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Yamareco

記録ID: 7538257
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
赤城・榛名・荒船

榛名山に眠る江戸〜昭和の文化遺産探訪と相馬山黒髪尾根

2024年11月28日(木) [日帰り]
 - 拍手
zephyrus2425 その他5人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:40
距離
10.3km
登り
840m
下り
839m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:02
休憩
1:28
合計
6:30
9:25
9:26
84
10:50
10:51
13
11:08
11:29
2
11:44
134
13:58
14:55
13
15:08
15:14
13
15:27
13
 7年前に黒髪尾根をほぼ同じコースで登っているのですが、明らかにルートの状態は悪化しています。踏み跡も圧倒的に不明瞭になっており、時々現れる「青リボン」がとてもありがたかったです。頂上にはこの道に「下山禁止」という看板が設置されていますが、たしかに丸腰で下ったら相当苦労するだろうと思われるし、かなり危険だろうと想像されます。
 また今回ガラメキ温泉に向かうときに見た黒髪山登山口(「黒髪山表口」石柱のあるところ)」には、進路を妨害するように綱が横断しており、「入山禁止」の意図が感じられたのですが、温泉から登ってきた林道にはなんの障害もなく、すんなり登山口先の緩い斜面に出てしまいました。で、そこからが結構な地獄だったわけでちょっとちぐはぐな感じがします。ともかく、自分が登っておいてなんですが、結構ヤバイので皆様におすすめはしません。
 なお今回の物好きな参加者は、最年少62歳から最高齢80歳で平均年齢70歳、会員のお子さんからは「高齢者高所徘徊集団(略してKKHS)」と呼ばれているメンバーの一部でした。
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
箕郷から松乃沢峠へ登る道は現在舗装工事のため榛名郷の先で全面通行止め。迂回を強いられる。
予定では黒岩登山口からの周回だったが、舗装工事のため登山口まで登れず、松乃沢峠北のゆうすげの道駐車場からスタートした。
2024年11月28日 09:15撮影 by  X10, FUJIFILM
1
11/28 9:15
予定では黒岩登山口からの周回だったが、舗装工事のため登山口まで登れず、松乃沢峠北のゆうすげの道駐車場からスタートした。
磨墨峠からまずは江戸時代の遺産「右京の泣き堀」を目指す。峠には小さな看板があった。
2024年11月28日 09:31撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:31
磨墨峠からまずは江戸時代の遺産「右京の泣き堀」を目指す。峠には小さな看板があった。
7年前に来たときより、明らかに踏み跡が濃い。道に近い踏まれ方だ。
2024年11月28日 09:34撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:34
7年前に来たときより、明らかに踏み跡が濃い。道に近い踏まれ方だ。
道標がわりのテープ類もあり(特に青テープが役に立つ)、おそらく到達は容易だろう。
2024年11月28日 09:38撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:38
道標がわりのテープ類もあり(特に青テープが役に立つ)、おそらく到達は容易だろう。
峠から10分たらずで、泣き堀に到着。
2024年11月28日 09:39撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:39
峠から10分たらずで、泣き堀に到着。
結構奥まで掘られている。きれいな水が少量だが、流れ出てくる。
2024年11月28日 09:40撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:40
結構奥まで掘られている。きれいな水が少量だが、流れ出てくる。
泣き堀はこんなところにある。
2024年11月28日 09:42撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:42
泣き堀はこんなところにある。
次は明治時代の遺産を訪ねる。泣き堀からの水が流れる沢を下る。
2024年11月28日 09:53撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:53
次は明治時代の遺産を訪ねる。泣き堀からの水が流れる沢を下る。
ここはテント張って大宴会場になりそうだ。
2024年11月28日 09:55撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 9:55
ここはテント張って大宴会場になりそうだ。
大きな堰堤を越えて・・・。
2024年11月28日 10:01撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:01
大きな堰堤を越えて・・・。
右岸に廃林道が現れたら、左の沢に注意しながらこれを下る。
2024年11月28日 10:02撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:02
右岸に廃林道が現れたら、左の沢に注意しながらこれを下る。
ごくわずかでデ・レーケの巨石堰堤が見えるので、少し通り越したところから沢に降りる。
2024年11月28日 10:06撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:06
ごくわずかでデ・レーケの巨石堰堤が見えるので、少し通り越したところから沢に降りる。
堰堤の説明板がきっちり設置されている。
2024年11月28日 10:12撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:12
堰堤の説明板がきっちり設置されている。
重機もない19世紀にこんな構造物を作り上げた人たちの苦労に思いをはせる。
2024年11月28日 10:12撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:12
重機もない19世紀にこんな構造物を作り上げた人たちの苦労に思いをはせる。
そのまま林道を下ってもよかったのだが、どうも遠回りのような気がするので、鷹ノ巣山の北側鞍部を越えてみた。
2024年11月28日 10:24撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:24
そのまま林道を下ってもよかったのだが、どうも遠回りのような気がするので、鷹ノ巣山の北側鞍部を越えてみた。
所々に明らかな登山道がある。
2024年11月28日 10:41撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:41
所々に明らかな登山道がある。
鞍部で一休み。ヤレヤレ・・・・?
2024年11月28日 10:43撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:43
鞍部で一休み。ヤレヤレ・・・・?
明らかに良い道だが、ルート探しに時間を食い、結局前回林道を真面目にたどった時と温泉までの所要時間は変わりがなかった。
2024年11月28日 10:48撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 10:48
明らかに良い道だが、ルート探しに時間を食い、結局前回林道を真面目にたどった時と温泉までの所要時間は変わりがなかった。
これが噂の「ガラメキ温泉」源泉。ほのかに温かい。沢水のルートを変えて混ざらぬようにすれば、入浴できるかも?
2024年11月28日 11:11撮影 by  X10, FUJIFILM
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11/28 11:11
これが噂の「ガラメキ温泉」源泉。ほのかに温かい。沢水のルートを変えて混ざらぬようにすれば、入浴できるかも?
標識が代替わりした?
2024年11月28日 11:30撮影 by  X10, FUJIFILM
1
11/28 11:30
標識が代替わりした?
近くには名残の紅葉がきれい。
2024年11月28日 11:32撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 11:32
近くには名残の紅葉がきれい。
黒髪尾根に取り付く。はじめは穏やかな登路。
2024年11月28日 12:05撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 12:05
黒髪尾根に取り付く。はじめは穏やかな登路。
だが、踏み跡が全く不明瞭。
2024年11月28日 12:12撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 12:12
だが、踏み跡が全く不明瞭。
鎖が出てきてようやくルートが確立される。
2024年11月28日 13:01撮影 by  X10, FUJIFILM
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11/28 13:01
鎖が出てきてようやくルートが確立される。
七合目標柱。
2024年11月28日 13:09撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 13:09
七合目標柱。
鎖が木に食べられている。
2024年11月28日 13:23撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 13:23
鎖が木に食べられている。
鎖が頼りない綱(もはやヒモに近い!!)に繋がれている。
2024年11月28日 13:26撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 13:26
鎖が頼りない綱(もはやヒモに近い!!)に繋がれている。
八合目標柱。この先の斜面は崩れており、トラバースに難儀した。
2024年11月28日 13:42撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 13:42
八合目標柱。この先の斜面は崩れており、トラバースに難儀した。
相馬山南稜(仮称)に登りつくまでが勝負。建付けの悪いはしごにビビる。
2024年11月28日 14:14撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 14:14
相馬山南稜(仮称)に登りつくまでが勝負。建付けの悪いはしごにビビる。
急斜面を鎖を頼りに登る。
2024年11月28日 14:19撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 14:19
急斜面を鎖を頼りに登る。
途中のはしごでは、止めていたと思われる杭が、下を向いている。「はしごを下に引っ張れば抜けるんじゃねぇ!」
2024年11月28日 14:31撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 14:31
途中のはしごでは、止めていたと思われる杭が、下を向いている。「はしごを下に引っ張れば抜けるんじゃねぇ!」
後方には富士山が見えていたが、振り返る余裕は皆無。
2024年11月28日 14:36撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 14:36
後方には富士山が見えていたが、振り返る余裕は皆無。
ようやく頂上直下の遥拝所にたどり着いた。頂上の仲間が見える。
2024年11月28日 14:37撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 14:37
ようやく頂上直下の遥拝所にたどり着いた。頂上の仲間が見える。
頂上で自撮り。「良かったね無事で」
2024年11月28日 14:43撮影 by  iPhone 12, Apple
11/28 14:43
頂上で自撮り。「良かったね無事で」
あとは帰るだけといきたいところだが???。
2024年11月28日 14:59撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 14:59
あとは帰るだけといきたいところだが???。
はしごや鎖があって気を抜くわけにはいかない。
2024年11月28日 15:12撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 15:12
はしごや鎖があって気を抜くわけにはいかない。
でも景色を愛でるくらいの余裕は出てきた。
2024年11月28日 15:14撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 15:14
でも景色を愛でるくらいの余裕は出てきた。
鳥居をくぐれば普通の縦走路。
2024年11月28日 15:17撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 15:17
鳥居をくぐれば普通の縦走路。
ゆうすげの道はすすきの道。穏やかな気分で駐車場へ向かう。
2024年11月28日 15:39撮影 by  X10, FUJIFILM
11/28 15:39
ゆうすげの道はすすきの道。穏やかな気分で駐車場へ向かう。
夕日に照らされる相馬山。あの右斜面を登ってきたわけだ。「マジ急だね。」
夕日に照らされる相馬山。あの右斜面を登ってきたわけだ。「マジ急だね。」
撮影機器:

