出しだ。今回は三日月ながら、足もとに影ができるほどの月明かりと、星空を楽しみながら登山道へ進んだ。月明かりと、澄んだ空気のおかげで、奥久慈岩稜も、盟主男体山も黒々としたシルエットではなく、星空をバックにして鈍い銀色に輝いていた。昔のモノクロの時代劇のシーンを見るようだった。
大円地山荘を通過したところでちょっとヘッドライトを止めてみた。月明かりだけで木道やら登山道をたどっていると少しだけ自分の野性が回復してくるような気がしてうれしい。安全なハイキングコースならばこのまま月明かり頼りで歩けるのだが、さすがに暗くて足元も悪い分岐点からはヘッドライトを点けた。
ヘッドライト頼りの登高では、健脚コースの鎖場よりも樹林帯のガレのほうが歩きにくい。鎖場は基本的にルートが明瞭だし、手足の置き場所もヘッドライトが照らしてくれるが、樹林帯の中のがれは、ヘッドライト頼りではどこへでも進めてしまえそうな気がする。日中ではやらないようなルートミスをしでかしてしまった。慎重に一番登山道っぽいところを探り、滝倉分岐へ続く平坦路に出たときにはほっとした。
展望台岩から望んだときには、夜明け前の薄ぼんやりした奥久慈の山々が、日の出とともに目を覚ますようにてっぺんからオレンジ色に輝きだすところを見るのは楽しい。そしてその楽しさは自分が歩いている登山道でも楽しめた。薄闇の中に標識だけが浮かび上がったり、葉を落とした木の幹が白やオレンジに輝きだした。
暫くこうした朝日のプレゼントでご機嫌になったあと、大円地越へ向けて急降下する。大円地越の気温は2度。山頂は3度。これが真冬になると、気温の高低は逆転する。
最後のお楽しみは一般コースの下りだ。とにかく足が楽に運ぶ。下りは普通がツンガツンと衝撃が来るものなのだが、ここではふわっとやわらかく地面が受け止めてくれる。そのくせふかふかのじゅうたんのような心もとない着地ではなく、体重を掛けるとしっかり靴が地面に食いついてくれるので、次の一歩がぐっと進むのだった。
エピローグ
帰宅後、(もちろん鉄道で)水戸で開催されている茨城ワインの試飲会へ行ってきた。12アイテム13杯(うっかい同一アイテムを2回買ってしまった)飲んだ割には、あっという間に酔いが抜けてくれたのは、茨城ワインの飲みやすさを裏付けているのだろう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する