林道歩きも苦にならず奥三界岳へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,234m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 川上村保険福祉施設「かたらいの里」に日帰り温泉施設(市外者410円)がありますがシャンプー類は置いてありません。 |
写真
感想
奥三界岳というのは、三界岳の奥にあるからそう呼ばれているらしい。かといって三界岳というは登山対象になっていないし道があるかどうかもわからない。地元ではこの二つの山より夕森山という山の方が知られており、奥三界の登山口には夕森公園なる大きなキャンプ場もある。帰りに寄った日帰り温泉では、恵那山と並んで夕森山が紹介されていた。
三百名山に選ばれているのに奥三界岳というのはあまり人気がないようだ。それはどうも林道歩きが長いためらしい。三分の一、いや廃道となった軌道跡も含めると全行程の半分くらいが林道あるきかも知れない。三百名山に選ばれたころはどうだったかは知らないが今はその山頂へ行くためには否が応でも林道を歩かなくてはならない。よって今回は、林道歩きには向いていない登山靴はやめてトレイラン用のランニングシューズで登ることにした。
車中泊した浜松SAを午前4時すぎに出発したら恵那SAで夜明けになった。SAにファミリーマートがあったのでここで今日の食料を調達し、登山口の夕森公園に着いたのが午前7時。ちょうど良い時間である。紅葉し始めたモミジに囲まれた駐車場には先行者はいなかった。
気温が下がって寒くなると思っていたのに意外と暖かい。ゆっくり準備をして早速林道歩を歩き始めたらすぐに汗が出てきた。20分ほどで大きな東屋があった。屋根に覆い被さるように繁っているモミジがだいぶ紅葉している。東屋の奥に立派な滝があった。銅穴ノ滝というらしい。この先で一度林道から分かれて登山道に入るが、ここからがこの日一番の急登が始まるのだ。
暗い樹林帯の中をジグザグに登っているうちに朝日が差し込んできた。今日の天気予報は曇り時々晴れだが雨の心配はなさそうだった。ここのところ、毎週のように山に登っているので足取りが軽い。一気に上段の林道まで歩いた。林道に飛び出す直前に目の前を工事用の乗用車が奥へ走り去っていった。車が走る林道歩きはつまらない。
周囲の山々にかかっていたガスが徐々に消え始め青空も見えだした。いい感じになってきた。林道のまわりの木々も綺麗に紅葉している。前方の山の落葉松はオレンジ色に紅葉し、クマザサの緑とほどよいコントラストを見せている。
奥くらがり渓谷にかかる橋を渡ると林道工事現場があった。さっき目の前を走って行った乗用車がとまっており作業員の人たちが今日の工事の段取りをしていた。前方に、よくヤマレコで見かける木造の橋があった。橋の後ろに立派な滝がかかっている。昇竜ノ滝というらしい。以前はこの橋を渡って先へ進んだらしいがいまは林道工事中のため通行止なので左の迂回路に入る。
ショートカットした形で一段上の森林鉄道軌道跡に出たが、すでにここの軌道跡はまったく使われておらずほとんどが落石で埋まっていた。歩きずらい道をしばらく行くと朽ちかけた作業小屋林道があって終点となる。ここから本格的な登山道となるのだ。といってもここからはさしたる急登はない。
下から見えたクマザサの原を横切り、綺麗な水が流れている小さな沢を詰めると山頂へ続く稜線に出た。今いる場所だけがぽっかり晴れているようで周囲の山々はガスで見え隠れしている。
「山頂まで1.5辧50分」の標識があった。地図で見る限り50分はかかりそうもない。なだらかな樹林帯の道はかなりぬかっていた。湿地状態のところもある。雨が降ったらやっかいな場所だ。靴を汚さぬよう乾いた場所を選んで30分も歩いただろうか、展望櫓の建つ山頂へ出た。
櫓も山頂を示す看板もかなり疲れている。奥三界岳と書かれた看板の文字もほとんど読み取れない状態だった。櫓の階段も壊れそうだった。御嶽山が見えるはずなので櫓に登ってみたがガスに覆われて何も見えない。山頂に繁った木々さえも煙ってしまうほどガスが出てきた。さっきまでの青空はどこへ行ってしまったのだろうか。
風もあるので肌寒い。ダウンセーターを羽織って昼食にしようかと思ったら突然青空が出てきた。ガスも消え始めた。急いで櫓に登り返すと見えた見えた御嶽山が。御嶽山にもガスがかかっているのでその大きな山容の左端部分しか見えないが確かに御嶽山だ。一瞬日差しが戻ったので急いで記念写真を撮ったが、ほどなくその日差しも雲に隠されてしまい寒々とした山頂に戻ってしまった。
それでも30分は山頂にいただろうか。もう来ることはないだろう山頂に別れを告げ下山することにした。展望はイマイチだったが静かな山頂でなかなかよかった。
下山し始めたらソロの男性と会った。この日会った唯一の登山者だ。和歌山から来たというこの男性とはこのあと何度か会うことになった。
紅葉が綺麗だったので林道歩きもあまり苦にならず、時間に余裕があったので行きはパスしたアゼ滝なるものを見に寄った。滝壺の水がとても青い。ここの渓谷の水はとても綺麗なので、きっと夏になると登山口のキャンプ場は賑わうことだろう。
今日の宿は、道の駅「加子母」である。その前に川上村保険福祉施設「かたらいの里」の温泉にでも入って汗を流していこう。
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