感想

 今年の夏山シーズンでは、「疲れたので救助要請した」なんていう登山者が多数現れ、ヘリをタクシー代わりに使っているのではなんていう指摘も出てました。普通の登山道でも厳しい意見を受ける可能性があるのですから、今回のようなバリエーションコースでもし救助要請などしたら、世間からどんな批判を浴びるかわかりません。
 なので行きたい方はとにかく「自己責任」。それもたとえ怪我をしてても、一般登山道までは這ってでも出てきてから救助要請する、くらいの覚悟で行ってほしいと願います。
 こんなヤバいコースではなく、榛名山中に眠る「江戸」・「明治」・「昭和」時代の歴史遺産を尋ねる旅をしたい方は、舗装工事が終わったあとに、黒岩入口の駐車場から廃林道経由でまず巨石堰堤を訪ね、ちょっとヤブコギ気分で泣き堀へ。そこからおそらくあると思われる磨墨峠近辺から鷹ノ巣山北鞍部を通って黒髪山表口に至る廃道を辿り、ガラメキ温泉に。温泉で足湯でもしてから林道を黒岩入口駐車場に戻る、という感じで訪ねてみてはいかがでしょうか。廃道を探して歩いてみるというちょっと冒険なハイキングができそうです。来年ウチでも計画しようかなぁ。

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